保険屋さん(1)
※映画『パリ20区、僕たちのクラス』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。フランス語の文法が映画の中に登場したので思い出しましたが、そう言えば、私たちが普段、話している日本語もずいぶん乱れてしまっていますよね。私が一番気になっているのは、敬語の使い方です。尊敬語を使うべき相手に対し、謙譲語を使ってしまっていることが実に多いのです。例えば電車に乗ると、「本日は、○○線にご乗車いただきまして、誠にありがとうございます」というアナウンスが聞こえて来ます。「えっ?」と思いませんか? 私はとても気になります。「ご乗車いただきまして」ではなく、「ご乗車くださいまして」ではないでしょうか。ビジネスにおいてもそんなシーンが多々あり、仕事で流れて来るメールにも、「○○していただきますよう、お願い致します」とか「○○していただけますよう、お願い致します」などと書かれています。○○するのは自分ではなく相手なのだから、「○○してくださいますよう」じゃないのでしょうか。
企業の一員として働いていると、昼休みにその企業に出入りしている保険屋さんに声を掛けられることがある。私の昼休みは、出勤前にアップした「ガンまる日記」の推敲に忙しいので、それが誰であれ、昼休みにはあまり声を掛けて欲しくない。時にはそんな空気を読んではくださらない保険屋さんもいて、しつこく話し掛けられることがある。しかし、控えめな保険屋さんに対しては、しばしばちょっとした問い掛けに応じることもある。
ただ、保険屋さんと話をしていると、貴重な昼休み時間があっという間に過ぎてしまうので、これまで私はほとんど保険屋さんとは長い話をしていなかった。また、保険に加入すると、「『いざというとき』の準備を自分から始めてしまう」という敗北感もあったため、これまでほとんど無頓着だった。保険に関する私の基本的な考え方は、「いざというとき」がやって来たとき、「保険に加入しておいて良かった」と考えるのではなく、「『いざというとき』の準備をしてしまっているために、案の定、そのときがやって来てしまった」というものなのだ。そのため、現在、私が加入している唯一の保険は、私がまだ若い頃から母がかけてくれていた郵便局の終身保険だけである。
ところが、そんな私が最近、保険屋さんと少しずつ話をするようになった。だいたいにおいて、保険屋さんは巧みに話し掛けて来るものだが、現在、私の職場に出入りしている保険屋さんは、どこか素人っぽい上に旅行好きだというので、ついつい話を始めてしまったのだ。すると、いつの間にか、私に提案するためのプランが出来上がっていて、「保険に加入していただくとこういう保障が付いて、月々のお支払いはこれくらいです」といったような簡単な説明を受けることになってしまった。
そのとき私は、自分が保健に関しては無頓着であることを主張したつもりだった。それなのに私は、保険屋さんに、
「医療、年金、万一、介護のうち、どれに一番興味がありますか?」
と尋ねられ、咄嗟のうちに「年金」と答えてしまったのだ。私たち夫婦には子供がいないので、早くも老後のことが心配になりつつあったのだ。すると、医療保険のプランを私に提案しようとしていた保険屋さんは面食らってしまい、
「それでは、ご提案させていただくプランを作り直して参りますので、後日お伺いしてもよろしいでしょうか?」
という話になってしまったのだ。これまで、保険屋さんが私の元に訪れても、ほとんど話を聞くこともなく軽く受け流し続けていたというのに、とうとう保険屋さんの話を聞くことになってしまったのである。
※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 保険に関しては、いろいろ思うところがいろいろありますので、これから何回かに分けて連載して行きたいと思っています。おそらく、連続投稿とはならず、途中で他の記事を挟みながらの投稿になろうかと思いますが、気長にお付き合いくだされば幸いです。
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