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2010.07.20

映画『シーサイドモーテル』

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(7)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 札幌に着いたのが早朝だったためか、札幌駅構内にあるお店がまだほとんど閉まっていたのが残念でした。トイレで洗面や歯磨きをしている人はたくさんいたので、早朝から札幌駅を利用する人たちは多いと思うのですが、モーニングを食べさせてくれるお店がドトールしかなかったというのはもったいないことだと思います。私たちのように、朝食に和食を望む人もいますからね。(笑)

 私の小学校時代からの友人は、生田斗真くんのファンである。愛媛に住んでいる彼女は、映画『人間失格』を鑑賞するのも一苦労だったようだ。そして、少し前に届いたメールで彼女は、生田斗真くんが出演している本作が、愛媛どころか四国全体でも上映されていないことを嘆いていた。いやはや、本当にそうなのだろうか? 確かに私が生まれ育った四国、とりわけ愛媛は、教育には熱心かもしれないが、文化施設が乏しいように思える。県庁所在地である松山から自家用車で一時間ほど掛かってしまう人口わずか三万人の小さな市で生まれ育った私は、子供の頃から映画を鑑賞したり、コンサートに足を運んだりする習慣はまったくなかった。プラネタリウムなどという文化的な施設に足を運んだのは、東京に住むようになってからのことだ。

 また、私が子供の頃は、列車(当時は「汽車」と呼んでいた)も一時間に一本程度しか運行されていなかったため、鉄道の利用率も少なかった。大人たちのほとんどは、自家用車で走り回っていた。そのためか、都会に比べて本を読む人も少ないように思えた。東京に住むようになったとき、電車の中で実に多くの人たちが本を読んでいることに驚いたものだった。そんな環境だから、愛媛県出身の文化人は少ないのかもしれない。

 それはさておき、私が本作を鑑賞したのは、実は毎週金曜日に千円で映画を鑑賞できるミニシアター系映画館で、他に観たい作品があったからだ。というのも、観たいと思っていた作品は、本作の上映終了後に上映されることになっていた。そのため、何もしないでその作品の上映時間が来るのを待つよりは、本作を鑑賞しながら待ってみようと思ったわけなのである。つまり、私は金曜日の夜に仕事を終えて、二本の映画を鑑賞してから帰宅したことになる。

 積極的な動機で鑑賞した作品ではない本作であるだけに、実際に鑑賞してみてもやはり、私が普段から好んで鑑賞している分野の作品とはかけ離れていたため、それほどテンションが上がらなかったことは否定できない。コメディーの分野に収まる作品なのだろうが、お腹を抱えながら思い切り笑うこともなく、深く考え込むこともなく、時間が過ぎて行ったように思う。

 思えば、私にとって、立場的に共感できない登場人物が多過ぎたのだと思う。例えば、コールガール、コールガールとの擬似的な恋愛に陥りかけているセールスマン、セックスに刺激を求めようとする夫婦、借金を取り立てられる男とその彼女、借金を取り立てようとするヤクザ、そして借金を取り立てるために拷問を担当する男、借金を取り立てようとするヤクザにくっついて来たヤクザ見習いの男、ホステスを誘って旅行にやって来た男、その男のことが好きなわけでもないのに一緒に旅行にやって来たヘルシーなホステス・・・・・・。すなわち、登場人物はそれなりに多いのに、鑑賞するに当たり、私自身を投影させたくなるような登場人物が一人もいなかったのだ。

 ただ、こうしてレビューを書くにあたり、驚いたことがある。それは、シーサイドモーテルに宿泊し、借金を取り立てられる男を演じていたのは山田孝之くんで、彼を追うためにシーサイドモーテルにやって来たヤクザを演じていたのが玉山鉄二くんだったということだ。そう、この二人の組み合わせの作品と言えば、かつて映画『手紙』でずいぶん泣かされたはずだった。しかし本作では、互いに映画『手紙』とはまったく違う役柄を演じている。借金を取り立てられる側と借金を取り立てる側という正反対の立場を取りながらも、二人がもともと友情で結ばれている設定になっているのは、実は二人の間に役柄とは関係のないところで本当の友情が存在していたからではないかとも思えるのだった。

 シーサイドモーテルに宿泊している人たちは、それなりに悩みを抱えていたりもする。身体が思うように反応しなくなり、セックスに刺激を求めようとする夫婦の片割れである古田新太さんは、本作では女装しての登場だった。山田孝之くん演じる借金を取り立てられる男が、シーサイドモーテルの中から女装した古田新太さんを確認するシーンはいい。しかも、山田孝之くんに裏切られたものとして、彼の恋人役の女性が彼の主張に同意しないのもいいではないか。こうして振り返ってみれば、一つ一つがユニークではあるのだが、笑いのベースにあるのは、どうも下ネタであるような気がしてならない。

 古田新太さんと言えば「劇団☆新感線」だが、実は私も一度だけ「劇団☆新感線」の舞台を観に行ったことがある。しかし、今一つ好きにはなれなかったので、それ以来、鑑賞してはいない。もともと、関西系の軽いノリや下ネタ系はあまり好きではないのだ。

 そういう意味で、本作は、普段、私が求めてやまない世界を見せつけてくれる作品ではなかった。ちょっと違うノリの世界に迷い込んだような違和感を感じながらも鑑賞を終え、次なる作品を鑑賞して、にこやかに帰宅したのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 私にとって、本作の登場人物に誰一人として感情移入することができなかったというのは大きいかもしれません。敢えて、本作の中で注目するとすれば、玉山鉄二くんの演じていた借金取りの男の精神でしょうか。虚勢を張っているようにも見えても、どこか人情があり、それでいて、組のために友人を手に掛けてしまうという複雑な役柄です。あのような役柄は、どこかに一本筋が通っていることを期待してしまいますね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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