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2010.10.30

映画『ベスト・キッド』

保険屋さん(6)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 個人年金に加入したことで、保険屋さんとのお付き合いもひとまず落ち着いたかのように思えたのですが、どうやら私の考えが甘かったようですね。何だかシリーズものになってしまいそうな展開が予想されています。(苦笑)

 本作を鑑賞したのは、九月二日のことである。残念なことに、私が鑑賞した映画館では、日本語吹き替え版しか上映されていなかった。何故だろう? 普段はあまり、日本語吹き替え版の作品は鑑賞しないことにしているのだが、観たい作品だったので、鑑賞することにした。結果は、思い切って鑑賞して良かったと思っている。

 本作は、一九八四年の映画『ベスト・キッド』がリメイクされたものだそうだ。おそらく私は、オリジナルの作品を鑑賞してはいないと思う。本作は、物語の舞台が北京に設定されていることに加え、キャラクターやストーリーもオリジナルとは大幅に変わっているらしい。北京が舞台ということで、四年前にガンモと一緒に訪れた万里の長城紫禁城(故宮)がスクリーンに映し出されると、実に感慨深いものがあった。

 母の転勤により、デトロイトから中国の北京に移住することになった十二歳の少年ドレは、引越し先の北京でいじめに遭うようになる。やがてドレは、いじっめっ子達に対抗するために強くなりたいと切望するようになり、アパートの管理人ハンからカンフーを習うことになる。

 ドレを演じているのは、ウィル・スミスの息子さんのジェイデン・スミスである。日本語吹き替え版だったので、実際の声はわからなかったが、おそらく日頃から身体を鍛えているのだろう。カンフーを習うのに最適な、身体の柔らかさを彼の動きから感じ取った。また、ドレの住むアパートの管理人でもあり、カンフーの先生でもあるハンを演じているのは、お馴染みのジャッキー・チェンである。

 カンフーの先生と言っても、ハンがドレに実践させたトレーニングとは、カンフーからはおよそかけ離れているように見えるものばかりだった。トレーニングに出掛けても、ドレは毎日同じ単純な動きを何回も何回も繰り返すばかりだった。その単純な動きとは、ジャケットを脱ぎ、脱いだジャケットをフックに掛けるというものである。しかし、このトレーニングのおかげで、帰宅してもジャケットを床の上に脱ぎっ放しにしていたドレが、脱いだジャケットをフックに掛けられるようになる。これまで、ドレの母が何度注意しても直らなかっただらしない癖が、ようやく直ったのである。ハンはドレに、脱いだジャケットをフックに掛けるという流れのある一連の動きを、頭ではなく身体で覚えさせたのだった。そして、それらの一連の動きは、カンフーのトレーニングにも繋がっていたのである。

 いつもは陽気なキャラクターを演じているジャッキー・チェンが、本作では静かである。強い彼なのに、何か、オープンにはできない感情を秘めているようにも思える。それが何であるのかは、物語の終わりのほうにようやくわかる。

 ハンと対照的に描かれているもう一人のカンフーの先生は、生徒たちから絶対的な存在として崇められている。実は、ドレをいじめている生徒は、そのカンフーの先生からカンフーを習っていて、とにかくやたら強いのだ。ハンと対照的な先生は、何かオープンにできない感情を秘めているようには見えないものの、試合に勝つためにあくどいやり方を選ぶ。何かオープンにできないものを抱えているという点においては、二人のカンフーの先生は同じと言えるかもしれないが、人間として目に見えているものや、大切にしているものが違い過ぎると感じる。

 それゆえ、ハンが教えるカンフーと、もう一人の先生が教えるカンフーは明らかに違う。カンフーの試合は、ハンとその先生との戦いでもあり、同時にドレといじめっ子との対決でもある。この試合を通じて私が感じたのは、肉体の強さと精神の強さはまったく別物であり、やはり肉体を突き動かしているのは精神だということだった。単に肉体だけが強くても、試合に勝つことはできない。肉体を操れるだけの強い精神力が必要なのだとわかった。

 そして、決して書き漏らしてはならないのが、ドレと中国人の女の子メイとのかわいい恋である。おそらく、お互いに一目惚れだったであろう二人の恋は、ドレがハンからカンフーの教えを受けて強くなって行くのと同じくらいの速度で育って行く。例えひどいいじめに遭っていたとしても、ドレにとってはメイの存在があったからこそ救われていたとも思えるのだ。言葉の通じない国で、不自由なく英語を話すメイを見て、もしも本作の舞台が日本だったとしたらば、メイのように不自由なく英語を話せる日本人の子供は中国よりも少ないはずなので、この物語は成り立たなかったかもしれないとも思うのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ジェイデン・スミスの柔らかい身体の動きを見て、彼はウィル・スミスの息子さんだからと言って、決してその上に胡坐をかいているわけではないと認識しました。ドレの役にも、全力で挑戦していると思います。彼はきっと、お父さんに負けないくらいの俳優さんに成長するのではないでしょうか。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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