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2011.02.22

映画『ヒア アフター』

快適エスキモー生活の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m ファーレッグウォーマーは、足の細い人が履くとビシッと決まるのですが、私のように足の太い人が履くと、やはりエスキモーのようになってしまいます。(苦笑)それでも、この暖かさは手放せません。このまま冷房対策にも使いたいくらいですが、周りの人たちにしてみれば、きっと暑苦しいでしょうね。(苦笑)

 今回は、映画のレビューを書く日ではないのだが、どうしても鑑賞したばかりの本作のことが頭から離れない。火曜日は、神戸市内の映画館がレディースデーなので、女性は映画を千円で鑑賞することができるのだ。そこで、公開されたばかりの本作を鑑賞したところ、どうしても他の記事を書く気にはなれなくなってしまったので、予定を変更して本作のレビューを書かせていただくことにする。まだ公開されて間もないので、極力ネタばれにはならないように努めるつもりだが、これから本作を鑑賞する予定のある方は、鑑賞後に読んでくだったほうが安全かもしれない。

 今回も、クリント・イーストウッド監督がどんな感動をもたらしてくれるのか楽しみで、映画館に足を運んだ。今回扱われるテーマは、どうも「あの世」らしい。タイトルは"HEREAFTER"で、本作の中では「来世」と訳されていたが、実際は「あの世」のほうがしっくり来る。というのも、決して来世の話ではないからだ。強いて言うならば、"HEREAFTER"とは、転生と転生の間の「中間世」のことだと思う。

 最初は、いくつかの話が並行して進行して行く。果たして、複数の物語がどこで交差するのだろうと心配になるのだが、なるほど、こういう結末が用意されていたのかと最後には納得する。

 本作では、同じくクリント・イーストウッド監督の映画『インビクタス/負けざる者たち』に出演していたマット・デイモンが霊能力者のジョージを演じている。彼は、そんじょそこらの霊能力者とは違う。その証拠に、彼にリーディングしてもらった人たちは、必ず涙を流す。涙を流すのは、その人が真実に触れた証拠である。真実に魂が強く反応するのだ。ジョージのリーディングが本物であることから、多くの人たちがジョージに対してリーディングを求めるのだが、ジョージ自身は、自分の特殊な才能を呪っていた。

 本作には、私の大好きなパリやロンドンの街が映し出されている。しかも、ロンドンのシーンではイギリス英語が耳にとても心地良い。ジョージがロンドンに住む男の子マーカスの望む相手をリーディングするシーンで、私は思わず涙してしまった。リーディングの内容は、霊として、魂として、自立したものであったと思う。ジョージは、転生と転生の間の中間世にいる肉体を去ってしまった魂からのメッセージを受け取り、リーディングを望んでいるマーカスに伝える。ジョージが伝える内容は、マーカスに対してだけでなく、肉体を去った者から生きている者に向けての汎用的なメッセージとなる。実際、ジョージのリーディングは、マーカスを元気にさせる内容に満ち溢れていた。特に、マーカスが交信を持ちたがっていた魂がマーカスに向けて使った「一卵性」という言葉は、今後のマーカスに安心をもたらすものであったに違いない。

 興味深いのは、最終的には、これまで自分のリーディング能力をネガティブに捉えていたジョージが、その能力を自分の未来を見ることに使うことができたということである。だからジョージは、確信を持って未来への道を歩むことができたわけである。その対比として、ジョージと恋愛関係になりかけた料理教室の女性が存在している。こういう展開を見ると、魂として一時的な関わりを持つ人と、継続的な関わりを持つ人との違いが客観的にはっきりとわかって面白い。魂として継続的な関わりを持つ人との出会いには、ある種の導きやインスピレーションが用意されているのだろう。今になって思えば、そういう女性との縁を繋いでくれたマーカスは天使だったのかもしれない。

 本作は、人々が過去から未来へと向かって行くことに勇気を持てる作品だと思う。親しい人を亡くし、その悲しみからなかなか立ち直れないでいる人たちと同様に、中間世にいる魂と交信し、肉体を持った人に伝える能力を持ったジョージが、自分の未来を見ることにより、これまで忌み嫌っていた能力を未来へと繋げて行ったのである。そういう意味で、とても良く出来た作品だと思う。やはり、クリント・イーストウッド監督は素晴らしい。こんなにも静かに、暗い過去と明るい未来を示してくれるのだから。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 臨死体験をしたマリーが自分の臨死体験を綴った本を執筆するときに、周りの目が冷たかったという状況は想像できますね。私も普段から、この手の話を、どれだけ身近な人たちと交わしたいかわかりません。(苦笑)マリーが見た中間世(本作の中では中間世という表現はされていませんが)の映像は、肉体を離れた魂が行き先を失っているようなちょっと力のない暗い映像ではありましたが、マーカスのためにジョージがリーディングして得た内容は、希望に満ちたものでしたね。だから、死は決してネガティブではなく、親しい人との別れを経験した人は、悲しみを味わい尽くしたならば、次の段階へと進みましょうというメッセージも同時に込められていると思います。マリーの見た中間世の映像がもっと光に満ちたものであれば、更に説得力があったのにと思います。それだけが残念でしたね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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