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2010.08.13

COMMERZBANKの社員食堂

思い込みの心理の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。人生経験を積んで行くことは、とても大切なことなのですが、過去の経験が先入観となり、新しい経験の邪魔をしてしまうこともあるというお話でした。実際、人と話をしていても、相手が自分の過去の経験を引き出していると感じることは良くあるのではないでしょうか。そういうとき、過去の経験を引き出すのではなく、自分の話をちゃんと聞いて欲しいと思ってしまうこともありますよね。新しい経験をしているのに、過去の経験が多くを占めてしまっていたら、新しい経験を許容するスペースが少なくなってしまいますね。(苦笑)

 フランクフルトというと、私は今から二十年前の独身の頃に、ツアーで一度だけ訪れている。そのときは確か、市内を観光したわけではなく、十一日間(帰りの飛行機の都合で、実際には十二日間のツアーになった)でヨーロッパ五カ国を回るツアーで、飛行機の乗り継ぎのために、夜、フランクフルトに到着して一泊しただけの記憶しかない。それでも、当時の通貨であるドイツマルクに換金していたのだから、どこかで買い物くらいはしたのかもしれない。フランクフルトで宿泊したホテルがとても上品なホテルで、「ナイトチョコレート」なるものがベッドの脇に置かれていたことが強烈な思い出となっている。

 そのときの旅行で、今でも私の中に残っているのは、フリータイムのときに自分の足で街を歩き回った記憶だけである。ツアーバスなどでどこか有名な観光地に連れて行ってもらったとしても、自分の足で歩いていないため、ほとんど記憶に残っていないのだ。だから、自分の足で街を歩くということは、旅の記憶をずっと留めておくためにも、とても大切なことであるように思う。自分の足はすなわち、自分の意志でもあるわけだ。

 ところで、フランクフルトの旅行ガイドブックを眺めていたガンモが、
「銀行の社員食堂で昼飯を食おう」
と提案して来た。どうやら、COMMERZBANK(コメルツ銀行)という銀行の本社ビルにある社員食堂が、一般の利用客にも開放されているというのだ。私たちは、フランクフルト市内を散策しながら、その銀行の社員食堂を目指した。

 そこは、とてもおしゃれな空間だった。社員食堂だというのに、外からの階段を使って容易に昇ることのできるビルの二階にあり、外部の人たちも自由に出入りできるようになっていた。私たちが利用したのは、既に十三時を回っていたはずだが、私たちのように荷物を抱えているのではない、すなわち銀行員と思われる方たちがスーツを着て、同僚たちと楽しくおしゃべりをしながら昼食をとっていた。

 私は普段、仕事をしているときは、十二時から十三時という決められた時間枠の中で昼食をとっているが、今、ここで食事をしている人たちは、自分たちの仕事の都合に合わせて食事をとっているのだろうか。みんなで一斉に昼休みを取得するのではなく、昼食をとるのに都合の良い時間に社員食堂までやって来て、同僚たちとともに昼食を食べているというのがとても新鮮だった。

 しかも、私は勤務先でいつもIDカードを首からぶら下げていて、そのIDカードが名札兼オフィスへの入退室の管理の役割も果たしているのだが、社員食堂を利用している銀行員の方たちは、IDカードらしきものを持っていないように見えた。

 現在の私の勤務先にも、社員食堂はある。しかし、外部の人がその社員食堂を利用したいと思えば、受付で入館の手続きをしてから利用することになるだろう。また、現代は情報セキュリティなどの観点から、企業の秘密が外部に漏れることに対し、どの会社も神経質になっている。私たちも、例えば通勤途中や、社外の人たちと接触する可能性のあるエレベータなどで、企業秘密に関わるような話をしないように厳しく教育されている。そう、締めるか開放するかという観点で言えば、どちらかと言うと締める方向へと動いているのだ。

 それに対し、COMMERZBANKのように社員食堂を一般の利用客にも開放しているということは、企業の内部事情を開放しているとも考えられる。私の感覚からすると、社員食堂を利用している銀行員の方たちは、外部からやって来た一般の利用客に銀行の秘密が漏れないように、会話には充分注意しなければならないだろう。そうした教育が行き届いた上で社員食堂が一般の利用客にも開放されているのかどうかがとても気になったのだが、いかんせん、ドイツ語がわからないので、銀行員の方たちが一体何を話しているのか、さっぱりわからなかったというのが実情である。

 さて、社員食堂の利用方法だが、並べられている小皿の中から好きな料理をトレーに取ったり、またはサラダのように、大皿に盛られたものを自分で小皿に取り分ける場合もある。ちなみにサラダは量り売りだったので、精算時に、サラダのお皿だけ量りにかけられた。

 そうして自分の食べたいだけの料理を取り終えると、最後に飲み物のコーナーがあり、自分の好きな飲み物を選んでコップに注げるようになっていた。私は、ビールに似た色の飲み物を選んでみた。色がビールにそっくりだからなのか、まるでアルコール抜きのビールを飲んでいるような気がした。あとでわかったことだが、それは、りんごとグレープフルーツをブレンドしたLiftという飲み物だった。

 気になるお値段だが、二人で合わせて二十四ユーロくらいだった。一ユーロ百十三円として日本円に換算すると、三千百九十二円である。ちょっと贅沢なランチといったところだろうか。しかし、私たちが選んだ料理は、細かい指定の要らないボリューム満点の料理が多かったので、もう少し料理を取ることに慎重になれば、もっと安く上げられたはずである。実際、これでは食べ過ぎだろうと言えるくらい、ボリューム満点だった。

 食べ終わったあとは、自分でトレーを返却口まで運んだ。社員食堂に良くあるような、レーン式の返却口で、トレーごとレーンの上に乗せれば、あとは洗い場まで運んでくれた。社員食堂と同じスペースに売店があったので、ガンモはそこで、私が食事のときに飲んだLiftのペットボトルを購入した。コカコーラから発売されている飲み物のようだが、日本では見たことがない。からっとしたヨーロッパの気候に合うこの飲み物が、私たちはとても気に入ったのだった。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、COMMERZBANKの社員食堂をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 社員食堂というと、地味なイメージがあるのですが、COMMERZBANKの社員食堂は、とてもおしゃれな空間でした。銀行のビルの上の階にこっそり社員食堂を作らずに、階段でも行き来できる二階に作っているのですから、最初から一般の利用客を受け入れることが目的だったのかもしれません。しかし、一見した限りでは、一般の利用客は少ないように見受けられました。ちなみに、東洋人は、私たちの他には誰もいませんでした。(笑)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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