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2010.08.07

「真珠の耳飾りの少女」を鑑賞する

ミッフィーの故郷を訪ねての記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。実は、記事の中には書かなかったのですが、ディック・ブルーナ・ハウスから離れたところにミッフィー像がありました。このミッフィー像を遅くまで探し回っていたために、私たちがホテルに帰って来たのは二十二時を回った頃でした。写真にも収めてある通り、ミッフィー像は何とか見付けられたのですが、その付近にミッフィーの信号があったはずなのです。しかし、信号までは見付けられませんでした。地元の方に場所を尋ねてみたのですが、私の発音した信号機を意味する"signal"が通じなかったのです。(苦笑)どうやら、信号機を表現するのに、"signal"という単語は使われていないようですね。"traffic lights"なら通じたのかもしれませんが・・・・・・。

 アムステルダムへの滞在四日目の今日は、ちょっと足を伸ばしてデン・ハーグへと出掛けた。デン・ハーグは、アムステルダム中央駅からオランダ鉄道(旧オランダ国鉄)を利用して、普通列車で一時間くらいのところにある。

 朝からあいにくの雨で、半袖Tシャツ一枚で出掛けて行くのは肌寒かった。日本の皆さんには大変申し訳ないのだが、アムステルダムは夏でも最高気温が二十度前後ととても涼しい。上半身にほてりのある私でさえ、太陽が雲に覆われている日は寒かった。私はとうとう、半袖Tシャツをもう一枚重ね着することにした。それでもまだ寒かったので、腕を長袖仕様にするために、レッグウォーマーを腕に履いたりした。

 デン・ハーグもまた、路面電車の走る街だった。今回は、訪れるすべての街で路面電車が走っていて、路面電車好きの私としてはとてもうれしい。今回、デン・ハーグまで足を伸ばしたのは、二つの美術館に足を運ぶためだった。足を運んだ二つの美術館のうち、一つは帰国後にじっくりとご紹介させていただくことにして、今回はマウリッツハウス美術館(一部のガイドブックにはマウリッツハイス美術館とも記述がある。おそらく、ハウスは英語読みで、ハイスはオランダ語読みだと思う)について書いてみようと思う。

 土曜日ということもあり、アムステルダムにあるいくつかの美術館のように、長い長い入場待ちの行列が出来ているのではないかと覚悟して行ったのだが、雨が降っていたからだろうか。入場は思いのほかスムーズだった。それでも、中に入ってみると、たくさんの利用客がいた。

 マウリッツハウス美術館には、かの有名なフェルメールの「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」が展示されている。「真珠の耳飾りの少女」と言えば、映画『真珠の耳飾りの少女』のスカーレット・ヨハンソンを思い出す。あの作品は、フェルメールがどのようにして「真珠の耳飾りの少女」を描くに至ったかを想像して製作された作品だったのだが、実に面白い作品だった。映画化までされた作品が、今、まさしく私の目の前に現れようとしていた。

 多くの美術館や博物館がそうであるように、マウリッツハウス美術館もまた、手荷物の持ち込みには制限があった。入場券の購入窓口のすぐ右手にはクロークがあり、上着やバッグ、傘などを預かってくれた。雨が降っていたので、多くの人たちがレインコートや傘を預けていたようだった。私たちも、入口でリュックを預けるように言われたので、素直に預けた。案内によると、A4サイズより大きいものは館内に持ち込めないらしい。

 こうして身軽になって入口から中に入ってみると、日本語の音声ガイドを聴くことのできる装置を無料で貸し出してくれるというので借りてみた。さすがにすべての作品について、日本語の音声ガイドが聴けるわけではなかったが、いくつかの主要な作品について、日本語で音声ガイドを聴くことができた。

 作品が展示されている著名な画家は、フェルメール、レンブラント、ルーベンスなどである。私は、二〇〇四年に神戸市立博物館で「栄光のオランダ・フランドル絵画展」が開催されたときにフェルメールの「画家のアトリエ」を見ている。そして今回は、「真珠の耳飾りの少女」を鑑賞することができるというわけだ。また、ルーベンスに関しては、去年、ベルギーのアントワープを訪れたときにルーベンスの家を訪れている。ルーベンスの描写する質感には圧倒されたものだった。

 神戸市立博物館の展示方法が特にそうなのかもしれないが、日本の博物館や美術館は暗いという印象がある。また、借り物の展示物を傷めてはいけないと必要以上に気を遣っているふしもある。しかし、マウリッツハウス美術館では、手を伸ばせば作品に手が届く。もちろん、すべての作品は額に入れられているのだが、有名な作品だからと言って、いかめしい顔をしたスタッフが側に立っていたり、ガラスのショーケースに入れられていたりはしない。すべての作品が平等に並べられている。

 そして私は、「真珠の耳飾りの少女」の前に立った。想像していたよりも小さな作品だった。それにしても、光の描写が素晴らしい。そこに描かれているのはスカーレット・ヨハンソンでもなく、有名な誰かでもない。それでも、特別に惹き付けられる気がする。世界中から訪れた多くの利用客が、「真珠の耳飾りの少女」にじっと見入っていた。

 マウリッツハウス美術館は、作品が展示されているほとんどの部屋に、座って鑑賞するための丸いソファが設置されているため、じっくりと鑑賞したい作品の前に腰掛けて、音声ガイドに耳を傾けることができる。身体を休ませながらゆったりと絵を鑑賞することができるので、ストレスを感じない。私は、この美術館がとても気に入った。何よりも、すべての絵が対等に扱われているのがいい。

 ルーベンスの作品は、やはり質感が素晴らしかった。写真よりも忠実な描写と言っても過言ではなかった。レンブラントは、「ニコラス・テュルブ博士の解剖学講義」という作品が展示されている。私は、レンブラントに関しては、映画『レンブラントの夜警』という作品を鑑賞した程度の知識しかない。それでも、ここに展示されている作品を鑑賞して、講義に耳を傾けている外科医たちが真剣な表情で身を乗り出している様子に惹き付けられた。世の中の人たちに高く評価されている画家の作品というのは、確実に人々の心を捕らえる作品なのだと理解した。

 他にも、私の心を強く捕らえた作品がある。それは、パウルス・ポッター(パウルス・ポッテル)の「雄牛」である。大きなキャンバスに描かれたその作品は、ある時期まで、このマウリッツハウス美術館で最も人気の高い作品だったそうだ。目で観たものをフィルターにかけて美しく加工することなく、そのままに描写するという方法が多くの人たちの心を捕らえたようだ。

 私たちは閉館ギリギリの時間までマウリッツハウス美術館で過ごした。オランダもまた、二十二時くらいまで外が明るいというのに、美術館の閉館時間は十七時と少々早い。お土産品売り場でお土産を求めて外に出ると、雨がまだ降っていたが、私たちの心はとてもすがすがしい思いでいっぱいだった。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、「真珠の耳飾りの少女」を鑑賞するをご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 館内も明るく、座って鑑賞できる場所があちらこちらに設けられ、気持ち良く鑑賞することができました。土曜日だったにもかかわらず、ストレスを感じることなくゆったりと鑑賞することができたのは、雨のおかげだったかもしれません。雨の日は、美術館巡りや博物館巡りが最適です。(笑)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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