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2010年7月

2010.07.31

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(13)

ホットヨガ(一九五回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 梅田店でリラックスコースのレッスンが始まったときに、三宮店のレッスンスケジュールもしばしばチェックしていたつもりだったのですが、三宮店ではリラックスコースのレッスンがまだ始まっていなかったようなので、油断していたようです。しかし、いつの間にか三宮店でもレッスンが始まっていたので、私としてはちょっと出遅れた感じですね。(苦笑)でも、三宮店にお話のできるインストラクターがいらっしゃるとなると、レッスンに参加する励みになりますね。

 湯の川温泉の温泉旅館に一泊した私たちは、再び路面電車に乗り、函館駅まで戻った。そして、五稜郭までの不足料金を請求されるかどうかビクビクしながら、函館駅の有人改札を通った。駅員さんは、私たちを快く通してくださった。

 さて、私たちがこれから向かおうとしているのは、何を隠そう、青森である。青森へは、急行はまなすを利用したときに日帰り温泉に入ったり、ほたて料理を食べたりしているというのに、何故? と思われる方もいらっしゃるかもしれない。思えば、今回の旅は三沢空港から始まった。それならば、旅を終えようとしている今、同じ青森県内にある青森空港で終わりを迎えたいとガンモは考えたようだ。

 それに加え、函館から特急白鳥に乗りたい気持ちもあったらしい。函館と青森を結ぶ特急列車としては、特急白鳥のほか、特急スーパー白鳥も運行されているのだが、特急スーパー白鳥は、五年前にねぶた祭りを見たときに既に乗車していたのだ。そこで、今回はスーパーの付かない特急白鳥に乗車したわけである。しかし、鉄道好きならば、列車のヘッドマークに惹かれるというのに、ヘッドマークがデジタル表示になっていてがっかりしてしまった。私は仕事柄、デジタルな世界にどっぷりと浸かっているが、自分がこだわりを持ちたい分野においては、デジタルよりもアナログを好む。何物にも変わり得るデジタルに対し、こだわりを持ちたい分野に対しては、「それだけのために特別にあつらえた」アナログのものであって欲しいのだ。

 特急白鳥に乗車すると、およそ二時間で青森に着いた。途中、青函トンネルを渡っているときは、外の景色も暗くなり、モバイルカードの電波も通じなくなってしまうので、いかにも海底トンネルを渡っているのだとわかった。感覚的にもとても長いトンネルである。急行はまなすに乗車したときも同様の感覚はあったのだが、夜だったことに加え、私は窓のない上段の寝台で寝ていたため、今、まさに青函トンネルを渡っているという確信は持てなかったのだ。

 こうして青森に到着した私たちは、帰りの飛行機の時間までまだ余裕があったので、行きのときに利用するはずだったほたてを食べさせてくれるお店を目指した。行きのときは、お店の前まで足を運んだものの、既にお店は閉まっていたのだ。しかし、今回は昼間だからだろう。お店はちゃんと開いていた。私は、ほたてのお刺身が含まれているサービスの刺身定食をいただいた。行きのときにお世話になったほたて料理のお店では、焼きほたてをいただいたので、今回はほたてのお刺身でちょうど良かったと思う。

 腹ごしらえをしたあとも、まだ時間があったので、私たちは青森の街を散策することにした。とは言え、少し休みたい気持ちもあり、飛行機に乗ったときにもらった航空券の控えに付属のマクドナルドの無料コーヒー券を消費して、しばらくマクドナルドでくつろぐことにした。これまでの私は、コーヒー党ではなかったのだが、最近、少しずつミルクコーヒーを飲むようにしている。かつては、ミルクをとるとエストロゲンを摂取することになり、筋腫が成長するため控えていたのだが、上半身のほてりが顕著になってからは、ミルクの摂取を控えるのをやめてしまったのだ。

 コーヒーを飲んでゆったりと過ごしたあとは、再び青森の街へと繰り出した。私たちは、ねぶた祭りを見たときに足を運んだ「アスパム」へと向かった。そこには青森の名産品を扱う大規模なお土産屋さんがあるのだ。私はそこで青森のお土産を買い求めた。

 青森では、何か目的があって歩き回るというよりも、帰りの飛行機の時間がまで時間を潰しているという感覚のほうが正しかった。こういう時間を有効活用できれば、もっと観光に対しても大胆になれるのかもしれないが、できるだけ早めの行動を心掛けていると、時間に少し余裕があったとしても、なかなか足を伸ばせないものである。

 私たちは、青森空港まで向かう路線バスのバス停の近くで、路線バスがやって来るのをじっと待つことにした。その場所は、急行はまなすに乗車する前にほたて料理を食べさせてくれた女将のいるお店からとても近かった。私たちは、
「お店の女将にばったり会ったらどうする?」
などと言いながら、空港へ向かう路線バスを待っていた。

 最初のうちは、空港バスを待つ人などほとんどいなかったのだが、平日だったからだろう。路線バスの発車時刻が近付いて来ると、ビジネスマンがちらりほらりと集まって来た。きっと、青森の会社で打ち合わせを終えて関西の会社に戻るのだ。久し振りに関西弁を耳にすると、急に現実に引き戻されたような気がした。まだ、伊丹空港に降り立つまでは旅が続いているはずなのに、何故、旅の始まりに耳にする関西便と、旅の終わりに耳にする関西弁は、こうも違って聞こえるのだろう。関西弁をしゃべるビジネスマンは、路線バスの中でもずっと話をしていた。話し声が大きかったので、静かにして欲しい気持ちもあったが、黙っていた。

 旅が長くなればなるほど、旅の終わりも寂しい。考えてみると、路線バスの中で、関西弁のビジネスマンのおしゃべりの声が大きかったことで、むしろ旅の終わりを強く意識せずに済んだのかもしれない。こうして、あたかもフェードアウトするかのように、私たちの三泊四日の旅は幕を閉じたのだった。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(13)をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 長い長い旅行記にお付き合いくださいまして、ありがとうございました。一つの旅は終わってしまいましたが、また新たな旅を目前に控えています。(苦笑)ということで、念願の夏休みが始まりました。次回の記事は、日本よりも涼しい国からお届けしますね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2010.07.30

ホットヨガ(一九五回目)

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(12)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。長い長い三泊四日の旅の記事も次回でいよいよ完結します。今回は、その完結を前にして、ホットヨガの記事を書かせていただくことにします。

 購入した五十回回数券をできるだけ余らせないようにするために、私はかつてのように、平日に何とか時間を作って、三宮店でホットヨガのレッスンを受けられないだろうかと考え始めた。平日は、仕事から帰宅してから就寝するまでの時間がひどく短いのだが、睡眠時間を削る覚悟があれば何とかなるかもしれない。

 十九時半から六十分のレッスンを受ければ、レッスンが終了するのは二十時半である。それからシャワーを浴びて着替えを済ませて三宮店のスタジオを出るのは二十一時頃だろう。そこから我が家まで、途中の買い物の時間も含めると、一時間くらいだろうか。ということは、帰宅できるのは二十二時頃である。ホットヨガのレッスンを受けたあとは、シャワーを浴びているので、帰宅後ただちに「ガンまる日記」の下書きを始めることができれば、翌朝五時の起床に差し支えない時間に就寝できるかもしれない。ただし、これは最短の時間であり、実際には、帰宅するとガンモとコミュニケーションを取ったり、届いているメールのチェックをしたりもする。そうした時間は考慮していない。

 とは言え、二十二時くらいの帰宅ならば、月に一度か二度程度ならば、仕事帰りに三宮店でホットヨガのレッスンを受けられるかもしれないと思い、三宮店のレッスンスケジュールをチェックしてみて驚いた。何と、いつの間にか三宮店でもリラックスコースのレッスンが始まっているではないか。一体いつから始まっていたのだろう? 梅田店に気を取られて、すっかり見逃してしまっていた。しかも、リラックスコースのレッスンは、私が仕事帰りに受けられるようなスケジュールが組まれているではないか。

 思い切って、平日のレッスンの予定を入れてみようかとも思ったのだが、今は夏休みの旅行を控えているため、更にとても忙しい。平日に三宮店でレッスンを受けるのは、夏休みの旅行から帰ってからにしようと心に決めて、ある土曜日、私は朝から出掛ける用事があったので、その用事を済ませたあと三宮店でリラックスコースのレッスンを受けてみることにした。

 他の支店と違って、三宮店に足を運ぶときは、これまでコミュニケーションを重ねて来たインストラクターと出会えるのではないかという期待感がある。これまで三宮店を訪れて、何度となくその期待感を裏切られてはいるものの、それでも、「今回こそはもしかすると・・・・・・と?」いう期待感が新たに生まれるのだ。しかし、入口の扉を開けて受付に立っていたのは、まだ面識のないスタッフだった。

 着替えを済ませて、指定されたスタジオに入った。やはり、週末の三宮店は利用客が多く、とてもざわざわしていた。レッスンを担当してくださったのは、かつての神戸店のインストラクターだった。と言っても、神戸店でスタッフの入れ替わりが激しくなった時期に神戸店のスタッフに加わったインストラクターなので、実はほとんど話をしたことがない。ただ、確か神戸店が閉店になる日の最終レッスンに参加したとき、そのレッスンを担当してくださったインストラクターだったと思う。

 レッスンに参加していたのは、私を入れて十六名の参加者だった。リラックスコースのレッスンというと、これまで梅田店の同じインストラクターから受けることが多かったため、違うインストラクターからレッスンの手ほどきを受けることがとても新鮮だった。ウォーミングアップのストレッチも、梅田店で行われているよりは簡単なもので終わった。

 しかし、久し振りにそのインストラクターのレッスンを受けたからだろうか。インストラクターの変化が手に取るようにわかった。以前よりも確実にレッスンに自信がつき、参加者を導くという点において経験を積んで来られているというのが良くわかった。一言で言うと、インストラクターの教え方がうまくなったと感じた。それは、ヨガを自分のものにしている導き方だった。彼女は、知識ではなく、経験を伝えるインストラクターになっていたのだ。

 途中、スタジオ内に熱がこもり、暑くなってしまったので、私は水とフェイスタオルを持って、いったんスタジオの外に出て、ロビーに設置されているソファーで休んだ。すると、以前から三宮店で良くお話をさせていただいていたインストラクターとばったりお会いしたのだ。そのインストラクターは、受付で私の名前を確認され、私がこのリラックスコースのレッスンに参加していることを認識されたそうだ。しかし、そのインストラクターは、もうすぐその日の仕事を終えて上がってしまうため、レッスン中の私と顔を合わせることができないと残念に思っていてくださったのだという。私も興奮気味に、
「ああ、○○さん(インストラクターの名前)にお会いできてうれしいです」
と言った。

