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2010.11.18

三十年前に分かれた道

映画『ミックマック』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m どうやら「ミックマック」というのは、イタズラを意味する言葉のようですね。まさしくイタズラという表現にふさわしい作品でありました。ジャン=ピエール・ジュネ監督はやはりモンマルトル界隈がお好きなのか、本作の中でもムーラン・ルージュの赤い風車がチラリと映っていました。

 来年のお正月に、中学校の同窓会が開催されることになっている。そのことを知ったのは、私の実家方面でお祭りが行われた先月半ばのことである。いつもメールでやりとりをしている小学校時代からの友人Mちゃんが、地元のお祭りで同窓会の世話人であるOくんに遭遇し、Oくんから聞いた内容を私に伝えてくれたのだ。私は二つ返事で「同窓会に参加したい」と、すぐにMちゃんに返事を書いたのだが、あとからカレンダーを確認してみると、同窓会が行われる一月三日は、年末年始の休暇の最終日だった。その日の夜に帰省先で行われる同窓会に参加するとなると、翌日の仕事始めの日は休暇を取らなければならないだろう。私は慌ててMちゃんに事情を説明し、仕事始めの日に休暇を取るかどうか、しばらく考えてから改めて返事をするというメールを送信した。

 後日、Mちゃんから、Oくんから預かったという同窓会の案内状の往復はがきが届いた。Mちゃんは、その往復はがきに私の住所を書き込んで、そのままポストに投函するだけでも良かったのに、わざわざ私に手紙を書くために封筒を用意して、その封筒に自分で切手を貼って往復はがきを送ってくれた。封筒の中には、往復はがきの他に、Mちゃんの手紙が同封されていた。往復はがきとは言え、同窓会の案内だけを送るのは味気ないとMちゃんは思ったのだろう。私は、そんなMちゃんの優しい心遣いに心を打たれたのだった。

 地元に住むMちゃんは、同じく地元に住む他の同級生たちの同窓会への参加状況をしばしばメールで知らせてくれた。そうこうするうちに、小学校時代からの別の友人であるYちゃんからも同窓会に関するメールが届いた。Yちゃんも同窓会には参加するらしい。Yちゃんとは、しばしば電話で話をしたり、昨年、久し振りに会ったりもしているのだが、最初に連絡をくれたMちゃんとは、私が結婚してからはなかなかタイミングが合わず、一度も会っていない。同窓会で、そんな懐かしい同級生たちに会えるとなると、やはり仕事始めの日に休暇を取ってでも参加したいものである。

 それはさておき、Mちゃんは、身近な同級生と、同窓会の参加の可否をメールでやりとりしていたらしい。Mちゃんがメールでやりとりをしていた相手は、中学時代に私とも仲の良かったGちゃんである。しかし、Gちゃんと私は、互いに別の高校に通うようになってからは、交流が途絶えてしまった。Mちゃんは、Gちゃんと同じ高校に進学したので、互いの携帯電話のメールアドレスも知っていて、現在でも交流が続いているようなのだ。

 Mちゃんによれば、Gちゃんは同窓会には参加しないと言っているそうだ。私は、同窓会でGちゃんに会えないことを残念に思ったのだが、考えてみると、私には何となくGちゃんが同窓会に参加したくない気持ちが理解できるような気がした。実は、Gちゃんは独身なのだ。そのため、今や同級生のほとんどが結婚して、子供にも恵まれているという状況の中に、自ら飛び込んで行きたくはないのではないだろうか。私がMちゃんに、「ひょっとするとGちゃんが同窓会に参加したくないと言っている理由は、彼女がまだ独身だからじゃないのかな」とメールに書いて送ったところ、Mちゃんもそれに同意して、実はGちゃんから、「同窓会で、子供や旦那の話をされてもねえ」と言われ、何も言えなかったという返事が返って来た。

 中学時代は、お互いの立場の違いなどほとんど気にすることなく毎日顔を合わせて楽しく過ごしていたというのに、大人になると、他者との違いを強く意識するようになってしまうものだと思った。確かに私も、結婚しているとは言え、子供のいない夫婦二人だけの生活を送っているため、世間の大多数からははみだしてしまっているとも言える。しかし、だからと言って、他の同級生たちとの違いを気にして、懐かしい同級生たちとの再会できるチャンスを見送る気にはなれない。

 Mちゃんによれば、Gちゃんは、同窓会に参加する人たちの体型をひどく気にしているとのことだった。Gちゃんは、「みんながどんな体型になっているか、あとで教えてね」とMちゃんに頼んだらしい。Gちゃんは、自分は同窓会に参加しなくても、他の同級生たちの体型が気になるようだが、それほど気になるなら、Gちゃん自身の目で他の同級生たちの体型を確認しに来ればいいのにと私は思った。

 同窓会の出欠確認は、二次会への参加可否まで問われているのだが、私が二次会にも参加しようと思っていると言うと、Mちゃんは自分も二次会に参加したいが、子供さんを家に残して遅くまで家を空けることが心配なのだという。Mちゃんのご主人さんもご在宅のはずなのだが、事情があって、子供さんのことをご主人さんには任せられない状況らしい。そのことを聞いて初めて、私は、休日前になると映画のレイトショーを鑑賞して夜遅く帰宅したり、週末ごとにホットヨガのレッスンに通ったりと、自由気ままな生活を送っていることに気が付いた。

 三十年前に分かれた道は、来年のお正月にもう一度交差しようとしている。三十年の間に、それぞれいろいろなことを体験した同級生たちは、どんなふうに年を重ねているのだろうか。私は、「体型は変わっても、中身は変わらないね」と言われてみたいものだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 同窓会開催の知らせを受けて、参加を楽しみにしている人と、参加しなくてもいいと最初から見送る人、それぞれですね。でも、子供の頃に出会って交流を結んだ人たちとは、大人になってから交流を結んだ人たちと違って、自分の根本部分に近いところで繋がりを持っているような気がします。だから、例え再会したときにかなりの年月が経過していたとしても、一瞬のうちに子供の頃の親しさを取り戻すことができるんですよね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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