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2010.12.05

映画『TSUNAMI-ツナミ-』

忍者紀行(4)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 旅行アルバムの表示に不具合があり、申し訳ありませんでした。長年利用させていただいている旅行アルバムですが、このような不具合は初めてのことなので、ちょっと戸惑っています。ちなみに、まだ十月半ばの旅行について綴っていますが、このあと十月後半の旅行、そして十一月に入ってからの旅行と続いて行きます。それ以外にも、年内にもう一つの旅行が控えているのですが、このペースですと、年内にすべての旅行の記事を書き上げるのは難しいようですね。(苦笑)

 三日ごとにお届けしている映画のレビューもようやく十月に鑑賞した作品に突入した。本作は、十月一日に鑑賞した韓国映画である。字幕版を観たかったのだが、どういうわけか、日本語吹き替え版を鑑賞する羽目になってしまった。劇場で、日本語吹き替え版しか上映されていなかったからである。果たして、全国のどこかには、本作の字幕版が上映されていた映画館があったのだろうか。それとも、日本では吹き替え版しか上映されなかったのだろうか。吹き替え版の選択肢しかなかったことで、鑑賞前から少しテンションが下がり気味だったのも事実である。

 本作は、釜山のヘウンデで起こる時速ハ百キロの速度で進み、百メートルもの高さを持つメガ津波を通して、様々な人間模様が描き出されている。地質学者のキム博士は、メガ津波がやって来ることを予測したものの、その科学的見解をまともに受け入れてくれる人がいなくてやきもきしていた。また、キム博士は七年前に別れた妻に未練を持っているようでもあった。残念なことに、別れた妻が連れている幼い娘は、キム博士が自分の実の父親であることを認識してはいないようである。

 猟師のマンシクは、遠洋漁業に出ているときにインドネシア大津波に遭い、幼馴染のヨニの父親を助けることができなかった。マンシクはそのことをずっと負い目に感じていて、大好きなヨニに告白できないでいる。映画を鑑賞している私には、本当は二人が想い合っているのが手に取るようにわかるのに、二人の関係がなかなか進展しないことにもどかしさを感じてしまう。

 海洋救助隊員として働くマンシクの弟ヒョンシクは、救出した女性ヒミから積極的なアプローチを受けている。しかしヒョンシクは、ヒミに想いを寄せている男性から暴力を受け、ヒミと距離を置こうとしている。

 そんな人間模様が描かれる中、キム博士が予測した通りのメガ津波が起こり、ヘウンデの街は大パニックに陥る。しかし、不思議なことに、メガ津波は街などの固形物を次々に破壊しては行くものの、人間関係についてはむしろ結び付ける方向へと働いて行く。危機に直面することで、人間の最も素直な部分が引き出されるのだろう。その姿がとても美しい。おそらく、そこに映し出されている姿が本来あるべき姿なのに、危機に直面していないときは、命に余裕があるためにすねてみたり、強がってみたりすることで、自分の最も素直な感情を隠しながら人々は生きているのだ。

 もちろん、メガ津波によって亡くなられた方も多い。しかし、登場人物として見えている範囲では、その死はすべて感動的な描かれ方をしている。私は、映画の中で複雑に絡み合う人間模様は、音楽で言うところの和音のようなものだと思う。音楽でも和音は大切だが、映画の登場人物が織り成す人間模様にも心地良い和音は必要なのだ。本作には、納得の行かない不協和音の人間模様は登場しない。

 ちなみに本作は、本国の韓国では記録的な大ヒット映画となったそうだ。しかし、日本ではどういうわけか、それほど評価の高くない作品となっている。その背景には、本作に対し、パニック映画を期待していた人たちが、ここに描き出されている人間模様をまどろっこしいと感じてしまい、期待していただけのパニックが描かれていないことに落胆してしまった様子が窺える。もちろん、メガ津波が起こってヘウンデの街は大パニックに陥るのだが、ひょっとすると最初からパニック映画を期待して鑑賞を始めた人たちにとっては、パニック度が物足りないのかもしれない。私は、最初からパニック映画を期待してはいなかったので、むしろ、メガ津波を通して描き出されている人間模様に着目し、素直に感動できた。私と同じように、人間模様に着目した人たちは本作を高く評価しているようだが、最初からパニック映画を期待していた人たちの評価はかなり辛口のようである。映画に対し、何を期待しているかで、評価が大きく分かれてしまう作品だと思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m どうしてこのように評価が分かれてしまったのかというと、パニック映画を期待させるような本作の予告編に問題があったようですね。しかし、本作で描かれている人間模様に着目すると、人間を最も素直な状態に導くためにメガ津波を利用しているだけのように思えて来ます。極端な言い方をすれば、人間を最も素直な状態に導くためには、メガ津波でなくても良かったことになります。いわば、メガ津波はおまけみたいなものなので、最初からそのおまけに対して大きな期待を寄せた人たちにとっては、物足りなかったということなのではないでしょうか。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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