 私は、以前から気になっていたことをインストラクターに尋ねてみた。やはり、三宮店でもスタッフがかなり入れ替わっているようだ。かつての神戸店のスタッフの中にも、退職された方がいらっしゃるという。私は、三宮店でお会いしたかったもう一人のインストラクターの名前を出してみた。すると、そのインストラクターも事情があって、現在はほとんどレッスンを担当されていないそうだ。しかし、その事情は、決してネガティブなものではなく、むしろポジティブなものだったので、スタジオでお会いできないのは寂しいが、安心した。

 神戸店が閉店してから、週末の三宮店がひどく混雑していることをインストラクターに告げると、
「利用してくださる方が多いのはとてもありがたいんですけど、確かに混雑していますね」
とおっしゃっていた。ということは、平日は比較的空いているととらえていいのかもしれない。私は、ラビエでリラックスコースのレッスンを受けてとても気に入り、リラックスコースのレッスンが関西にも上陸したので、リラックスコース目当てにしばらく梅田店に通っていたが、三宮店でもリラックスコースのレッスンが始まっていたことは知らなかったとインストラクターに伝えた。そして、リラックスコースのレッスンが自分の身体に一番合っているとも付け加えた。インストラクターは、
「動きの激しいレッスンで汗を掻くよりも、リラックスコースのようなレッスンが合っているんですね」
とおっしゃった。

 ずっとお会いしたかったインストラクターと話をすることができて、私はとても幸せな気持ちに包まれていた。しかも、勤務スケジュールの関係で、本来ならば顔を合わせることのなかったインストラクターと、涼を求めて、ほんのちょっとスタジオの外に出た瞬間にお会いすることができたのだから、ラッキーだったとしか言いようがない。

 かつての神戸店のように、三宮店は変化のときを迎えているようだ。変化の中にあって、自分の周りがゆらゆらと揺れながらも、自分自身は揺れないでいられる強さを、私はずっとお会いしたかったインストラクターから感じ取ったのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ずっとお会いしたかったインストラクターと絶妙なタイミングでお会いすることができて、もう、感激の一言でした。(笑)ここのところ、三宮店に足を運んでも、事務的な会話しか成立していなかったので、それならば、どこの支店に足を運んだとしても変わりはないのではないかという気がしていました。しかし、今回の出来事で、三宮店が再び特別な支店に変わりました。(苦笑)夏休みの旅行から帰って来たら、三宮店で仕事帰りのレッスンにチャレンジしてみようと思います。

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2010.07.29

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(12)

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(11)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 小樽から函館までは、札幌を経由したほうが速かったようなのですが、過去に乗り潰した路線よりも、まだ乗り潰していない路線を優先させた結果、今回のようなルートになりました。それにしても、二人用の向かい合わせのシートのある普通列車は特にくつろげますね。

 函館の温泉旅館と言えば、湯の川温泉である。私たちは、函館駅前から路面電車に乗り、湯の川温泉で降りた。そこから歩いて数分のところに、今回、私たちが宿泊する温泉旅館があった。

 私たちは、去年の十二月に同じく北海道の層雲峡温泉を訪れている。そのときに宿泊したリゾートホテルが、この不況下においてもとても活気に溢れていたので、今回もその会社の経営する温泉旅館に宿泊してみることにしたのだ。

 層雲峡温泉のリゾートホテルよりはやや歴史が感じられるものの、フロント係の方も礼儀正しく、とても気持ちが良い。そして何と言っても、平日だというのに利用客の数が半端ではないのは驚きだ。団体客の姿があちらこちらで確認されるのである。しかも、中国や韓国などからの利用客も多いので、ひょっとすると私たちのように個人旅行で利用するよりは、団体客に紛れて宿泊したほうがずっと安く上がるのかもしれない。

 チェックインを済ませて、宿泊する部屋まで移動したのだが、館内の広さに恐れ入った。いくら温泉旅館とは言え、最初からこれだけの規模の旅館を建築するにはそれなりの覚悟が必要だったはずである。何しろ、繁盛するかどうかは、実際に建設してみないとわからないのだから、大冒険である。その結果、例え平日であっても、多くの人たちに利用される温泉旅館に成長したわけである。

 私たちが宿泊した部屋は、層雲峡温泉と同様の和洋折衷仕様で、畳の部屋とベッドが設置されていた。

 食事は、夕食も朝食もバイキングなのだが、利用客が多いためだろう。フロントでの受付時に、ある程度の利用時間を指定された。私は、いつものように、夕食の前にお風呂に入った。お風呂は別館まで移動しなければならなかったのだが、浴衣を着てエレベータに乗り込むと、やはり夕食前に温泉に入っておこうという人たちで溢れ返っていた。

 大浴場の更衣室もまた広かった。ここまで徹底して広いと気持ちがいい。私は、さっさと浴衣を脱ぐと、大浴場の入口の扉を開けた。入ってすぐのところに、大きな木の桶風呂があったので、私はわくわくした。私は、桶風呂には目がないのである。しかも、今は誰も入っていないではないか。よし、大急ぎで身体を洗い、この桶風呂を占有しよう。そう思ったのだが、私は間もなく気が付いた。何故なら、その桶風呂のすぐ近くにはサウナがあったからだ。そう、その桶風呂は、サウナ利用客のための水風呂だったのだ。試しに桶風呂に手を突っ込んでみると、やはり冷たかった。せっかく大好きな桶風呂に入ることができると喜んでいたのにがっかりだったが、私はその残念な気持ちを露天風呂にぶつけることにした。

 大浴場の奥にある扉を開けると、そこは温泉旅館の屋上にある露天風呂だった。もちろん、よそからは見えないようにガードが施されていたのだが、露天風呂からは外の景色がチラチラと見えるようになっていた。私はここのところ、半身浴をすっかりさぼっていたので、露天風呂に下半身だけ浸かると、半身浴をした。露天風呂で半身浴を行なうのは格別に気持ちがいい。何故なら、外に出している上半身だけが外の空気にさらされ、上半身にほてりのある私にはひんやりとして気持ちがいいからだ。

 そうして露天風呂に浸かっていると、どこからともなく黒いものがバサバサと飛んで来て、露天風呂の岩の隙間にある水を飲み始めた。見ると、カラスである。カラスが、冷えた温泉の水を飲むためにやって来ているのだ。しかも、ある一羽がやって来て、水を飲んだあと飛び立って行ったかと思うと、間もなく別の一羽がやって来て、同じように水を飲み始めた。私は普段から鳥には慣れているので驚かなかったが、デリケートな人が見たら、驚くかもしれない。

 しばらく露天風呂に浸かって半身浴をしていると、他の利用客が露天風呂に入って来た。その利用客は、カラスが水を飲みに来る場所から近いところを背にして露天風呂に浸かった。私はこの利用客に、この露天風呂にはカラスが水を飲みにやって来ていることを教えてあげるべきだろうかとしばらく迷ったのだが、その利用客は、カラスがやって来ないうちに、私よりも先に露天風呂から出て行った。こうして私は心行くまで半身浴をして、お風呂から上がった。

 部屋に戻ったあと、ガンモと一緒に夕食のバイキングを食べに行った。満足の行く本格的なバイキングだった。あまり食べ過ぎないように注意を払いながら、私たちはおいしい料理を満喫した。

 夕食のあと、私たちが楽しみにしていたものがある。それは、温泉旅館が企画するビンゴ大会である。参加者は五百円払ってビンゴカードを購入する。私たちは、予約時に既にビンゴ大会に参加する旨を伝えておいたので、チェックイン時に二枚のビンゴカードを受け取っていた。そのビンゴカードを持って、ビンゴ大会の行われる一階ロビーへと移動した。

 さて、ビンゴ大会が始まると、ガンモは早々とビンゴして景品をもらった。しかも、ガンモが選んだその景品とは、大きなイカのぬいぐるみである。ビンゴ大会の司会者の話によれば、このイカのぬいぐるみは、特注で製作してもらったのだそうだ。ということは、この温泉旅館でしか手に入らないことになる。大きなイカのぬいぐるみを手に入れたガンモは、とてもうれしそうに興奮していた。そして、私がまだビンゴ大会に専念している最中だというのに、大きなイカのぬいぐるみをちらつかせながら、横から私にいろいろと話し掛けて来て、ビンゴ大会の邪魔をするのだった。

 結局、私はそのビンゴ大会でビンゴには至らなかった。おそらく二十名以上の参加者がいたというのに、ビンゴに至らなかったのはわずかに二人だけだった。私とその人は、景品ではなく、ビンゴ大会の参加賞をもらった。参加賞とは、温泉旅館のロゴ入りタオルと、温泉旅館内で使える割引券だった。私はすぐにその割引券を、温泉旅館のお土産売り場品コーナーで使ってお土産を購入した。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(12)をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ビンゴの景品は、他にもいろいろありました。例えば、人気のゲーム機は、初回から五回までの間にビンゴに至った人だけがゲットできるようになっていたりと、参加者がエキサイティングできるようなルールが定められていました。五回が過ぎると、その人気のゲーム機は景品の対象から外されてしまいました。ガンモがゲットしたイカのぬいぐるみは、少々古びていましたので、これまでビンゴの景品として挙げられながらも、誰もそれを望む人がいなかったんでしょうね。(笑)

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2010.07.28

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(11)

局所的な脱水症状の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。その耳鼻科には、過去に同じような症状でお世話になっているにもかかわらず、過去の症状の原因となっていた耳の中の気圧が変化しているという先入観を取り除いて診察してくださったことは、ある意味凄いことだと思いました。私たちは経験を積めば積むほど、過去に得た知識や経験に頼りがちですよね。しかし、そうではなく、過去は過去のものとして置いておいて、現在の症状を冷静に見詰め、的確な診断をしてくださったことに感謝したいと思います。

 私たちは小樽から、ひとまず倶知安(くっちゃん)行きの普通列車に乗り込んだ。私たちの住んでいる関西地方を走る列車の多くは、四人掛けのクロスシートが左右二列に並べられていたり、また、時には向かい合わせのロングシートだけで構成されていたりする。しかし、東北地方や北海道地方を走る普通列車の多くは、四人掛けのクロスシートと二人用の向かい合わせのシートで構成されている。この、二人用の向かい合わせのシートが関西在住の私たちにはとても珍しい。ガンモと一緒に東北地方や北海道地方のガタンゴトンツアーを楽しんでいるときは、たいていこのシートを狙って座る。

 倶知安で次の列車が来るまで待ち時間があったので、駅前にあった食堂でお昼ご飯を食べた。その後、倶知安から長万部(おしゃまんべ)行きの列車に乗り込んだのだが、この列車もまた、四人掛けのクロスシートと二人用の向かい合わせのシートで構成されていた。私たちは心行くまで二人用の向かい合わせのシートに腰を埋め、北海道の普通列車の旅を満喫した。

 ところで、今回の三泊四日の旅における私たちの最終宿泊地は、函館である。函館には何度か足を運んでいるのだが、今回はこれまでのように函館駅前周辺のホテルではなく、とある温泉旅館に宿泊することになっている。

