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2010.11.20

映画『終着駅 トルストイ最後の旅』

ホットヨガ(二一〇回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 上半身にほてりのある私の体感温度は、他の人と比べて一体何度くらい違っているのだろうと思うことがあります。職場では、デスクワークを行うオフィスよりもマシンルームのほうが冷えているのですが、マシンルームの温度が二十六度になると、半袖Tシャツ一枚で仕事をしていても暑いと感じてしまいます。他の人たちは、その温度であっても、薄いセーターなどの長袖の服を着て仕事をしています。(苦笑)

 本作を鑑賞したのは、九月二十日のことである。この日、わざわざ梅田店でホットヨガのレッスンを受けたのは、本作を鑑賞したかったからである。本作は地元の映画館でも上映中だったのだが、公開されてから日にちが経っていたため、上映時間が限られていたのだ。そこで、地元の映画館よりも上映回数の多い梅田の映画館を選んだというわけである。

 ロシアの文豪トルストイの晩年を描いた本作は、ずばり、ツインソウルの愛の物語となっている。トルストイと妻のソフィヤは、互いに深く愛し合っているにもかかわらず、価値観の違いから相手の立場を理解することができずにいる。しかし、その価値観の違いによる対立も、トルストイを支持する弟子たちの介入が原因であることが良くわかる。純粋に愛し合う男女の間に、愛に対して純粋でないものが介入すると、男女の愛もこれほどまでこじれてしまうということを客観的に見せてくれる作品でもある。ソフィヤは悪妻と呼ばれたようだが、私には、トルストイを純粋に愛する姿がかわいくて仕方がなかった。自分よりもずいぶん年上の女性に対してかわいいと表現するのは失礼かと思うのだが、本当にかわいいのだ。むしろ弟子たちに対して、二人の純粋な愛を邪魔しないで欲しいと思ってしまったほどだ。

 多くの場合、純粋な愛を邪魔するのは欲望ではないだろうか。トルストイとソフィヤの間に通うものが純粋な愛ならば、トルストイと弟子たちの間に通うものは欲望であると感じる。欲望には、犠牲がつきものである。本作では、トルストイとソフィヤの尊い愛が犠牲になっている。現世ではもう会えないかもしれない状況にあるというのに、病床に臥せったトルストイに会わせまいとする弟子たちの行動に腹が立って仕方がない。トルストイの思想に固執している弟子たちには、トルストイとソフィヤが真に愛し合っている姿が見えないのだろうか。

 鑑賞中、唯一の救いだったのは、トルストイの秘書に採用されたワレンチンの存在である。彼にだけは、トルストイとソフィヤの尊い愛が見えていた。だから彼は、トルストイの一番弟子であるチェルトコフに採用されながらも、決してソフィヤを敵に回すことなく、ソフィヤと友好的に接していた。これは、トルストイとワレンチン、そしてワレンチンとソフィヤが欲望で結ばれた関係ではなかったことを意味している。また、ワレンチン自身の恋についても伏線として描かれているのも興味深い。

 トルストイの役を演じているのは、映画『Dr.パルナサスの鏡』でパルナサス博士を演じていたクリストファー・プラマーである。髭が良く似合い、いかにも文豪トルストイという感じが良く出ていた。また、ソフィヤを演じていたのは、映画『クィーン』でエリザベス女王を演じていたヘレン・ミレンである。エリザベス女王を演じているときは、気丈な役柄だっただけに、かわいいという印象は抱かなかったのだが、本作の彼女はひたすらかわいいのである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 自分と密に関わる人を増やすことを、私は「愛の拡大」と呼んでいます。トルストイの一番弟子であるチェルトコフへの愛の拡大は、彼がトルストイとしか結び付かなかったことからも成功したとは言えませんが、トルストイともソフィヤとも密な関係を結んだワレンチンへの愛の拡大は成功したと言えるのではないでしょうか。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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