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2010.09.18

映画『コロンブス 永遠の海』

冗談混じりから本気へ(前編)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 友の会向けにチケットが発売されるコンサートは、友の会に入会していない人にとってはなかなか入手が困難であります。そのときだけ友の会に入会するという手もありますが、そもそも会館の主宰する友の会は、あくまでその会館で行なわれるコンサートチケットの優先販売であって、特定のアーチストのコンサートチケットの優先販売ではないんですよね。それを考えると、特定のアーチストに特別な情熱を注いでいる場合、そのアーチストがその会館で公演を開催しなければ、友の会に入会する意味がなくなるわけなのです。おそらく会館の主宰する友の会に入会されている方というのは、特定のアーチストに情熱を注ぐというよりも、もっと広く浅く芸術を楽しみたい方なのではないかと推測します。

 鑑賞しても、なかなかレビューを書き難い作品もある。本作がまさにそうである。七月十八日に梅田店のスタジオでホットヨガのレッスンを受けたあと、梅田店のスタジオのすぐ近くにあるミニシアター系映画館で鑑賞した作品なのだが、私としては作品から受け取ったものがやや少なかったように思える。

 ただ、レビューを書くにあたり、作品の情報を調べようと、映画サイトを拝見していると、本作がポルトガルとフランスの合作映画であり、本作でメガフォンを取ったマノエル・デ・オリヴェイラ監督が現在百歳を超える世界最高齢の現役の監督であることがわかった。しかも、本作はマノエル・デ・オリヴェイラ監督が九十九歳のときに撮影された作品なのだが、何と、作品の中で現代の主人公のご夫婦の役をマノエル・デ・オリヴェイラ監督ご自身とマノエル・デ・オリヴェイラ監督の奥様のお二人で演じていらっしゃるのだ。結婚七十周年を迎えられたお二人がともにお元気でいらっしゃるのは感動的である。

 新大陸を発見したことで知られているコロンブスは、イタリア人ともスペイン人とも言われているそうだ。しかし、そのコロンブスの没後五百年となった二〇〇六年に、実はコロンブスがポルトガル人だったという新説が浮上したそうだ。本作は、その新説に触発されたマノエル・デ・オリヴェイラ監督が、半世紀に渡ってコロンブスの謎に迫ろうとする夫婦を主人公に描いている。しかも、コロンブスの謎に迫るという夫婦のライフワークは、新婚旅行から始まっているのだ。そして、そのライフワークを通して夫婦の絆を深めて行き、新婚当時から四十七年経っても、夫婦ともにそのライフワークに対する情熱を持ち続けているだった。

 映し出される映像の中にはポルトガルや、コロンブスが目指したアメリカが登場する。これまであまり意識したことはなかったが、ポルトガルは海との縁がずいぶん深いようだ。他国との国境となっている地域は陸地だが、それ以外の境界は海である。その海を眺めていれば、船に乗ってまだ見ぬ異国の地へと出掛けて行きたいz衝動に駆られるのかもしれない。確か日本の種子島にも、一五四三年にポルトガルの船がやって来たはずである。

 ただ、良くわからなかったのが、ポルトガルの国旗を象徴する服を着た少女が、夫婦の訪れる先々で夫婦を見守っていたところである。その服装からも、彼女はあたかも遠い過去からやって来たように見える。彼女は誰の目にも見えない存在なのだが、ポルトガルの国旗柄の服を着ていることから、マノエル・デ・オリヴェイラ監督自身のポルトガルへの愛国心を示すものだったのかもしれない。あるいは、コロンブスがポルトガル人だったという強い希望を表現していたのかもしれない。そう考えると、私が本作を鑑賞したときに足りていなかったのは、ポルトガルへの愛国心だったのだろうか。とは言え、コロンブスにまつわるとされるポルトガルの様々な地域とコロンブスとの繋がりがわかりにくかったのも事実である。計画的ではなく、あたかも偶然にその場所を訪れたように描かれていたように思うからだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m レビューを書くにあたり、ポルトガルのことやこの作品を通してマノエル・デ・オリヴェイラ監督が描きたかったであろう内容を想像するにつれ、じわじわと本作への理解度が深まっているように思います。本作は、マノエル・デ・オリヴェイラ監督の気持ちに寄り添って、自分自身がポルトガル人になったような気持ちで鑑賞するのが一番いいのかもしれません。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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