 えきから時刻表などののりかえ案内サイトで、出発地を小樽、目的地を函館に指定してのりかえルートを検索してみると、場合によっては飛行機を利用する手段さえ表示されることがある。言い換えれば、小樽から函館までは、飛行機を利用するルートが検索結果に表示されるほど遠いということだ。それだけの距離を、普通列車だけで移動しようとすると、宿泊する予定の温泉旅館が用意してくださる夕食の時間に間に合わなくなってしまう。そこで、長万部からは特急北斗(ほくと)に乗り換えてスピードアップをはかり、ようやく函館入りを果たしたというわけだ。

 函館に宿泊するなら、帰りはきっと函館空港からだろうと、今回の旅行記を読んでくださっている皆さんは予測されていらっしゃるかもしれないが、実は違う。そのため、私たちは特急北斗を利用して函館駅に降り立ったとき、函館よりも更に先の駅までの乗車券を購入していた。以前も書いたように、先へ先へと移動する予定があるときは、最初から終着駅まで乗車券を購入し、途中下車をしたほうが料金が割安になることが多い。そのため、今回も私たちは、函館から先の乗車券を購入し、函館で途中下車を試みたのだ。

 ところが、私たちが乗車券を提示して函館駅の有人改札を通り抜けようとすると、駅員さんに呼び止められた。駅員さん曰く、私たちが利用している乗車券には、途中の五稜郭までの料金が含まれていないとのことだった。説明するのがややこしいのだが、私たちは特急北斗を利用して函館入りしたものの、購入しているその先までの乗車券では、五稜郭を含む一筆書きの乗車ができないらしいのだ。そのため、函館で途中下車する場合は、一筆書きの乗車券に含まれていない五稜郭までの不足分の料金を支払うのがお決まりのルールのようだ。

 私は、そのことをまったく知らなかったので、ひどく驚いた反応を示した。一方、ガンモはそのことを知っていたのか、思いのほか冷静だった。私は駅員さんの話を大まじめに聞いて、ふんふんと大きくうなずいた。すると、駅員さんは、
「今回はこのまま通っていただいてもかまいませんが、もしかすると、帰りにこの改札を通るときにまた呼び止められるかもしれません。それから、その切符を使って乗車されるときは、必ずここ(有人改札)を通ってくださいね」
と言われた。私は駅員さんにお礼を言って、有人改札をそのまま通り抜けた。どうやら今回は見逃してくださるようだ。

 函館駅を背にして歩き始めたとき、私はガンモに尋ねた。
「この切符には、五稜郭までの料金が含まれていないって知ってた?」
するとガンモは、
「知ってた。でも、俺たちが乗車するルートでは一筆書きができないから、もともと購入しようがないんだよ」
と言った。更にガンモは、
「さっきのまるみの反応、良かったよ」
などと言うではないか。まるで、私の新鮮な反応のおかげで、駅員さんが見逃してくださったみたいな言い方だ。
「違うよ。反応が良かったんじゃなくて、ほんとに知らなかったんだよ」
と主張すると、ガンモは、
「いやあ、いい演技だった」
と感心していた。私は、
「違う、違う。本当に知らなかったの!」
と更に強く主張した。

 それから私たちは、何年か前に既に乗り潰しを完了している函館市電に乗り、今回の最終宿泊地となる温泉旅館へと向かったのだった。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(11)をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 五稜郭までの追加料金は、函館で途中下車しない人には必要ないようです。更に、その先の駅まで、当日のうちに移動する場合もまた、追加料金なしで途中下車が認められているようです。しかし、私たちの場合、函館の温泉旅館に一泊してから、更にその先へと向かうため、本来ならば五稜郭までの料金を支払う必要があったようです。何だかややこしいルールですよね。しかも、ガンモ曰く、「前に函館で途中下車したときは、五稜郭までの料金を払ったよ」だそうです。私は、まったく覚えていませんでした。(苦笑)

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2010.07.27

局所的な脱水症状

ホットヨガ(一九四回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。梅田店のスタジオへの近道を見付けたことは、私にとっては大きな収穫でした。(苦笑)これで、自宅の最寄駅のホームも先頭まで移動しなくて済みますし、移動時間を短縮できそうです。一度の短縮時間はわずかでも、積もり積もれば大きいですもんね。

 今月半ばのことである。朝、仕事に出勤すると、左耳が聞こえにくくなっているのがわかった。ちょうど飛行機に乗っているような感じである。私は、早くも夏休みが始まり、既に飛行機に乗っているのかと思ったのだが、そうではなかった。夕方になっても、左耳が聞こえにくい状況が続いていたので、私は仕事を終えたあと、職場近くの耳鼻科で診ていただくことにした。

 この耳鼻科には、以前にも同じような症状でお世話になったことがある。そのときは、耳の中の気圧が外の気圧と異なってしまったために耳が聞こえにくくなっていると診断された。そして、目薬ならぬ耳薬を処方していただいて、その耳薬を耳の中に点眼ならぬ点耳(?)することで症状が改善された。今回もそうなのだろうか。

 いつもながら思うのだが、耳鼻科はひどく混雑している。私が受付を済ませたとき、診察までの所要時間はおよそ四十五分と言われたのだが、実際には一時間以上も待合室で待つことになった。耳鼻科には、子供さん連れのお母さんが実に多い。かくいう私も、子供の頃はせっせと耳鼻科通いを続けていた。子供の頃の私は、プールで泳ぐとしばしば中耳炎を引き起こしていたのだ。当時は、早朝に家を出て、耳鼻科の名医のいる隣の市の病院まで母が自家用車を運転し、ひとまず診察の予約を済ませると、診察まで何時間も待機していた。耳鼻科で子供さん連れのお母さんを見掛けると、自分の子供の頃のことを思い出す。私にとっての耳鼻科は、母の愛情をたっぷりと感じることのできる空間だった。

 診察室から出て来た男の子が、思い余って泣いていた。おそらくだが、彼は痛みなどで泣いたのではない。小さな彼には、耳鼻科で受けた診察が衝撃的だったのではないだろうか。あるいは、自分ではどうにもならない無力さを感じていたのかもしれない。

 待合室で一時間ほど待って、ようやく私の名前が呼ばれたので、診察室に入った。医師が私に症状を尋ねてくださったので、
「今朝から左の耳が聞こえにくくなりました。以前、同じような症状でこちらで診ていただいたとき、耳の中の気圧が変わっていると言われ、耳に挿す薬を処方していただきました」
と答えた。すると医師は、
「うんうん」
とうなずいていた。

 私は医師の指示で、聴覚検査を受けることになった。先日の健康診断のように、オープンなスペースで行なわれる大雑把な聴覚検査ではなく、防音設備の整った二重扉の検査室で、耳にヘッドフォンを密着させて検査を行った。まずは片方ずつの耳の聞こえ具合を検査してもらい、次に、片方の耳に雑音を流しながら、もう片方の耳の聞こえ具合を検査してもらった。

 その後、私は再び待合室で待つことになった。しばらく待つと、再び私の名前が呼ばれたので診察室に入った。聴覚検査の結果は良好で、左耳だけがとりわけ聞こえにくいということはないそうだ。ただ、右耳は低音が聞こえ辛く、左耳は高音が聞こえ辛いという結果が得られた。私は、聴覚検査の結果が良好だったことに首をかしげながら、
「でも、まるで飛行機に乗っているような感じなんです」
と医師に訴えた。すると医師は、
「うん、わかる、わかる」
とおっしゃった。

 医師は、
「念のため、耳管(じかん)の検査もしておきましょうか」
とおっしゃった。そして私は、別の検査室に通された。その部屋では、耳と鼻が繋がる管の状態を調べるための検査を行った。具体的には、片方の耳の穴に管の先を差し込んで、耳と同じ側の鼻の穴にも管の先を差し込んで、看護師さんの合図でコップに注がれた水をゴックンと飲み込むというものだ。その検査を左右の耳に対して行ったところ、どうやら明らかに左右の結果に違いが出たようだ。看護師さんは、特に右側の結果が気になるようで、右側だけもう一度、同じ検査を行なった。しかし、最初と同じ結果が得られたので、確信されたようだ。

 私は、再び待合室で待機した。次に名前を呼ばれて診察室に入ると、医師は私に、
「耳管開放症(じかんかいほうしょう)ですね」
とおっしゃった。医師は検査結果を私に見せながら、
「これがさきほどの耳管の検査結果ですが、明らかに右耳のほうが広がっているでしょう。夏になると多いんです。実際に聞こえにくくなっているのは、左耳ではなく右耳です。約半数の人が、実際とは反対側の耳が聞こえにくいと訴えます。睡眠不足などが原因で起こりますが、局所的に脱水症状が起こっているので、こまめに水分を補給してください」
と言われた。

耳管の検査結果。右の耳管が明らかに開いている

 私は、過去にそうだったように、耳の中の気圧が変わって左耳が聞こえにくくなっているものとばかり思い込んでいた。しかし、実際はそうではなく、身体のどこかが局所的に脱水症状を起こし、耳管が開いている状態なのだという。しかも、私は左耳が聞こえにくくなっているとばかり思い込んでいたのだが、実際に聞こえにくくなっているのは右耳だそうだ。

 ただ、幸いにして、私の症状は軽いものらしく、処方箋も必要ないとのことだった。医師は、
「一週間経っても症状が変わらなければ、また来てください」
と言ってくださった。私は、意外な結果に驚きながらも、医師にお礼を言って診察室を出た。

 あれから一週間以上が経過しているが、こまめに水分補給を行うことを心掛けていたためか、いつの間にか私の右耳は違和感なく聞こえるようになっていた。私は、何故、脱水症状が起こっているのか、自分でも不思議だった。しかし、良く考えてみると思い当たるフシがあった。それは、上半身のほてりである。確かに最近、上半身がほてるせいで、喉がひどく渇く。仕事から帰宅しても、手元に冷たいお茶の入った保冷ボトルを用意して、ガンモと一緒に少しずつ飲んでいるというありさまだ。これまではこのようなことはなかったはずなのに、上半身がほてるようになってからは、身体の中からどんどん水分が失われているのかもしれない。また、身体が熱いために夜中に目が覚めて、保冷ボトルに入った冷たいお茶を飲むこともしばしばである。それだけではなあ。夜中に目が覚めたあとは、身体が熱いので、ベッドから出て、ベッドのすぐ脇のクーラーの冷たい風が当たる場所に横になって寝ているのだ。そうでもしなければ、暑くて寝られないのである。おそらく、睡眠中に体温がひどく上昇しているためだろう。

 私は、仕事にも、冷たいお茶の入った保冷ボトルを持参するようになった。そして、仕事中もこまめに水分を補給している。考え方によっては、脱水症状の影響が耳に出てまだ良かったと思うべきなのかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 局所的な脱水症状とは驚きました。(苦笑)上半身のほてりがあると、汗をたくさん掻いて、身体の中からどんどん水分が失われているのでしょうね。それで喉が渇くのでしょう。自分では水分を補給しているつもりでも、身体のどこかでは脱水症状を起こしてしまっていたようです。このようなこともありますので、皆さんもどうかお気をつけくださいね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2010.07.26

