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2010.08.16

紙一重

Big Tasty met Baconのセットと無銭トイレの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 記事の中でご紹介した特製グラスをもらえるキャンペーンのページをガンモに見せると、ガンモは「あのとき、何で要らないって言った?」と、特製グラスへの熱き想いを再燃させてしまったようです。結局、まだ諦め切れていなかったんですね。私も、そのページを見ていたら、やっぱり欲しくなってしまいました。(苦笑)

 海外に出掛けたときに注意したいのは、多くの国々において、日本とは反対の右側通行で自動車が走っているということである。かつて北京を訪れたとき、たくさんの人たちが自転車に乗って走っていたので、私たちもレンタサイクルを借りて、北京の自転車集団の中に紛れ込んでみようと思い立った。ところが、ホテルのスタッフにそのことを相談すると、
「こちらは日本と違って自動車も自転車も右側通行なので、日本と同じ感覚でレンタサイクルを利用されるのは危険ですよ」
とアドバイスしてくださった。それでも、ホテルのスタッフに無理にお願いして、レンタサイクルを借りられるように手配していただいたのだが、結局、直前になって怖くなり、ホテルのスタッフに教わったレンタサイクルのお店に行くのをやめてしまった。確かに、北京に限らず上海もそうだったが、自動車が右側通行でビュンビュン走っているところへ自転車も一緒に仲間に加わるのだから、かなりの勇気が要るはずである。

 そして私たちは、北京で達成されなかった想いをパリでヴェリブというレンタサイクルに乗ることで、達成することになった。実際、左側通行の感覚を持ったまま右側通行の国で自転車に乗るのは、かなり危険だとわかった。特にパリでは、自転車も自動車と同じ車道を走ることが多かったため、スリル満点のサイクリングとなった。

 さて私たちは、フランクフルトに着いてホテルにチェックインするために、ホテルの最寄り駅前からスーツケースを転がしながら、歩行者用信号のある道路を渡って、ホテルまで歩いて行こうとしていた。ご存知のように、関西への在住期間が長くなると、例え赤信号であっても、ついつい道路を渡る根性が据わって来る。四国出身の私たちも例外ではなく、しばしば赤信号の道路をみんなで渡っている。

 そんな感覚で、フランクフルトの歩行者用赤信号を無視して、ガンモは道路を渡り始めた。普段から歩くのが遅い私は、ガンモの少し後を追いながら、赤信号で道路を渡っているガンモを見守っていた。すると、ガンモが赤信号で渡っているその道路の左側から自動車が猛スピードで走って来るではないか。私は咄嗟のことで何と言ったのか忘れてしまったが、とにかく自動車が来ていることをガンモに知らせようと、できる限り大きな声でガンモに向かって何か叫んだ。それは、祈りにも似た叫び声だったと思う。私の声に驚き、ガンモの少し先を歩いていた、ガンモと同じように歩行者用赤信号を無視して道路を渡ったドイツ人までが驚いて振り返った。猛スピードで走る自動車がガンモのすぐ近くまでやって来たとき、私は自分の見ている目の前で、ガンモがその自動車に牽かれてしまうと覚悟した。しかしその自動車は、ガンモの間近まで来ると、ガンモを上手に避(よ)けて、猛スピードのまま走り去ったのだ。

 おかげでガンモは無傷だった。あとから聞いてみると、ガンモはそのとき、自分の身に何が起こっているかわからなかったのだという。何故ならガンモは日本の感覚で、道路を赤信号で渡るときには右側しか確認していなかったと言うのだ。普段、道路を赤信号では渡らないよいこの皆さんも、日本の道路を赤信号で渡ることを想定して頭に思い浮かべてみて欲しい。最初に確認するのは右側のはずである。何故なら、左側通行の日本では、自動車が右側からやって来るからだ。そして、手前の車線を渡り切ったならば、今度は左側を確認するはずだ。しかし、右側通行の国ではその順序が逆なのである。ガンモは日本と同じ感覚で、まずは右側の道路から確認して、道路を渡り始めたようなのだ。そして、右側から自動車が一台も来ていなかったため、安全だと判断し、道路を渡ったらしい。

 私は、ガンモが自動車に牽かれずには済んだものの、あまりもの恐ろしさに、目の前で見ていた光景がしばらくトラウマのようになった。ホテルの客室で、その瞬間を思い出しては、何度も涙した。フランクフルト滞在中、何度となくその場所を通ったが、そこを通る度に、ガンモがここで猛スピードで走る自動車に牽かれそうになったことを思い出し、命の大切さに胸がきゅーんと痛んだ。およそ十二時間の飛行を終えてホテルにチェックインしたあと、眠くてたまらなかったのに興奮してなかなか眠れなかったのは、このような衝撃的な出来事があったからである。

 私はこのことを通して、生きるか死ぬかを決定付けるのは、ほんの紙一重なのかもしれないと思った。少々大袈裟かもしれないが、その紙一重とは、ガンモと猛スピードで走って来る車との距離であったかもしれない。その紙一重のために、私たちはぬかりなく、与えられた命をしっかりと気を引き締めて生き抜いて行かなければならないとも思った。そして、今、ここに生かされているということを心から有り難く思った。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 今まで書いていませんでしたが、フランクフルトに着いた直後に、このような出来事があったのでした。皆さんも、海外に出掛けられるときは、右側通行の自動車には注意してくださいね。左右を確認して渡るのが一番無難だと思います。特に、路面電車の走る街では、横断歩道ではないところを横切る機会も多くなりますので、注意が必要だと思います。出来事は、時間軸と空間軸が一致して初めて起こりますが、どちらかの軸をほんのちょっとずらすだけでも、結果が大きく異なるものなのだとわかりました。もしもそのずらした分が紙一重だとすると、毎日の瞬間、瞬間がとても貴重な時間のように思えて来ます。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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