« そこかしこに感じたイギリスの匂い | トップページ | 難しいトイレ(12) »

2011.02.05

映画『nude』

そこかしこに感じたイギリスの匂いの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。生理を迎えてから、更新時間が遅くなりがちで申し訳ありません。おかげ様で少しずつ落ち着いて来ました。もう少しでタイの旅行記を完結させられるるので、このまま続行させたいところですが、そうしているうちに、鑑賞した映画のレビューもどんどん古いものになってしまいますので、今回は予定通り、三日に一度の映画のレビューをお届けします。

 本作を鑑賞したのは、十一月九日のことである。映画『セラフィーヌの庭』を鑑賞した元町映画館で鑑賞した。

 少し前に、AV女優が主人公のノンフィクション映画『名前のない女たち』を鑑賞したばかりだが、本作もまた、元AV女優の自叙伝的小説が映画化されたものである。私はこちら方面にはまったく詳しくないのだが、原作者は、みひろという売れっ子の元AV女優らしい。

 新潟から東京に出て来たひろみ(のちに、みひろという芸名で活躍することになる)は、新潟に親友を残し、東京では大学生の恋人と付き合っていた。芸能界に強い憧れを持っていたひろみは、ある日、渋谷でスカウトされ、AVには出演しないことを条件に、みひろという芸名でヌードモデルの仕事をするようになる。しかし、ヌードモデルとしてグラビアを飾っていることが新潟の同級生たちにもばれてしまい、親友のさやかからも冷たい態度を取られてしまう。また、恋人にも、「裸の仕事をしているならやめて欲しい」と言われるのだが、様々な葛藤を経て、みひろはとうとうAV女優への道を歩んで行くのだった。

 正直言って、私自身がAV女優とは無縁の生活を送っているためか、敢えて本作の登場人物の中に気持ちを寄り沿わせるならば、みひろの親友であるさやかになるだろう。さやかは、みひろがヌードモデルをしたり、AV女優をしているという事実にひどく傷つき、一時はみひろと絶縁状態にもなる。私は、さやかがみひろのことを大切に思うからこそ、みひろの選択に対して残念に思ってしまう気持ちも良くわかる。むしろ、さやかのように感じることのほうが自然だろう。しかし、本作をあくまで客観的な立場から、映画として鑑賞するならば、さやかの取っている態度はみひろへの友情ではなく、自己愛だとも言える。何故なら、みひろの価値観を受け入れずに、自分という枠の中でみひろを判断しようとしているからだ。すなわちさやかは、みひろに対し、自分にとって都合のいい親友であって欲しかったと見ることもできる。

 みひろがAVという仕事をしているだけに、判断は難しい。私自身は、セックスは、愛の最も発展した行為だと思っている。しかし、世の中には、おおまかに言って二種類のセックスが存在している。一つは愛の最も発展した行為としてのセックス、そしてもう一つは、欲望や快楽を求めるセックスだ。AV女優を通してみひろが行ったセックスは、後者のセックスの手助けとなっている。私自身、いつも映画を通して前者のセックスを探し続けているものの、なかなか私の思い描くような素晴らしいセックスには出会えない。何故、出会えないのかと考えてみると、やはり世の中には圧倒的に、後者のセックスが映像化されたものが多いせいではないかと思っているのだ。そのために、セックスに対して、最初から妙な偏見を持ってしまう人も多いのではないだろうか。セックスは、親も教えてはくれない。それなのに、セックスを学ぶための映像は、欲望に満ちたものであることが多いのだ。私自身、普段から、そのことを嘆いているために、さやかの嘆く気持ちも良くわかるのである。

 映画サイトの情報によれば、みひろは去年、AV女優を引退されたそうだ。どのような理由で引退されたのかは良くわからないが、彼女自身の何らかの区切りとして自叙伝的小説を出版されたのかもしれない。言い換えれば、彼女にとってAV女優という仕事は一生の仕事ではなく、次なるステップに進んで行くためのいわば踏み台のようなものだったのではないだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m それが自己愛であるとわかっていたとしても、実際にみひろのような人が身近にいたならば、やはり私はさやかのような態度を取るでしょうね。私自身、AVの仕事が好きという人の気持ちが良くわからないので、みひろの気持ちは良くわかりません。(苦笑)ただ、彼女なりに悩んだ上でAV女優の道に進んで行ったのだということだけはわかりました。おそらくですが、AVのように、人生のある時期において、踏み台となり、ただ通り過ぎて行くだけの状態も必要なのかもしれません。しかし、それが愛ならば、人はそこにずっと留まろうとすると思います。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

哲学・思想[人気blogランキング]に

上記ボタンをクリックしてくださいますと、一日に一回、ランキングのポイントに加算されます。もしも毎日のように「ガンまる日記」を読んでくださっているならば、記事に共感したとき、あるいは応援してもいいと思ったとき、ポチッと押してくださると、大変うれしく思います。

|

« そこかしこに感じたイギリスの匂い | トップページ | 難しいトイレ(12) »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18521/50790446

この記事へのトラックバック一覧です: 映画『nude』:

« そこかしこに感じたイギリスの匂い | トップページ | 難しいトイレ(12) »