ホットヨガ(一九四回目)

青森〜北海道、飛行機と寝台列車の旅(10)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 今回は三泊四日の旅でしたので、残すはあと一泊のみとなりました。このあと、私たちが向かったのは・・・・・・。次回の記事をお楽しみに。(笑)ところで、本来ならば、三日に一度の映画のレビューをお届けするところなのですが、都合により映画のレビューはしばらくお休みさせていただきます。映画のレビューについては、夏休みの旅行から帰ってしばらく経ってから再開させていただきますね。

 いつも更新が遅れがちなホットヨガの記事を、今回も一週間と一日遅れで書かせていただこうと思う。

 いつものように、梅田店で六十分のリラックスコースのレッスンを受けるべく、私は自宅の最寄駅から電車に乗り、JR大阪駅に降り立った。JR大阪駅から梅田店のスタジオまでが遠いとぼやいている私だが、今回は、ある試みを実践してみようと思っていた。それは、JR大阪駅から梅田店までのルートを変えてみるという試みである。

 これまでの私は、自宅の最寄駅からわざわざホームの先頭のほうまで移動して、阪急電車の乗り場に近い御堂筋口という出口を利用していた。そこから横断歩道を渡り、現在工事中で狭くなっている通路をずんずん進み、HEP FIVEの前まで出たあと、梅田店のスタジオを目指していたのだ。

 しかし、あるとき私は、レッスンを終えて梅田の街をうろうろしながら、ひょっとすると、ヨドバシカメラのほうから回ったほうが梅田店への近道になるのではないかと思った。そして、今回、その試みを実践してみたのだ。

 すると、結果的にはこれまでよりも三分近くも早く梅田店のスタジオに着くことができた。しかも、ヨドバシカメラのほうから回った場合、自宅の最寄駅から電車に乗るときに、わざわざホームの先頭のほうまで移動しておかなくても済む。ということは、自宅の最寄駅のホームから梅田店への移動が始まっているとするならば、私はもうずいぶん長いこと遠回りをしていたことになるのだ。

 これからは、自宅の最寄駅で、特に意識することなくホームの中ほどに立ち、JR大阪駅に着いてもHEP FIVE方面まで回らずに、ヨドバシカメラの前を通って行くことにしよう。おかげで、今回のレッスンでは、過去に遅刻した実績のある電車に乗っていたにもかかわらず、遅刻することなくレッスンに参加することができた。

 レッスンに参加していたのは、女性ばかり十八名の参加者だった。もちろん、その中に私も入っている。そして、レッスンを担当してくださったのは、梅田店でこれまでに何度もリラックスコースのレッスンを担当してくださっているインストラクターである。

 今回のレッスンでインストラクターは、ヒンドゥー語のBGMを流してくださった。アーチストの名前は忘れてしまったのだが、ヨガの世界では有名なシンガーなのだそうだ。ホットヨガのレッスンでは、毎回、レッスン中にリラックス度の高いBGMが流れている。もしも、それらの曲を選んでいるのがそれぞれのレッスンを担当してくださっているインストラクターだとしたら、インストラクターにはレッスン中に流すBGMを自ら選択できるという楽しみもあったのだ。私は、もしも自分がインストラクターになるとするならば、レッスン中に流すBGMを選べることが楽しくてたまらないだろうと思った。もちろん、私がインストラクターになるはずはないので、今後もそんな楽しみはないのだが・・・・・・。

 レッスンに参加している私たちにこうした曲を紹介してくださることも、他のインストラクターとは少し違うところだと思う。リラックスコースのレッスンを担当してくださっているインストラクターは、レッスンに参加している人たちがもっともっとヨガに興味を持てるように、入口を開いてくださっているように思えるのだ。

 今回も、いつものようにたっぷりと汗を掻いた。リラックスコースのレッスンは、他のレッスンよりも動きが激しくないはずなのに、深いポーズを取っているためか、汗を掻く量が多い。インストラクター曰く、ポーズの時間を長く取ることによって、遅筋(ちきん)に働きかけているのだそうだ。私は、激しく動き回ることだけが汗を掻くための唯一の手段ではないことを理解したのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m かつて、骨盤コースのレッスンでヘトヘトになっていた私ですが、思えば、骨盤コースはリラックスコースよりももっともっと深いポーズを取っていたのかもしれません。いつだったか、同じスタジオでホットヨガのレッスンを受けていた派遣仲間が、「ビギナーコースのレッスンではそろそろ満足できなくなって来た」と言っていました。確かに私も、久し振りにビギナーコースのレッスンを受けると、あまり汗を掻くことができなくて、物足りなく感じることがあります。ビギナーコースのレッスンもリラックスコースのレッスンも、それほど激しいレッスンではないはずなのに汗の掻き方がまったく異なっているのは、やはり取っているポーズの深さの違いなのでしょうね。

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2010.07.25

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(10)

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(9)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 小樽総合博物館に限らず、鉄道博物館で働いている人たちは、とても生き生きしています。もしかすると、蒸気機関車を運転している人たちは現役を引退された人たちなのかもしれません。それでも、キラキラした表情でお仕事をされています。きっと、本当に好きなことを仕事にしている人たちが多いのでしょうね。サービス精神も、会社や所属団体から指示されて不自然に振り撒くものではなく、自分の仕事があまりにも楽しいために、思わず利用客を巻き込んでしまうほどの感情から来るものなのかもしれません。自分自身がその仕事を心から楽しんでいなければ、利用客を楽しませることはできないでしょうね。

 宿泊した旅館は、とても礼儀正しい人たちが働くこじんまりした旅館だった。夕食の前にお風呂に入らせてもらったところ、掃除の行き届いたお風呂でとても気持ちが良かった。お風呂をはじめとする館内のいろいろな設備から、利用客を気持ち良く迎えたいという旅館の意志がひしひしと伝わって来た。

 夕食は、宿泊している部屋ではなく、空いている部屋に用意してくださった。私たちがその部屋に足を運んでみると、既にお味噌汁やお茶、お櫃に入ったご飯などの温かいものが運び込まれていて、あとはご自由にお召し上がりくださいという状態だった。私たちは誰にも邪魔されることなく、ゆったりとくつろぎながら夕食をいただいた。夕食には、大きな毛ガニが一人一杯ついて来た。時期的には冷凍の毛ガニだったが、とてもおいしくいただいた。

 ガンモは急行はまなすで比較的良く眠れたと言っていたが、私はあまり良く眠れなかったので、この日は早めに布団に入り、睡眠を貪った。おかげで、睡眠不足を解消できたと思う。

 翌日の朝食もまた、同じ場所に用意された。こちらが準備をお願いした朝食の時間になり、私たちがその部屋を訪れてみると、夕食と同様、お味噌汁やお茶、お櫃に入ったご飯などの温かいものが運び込まれていた。私たちは夕食同様、ゆったりとくつろぎながら朝食をいただいた。

 今年の三月に、京都の宮津(みやづ)の旅館にカニ料理を食べに行ったとき、部屋出しの料理で、しかも、出来上がった料理を運ぶために入れ替わり立ち替わりやって来るテンションの高い別々の仲居さんにペースを奪われた苦い思い出がある。今回はそのときとは正反対で、むしろかまって欲しいくらいの気持ちになったことも否めない。私たちは、わずか三ヶ月ほどの間に、両極端の旅館を体験したことになる。とは言え、今回、宿泊した旅館で働く人たちは、どの方もみんな礼儀正しい方たちばかりだったので、気持ち良く利用させていただくことができた。

 こうして両極端の旅館を体験してみると、どちらがいいとは言い切れないものがある。旅館を利用させていただく側の本音としては、京都の宮津の旅館のように、決まった仲居さんではなく、入れ替わり立ち替わりテンションの高い別々の仲居さんが温かい料理を運んでくださるというのも何だか落ち着かない。しかも、私たちよりも仲居さんたちのほうがテンションが高いので、話をしたくなくても、無理矢理会話に巻き込まれる。一方、今回宿泊した旅館は、「どうぞご自由におくつろぎください」という方針で、食事の間もその他の時間も、旅館で働いている人たちとの接点はほとんどなかった。旅館の方たちとの接点は、あまりにも多過ぎると、自分たちの好きにさせて欲しい気持ちになるものだが、逆にあまりにも少ないと、もう少しかまって欲しい気持ちになってしまうのが面白い。結局私たちは、そこにないものを常に求めてしまう悲しい性を持っているのだろうか。

 朝食を終えた私たちは、チェックアウト時間までゆったりと部屋でくつろいだあと、お世話になった旅館をあとにした。そして、重い荷物をひきずりながら、次なる目的地に向かうため、再び小樽駅まで歩いた。途中、廃線となってしまった手宮線跡を再び確認した。どうやらこのあたりは、散策コースになっているようだった。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(10)をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 働いている方たちがとても礼儀正しく、静かな旅館でした。日曜日の宿泊だったので、利用客は極端に少なかったようです。普段、旅行と言うと、土曜日に宿泊することが多いので気が付きませんでしたが、土曜日と日曜日では利用客の数が月とすっぽんほども違っているのですね。お風呂でも他の利用客と顔を合わせることはなかったので、私たちがのんびりできたのは、他の利用客の少ない日曜日の宿泊だったからということもあったかもしれません。

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2010.07.24

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(9)

映画『ブライト・スター~いちばん美しい恋の詩(うた)~』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。DVDがリリースされたら、是非とももう一度鑑賞したい作品の一つです。ああ、これまでに鑑賞した作品の中で、「これはとてもいい作品です」と胸を張って言える作品のレビューへのリンク集を作りたい気持ちでいっぱいです。時間を見つけて、いつかサイドバーに設置したいと思います。

 ガンモの提案で、堺町本通にあるバスターミナルから「おたる散策バス」に乗り、次なる目的地へと向かうことになった。次なる目的地がどこなのか、ガンモに聞いても教えてくれない。旅に出ると、ガンモはこんなふうにもったいぶることがある。私は、もうすぐ答えがわかると思い、それ以上の追求はせずに、おとなしくバスが来るのを待っていた。

 私たちが乗車することになっているバスは、おたる散策バスのCコースを走るバスだった。私たちがおたる散策バスを待っていると、レトロな雰囲気のバスがバス停にやって来た。反射的に「このバスに乗りたい!」と思ったのだが、私たちが目指しているCコースのおたる散策バスではなかったので、見送るしかなかった。

 しばらくすると、私たちの乗車するCコースのおたる散策バスがバス停にやって来た。残念ながら、先ほどやって来たレトロな雰囲気のバスではなかった。一時間に一本しかない貴重なバスなので逃したくはなかったが、ちょうどガンモがバスターミナル近くのショッピングセンターで買い物をしている最中だったため、他の乗客の方たちには申し訳なかったが、その旨を運転手さんに伝え、バスが発車するのをしばらく待っていただいた。バスが来たことを伝えるためにガンモの携帯電話に電話を掛けると、ガンモは慌てて清算を済ませてバスに乗り込んで来た。やれやれである。

