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2010.09.12

映画『ロストクライム -閃光-』

ホットヨガ(一九九回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m レッスンを終えたあとは、また同じインストラクターのレッスンを受けたいと思いました。そのインストラクターから、いつもポジティヴなエネルギーをいただいているので、いつかお返しができればいいなと思っています。

 本作は、今からおよそ二ヶ月前の七月十六日に劇場で鑑賞した作品である。予告編の雰囲気から、何となく、四十年以上前に起こったあの三億円事件の謎に迫る作品なのだと思い込んでいた。しかし、実際に鑑賞してみるとそうではなく、三億円事件をモチーフにした新たな殺人事件を描いたフィクションドラマであるように思えた。現代で起こったいくつかの殺人事件の原因が、三億円事件にあるとしているのである。とは言え、本作の原作者の方がノンフィクションライターであるというのが少し気になるところだ。

 総合的に言えば、私としては比較的楽しめた作品と言えるのだが、どういうわけか本作もまた、世間の評価がそれほどよろしくないようである。かくいう私もまた、他の方たちがコメントされているように、あっけないラストには賛同できない派である。だからと言って、全体的につまらない作品だったとは言い切れないものがある。それなりに作品の中に引き込まれて鑑賞していただけに、あまりにも残念なラストだったというのが正直な感想である。

 定年を間近に控えたベテラン刑事の滝口を奥田瑛二さんが演じている。そして、滝口とペアを組んで捜査に乗り出す若手刑事の片桐を渡辺謙さんのご長男である渡辺大くんが演じている。最初は滝口の協調性のない仕事のやり方に不信感を抱いていた片桐だったが、三億円を背景に、次第に親密な関係へと発展して行く。ただ、三億円事件に関わって来たいろいろな人たちが次から次へと登場するので、途中で状況を把握できなくなってしまう可能性もある。実際、私自身も、登場人物の多さには圧倒されそうになった。

 三億円事件を引き起こした実行犯グループの中に、警察関係者の近親者がいたというのが滝口の推理だった。どうやらその中で、自殺した実行犯グループのある少年のことは世間にも広く知られているらしい。しかし、本作の中ではもう一つ、トップシークレットに値するほどの新事実が浮かび上がっている。どうやら当時の警察は、そのトップシークレットを守るために、実行犯グループのすべてのメンバーを把握していながらも、検挙できない状況にあったとされている。それは確かに、なかなか面白い展開だとは思うのだが、実際にそうだったのだとすると、権力のために真実が明かされないまま、できるだけ腫れ物には触らないように、事件から四十年以上も経過してしまったことになる。

 当時の緩い管理体制がそうさせたのか、それとも、滝口が仕事熱心であることを強調させるためにわざわざそういう設定にしたのか、本当のところは良くわからないが、滝口は三億円事件に関する膨大な資料を複製し、自宅に保管していた。現代では、おそらくどんな企業も団体も、情報セキュリティの観点から、仕事で使う資料を勝手に複製したり、自宅に持ち込んだりすることはできないはずだ。そうした設定が、現代社会にそぐわないのも事実である。

 また、武田真治くん演じる、三億円事件に関してやたら詳しいジャーナリストの登場も、最初のうちはちょっぴり不可解な感情を抱いてしまう。実際、彼の登場により、作品のカラーが一気に変わってしまったような気もしている。しかし、後半になると、それだけ彼は作品の中で重要な役割を担っていることがわかるのだった。


 本作は、最初から最後までフィクションとして見るか、それともノンフィクションとして見るかで面白さが違って来るだろう。原作者がノンフィクション作家であるということで、あるいは原作者が心の中では真実だと思っていることを、小説仕立てにして客観的に世の中に伝えて行くために書き上げた作品だったのかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 本作では、警察内部で権力に従う派と正義感に燃える派の激しい対立が繰り広げられます。実際に本作のような状況に陥ったとき、警察関係者は冷静かつ公平に対処できるのでしょうか。冷静かつ公平に対処されないのであれば、本作のような物語が成り立つのでしょうね。警察だけでなく、一般企業や私たちにとって、もっと身近な出来事にも置き換えて考えることができそうです。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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