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2011.02.17

映画『その街のこども 劇場版』

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 本作の公開は、一月十五日だったようだが、神戸では一足早く十一月二十日に公開された。私が鑑賞したのも神戸での公開初日となった十一月二十日のことである。

 実は私は、兵庫県に住んでいながら、震災を体験してはいない。震災が起こった頃、私はまだ東京に住んでいて、ガンモとの出会いも果たしていなかった。私がガンモと結婚して兵庫県に移り住んだのは、震災からおよそ一年半経った頃のことである。震災から一年半経過していても、当時、私たちの住んでいたアパート近くにある運動場には、いくつもの仮設住宅が用意され、そこで生活している人たちがいた。

 震災の状況については、ガンモや周りの人たちから聞いている。兵庫県に住んでいるにもかかわらず、震災を体験していない私は、いつまでたっても自分の中でのよそ者意識が消えず、兵庫県人にもなれないような気がしている。

 そんな私が震災の映画を鑑賞すると、ちょっとひねくれた視点から観てしまうのではないかとも思っていたのだが、実際はそうではなかった。というのも、本作が、震災当時の出来事を扱った作品ではなく、主人公たちが子供の頃に震災を体験しているという設定で、いわば震災後について描かれた作品だったからだろう。ちなみに、主人公を演じている二人は、子供の頃に、実際に神戸で震災を体験されているそうだ。

 東京に住む勇治と美夏は、新幹線を降りたあと、新神戸駅で知り合いになる。もともと、広島への出張のために新幹線に乗っていた勇治は、新幹線の中で見掛けた美夏に惹かれたことに加え、三宮で「追悼のつどい」が開催されるという車内ニュースを見て、美夏が降りた新神戸で自分も降りることに決める。

 話をしているうちに、二人は子供の頃に震災を体験していることを知る。震災から十五年を経て、「追悼のつどい」に参加しようと心に決めて神戸にやって来た美夏に対し、震災の頃に受けた感情を封印し続けていた勇治は、ある意味、対照的とも言える。美夏が震災と真正面から向き合おうとしているのに対し、もともと屋根を修理する仕事をしていた父が、震災をきっかけにこれまでの十倍の金額で仕事をするようになったことで成り上がった勇治は、お金の代わりに失ったものを思い起こさせる。鑑賞当時は気付かなかったが、こうして振り返ってみると、実にユニークな視点から描かれた作品であることがわかる。

 主人公の二人が深夜に三宮から御影(みかげ)まで歩くシーンがいい。震災を通して体験していることがまったく異なり、価値観も違う二人なのに、電信柱を数えながら、荷物の持ち合いをしてひたすら歩く。それはまさしく癒しの旅で、その道すがら、美夏は震災で亡くした親友のお父さんに会い、勇治は成金となった父が直した家の屋根を見る。その癒しの旅を通して、二人はこれまでよりも前に進むことができたのではないだろうか。

 本作は、NHKで放送されたドラマを劇場版に再編集したものらしい。NHKで放送されたとき、大変な反響があったそうだ。私はそのドラマを見ていなかったので、本作を鑑賞して初めて本作の存在を知ったわけだが、美夏を演じている佐藤江梨子さんの話す神戸弁には違和感を感じてしまうものの、震災の経験が間接的でありながらもリアルに伝わって来る作品だと思った。街が壊れ、多くの人たちが亡くなったり、人々が悲しみや苦しみを経験する中で、むしろ、そういう経験が人々を強く結び付けているようにも思えたのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 震災を経験したこどもたちのその後がテーマになっているんですね。心に深い傷を負っても、せめてそれを共有できる横の繋がりが神戸には生まれたのかなと思います。夜中に亡き親友の家に訪ねて行くというシーンも、通常の感覚ではあり得ない設定ですが、震災のあった日の前日で、その家の明かりが灯っていたことが胸を熱くさせます。美夏がその部屋をあとにしても、親友のお父さんがずっと美夏を見送っているシーンも印象的でしたね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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