 おたる散策バスに揺られていたのは、およそ二十分くらいだったろうか。しばらくすると、バスの窓から、鉄道の珍しい車両が見えたのでガンモに伝えると、ガンモはそれには興味を示さなかった。「これはおかしい」と思っていると、その次のバス停で降りるとガンモが宣言した。

 そこには、ブルトレを改造したレストランがあった。ははあん、なるほど。ここはおそらく小樽の鉄道博物館に相当する場所なのだろう。ガンモがさきほどの私の指摘に興味を示さなかったのは、ここに来れば、そのような珍しい車両がたくさんあることは心得ていたからに違いない。

 建物の入口には、「小樽総合博物館」と書かれていた。総合博物館と呼ばれるからには、鉄道博物館だけではなさそうだが、中に入ってみると、入口が駅の改札仕様になっていたりと、鉄道博物館と名前を変えてしまってもおかしくない雰囲気だった。

 入口となっている改札で、「アイアンホース号」の乗車案内を受けたので、まずはアイアンホース号とやらがいる屋外へと向かった。アイアンホース号とは、アメリカからやって来た蒸気機関車のようである。一日に何度か運転を行っているようだが、時計を見ると、もうすぐ発車時刻である。アイアンホース号の発車ホームには、既にたくさんの利用客が待機していた。私たちもその中に紛れ、改札が始まると、最後尾のトロッコ車両の眺めのいい席を確保することができた。やはり、圧倒的に多いのは子供さん連れのご家族である。

 間もなく、アイアンホース号は動き始めた。当然のことながら、景色がどんどん変わって行く。このように、多くの鉄道博物館では、ほんの短い区間ではあるものの、蒸気機関車やミニ列車に乗ることができる。そうしたイベント列車に乗っているときは、大人も子供もみんな同じような顔をしているから不思議だ。だから、私はときどき思うのだ。鉄道博物館に子供さん連れのご家族が多いのは、実は大人のほうがこうしたイベント列車に乗りたくて、子供を駆り立てているだけなのではないかと・・・・・・。

 やがてアイアンホース号は、終着駅の手宮口に着いた。おそらくこの駅は、小樽で既に廃線になってしまった手宮線の駅である。小樽駅前にあった廃線跡も、この手宮線のものだったはずだ。廃線になっても、こうして小樽総合博物館でその面影を残しているのだ。

 私たちは、停車したアイアンホース号から降りた。多くの蒸気機関車がそうであるように、アイアンホース号もまた、折返し運転のために蒸気機関車を付け替えるらしい。アイアンホース号から切り離された蒸気機関車は、多くの人たちに見守られながら、折り返し運転時の先頭となる車両まで移動していた。

 手宮口から最初に乗車した駅までは、人間の足でも充分歩ける距離である。しかし、折り返し運転が行なわれるとなれば、乗車したくなるのが鉄道好きの心理というものだろう。私たちは再びトロッコ車両に乗り込み、風を感じながら最初の駅である中央駅に到着した。

 アイアンホース号に別れを告げた私たちは、屋外に展示されているいくつかの車両に足を運んだ。さすがにトイレは利用できなかったが、電気もちゃんと通っている上に、テーブルや椅子がたくさんある車両もあり、私はそこでノートパソコンを広げてしばらくくつろいだ。心地良い風も入って来たので、そのまましばらくそこでくつろいでいたかったのだが、トイレに行きたい気持ちを我慢し続けることができず、とうとう重い腰を上げた。そして、館内の他の展示物を駆け足で回ったあと、小樽総合博物館をあとにした。

 このあと、宿泊先の旅館に帰る予定だったのだが、おたる散策バスの時刻表を見ると、私たちが乗って来た方面行きのバスと、反対方面行きのバスの二つの時刻が記されていた。旅館に帰るには、反対方面行きのおたる散策バスに乗車すべきだと思い、私たちは道路を渡って、反対方面行きのバス停を探した。しかし、いくら探してもバス停は見当たらなかった。おたる散策バスは循環バスであるため、仕方がないので、乗って来た方面行きのバスに乗ることにして、おたる散策バスの到着をを待っていたところ、レトロな雰囲気のバスがやって来た。ラッキーである。

 そして、間もなく私たちは、どうして反対方面行きのバス停が見当たらなかったのか理解した。おたる散策バスは、小樽総合博物館を出発すると、決められたコースをぐるっと一周りしたあと、再び小樽総合博物館に停車するのだ。ということはすなわち、小樽総合博物館でもう少しゆったりとした時間を過ごすことが出来たわけなのである。

 そのレトロな雰囲気のおたる散策バスに、ドイツ人らしいご家族が乗車して来た。家族を代表して、お父さんが家族全員の運賃を支払おうとしたのだが、おたる散策バスは料金後払いだった。バスの料金箱の前でお金を払おうとしているドイツ人のお父さんに対し、せめて英語で、
「料金は後払いです」
と言ってあげたかったが、「後払い」を意味する表現が思い付かず、私は悶々としていた。私よりもTOEICの点数の高いガンモに、
「ねえ、料金後払いって、英語で何て言うの?」
と尋ねてみたが、ガンモもわからないと言う。

 そのうち、運転手さんがドイツ人のお父さんの挙動に気付き、やはり料金後払いであることを伝えたかったようだが、どう表現していいかわからなかったのだろう。運転手さんは、ドイツ人のお父さんに向かって、
"Sit down."
と言った。pleaseも何も付けないので命令口調になってしまったようだが、それでもドイツ人のお父さんはそれを聞いて、今、料金を払うべきではないと理解されたようだ。冷静になって考えてみると、「料金後払い」という表現を使わなくても、「降りるときにお金を払えばいいですよ」くらいの表現で通じたのかもしれない。

 私たちは、旅館近くの停留所でおたる散策バスを降りたあと、荷物を預けている旅館までゆっくりと歩いて行った。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(9)をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 毎日、暑い日が続いていますね。最高気温が二十一度くらいという、六月上旬の小樽を少しでも感じてくだされば幸いです。今回は、記事の更新が少し遅くなってしまいました。七月下旬は、夏休みに出掛ける旅行の準備やら、誕生日のイベントやらであたふたするのに加え、冷房の効いた部屋に長時間こもっていると身体がだるくなり、なかなか思うように動いてくれなかったりもします。夏は、健康的に汗を掻くのが一番いいとは思うのですが、これだけ暑いと、熱中症も心配ですしね。皆さんも、熱中症にはくれぐれもお気をつけくださいね。誕生日と言えば、今年も二十三日に無事に迎えることができました。四捨五入で五十歳だなんて、自分でも信じられません。しかも、この年齢で派遣社員をやっているなんて・・・・・・。(苦笑)毎年、お祝いメッセージをくれる友人、知人の皆さんには感謝です。これからも末永くよろしくです。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2010.07.23

映画『ブライト・スター~いちばん美しい恋の詩(うた)~』

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(8)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 運河と川の区別があまり良くわかっていなかったのですが、調べてみると、運河は人工的に作られたもので、川は自然の産物だったのですね。私は、運河は単なる水溜りなのかと思っていました。だから、水の流れが緩やかなのだろうと・・・・・・。(苦笑)そう言えば、運河という漢字を見てみれば、運ぶための河と書かれていましたね。(苦笑)

 今、誰かに
「どんな映画が好き?」
と尋ねられたならば、間違いなく本作のタイトルを挙げるだろう。金曜日の夜、仕事を終えたあとに鑑賞するのに、上映時間が遅かったため、映画『シーサイドモーテル』を鑑賞しながら本作の上映時間が訪れるのを待った。待っただけあって、私は本作の情緒的な世界に酔いしれた。

 本作を手掛けたジェーン・カンピオン監督は、確か女性監督だったはずだ。彼女の過去の監督作品である映画『ピアノ・レッスン』も心に深く刻み込まれる作品だったが、本作もまた、私の心に素晴らしい贈り物を残して行ってくれた。

 私は、キーツという詩人を知らない。映画サイトの情報によれば、キーツはのちにシェイクスピアと比較されるほど高く評価された詩人だが、わずか二十五歳の若さでこの世を去ってしまったらしい。そのキーツには、ファニーという恋人がいた。本作は、キーツとファニーの純愛物語なのである。

 ファニーの隣家に住むブラウンのところにキーツが居候していることから、二人は出会う。ファニーはブラウンのことをひどく嫌っているのだが、ブラウンとキーツは親友の間柄である。ファニーは、雑なブラウンとは違い、繊細なキーツに次第に惹かれて行ったようだ。

 若い男女が出会い、恋に落ちるとき、通常は二人だけの独特な世界が形成されて行くものだが、二人が隣家に住む隣人同士ということで、ファニーの家族を巻き込みながら、二人の恋が形成されて行く。時には、ファニーの小さな妹や弟たちが二人のデートに付いて来たりするのも面白い。ブラウンの家に一人で居候しているキーツに対し、家族と一緒に住んでいるファニーは、家族とは切っても切れない縁があるのだ。

 ジェーン・カンピオン監督は、映画『ピアノ・レッスン』で成熟した大人の男女の恋愛模様を描き出したが、本作のファニーとキーツはどこまでもプラトニックな関係である。キスシーンはあるものの、決して濃厚なものではなく、ベッドシーンもない。それはやはり、ファニーにとって、家族との繋がりが深かったからかもしれない。

 不幸にも、キーツは弟を病で亡くしてしまうのだが、のちにキーツ自身も病に冒されてしまう。その間、ファニーとキーツは物理的に離れたりくっついたりする。私は、本作を鑑賞しながら、心の中で「そうだよなあ、そうだよなあ」とうなずいている。魂に深く刻まれる男女関係というものは、ポジティヴでもあり、同時にネガティブでもあるのだ。もしも、ポジティヴだけしか存在しないというのならば、その愛の思い出は、いつか忘れ去られてしまうだろう。進んでは戻り、戻っては進むといった状況を何度となく繰り返すことにより、絆がいっそう深まるのだ。

 印象に残るシーンがある。それは、二人がまだ本格的に愛を交し合う前に、キーツがファニーとブラウンの関係を疑い、無言のまま激しく嫉妬するシーンだ。キーツは詩人なのに、自分の気持ちを素直に、そして的確に表現することができない。おそらくだが、その気持ちは私にも良くわかる。実際、言葉を紡ぐことを好む人たちの多くがそうではないだろうか。言葉を紡ぐことにこだわりを持つあまり、実際に人と対面しているときは、なかなか的確な言葉が出て来ない。私の場合、実際に人と会ったり電話で話をしたあとに、「ああ、やっぱり私はこのことが言いたかったのになあ」と、伝えたかった言葉があとからあとから浮かんで来る。普段、言葉を紡ぐために時間を掛けている人ほど、この傾向は強いのではないだろうか。

