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2010.12.25

映画『メッセージ そして、愛が残る』

ホットヨガ(二一五回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m ロッカールームに一人で残ってしまうと、さすがに焦りますね。(苦笑)特に今回は、その日の最終レッスンだったので、本当の意味で、私が最終退場者ということになります。スタッフは、私がスタジオを出たあとも、シャワールームの掃除やらロッカールームの掃除やらに追われようです。レッスンを担当してくださったインストラクターは、その日の後片付けでお忙しい中、一階の裏口まで私を送り届けてくださったわけです。

 本作は、十月十一日に鑑賞した作品である。死に行く人が死の前に光に包まれるという予告編の内容から、精神世界的な観点に基づいたストーリーであることを期待して鑑賞に臨んだのだが、残念ながら、私が思い描いていたようなストーリーではなかった。映画『カラフル』と言い、人の死を扱う作品は、精神世界的な観点からの描写というよりも、むしろ精神世界的な観点からは少し外れた独自の方法で表現する作品が増えているように思う。

 子供の頃に交通事故に遭い、生死の境をさまよいながらも一命を取り留めたネイサンは、結婚後、長男の死をきっかけに夫婦関係がぎくしゃくしてしまう。結局、ネイサンは、妻とは離婚することになり、妻だけでなく長女とも離れ離れになってしまう。そんな彼のもとへ、人の死を予知することができるというセントルイス病院の医局長ケイが現れる。ケイはネイサンに対し、はっきりしたことを言わないため、ネイサンは自分に死が迫っていると思い込んでしまうのだが・・・・・・。

 ネイサンを演じているのは、映画『モリエール 恋こそ喜劇』でモリエール役を演じていたロマン・デュリスである。これまでに鑑賞した作品の中で、彼は映画『ルパン』でルパン役や、映画『PARIS(パリ)』で余命いくばくもない弟役を演じていた。

 舞台となっているのはアメリカで、ほとんどの人たちが英語を話しているのだが、ところどころフランス語も含まれていたりする。それもそのはずで、本作はドイツ、フランス、カナダの合作映画だったのである。ネイサンを演じているロマン・デュリスもフランス人である。ちなみに、ケイを演じているのは、ジョン・マルコヴィッチである。

 本作で最も違和感を覚えたのは、死ぬ人が光に包まれるというシーンだ。精神世界的な観点に基づけば、人は肉体を去る瞬間に光に包まれ、肉体と魂が分離するというのが一般的な解釈である。しかし本作では、人が死ぬ少し前に光に包まれている姿が、人の死を予知できるケイに見えるという描写がなされている。ネイサンにもそうした能力があるとして、ケイはネイサンにいろいろなアドバイスをする。すなわち、肉体を去って行く瞬間に光に包まれることを肉体を去ろうとしている人自身が感じ取るのではなく、死の少し前に光に包まれている姿を、第三者が感じ取るという描写なのだ。これには違和感を覚えずにはいられない。何故なら、精神世界的な観点に基づけば、肉体を去って行く人自身が感じる光は愛そのもので、それゆえに、死は恐怖ではないと解釈されているからだ。臨死体験について書かれた本によると、臨死体験をされた方たちの多くが、実際にこの光に包まれる体験をしているらしい。

 ただ、本作を鑑賞するにあたっては、こうした精神世界的な観点からの先入観が邪魔をしてしまったと言っても過言ではない。ケイが何故、ネイサンの前に現れたかが最後になってようやく明かされるのだが、これまで隠されていたその事実の裏には、ネイサンが子供の頃に交通事故に遭い、生死の境をさまよったことと大きく関係していたのである。そこから紐解いて行くと、ネイサンと元妻の関係、更にはケイとの関係が浮かび上がって来る。それは一言で言って、長い長い歴史のある関係だったのだ。実のところ、私は鑑賞直後にこれらの関係を的確に把握することができず、作り手が本作を通して一体何を伝えたかったのか、良くわからなかった。しかし、本作を鑑賞された方たちのレビューを拝見して、ようやく理解を深めることができたのだ。

 鑑賞直後に作り手の意図を理解できなかった要因としては、私の中にあった精神世界的な観点からの先入観に加え、邦題による先入観も影響していたと思う。私は単に、『メッセージ』だけでも良かったと思うのだ。『メッセージ そして、愛が残る』と掲げられると、大切な人が亡くなってしまってからのことを想像してしまう。しかし、本作は、大切な人が亡くなってしまってからのことを描いた作品ではない。大切な人が亡くなる前に、大切な人の死を予知することにより、大切な人の死までの短い期間をできるだけ有意義なものにすることを描いた作品なのだ。それを伝えようとする役がケイであり、ネイサンにもまた、同様の能力があることをケイはネイサンに教えるのである。

 様々な先入観により、本作への理解が遅延してしまったが、特に本作のような作品は、鑑賞した人たちで感想を語り合うことにより、理解が一層深まるものだと実感したのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ジョン・マルコヴィッチは怪しい雰囲気を持った役者さんではあるのですが、彼の口の動きをじっくりと観察していると、英語の正確な発音を学習できそうな感じですね。(笑)彼は、黙っているだけでも存在感のある役者さんだと思います。ロマン・デュリスは、明るい役も思い悩む役も、いろいろな役をこなすことのできる役者さんですね。ちなみに本作では、モリエールのような明るいキャラクターは出て来ませんでした。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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