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2011.03.21

映画『酔いがさめたら、うちに帰ろう』

ブリージングストレッチセミナー in 岡山(9)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。東京電力の福島第一原子力発電所の様子が少しずつ落ち着いて来たかと思ったら、またまた白煙が上がったりと、なかなか緊張感から解放されませんね。その他にも、ニュースを見ていましたら、瓦礫(がれき)の中を歩いて必死に家族を探す人たちの姿などが映し出されていました。そんな状況にありながらも、瓦礫を効率的に片付けるためにショベルカーが導入されるシーンも映し出されました。しかし、ショベルカーを使用してしまっては、瓦礫の下に生き埋めになっている方がいらっしゃる場合、傷つけてしまうのではないでしょうか。とは言え、このままでは何も捗(はかど)らないのも事実なんですよね。そのあたりの判断がとても難しい状況だと思います。また、農作物や原乳などにも放射線の影響が出ているようです。本当に、いろいろなことが連鎖反応のように次々に起こっていて、日本は課題が山積みとなっていますが、ニュースは決して悲惨な状況だけを伝えているわけではないことに希望を持ちたいと思います。

 本作を鑑賞したのは、十二月六日のことである。本作は、人気漫画家の西原理恵子さんとその元夫である鴨志田穣さんの家族の物語である。現在、映画『毎日かあさん』というキョンキョン主演の映画が公開中だが、映画『毎日かあさん』が西原さんの視点から描かれた自叙伝的漫画を原作とする作品であるならば、本作は鴨志田さんの視点から描かれた自叙伝的小説を原作とする作品である。

 本作には、西原さんと鴨志田さんが、それぞれ人気漫画家の園田由紀、元戦場カメラマンの塚原安行として登場する。園田の夫である塚原は、お酒を飲み始めると限度を知らない人である。そのために、重度のアルコール依存症となってしまい、度々血を吐いては救急車で病院に運び込まれるということを繰り返していた。また、お酒を飲むと暴れる癖もあるため、園田はとうとう塚原との離婚を決意する。とは言え、園田の塚原への愛情は、これまでとは何ら変わりがないように見えた。

 私は、何から何まで夫の面倒をみる妻が良き妻であるとは思っていない。妻が何から何まで夫の面倒をみてしまうと、夫は自立するチャンスを失ってしまう。以前、私のホームページの掲示板で交流させていただいていた方が、ご自身のブログにこんなことを書いていた。それは、夫との関係についてではなかったのだが、お二人のご友人が泊まりに来られた際、喉が渇いたときに飲む飲料やお腹が空いたときに食べるお菓子などをご友人のために予め用意しておくかどうかについてご夫婦で話し合われたそうだ。そのときに、夫が、
「何から何まで用意してしまっては、○○さん(ご友人)が自分たちに声を掛けるチャンスを失ってしまう」
と言って、用意はしなかったそうだ。そのご夫婦はツインソウルのご夫婦なので、ご夫婦で自立した関係を築いている。それと同じように、お二人のご友人に対しても、自立した関係を築きたかったのだろうと思う。

 園田が塚原との離婚を決意したことは、塚原を自立させるためにプラスに働いたと思う。相手を自立させることは、愛情がなくなってしまったために相手を自分から切り離すことではない。相手が自分の足で立って歩いて行けるように、愛情を持って突き放し、必要最小限の手を差し伸べることだと思う。

 園田と塚原が離婚したことで、塚原には園田と再び一緒に暮らすという目標ができた。その目標のために、園田はアルコール依存症の方たちが入る病院に入り、アルコールからの依存を断とうとしたように思える。アルコール依存症の方たちが入る病院においても、例えば食事係などいろいろな係を決めて、入院患者を自立させようとしていた。また、退院前に実施される発表のシーンが特にいい。自分がこれまで体験して来たことや感じたことなどを、他の入院患者たちの前で発表するのである。それは、発表する人と発表に耳を傾ける人たちが最も心をオープンにする瞬間でもある。涙なしには語ることのできない特別なシーンである。

 ところで、塚原が何故、アルコール依存症になってしまったのか、本作を鑑賞すれば何となくわかる。私なりに解釈したことだが、塚原が戦場カメラマンの仕事をしていたときに、あまりにも残酷なシーンを目の当たりにしてしまったために、それらの残酷なシーンを脳裏から消し去ってしまおうと、塚原はどんどんお酒に溺れて行ってしまったのではないだろうか。

 やがて塚原は、アルコール依存症の病院を退院することになるのだが、別の深刻な病気も併発していたため、アルコール依存症の病院を退院してもなお、別の深刻な病気の治療に専念するようになる。

 本作を一言で表現するならば、離婚という形を取りながらも、そこかしこに愛が溢れている作品である。もう、その一言に尽きるのだ。もしかしたら、アルコールに溺れる塚原を知っていた人たちから見れば、何故、アルコールとの縁を断ち切ることができないのだろうと不思議に思ってしまうかもしれないが、塚原は愛を感じることのできるセンサーを持ったカメラマンだったからこそ、戦場で体験した悲惨な光景に目を瞑りたくて仕方がなかったように思えるのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 本作では、人気漫画家の園田の役を永作博美ちゃんが、塚原の役を浅野忠信さんが演じています。この二人がまたハマリ役なんですね。ちなみに、映画『毎日かあさん』では、その昔、本当に夫婦だったキョンキョンと永瀬正敏くんがペアを組んでいます。もちろん、私は両方とも鑑賞しましたが、どちらも愛に溢れている作品です。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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