« 旅行中に不便を感じたこと | トップページ | 保険屋さん(4) »

2010.10.12

映画『華麗なるアリバイ』

旅行中に不便を感じたことの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 旅行中、携帯電話へのアクセスを極力控えていたことで、日本にいるときにいかに頻繁にWebメールの管理画面にアクセスしてメール処理を行なっていたかを実感してしまいました。たくさん届くメールを、少しでも空いた時間に少しずつ処理することで、対応できていたんですね。

 ここのところ、八月十四日に鑑賞した四本の作品のレビューをお届けして来たが、本作を鑑賞したのは、その前日の八月十三日のことである。

 原作はアガサ・クリスティだが、そう言えば私も一時期、アガサ・クリスティの作品を読みあさっていたことがある。しかし、本作の原作となっている「ホロー荘の殺人」を読んだかどうか、記憶は定かではない。覚えていないということは、本当に読んでいないのかもしれないし、作品に対して感情を深く落とし込まないと記憶に留められないものなので、読んだものの、すっかり忘れてしまっているだけなのかもしれない。

 映画として観ると、なかなか面白い作品に仕上がっていると思うのに、何故か本作の評価は低い。ちなみに、本作はフランス映画である。私は、田舎の屋敷のオーナーである上院議員の妻を演じていた女優のミュウ=ミュウの演技に釘付けになった。彼女が演じているのは五十代後半くらいの女性なのだが、そのおとぼけぶりがかわいくてかわいくて、すっかり彼女の虜になってしまったのだ。彼女のおとぼけぶりは天然のものなのだろうか。例え完璧な台本があったとしても、演技でおとぼけの役を演じるのは、かなり難しいのではないだろうか。登場人物の多い作品なので、私のように作品の中にお気に入りの人物を見出しておかないと、途中で迷子になってしまうかもしれない。

 週末になると、上院議員夫婦は、田舎の屋敷にいろいろな友人や知人たちを呼んで過ごしていた。あるとき、精神科医のピエールとその妻を招待したところ、時を同じくしてピエールの愛人エステルだけでなく、ピエールの結婚前の恋人だった女優のレアもやって来た。他にも、エステルに想いを寄せる男性フィリップや、フィリップに想いを寄せているクロエも屋敷に集まって来た。同じ日に、その屋敷に集まった男女九人の中で、様々な想いが渦巻いていたのは言うまでもないだろう。そんなとき、ピエールが何者かにピストルで打たれて死んでしまう。犯人は、同じ屋敷に泊まっていた誰かなのだ。

 ピエールを演じていたランベール・ウィルソンが、いかにも女性にもてそうなタイプのフランス人男性で、実にはまり役だったと思う。彼と関わる女性たちはみんな個性的である。中でも、独身時代の恋人だった女優レアは、色気のあるわがままな女性である。それに対し、現在の愛人であるエステルは、彼に尽くすタイプの女性のように見える。しかし、彼の妻はどのようなタイプの人間なのか、今ひとつ見えて来ない。彼と密な関わりを持つ女性たちが一同に会するという設定は、少々無理があるとも思えるのだが、それでもその状況を受け入れて、真実に迫ろうとして行く。

 実は、ピエールを殺した犯人は、早いうちから見えて来る。しかし、本作の見どころは、犯人がわかってからの愛憎劇にあると言っても過言ではない。私は、同じ男性を愛した女性たちが、このように関わり合うものなのかと驚かされた。そして、普段は見せない感情がむき出しになったとき、物語はクライマックスに差し掛かる。

 最後まで鑑賞すると、『華麗なるアリバイ』という邦題にも妙に納得する。なるほど、原作の「ホロー荘の殺人」よりも、多くのドラマを含んでいるような邦題である。『華麗なる~』などという表現が使われているのは、本作がフランス映画だからかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 早いうちに犯人がわかってしまうので、謎解きよりも、愛憎劇に注目する作品と言えます。愛憎劇を楽しめた私としては作品を楽しめたのですが、もしかすると、謎解きを期待して鑑賞された人たちが、低い評価を付けてしまったのかもしれません。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

哲学・思想[人気blogランキング]に

上記ボタンをクリックしてくださいますと、一日に一回、ランキングのポイントに加算されます。もしも毎日のように「ガンまる日記」を読んでくださっているならば、記事に共感したとき、あるいは応援してもいいと思ったとき、ポチッと押してくださると、大変うれしく思います。

|

« 旅行中に不便を感じたこと | トップページ | 保険屋さん(4) »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18521/49728236

この記事へのトラックバック一覧です: 映画『華麗なるアリバイ』:

« 旅行中に不便を感じたこと | トップページ | 保険屋さん(4) »