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2011.01.27

映画『冬の小鳥』

ホットヨガ(二一九回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m リラックスコースのレッスンを受けた日のことを書いたはずなのに、内容は骨盤コースのレッスンへの期待感に満ちたものになってしまいましたね。(苦笑)三宮店のリラックスコースのレッスンは、土曜日の十四時半から行われていたので、自宅で「ガンまる日記」を書き上げたあと、お昼ご飯を食べてから自宅を出るとしても、せかせかすることなく時間に余裕がありました。しかも土曜日なので、レッスン後に映画を二本鑑賞したとしても、翌日の活動には響きませんでした。更に、日曜日は丸一日自宅でゆったりと過ごすこともできたんですよね。しかし、これからは、そうした生活のペースを変えて行く必要がありそうです。

 今回、お届けするのは、十一月四日に鑑賞した韓国とフランスの合作映画である。

 ある日、よそ行きの服を着せられたジニは、父親と一緒に出掛けて行く。おいしいケーキを手土産に買ったジニは、優しかったはずの父親によって、カトリックの児童養護施設に預けられる。父親は、ジニには何も告げることなく、背を向けて児童養護施設から立ち去ってしまうのだった。ジニは、自分が児童養護施設に置き去りにされたという事実をなかなか受け入れることができず、自分には父親がいるので孤児ではないと主張し、児童養護施設の生活になかなか馴染むことができなかった。それでも、次第に自分の置かれた状況を受け入れるようになると、児童養護施設での生活にも少しずつ馴染んで行く。

 児童養護施設には、時折、何組かの西洋人夫婦がやって来ては、養女の候補を探していた。親のいない彼女たちの唯一の希望は、養父母に引き取られることだった。

 本作の監督であるウニー・ルコントは、実際に自身が韓国のカトリックの児童養護施設からフランスの養父母に引き取られた経験を持つことから、本作の脚本を書き上げたそうだ。本作の児童養護施設における描写がとてもリアルだったのは、監督自身の経験が再現されているからなのだろう。養父母に引き取られる描写に関しても、年齢を重ねてしまえば次第にチャンスを失う孤児たちの緊張感も良く描かれていた。

 児童養護施設のシーンで特に印象に残っているのは、ジニと仲の良かった先輩のスッキが、児童養護施設を訪れた西洋人の養父母に気に入られようと、一生懸命英語を話そうとするシーンである。自分なりに何とか幸せを掴もうと、一生懸命になっている姿がとても痛々しかった。ただ、その一方で、スッキのように一生懸命になって養父母の気持ちを自分のほうに向かせようと努力した場合、無理に手繰り寄せた糸がどこかでぷつんと切れてしまわないだろうかと心配にもなった。というのも、互いに引き合い、自然に紡いだ糸ではなく、スッキが一方的に養父母に気に入られようと頑張って紡いだ糸のように感じられたからだ。

 また、お腹を空かせたジニが、児童養護施設で食べ物を漁るシーンも印象的だった。自分が孤児になってしまったことをなかなか受け入れられなかったジニは、児童養護施設で用意される食事に手を付けなかったために、お腹を空かせてしまい、食堂に何か残っていないかと探し回る。しかし、もともと充分とは言えない児童養護施設の食事が残っているはずもなく、ジニはわずかに残された残飯で必死に空腹を満たそうとするのだ。

 まだレビューは書いていないが、ここのところ、立て続けに親と子供が何らかの事情により生き別れる映画を鑑賞している。それらを鑑賞して感じたのは、親の愛は絶対だということだ。しかし、本作のように児童養護施設に預けられた子供たちは、自分が親に絶対的に愛されていたことを知らないまま育つ。そのことが原因で抱えてしまう心の闇に、光を当てる方法はないものだろうかと私は模索する。結局は、私が近日のうちに鑑賞した映画のような作品をいくつか鑑賞し、自分も親から絶対的な愛を注がれていたことを疑似体験するしかないかもしれない。あるいは、自分自身が親になったときに、ようやく理解できる人もいるかもしれない。

 ウニー・ルコント監督がこの作品の脚本を書いたということは、何らかの事情により、自分を育てられなくなって児童養護施設に預けた肉親への恨みではないと思う。ウニー・ルコント監督は、ジニのように、どこかの段階で自分の置かれている状況を受け入れ、そこから光を見出して、こうして世界に羽ばたいたのではないだろうか。何と、ウニー・ルコント監督自身は韓国人のはずなのに、韓国語を話すことができないそうである。おそらく、ジニのように、子供の頃から養女としてフランスに渡ったためだろう。それでも、こうして韓国を舞台にした作品を生み出したことにより、ウニー・ルコント監督なりに祖国への想いを表現できたことになるのではないだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 鑑賞した当時は、本作がウニー・ルコント監督自身の物語だとは気付きませんでした。あとになって、これが監督自身の経験から生まれた作品であることがわかり、リアルな描写に納得が行きました。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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