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2010.07.08

映画『マイ・ブラザー』

ホットヨガ(一九一回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 回数券の有効期限が切れると記事に書いたからなのか、それとも時期的なものなか、携帯電話に三宮店のスタジオからの着信履歴が残っていました。おそらく、そろそろ回数券の有効期限が切れるので、次の回数券はいかがですかというお誘いの電話だと思います。私は、今はなき神戸店のスタジオに足繁く通ってはいたものの、最初にトライアルレッスンを申し込んだときに三宮店に電話を掛けたので、三宮店の会員の扱いになっているのです。そのときは、私の希望する日時のトライアルレッスンを受け入れる枠が三宮店では既に一杯だったので、神戸店のスタジオをご紹介いただいて、トライアルレッスンを受けたというわけなのです。

 戦争に出掛けた兵士を描いた作品と言えば、少し前に映画『ハート・ロッカー』を鑑賞した。その中にも書いたが、他にも映画『告発のとき』映画『リダクテッド 真実の価値』を鑑賞している。これらの作品には、戦争で闘う兵士たちの尋常ではない心理状態が描かれている。

 そうした流れからすると、本作は少し毛色の違う作品と言っていいのかもしれない。アフガニスタンに兵士として赴任した兄のサムは、一度はその死が家族に伝えられ、おごそかに葬儀まで行われたものの、のちに生きて帰還して来た。しかし、帰還したサムは、これまでのサムとはまったく別人になっていた。アフガニスタンで一体サムに何が起こったのか。

 予告編を観たときの印象では、戦地で瀕死の状態に陥ったサムが、何らかの方法で助けられ、別人になって帰って来たのかと思っていた。つまり、私は勝手に、サムが何者かによって改造人間にでもさせられたのではないかと思い込んでいたのだ。そう、映画『ペット・セメタリー』のように、一度死んだ者が蘇るとき、生前とはまったく性格の異なる人物に生まれ変わってしまうような展開になるのではないかと思っていたのだ。しかし、実際は違った。改造人間にさせられることよりももっともっと心に深い傷を残す、想像を絶するほどの残酷な事態がサムの身に起こっていたのだ。そして、その深い心の傷を負う原因となった出来事を必死で隠すため、サムの心は病んで別人になったというわけだ。

 冒頭から、兄弟の仲の良さが伝えられている。サムは、しばらくの間、刑務所で服役していた弟のトミーが出所するというので刑務所まで迎えに行くのだが、実の父はそんなトミーに対し、冷たい態度で接している。親に心配をかけることなく育って来た兄のサムと、親に心配ばかりかけて来た弟のトミーを比較しているのだ。

 そんなトミーが、サムの死を受け入れた途端、サムの家族の支えになることで更生して行く。きっとこれまでは、優等生のサムに役割を取られ、自分自身が優等生になるチャンスに恵まれなかっただけなのだ。実の父との間にあるわだかまりも、少しずつ解けかけて来たかのように見えた。別人になったサムが戦地からの帰還を果たしたのは、そんな矢先のことだった。

 結末を受け入れた今となっては、本作で表現されているありとあらゆることがすべて必要だったと感じる。良く出来た兄という設定も、親に心配ばかりかけて来た弟という設定も、兄の亡きあとに兄の家族を支えているという設定も、である。とりわけ、トミーがサムの妻であるグレースとの距離を縮めたことが、のちにサムとトミーのわだかまりとなって行くのだが・・・・・・。

 心の中にどうしても第三者には明かせない問題を抱えているとき、こんなにも苦しく、自分自身を激しく責め立てしまうものなのだろうかと、痛いほど伝わって来る深い作品だった。具体的には、サムとグレースの間で閉じていた部分が次第に開かれて行くプロセスが実に良く描かれている。人間の心を持って人間として生きて行くとき、自分の取った行動は、常に振り返りの材料として自分の中に存在し続けるものだ。だから本当は、刑法とか刑罰とか、そういうものは必要ないのかもしれない。自分が過去に何をしてどんな気持ちでいるのかは、自分の取った行動から逃げようとしない限り、自分自身が一番良く知っている。そこに刑法や刑罰をかざすよりも、その人が何をしたかということに目を向けさせるだけでも十分なのではないだろうか。

 本作で、兄のサムを演じているのは、映画『スパイダーマン』シリーズのトビー・マグワイアである。一方、サムの妻、グレースを演じているのは、ナタリー・ポートマンだ。そして、サムの弟トミーを演じているのは、ジェイク・ギレンホールである。

 本作は、映画『ある愛の風景』のリメイクなのだそうだ。そう言えば、最近、レンタルDVDショップでレンタルしたDVDの中にそのような作品があったような気がする。オリジナルの作品も、そう遠くない未来に鑑賞して、ここでお伝えすることができそうである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 本作の中でサムが危機を迎えているとき、トビー・マグワイアはスパイダーマンに変身すれば良かったのですが、彼はそれをしませんでした。ここで変身してしまえば、危機を脱することはできるかもしれないけれど、映画の流れを大きく変えてしまうと思い、踏み止まったのでしょうね。(笑)冗談はさておき、とても見応えのある作品でした。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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