 互いの想いを渡し合ってからの二人は、美しいの一言に尽きる。二人を包み込む自然と、二人を見守るファニーの家族、二人が物理的に離れているときにキーツからの手紙を待ち望むファニー・・・・・・。どのシーンを回想しても、ため息が出て来るほど美しい。ああ、本当に、ここまで強く引き合う二人ならば、幸せになって欲しい。そう思うのだ。しかし、残酷にも、病魔はキーツの身体を蝕んで行く。

 キーツが亡くなったという知らせを受けたファニーが家の中で泣き崩れ、息ができないと母の助けを求めるシーンも印象的だ。自分の感情と呼吸のバランスが取れなくなり、ファニーは呼吸困難に陥ってしまうのだ。ファニーのこの演技は、ファニーの演出を手掛けた人の経験によるものなのだろうか。

 ひどく悲しい結末ではあるものの、特別な絆で結ばれていた二人は、一生分の恋をしたかもしれない。ファニーのその後は描かれていなかったが、きっとキーツ亡きあとも強く生き抜いたのではないかという気がしている。

 ちなみに、キーツを演じていたベン・ウィショーを、過去に何かの作品で拝見したと思っていたところ、映画サイトの情報から、映画『パフューム ある人殺しの物語』で主人公の男を演じていたことがわかった。映画『パフューム ある人殺しの物語』も大変なお気に入りの作品であるのだが、本作もまた、私の最も好きな作品の一つとして仲間に加わりそうである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ジェーン・カンピオン監督によって、若い二人の悲恋が繊細に描き出された作品です。現代の携帯電話などの軽いメールのやりとりを思うと、何日も掛けて手元に届くアナログの恋文がとても貴重なもののように思えて来ます。きっとファニーは、キーツから届いた手紙を何度も何度も読み返したのでしょうね。やりとりをする回数が少ないだけに、手紙が貴重だったわけですが、今となってはそんな時代がとても貴重なものに思えて来ます。エコが叫ばれる中で、私たちが失って来たものは、自然環境だけではないのかもしれませんね。

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2010.07.22

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(8)

ホットヨガ(一九三回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m こうして古い回数券に押印されたスタンプを見ていると、思わず笑みがこぼれて来ます。以前も書かせていただきましたが、まるで子供の頃に押してもらったラジオ体操のスタンプのような楽しさがあります。今はなき神戸店で購入した回数券であるのに加え、レッスンを受けた日付と時間がスタッフの手書きで書かれているのもいいですね。筆跡もまちまちで、ところどころ修正液で修正が加えられていたりもして、とにかく完全でないという状態がもう、たまりません。(笑)ちなみに、スタンプに描かれている絵は、木のポーズです。片足を軸にして立ち、両手を上に上げて交差しています。それにしても、五十回回数券なのに、数えてみると三十九回分しか消費できていませんね。しかも、この五十回回数券を購入したときも、前回の回数券の繰越分が含まれているはずなので、実際は十一回分よりも多くの回数券を余らせてしまったことになります。もちろん、新しい回数券を購入すれば、余らせてしまった回数券を繰り越しできるのですが、このように、古い回数券の写真を掲載することで、今後はできるだけ回数券を余らせないようにレッスンを受けようと気持ちが引き締まります。(笑)

 宿泊する旅館に荷物を預けたのは、十時を少し回った頃だった。チェックイン時間までまだまだ余裕があったにもかかわらず、旅館の方は、私たちの荷物を快く預かってくださった。身軽になった私たちは、運河のほうへと歩いて行った。そう、確か独身の頃、社員旅行で同僚たちと小樽を訪れたときも、運河のあたりを散策した覚えがある。そして、運河の周辺にいくつもの倉庫があったことも記憶に残っていた。

 日曜日ということもあって、運河の周辺は、たくさんの観光客で賑わっていた。さすがの小樽も、この日は二十二度くらいまで気温が上がったようだ。運河の側で絵を描いている人が、
「急に夏になったねえ」
と仲間に語り掛けているのが聞こえて来た。まだ六月初旬だったが、確かに日差しが強く、日中はとても暑く感じられた。

 運河近くの倉庫には、お店がたくさん入っているものだとばかり思い込んでいた。私の記憶違いなのか、それとも函館と混同しているのか、それは良くわからない。しかし、私たちのすぐ近くを歩いていた人が、観光客に、
「昔は倉庫にたくさんのお店が入っていたんですけど、今はもうお店はあっちに移動したんですよ」
と話しているのが聞こえて来た。「あっち」というのは、私たちがこれから行こうとしている堺町本通という小樽の観光街である。

 私たちは、運河を写真に収めると、堺町本通へと歩いて行った。そこは、お土産売り場や飲食店が立ち並ぶ観光街である。そろそろお昼を食べるのにちょうどいい時間になっていたので、私たちはガンモが下調べをしていた「ポセイ丼」という丼屋さんを目指した。折しも、私たちが小樽を訪れたとき、ウニが解禁になったばかりだった。そこで、ウニがたっぷり盛られたウニ丼を食べることにしていたのだ。

 目指す「ポセイ丼」は、堺町本通の奥のほうにあった。私たちはそこで、ウニ丼を注文して食べた。店内はクーラーがかかっていなくて少し暑かったが、ウニがたっぷりと盛られたウニ丼を食べることができて幸せな気持ちになった。

 ウニ丼に満足したものの、店を出て再び商店街を歩き始めると、少しだけデザートが食べたくなった。そこで、食いしん坊の私たちは、ソフトクリームを食べることにした。

 ソフトクリームを食べたお店の前には、観光客に吹きガラスを体験させてくれるお店があった。女の子がガラスを吹いて、自分の手作りガラス細工を作っているようである。多くの観光客が、女の子の吹きガラスを見守っていた。そう言えば、私も社員旅行で同僚と一緒に訪れたこの小樽で、もっと小さな規模の吹きガラスを体験したように思う。はて、そのときのガラス細工はどこに行ってしまったのだろう? 独身時代の社員旅行の思い出も、私にとってはガラス細工のようにはかないものだったのかもしれない。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(8)をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 「週末でもないのに、何故、旅行の記事を?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。そう、旅行の記事は、旅先で撮影した写真の整理をした上で旅行ブログとの同時更新になるため、比較的時間に余裕のある週末を中心に書かせていただいています。しかし、実は次なる旅が控えていまして、できればその旅はリアルタイムで綴って行きたいと考えています。そのため、リアルタイムで綴るその旅が始まる前に、現在の旅のお話を終えたいと思っているところです。いつものように、映画のレビューを挟みながらの更新となるかと思いますが、旅の記事が長引くようなら、映画のレビューをお休みさせていただくこともあるかもしれません。どうかお付き合いくだされば幸いです。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2010.07.21

ホットヨガ(一九三回目)

映画『シーサイドモーテル』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。映画サイトに投稿されたコメントを拝見していると、本作を楽しめた人とそうでない人で、感想がはっきりと分かれていました。楽しめた人たちのコメントを拝見していると、「こちらが騙そうと思っていたのに、逆に騙されていたところが面白かった」というコメントがありました。なるほど、そう言われてみれば、すべての登場人物に纏(まつ)わる話が、まさしくそんな展開でしたね。そのことに気付いていれば、もっと楽しく鑑賞できたかもしれないなあとも思います。自分だけで作品の価値を判断してしまわずに、他の人の意見も取り入れることは大切ですね。(苦笑)それともう一つ、ショックだったことがあります。古田新太さんは、かなりのおじさんだと思っていたのですが、プロフィールを拝見したところ、何と何と何と、私と同い年でした。しかも、誕生日で言うと、私のほうが生まれが早かったのです。これは、かなりショックです!

 ホットヨガのレッスンの記事がどんどん遅れてしまっている。今回もまた、一週間と四日遅れの記事である。

 健康診断のあと、朝ごはんを食べる目的で入ったお店で「ガンまる日記」を書き上げ、その後、いつものお店でゆったりと、少し遅めの昼食をとった。そうして時計を見てみると、予約していた梅田店で夕方から行われるリラックスコースのレッスンに参加するのに少し早い時間になっていた。

 レッスンを終えたあとは、ガンモと梅田で待ち合わせをすることになっていたので、私は回数券を購入するために、少し早めに梅田店のスタジオへと向かった。受付で、回数券を購入したい旨を申し出ると、
「ありがとうございます。お帰りのときでもご用意できますが、どうされますか?」
と尋ねられたので、
「レッスンのあとはすぐにスタジオを出たいので、できれば、今、お願いします」
と答えた。

 さて、ゆったりと使い切ることのできる三十回回数券を購入するか、それとも、使い切るのにちょっぴり踏ん張りが必要であるものの、一回分のレッスン料が三十回回数券よりも割安になる五十回回数券を購入するか、悩んだ末に私の心は決まっていた。私は、
「五十回回数券をお願いします」
と言って、財布の中から現金を取り出した。

 対応してくださったスタッフは、手際良く、私の新しい回数券を用意してくださった。そして私は、五十回回数券の代金としておよそ十万円を現金で支払った。私は、支店によっては新しい回数券を購入すると、古い回数券が回収されてしまうことを知っていたので、新しい回数券を用意してくださったスタッフに、
「できれば、古い回数券を持ち帰りたいのですが・・・・・・」
と申し出た。何故なら、レッスンを受ける度に押印されたスタンプは、大袈裟に言えば、私自身の歴史にも相当するからである。それを持ち帰らずにいられようか。スタッフは快く、
「わかりました」
と言ってくださった。

 いつもは、レッスン終了後に回数券を購入していたので、古い回数券も新しい回数券も、購入後にただちに受け取ることができた。しかし、今回はレッスン前に新しい回数券を購入したため、古い回数券も新しい回数券も、レッスン後に受け取ることになった。回数券を購入したのに、何も受け取らないままレッスンを受けるのは、何となく妙な気がした。

 いつもは日曜日にレッスンを受けているのだが、今回は健康診断のあとなので、土曜日にのレッスンである。そのため、レッスンの開始時間もレッスンが行なわれるスタジオ(梅田店には、AスタジオからDスタジオまで合計四つのスタジオがある)も違っていた。

 指定されたスタジオに入ってみると、二十一枚ものヨガマットが並べられていたので、今回も人口密度の高いレッスンになるのだろうかと思っていた。ところが、レッスン開始時間になっても、スタジオに入って来たのはほんの数名だった。結局、その日のリラックスコースのレッスンに参加したのは、女性ばかりわずか八名だった。それにもかかわらず、最初からたくさんのヨガマットが並べられていたのは、急な参加者を受け入れるためだったのだろうか。

 レッスンを担当してくださったのは、今回で四週連続レッスンを担当してくださることになるインストラクターだった。もはや私にとって、そのインストラクターのレッスンは安心の一言である。

 ただ、今回はちょっと不思議なレッスンだった。休憩のポーズ(シャバーサナ:屍のポーズ)がレッスンの途中に設けられていたのに加え(もともとのリラックスコースでは、シャバーサナは後半の一回のみ)、レッスン終了前にももう一度、またシャバーサナの時間が取られた。そのシャバーサナが、実に長かった。

