映画『魔法使いの弟子』
※英語ブログから学んだことの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 英語ブログを書くことで、自分の感性に合うブログに出会えたことは大きな収穫だったと思います。感性が刺激されることで、英語学習もはかどるといいのですが。(笑)
本作もまた、八月十四日に鑑賞した四本の作品のうちの一本である。どういうわけか、私が足を運んだ映画館で上映されていたのは、日本語吹き替え版だけだった。映画鑑賞を英語のヒアリングの練習の場としても活用したい私としては、ちょっぴり残念な気持ちだった。とは言え、この日に鑑賞した作品の中で最も楽しみにしていた作品だったので、その映画館で上映されている日本語吹き替え版を鑑賞することにしたのだ。
主演のニコラス・ケイジは、ガンモと同い年の俳優さんである。しかも、誕生日もたった二日しか違わない。アメリカ人は日本人よりもずっと大人っぽく見えるので、童顔のガンモと、今ではすっかりおじさまになってしまったニコラス・ケイジが同い年で誕生日も二日違いであるというのが何ともおかしい。
それはさておき、本作は、私がこれまでに鑑賞したニコラス・ケイジの出演作品の中で、最も良い作品だったと言える。彼が演じていた正義の味方の魔法使いバルサザールは、優秀な魔法使いとしての威厳を感じるだけでなく、長年の恋人である女性の魔法使いヴェロニカとの熱いロマンスさえ見せ付けてくれるからだ。悪役の魔法使いを演じていたアルフレッド・モリナも適役だと思う。そして、どこか冴えないもう一人の主人公デイヴを演じていたのは、ジェイ・バルシェルである。デイヴには、ベッキーという気になる女の子がいて、少しずつ接近を試みている最中である。
何と言っても面白いのは、千年以上にも渡り、邪悪な魔法使いをマトリョーシカのような入れ物に幽閉していることである。しかも、バルサザールの恋人であるヴェロニカが犠牲になって、マトリョーシカの中に一緒に幽閉されているのだ。いやはや、面白い設定ではないか。しかも、幽閉している邪悪な魔法使いを倒すことができるのは、どこか冴えないデイヴであると予言されていたのだ。
「魔法使いの弟子」というタイトルは、デイヴがバルサザールの弟子となり、魔法使いになるための厳しい修行を積んで行くことから付けられたタイトルだと思われる。その厳しい修行のプロセスも面白い。何しろ、物理学オタクのデイヴが、最も非科学的なことに挑戦しているのだから。しかもデイヴは、咄嗟の判断で、得意の物理学を魔法と融合させた技まで見せてくれる。
それにしても、真に愛し合う男女が千年も会えない状況が続くのは、どれほど辛いことだろう。バルサザールは、マトリョーシカを開放すれば、その中に幽閉している愛しい恋人ヴェロニカとの再会を果たすことができるのものの、ヴェロニカの肉体には邪悪な魔法使いモルガナが乗り移っているため、一筋縄では行かない。二人は互いに会えない状況にあっても、千年以上も気持ちがずっと変わらずにいたのだ。何とロマンチックな物語だろう。そんな二人の状況を知った私は、二人が再会するシーンで思わず涙してしまった。
魔法使い同士の激しい戦いの物語でありながらも、バルサザールとヴェロニカ、そしてデイヴとベッキーという運命の恋人たちの熱き愛の物語でもある。とは言え、多少の突っ込みどころはある。例えば、歳を取らない魔法使いは、どの時点で加齢をやめるのかということだ。千年も会えない状況が続いていたバルサザールとヴェロニカも、最初は赤ん坊で生まれて、少しずつ大人に成長して行ったはずである。しかし、二人はヨボヨボの老人ではない。すなわち、実年齢と肉体の描写が合っていないのだ。ということは、ある時期までは加齢しているが、ある時期からは加齢が止まっていることになる。魔法使いは、どのような条件により、自らの肉体的な加齢を止めるのだろう。更に、周りにいる密な関わりを持つ人と同期して加齢を止めるのだろうかというところで疑問が生まれるのだ。
同様に、魔法使いの弟子となったデイヴもまた、バルサザールのようにいつまでも長生きするのだろうか。それとも、彼は魔法が使える人間という位置付けなのだろうか。仮に彼がバルサザールと同じ魔法使いだと定義されるならば、彼の恋人であるベッキーは人間である。ということは、ベッキーの加齢に合わせてデイヴも一緒に加齢して行くとしても、人間であるベッキーはいつか今の肉体を去ってしまう。デイヴの加齢はその時点で止まるのだろうか。そうだとすると、映画『トワイライト〜初恋〜』のような激しい葛藤が二人の中に生まれてもおかしくはないかもしれない。ただ、本作は、映画『トワイライト〜初恋〜』のように、次々に続編が製作されるような雰囲気はなさそうである。
※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ベッキーに魅せられたデイヴが、「僕はあの娘に決めてるんだ」というような台詞を言うのですが、私は、「そうだよなあ」と思いながら鑑賞していました。運命的な恋人というのは、お互いにしかわからない印が付いているんですね。その印を認めているから、あのような台詞が出て来るのだと思います。魔法使い同士の戦いをテーマに描いた作品ではありますが、男女の愛という観点からも満足できる作品でありました。
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