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2011.01.24

映画『マザーウォーター』

バンコクの中華街周辺を彷徨うの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 掲載した写真は、何だかトゥクトゥク(三輪車タクシー)の写真集のようになっていますね。(苦笑)街を歩いている人の数は少なかったのに、トゥクトゥクの数が多かったということは、あのあたりは歩くところではなく、トゥクトゥクに乗って移動するところなのかもしれません。(苦笑)

 本作を鑑賞したのは、十一月三日のことである。本作の予告編を見たとき、「えっ? またこのメンバーで映画を撮ったの?」と思った。そう、私は映画『かもめ食堂』は鑑賞していないのだが、映画『かもめ食堂』と同じ出演者、スタッフで製作されたという映画『めがね』を鑑賞している。その後、映画『めがね』の監督である荻上直子監督の作品として、映画『トイレット』を鑑賞している。映画『トイレット』は、映画『めがね』とはちょっと毛色の違う作品だった。

 本作の監督は、荻上直子監督ではなく、映画『かもめ食堂』や映画『めがね』でメイキングを担当していた松本佳奈という人なのだそうだ。やはり、映画『めがね』とは監督が異なっているためか、出演者が同じであっても、雰囲気の異なる作品に仕上がっている。どちらかと言うと、映画『めがね』よりも緩い感じである。そのため、出演者たちが何を思い、何にこだわりながら生きているのか、そしてどこに向かっているのかがなかなかわかりにくい。

 舞台となっているのは、京都の小さな町である。町の中を大きな川が流れていて、登場人物の多くは水と関わっている。例えば、銭湯で働くオトメ、コーヒーショップを始めたタカコ、豆腐屋さんのハツミ、ウィスキーしか置いていないバーを営むセツコらである。しかし、京都が舞台であると言っても、登場人物たちはみんな、よその地域から越して来た人たちばかりなので、京都弁を話さない。見方を変えると、よその地域から京都に移住して来た人たちが、緩い関係を築きながら生きて行くドラマと言っていいのかもしれない。とは言え、先ほども書いたように、出演者たちが何を思い、何にこだわりながら生きているのか、そしてどこに向かっているのかがなかなかわかりにくいために、「だから何?」と突っ込みを入れたくなってしまうのも事実なのだ。

 私は、映画というものは、喜怒哀楽を疑似体験させてくれるものだと思っている。しかし、本作には喜怒哀楽の喜も怒も哀も楽もない。ただ流れて行く日常を淡々と受け入れ、その町で暮らす人たちが緩く関わって行く様子が描かれているだけなのだ。そのため、物語の展開についメリハリが欲しくなる。監督は、本作を通して、ただ水のように流れて行く日常を表現したかっただけなのだろうか。それとも、同じ出演者、スタッフで仕事がしたかっただけなのだろうか。考えれば考えるほど謎の作品なのである。

 本作には、もたいまさこさんも出演されていたのだが、特に台詞が多いわけではないのに、やはり彼女の存在感は大きかった。そして、彼女は誰かと共に生きたり、誰かと特別親しくなるような役柄よりも、独りで自立して生きている役柄がとてもお似合いだと思った。また、豆腐屋で働くハツミを演じている市川実日子さんは、どの作品に出演しても同じようなキャラクターを演じている。そういうところに視点を置いてみると、本作に登場しているほとんどの役者さんたちが緩いキャラクターで構成されているために、喜怒哀楽という凸凹のない平坦なストーリーに仕上がっているのも無理はないのかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 本作には町の人たちに愛されるキャラクターとして、お母さんのいない赤ちゃんが登場するのですが、その赤ちゃんには何故、お母さんがいないのかといったことは説明されません。そう言えば、多くの登場人物は三十代後半から四十代半ばだと思ますが、誰一人としてパートナーを伴っている人はいません。そのあたりも不思議な感じがしますね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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