 どうしてこんなに長いシャバーサナを行なうのだろうと思いながら、その日のレッスンを振り返ってみて、私ははっと気が付いた。そう、バランスのポーズの一つであるシバ神のポーズが見送られていたのだ。

 長い長いシャバーサナのあと、瞑想をして、その日のレッスンがお開きになった。そして、シャワーを浴びて着替えを済ませて帰ろうとすると、さきほどレッスンを担当してくださったインストラクターが掃除のためにロッカールームに入って来られた。私は、インストラクターに、
「そう言えば、今日のレッスンは、バランスのポーズがなかったですね」
と言ってみた。するとインストラクターは、
「そうなんですよ。私も途中で、『シバ神のポーズを忘れたあ』と気付いたんですけどね」
と、何だかバツが悪そうに笑っていた。わざわざそんなことを言ってみたのは、それを指摘することにより、インストラクターとの距離が縮まるのではないかと思ったからだ。私は、インストラクターに限らず、人が完璧でないところに人間的な魅力を感じる。完璧な人間ならば、自分のその人への役割が何もないように感じてしまうからかもしれない。

 受付にロッカーの鍵を返しに行くと、私は古い回数券と新しい回数券を受け取った。こうして新しい回数券を購入する度に、何だか幸せな気持ちになる。新しい回数券を購入することは、ヨガに対して取り組む気持ちを切り替えるタイミングを与えてくれていると思う。

この一年間の私の歴史。緑色のスタンプが梅田店、青色のスタンプが三宮店、紫色のスタンプが南森町店だと思う。

 梅田店のスタジオをあとにした私は、ガンモと待ち合わせをしているお店まで歩いて移動し、カングーでやって来たというガンモと落ち合ったあと、ドライブを楽しみながら帰宅したのだった。 

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m またしても五十回回数券を購入してしまいました。(苦笑)購入するときに、五十回回数券は、一ヶ月に五.五回程度の利用がある人に適していると案内されました。私は週に一日だけの利用なので、購入した回数券が余るはずですね。(苦笑)それでも、何とか消費できるよう、頑張りたいと思います。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2010.07.20

映画『シーサイドモーテル』

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(7)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 札幌に着いたのが早朝だったためか、札幌駅構内にあるお店がまだほとんど閉まっていたのが残念でした。トイレで洗面や歯磨きをしている人はたくさんいたので、早朝から札幌駅を利用する人たちは多いと思うのですが、モーニングを食べさせてくれるお店がドトールしかなかったというのはもったいないことだと思います。私たちのように、朝食に和食を望む人もいますからね。(笑)

 私の小学校時代からの友人は、生田斗真くんのファンである。愛媛に住んでいる彼女は、映画『人間失格』を鑑賞するのも一苦労だったようだ。そして、少し前に届いたメールで彼女は、生田斗真くんが出演している本作が、愛媛どころか四国全体でも上映されていないことを嘆いていた。いやはや、本当にそうなのだろうか? 確かに私が生まれ育った四国、とりわけ愛媛は、教育には熱心かもしれないが、文化施設が乏しいように思える。県庁所在地である松山から自家用車で一時間ほど掛かってしまう人口わずか三万人の小さな市で生まれ育った私は、子供の頃から映画を鑑賞したり、コンサートに足を運んだりする習慣はまったくなかった。プラネタリウムなどという文化的な施設に足を運んだのは、東京に住むようになってからのことだ。

 また、私が子供の頃は、列車(当時は「汽車」と呼んでいた)も一時間に一本程度しか運行されていなかったため、鉄道の利用率も少なかった。大人たちのほとんどは、自家用車で走り回っていた。そのためか、都会に比べて本を読む人も少ないように思えた。東京に住むようになったとき、電車の中で実に多くの人たちが本を読んでいることに驚いたものだった。そんな環境だから、愛媛県出身の文化人は少ないのかもしれない。

 それはさておき、私が本作を鑑賞したのは、実は毎週金曜日に千円で映画を鑑賞できるミニシアター系映画館で、他に観たい作品があったからだ。というのも、観たいと思っていた作品は、本作の上映終了後に上映されることになっていた。そのため、何もしないでその作品の上映時間が来るのを待つよりは、本作を鑑賞しながら待ってみようと思ったわけなのである。つまり、私は金曜日の夜に仕事を終えて、二本の映画を鑑賞してから帰宅したことになる。

 積極的な動機で鑑賞した作品ではない本作であるだけに、実際に鑑賞してみてもやはり、私が普段から好んで鑑賞している分野の作品とはかけ離れていたため、それほどテンションが上がらなかったことは否定できない。コメディーの分野に収まる作品なのだろうが、お腹を抱えながら思い切り笑うこともなく、深く考え込むこともなく、時間が過ぎて行ったように思う。

 思えば、私にとって、立場的に共感できない登場人物が多過ぎたのだと思う。例えば、コールガール、コールガールとの擬似的な恋愛に陥りかけているセールスマン、セックスに刺激を求めようとする夫婦、借金を取り立てられる男とその彼女、借金を取り立てようとするヤクザ、そして借金を取り立てるために拷問を担当する男、借金を取り立てようとするヤクザにくっついて来たヤクザ見習いの男、ホステスを誘って旅行にやって来た男、その男のことが好きなわけでもないのに一緒に旅行にやって来たヘルシーなホステス・・・・・・。すなわち、登場人物はそれなりに多いのに、鑑賞するに当たり、私自身を投影させたくなるような登場人物が一人もいなかったのだ。

 ただ、こうしてレビューを書くにあたり、驚いたことがある。それは、シーサイドモーテルに宿泊し、借金を取り立てられる男を演じていたのは山田孝之くんで、彼を追うためにシーサイドモーテルにやって来たヤクザを演じていたのが玉山鉄二くんだったということだ。そう、この二人の組み合わせの作品と言えば、かつて映画『手紙』でずいぶん泣かされたはずだった。しかし本作では、互いに映画『手紙』とはまったく違う役柄を演じている。借金を取り立てられる側と借金を取り立てる側という正反対の立場を取りながらも、二人がもともと友情で結ばれている設定になっているのは、実は二人の間に役柄とは関係のないところで本当の友情が存在していたからではないかとも思えるのだった。

 シーサイドモーテルに宿泊している人たちは、それなりに悩みを抱えていたりもする。身体が思うように反応しなくなり、セックスに刺激を求めようとする夫婦の片割れである古田新太さんは、本作では女装しての登場だった。山田孝之くん演じる借金を取り立てられる男が、シーサイドモーテルの中から女装した古田新太さんを確認するシーンはいい。しかも、山田孝之くんに裏切られたものとして、彼の恋人役の女性が彼の主張に同意しないのもいいではないか。こうして振り返ってみれば、一つ一つがユニークではあるのだが、笑いのベースにあるのは、どうも下ネタであるような気がしてならない。

 古田新太さんと言えば「劇団☆新感線」だが、実は私も一度だけ「劇団☆新感線」の舞台を観に行ったことがある。しかし、今一つ好きにはなれなかったので、それ以来、鑑賞してはいない。もともと、関西系の軽いノリや下ネタ系はあまり好きではないのだ。

 そういう意味で、本作は、普段、私が求めてやまない世界を見せつけてくれる作品ではなかった。ちょっと違うノリの世界に迷い込んだような違和感を感じながらも鑑賞を終え、次なる作品を鑑賞して、にこやかに帰宅したのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 私にとって、本作の登場人物に誰一人として感情移入することができなかったというのは大きいかもしれません。敢えて、本作の中で注目するとすれば、玉山鉄二くんの演じていた借金取りの男の精神でしょうか。虚勢を張っているようにも見えても、どこか人情があり、それでいて、組のために友人を手に掛けてしまうという複雑な役柄です。あのような役柄は、どこかに一本筋が通っていることを期待してしまいますね。

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2010.07.19

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(7)

薄い水色の検査着(3)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m そう言えば、最近、マンモグラフィーによる乳がん検査は、四十代の女性にはそれほど有効ではないという説が浮上していましたよね。あの説はどうなったのでしょうか。私も四十代女性なので気になっています。今回の健康診断結果と去年の健康診断結果を照らし合わせてながら判断してみたいと思います。

 予定通り、六時七分に札幌に到着した急行はまなすを降りてみると、やはり外は涼しかった。私はここに住めば、上半身のほてりを感じることのない快適な生活を送ることができるのではないかとも思った。とは言え、もしもここで生活するならば、同時に冬の厳しい寒さにも耐えなければならない。

 札幌駅構内に、口蹄疫(こうていえき)の侵入防止を呼び掛けるポスターが掲示されていた。九州の宮崎県で発生している口蹄疫が北海道までやって来るとは考えにくいが、農場関係者が出入りすることによる感染を懸念したポスターである。話が横道に反れてしまって大変恐縮だが、宮崎県の種牛の処分を拒んだ宮崎県の東国原知事の対応は良かったと思う。あのような判断を下したのは、東国原知事がそれだけ宮崎県民と近い存在である証拠である。一方、東国原知事に種牛の処分を迫っていた国の大臣は、宮崎県民から遠い存在であるがゆえに、例外を認めないと言い放った。結果的に、宮崎県の種牛は処分されることになってしまったが、東国原知事の取った行動には好感が持てた。こんなことを書くのは、東国原知事が私と同じ大学出身者であることも背景にあるのだが、判断を下す人が、判断を下される対象から遠い存在か近い存在かを意識させるのに充分な出来事だったと思う。その一方で、例えいつかは確実に食べられる運命であったにしても、家畜を大量に処分するというニュースを耳にする度に、とても胸を痛めていたことも事実である。

 それはさておき、朝食はいつも果物のバナナを食べている私だが、旅行に出掛けて来たときは、ホテルや旅館の朝食をしっかりと食べることになる。ホテルや旅館に宿泊するときと同様、急行はまなすで札幌に降り立った今も、バナナの持ち合わせがなかったので、私たちは札幌駅のトイレで洗顔や歯磨きを済ませると、どこかで朝食を食べることにした。できれば、あっさりした和食のモーニングを食べたかったのだが、まだお店が開くには早過ぎる時間だからだろう。ほとんどのお店が閉まっていたので、仕方なく、唯一開いていると言ってもいいドトールでモーニングを食べることにした。私はそこで、「ガンまる日記」をせっせと下書きしておいた。

 その日は小樽に宿泊する予定だった。朝食を終えた私たちは、小樽行きの普通列車に乗り込み、札幌からおよそ五十分掛けて小樽まで移動した。移動中に、下書きしておいた「ガンまる日記」を推敲し、記事をアップすることができた。八時四十二分に札幌を出発した列車は、九時三十分頃に小樽に着いた。比較的朝の早い時間に北海道にいるというのが、何となく妙な感じでもあった。

