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2010.08.06

ミッフィーの故郷を訪ねて

アンネ・フランクの家の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 館内は撮影禁止だったため、館内の写真をご紹介できなくて申し訳ありませんでした。館内で流れている映像には日本語の音声ガイドはなく、すべて英語かドイツ語かオランダ語かフランス語だったのですが、こういう状況に追い込まれると、英語のヒアリングにも力が入るようです。(苦笑)

 私たちは、特にミッフィーの大ファンというわけではないのだが、せっかくオランダまでやって来たのだから、ミッフィーの故郷であるユトレヒトを訪れてみることにした。ユトレヒトは、アムステルダム中央駅からオランダ鉄道(旧オランダ国鉄)を利用して三十分ほどのところにあった。私たちは、ユトレヒト駅構内の飲食店で昼食をとったあと、路線バスに乗り込んだ。

 ユトレヒトにはいくつかの博物館があるようだ。私たちは、セントラル・ミュージアムで、ミッフィーの生みの親であるディック・ブルーナの博物館となるディック・ブルーナ・ハウスとの共通権を購入した。セントラル・ミュージアムには、じっくりと鑑賞したい作品がいくつも展示されていたのだが、その日の十七時までの間に三つの博物館を回ることになっていたため、急ぎ足で鑑賞することになってしまった。

 セントラル・ミュージアムを足早に鑑賞し終えた私たちは、セントラル・ミュージアムのすぐ近くにあるディック・ブルーナ・ハウスに足を運んだ。入口を入るとすぐにミッフィーのグッズ売り場が目に入った。そこは最後のお楽しみとして取っておくことにして、私たちはリュックをコインロッカーに預けて、館内を回った。有り難いことに、日本語の音声ガイドの流れる装置を無料で貸し出してくれた。私たちは、館内のガイド表示に従って、その装置を操作して、それぞれの展示物の日本語の音声ガイドに耳を傾けた。

 最初の展示物は、ディック・ブルーナがこだわった色で造られた立体物だった。ああ、確かに彼はこれらの色を好んで使用している。しかし、最初からこれらの色に辿り着いたわけではなく、様々な試行錯誤があったらしい。

 続いて、黄金のミッフィーが展示されていた。この派手なミッフィー像は、ミッフィー誕生の五十周年を記念して贈られたものらしい。

 その奥には、世界各国の言語に訳されたミッフィーの絵本が並べられていた。これだけ壮大に並べられていると、ディック・ブルーナの生み出したミッフィーが、世界中の人たちに親しまれているのが良くわかる。このコーナーでは、ミッフィーの物語の朗読を日本語で視聴することができた。

 続いて、ディック・ブルーナの生い立ちやディック・ブルーナが絵を描くときのプロセスを示す絵などが展示されていた。ディック・ブルーナは、白い折り紙のような紙に、描く対象物の本質を極限まで簡略化した絵を描いているそうだ。私は、ミッフィーの絵がひどく無表情であることが気になっていたのだが、そうではなく、あの表情は、ディック・ブルーナによって本質を極限まで簡略化された結果だったのだ。このコーナーには、初期の頃のミッフィーの絵本も展示されていた。現在のミッフィーは耳がピンと立っているが、初期の頃のミッフィーはもう少し耳が広がっていたようだ。

 更に奥に進むと、子供たちが遊べるミッフィーの家やゲームなどがあった。ディック・ブルーナ・ハウスでうれしいのは、椅子を設置するにしても、子供たちが座る椅子は座高が低く造られていて、大人たちが座る椅子は座高が高く造られていることだった。すなわち、大人だけでなく、子供も一緒に楽しめるような目線で造られているのである。

 階段あるいはエレベータで二階まで上がってみると、そこにはディック・ブルーナのかつての作品が展示されていた。ディック・ブルーナは、ミッフィーを生み出すまでの間に、父の経営するデザイン会社で働いていたようだ。そのときに、本の表紙のデザインなどを手掛け、高く評価されていたらしい。しかし、のちにデザイン会社を退職しなければならない状況になり、そのことが独立するきっかけとなったようだ。

 二階の展示品の中で特に私の目を引いたのは、雫(しずく)を使った何枚かの絵だった。汗、雨、シャワー、涙、水滴など、同じような形をしていても、一緒に描かれるものや場所によって、それぞれが個別の役割を持つことになる。デザインを簡潔にすることで、雫の形がそれぞれ似通っていたとしても、一緒に描かれているものや場所が、その雫が何であるかを示してくれている。これは、私が普段から考えている人間の相対性のテーマとも近いような気がした。同じ人間でも、配置される場所によって、引き出されるものが違って来るということである。

 こうして、すべての展示を鑑賞し終えると、私たちはコインロッカーに預けたリュックを取り出し、ミッフィーのグッズ売り場へと向かった。ミッフィーのグッズは日本でもいろいろ売られているが、できればここディック・ブルーナ・ハウスならではのオリジナルグッズを手に入れたいものだ。私は何も買わなかったのだが、ガンモはTシャツやクレヨン、クリップ、自転車のベルなどを買い込んだ。

 ディック・ブルーナ・ハウスを満喫した私たちは、次なる博物館へと向かったのだが、そのときの模様については、日本に帰国してからじっくりと綴らせていただこうと思う。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、ミッフィーの故郷を訪ねてをご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ディック・ブルーナ・ハウスを訪れてから、ミッフィーに対する誤解が解けたように思います。ミッフィーの顔には表情がなく、これまであまり親しみを持てなかったのですが、それがデザイン性を極限まで追求したものだとわかり、ミッフィーを見る目が変わって来ました。こうした博物館は、知らないものを理解したり、誤解を解くのに重要な役割を果たしていると思います。ところで、旅行を始めてから、更新時間が遅くなり、申し訳ありません。平日はいつも、通勤途中に更新しているので、朝の八時過ぎには更新が終わっているのですが、旅行中の現在は日本と七時間遅れの時差もある上に、一日の観光を終えてホテルに帰ると、もう疲れ果ててしまい、ほとんどバタンキューの状態であります。そのため、夜は「ガンまる日記」の下書きもせずにぐっすり眠っています。普段の文字のみの記事に加え、撮影した写真の整理をして旅行アルバムと連携させているので、一回の記事を更新するのにかなり時間が掛かってしまっている状態です。それでも何とかリアルタイムで綴って行きたいと思っています。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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