 小樽駅のホームには、ランプが設置されていた。レトロな感じでいいではないか。改札を抜けて、小樽駅構内を改めて見渡してみると、大量のランプが並べられていた。ガンモに、
「ほら見て、ランプがたくさんあるよ」
とランプを指差して言うと、ガンモは、
「後ろにもたくさんあるから」
と言った。ガンモにそう言われて初めて後ろを振り返ってみると、更に大量のランプが並べられていた。ガラス工芸で有名な小樽だから、それを観光客にも示すためにたくさんのランプが並べられているのだろうか。

 私たちは大きな荷物を抱え、小樽駅からその日宿泊する予定の旅館まで歩いて行き、旅館で荷物を預かってもらってから小樽の街へと繰り出すことにした。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(7)をご覧ください。


※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 小樽へは、東京で社会人をしていた頃に、社員旅行で訪れたことがあります。そのときは同僚たちとレンタカーを借りて回ったので、札幌から小樽までJR線でどのくらい掛かるのかも良くわかっていませんでした。私は車の運転ができないので、やはり人任せはいけませんね。(苦笑)今回、ガンモと一緒に小樽を訪れてみて、当時、私が訪れた小樽とは違う小樽が私たちを迎えてくれたような気がしています。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2010.07.18

薄い水色の検査着(3)

映画『クレイジー・ハート』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。週末は旅の記事を書かせていただいているのですが、今回で完結しますので、薄い水色の検査着(2)の続きを書かせていただきます。

 生理中に健康診断を受けて、唯一良かったと思うことがある。それは、乳がん検査のためにマンモグラフィーによる検査を行ったことだ。去年も同じ場所で健康診断を受けているのだが、去年は生理前で乳房がひどく張っていたため、マンモグラフィーの検査のときに強い痛みを感じた上に、なかなか良い感じに乳房が検査の機械に挟まらなかった。そのとき担当してくださった女性検査技師が難儀していたのを覚えている。

 今年は、去年とは違う女性検査技師が検査を担当してくださったのだが、生理中で乳房の張りが落ち着いているためか、比較的すんなりと四枚のレントゲンを撮っていただくことができた。

 ただ、いくら女性同士であるとは言え、女性検査技師とあれほどまでに密着するのはドキドキしてしまう。そういう意味で、顔の見えない子宮頸がん検診よりも、顔の見えるマンモグラフィーによる乳がん検査のほうが緊張してしまうようだ。

 さて、私は基本検診のほぼすべての検査項目を終了していた。あとは乳がんの触診と、医師による問診のみのはずである。待合所でしばらく待っていると、名前を呼ばれたので、案内されるがままに診察室に入った。すると、そこには去年と同じく、女性のような優しい声の男性医師が座っていた。

 男性医師は、私が「医師から貧血と言われたことがある」という問診票の質問に「はい」と答えているのに反応し、私の目の充血具合を注意深く調べていた。そう、かつての私はヘモグロビン値が正常値に至らず、貧血気味だったのだが、おそらく最近は生理の出血量も少なくなっているので、貧血は改善されているはずだった。男子医師は私に、
「貧血は大丈夫のようですね」
とおっしゃった。

 その後、男性医師から、
「何か気になることはありますか?」
と言われたので、
「筋腫があります」
と答えた。男性医師は、私に筋腫があることに興味を持ってくださったようだ。

 その後、施術台の上に横になり、男性医師による乳がんの触診が行なわれた。男性医師は、
「しこりはないですね」
と言ってくださった。実は私は、去年の乳がん検診で良性石灰化という診断結果をいただいているのだが、良性石灰化は触診ではわからないのだろうか。

 その後、男性医師は私の下腹部を触診し、私の筋腫を確認された。男性医師は最初、私の筋腫がかなり大きいことに驚き、やがてその驚きは笑いに変わった。私も、男性医師と一緒に笑った。乳がんの触診を行っているということは、男性医師は、婦人科がご専門なのだろうか。
「これは大きいですねえ」
と男性医師はおっしゃった。

 施術台を降りて再び男性医師と対面したとき、男性医師は私に、
「それだけ筋腫が大きければ、筋腫は取ってしまったほうがいいですよ」
とおっしゃった。私が、
「はあ」
という感じで曖昧な態度を示すと、男性医師は、
「筋腫がどのように小さくなって行くか、ご存知ですか?」
と私に尋ねられた。私は、
「エストロゲンの減少により、小さくなるのではないですか?」
と答えた。

 すると男性医師は、
「確かにそうですが、閉経して女性ホルモンが減少しても、筋腫はすぐに小さくはならずに、先に子宮だけがぎゅーっと収縮するんです。すると、小さくならない筋腫は、子宮の中でドロドロになるんです。そのときに、個人差はありますが、痛みを訴える人もいます。だから、そうなる前に、大きな筋腫は取ってしまったほうがいいですよ。これくらい(男性医師は、ご自分の手でにぎりこぶしを作っていた)の筋腫ならともかく、あなたの場合は、あなたの頭くらいの大きさの筋腫があるわけですから」
とおっしゃった。

 私は意外な展開に驚いた。健康診断でこのようなアドバイスを受けられるのは大変有り難いことである。しかも、私は、自分の筋腫が小さくなるプロセスをまったく想像していなかったことに気が付いた。エストロゲンの減少とともに、筋腫もすぐに小さくなるものだと思い込んでいたからだ。しかし、男性医師の言うように、先に子宮だけが収縮してしまうのだとしたら・・・・・・。確かに、にぎりこぶし大くらいまでの筋腫ならば、子宮の収縮に耐えられるかもしれない。しかし、私のように大きな筋腫ならば、子宮が収縮する時点でまだそれほど小さくはなっていないはずである。そのときに痛みを感じるとなると、大きな筋腫ほど、痛みも大きいはずだ。それを考えると、正直言って、少し恐ろしくなった。

 男性医師は、他にも筋腫を取らないことで起こるいくつかの弊害を、これまでの手術の経験からいろいろと語ってくださった。そうした経験からのアドバイスだから、余計に説得力があるわけだ。私は、男性医師にお礼を言って診察室を出た。

 これですべての検査と問診が終了したので、私は着替えを済ませてクリニックをあとにした。薄い水色の検査着の替えをいただいてからは、もはや新しい血液は付着していなかった。やはり、寝転がった状態で検査を受けたのが良くなかったらしい。

 クリニックを出た私は、ガンモに電話を掛けて、薄い水色の検査着に生理の血液を付着させてしまったことと、男性医師に筋腫は取ったほうがいいと言われたことなどを話した。ガンモは私に、
「じゃあ、手術するの?」
と尋ねたが、私は、
「ううん、まだわからない」
と答えた。

 そのとき、私の頭の中には潜在意識のことが浮上していた。以前も書いたと思うが、私は若い頃に、潜在意識を活用して、半年間で十七キロのダイエットに成功したことがある。この先も筋腫の手術に対して消極的ならば、そのときに実践したことを、筋腫の縮小に対して応用すべきではないだろうか。そんなことを考え始めていた。
 
※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 子宮頸がんの検診のときに、私の下腹部を触った女性医師は、筋腫について何もおっしゃいませんでしたが、最後の問診でこのようなアドバイスを受けられるとは思いもよらないことでした。それと同時に、私の中では、まだ、筋腫が小さくなるための準備が整っていないのだとも感じました。準備が整っていないのだから、小さくなるわけがありませんよね。(苦笑)それで、潜在意識のことを思い出したわけなのです。いつか、ゆったりとした時間に、これからのことを計画する時間を設けたいと思います。

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2010.07.17

映画『クレイジー・ハート』

薄い水色の検査着(2)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 健康診断のときに着る検査着は、薄い水色ではなく、黒であるべきだと思います。(苦笑)今になって思えば、生活習慣病の検査を受けなくて良かったと思いました。何故なら、生活習慣病の検査には、胃のレントゲン検査が含まれていたからです。ご存知のように、胃のレントゲン検査は、寝転がったり、うつ伏せになったりと、いろいろなポーズを取りますので、生理中の女性が受ける検査項目としては、絶対にふさわしくないと思います。(苦笑)

 毎週金曜日に千円で映画を鑑賞できるミニシアター系映画館で映画を鑑賞するときは、仕事を終えてからの移動になるため、かなりあたふたする。私の職場からそのミニシアター系映画館のある三宮までは移動に一時間ほど掛かってしまうため、場合によってはかなり気合を入れて移動しなければならない。とは言え、時にはどう頑張っても、観たい作品の上映開始時間に間に合わないこともある。それでも、公開前から何度も予告編を観て気持ちが盛り上がっていたりすると、上映開始時間を過ぎて、予告編の上映も終わり、例え本編の上映が始まっていたとしても、意を決してチケットを購入することがある。本作の場合もそうだった。
「本編の上映が始まっていますが、よろしいですか?」
とチケットカウンターで映画館のスタッフに尋ねられ、
「はい、かまいません」
と答えた私は、チケットを発券してもらうと、貸し出し用のブランケットを受け取り、大急ぎでトイレを済ませてからスクリーンに滑り込んだ。本作よりもあとに上映される他の作品を鑑賞する選択肢もあったのだが、時間的にゆったりと鑑賞できる他の作品よりも、自分で鑑賞すると心に決めた作品を鑑賞したいと思ったのだ。

 既に暗くなっているスクリーンに足を踏み入れてみると、人気の作品なのか、既にかなりの利用客で席が埋まってしまっていた。仕方なく、私は腰をかがめて、空いている前方の席へと移動した。そう、このミニシアター系映画館では、チケットの発券時に座席指定が行なわれないのだ。

 スクリーンには、お酒を飲んでいる主人公が映し出されていた。かつては一世を風靡するほど人気のあったシンガーソングライター、バッド・ブレイクだが、今ではすっかり落ちぶれてしまい、酒浸りの生活を送りながらも、地道に地方巡業を繰り返している。例え落ちぶれてしまったスターであっても、地方に行けば受け入れてくれる人たちがいて、元気を取り戻せるのかもしれない。

 一方、彼の弟子だったトミーは、今や大人気のスターである。落ちぶれてしまったバッド・ブレイクとは対照的なトミーだが、かつての恩師であるバッド・ブレイクを一生懸命立てている。弟子に音楽的な立場で追い越されてしまい、バッド・ブレイクはどことなくバツが悪そうだが、トミーは、自分を育ててくれた恩師への感謝の気持ちをいつまでも忘れずにいるようだ。

 人には、人生を変えるほどの出会いというものがある。バッド・ブレイクにとっては、記者のジーンとの出会いがそうだったのではないだろうか。ジーンを演じているのは、映画『マイ・ブラザー』で弟役のトミーを演じていたジェイク・ギレンホールの姉、マギー・ギレンホールである。ジーンはかつての夫と離婚してシングルマザーとなり、愛する息子と二人だけで生活している。バッド・ブレイクのインタビューのために彼の宿泊しているモーテルにやって来たジーンは、バッド・ブレイクと深い関係になるのだ。

 やがてバッド・ブレイクは、ジーンの息子とも打ち解け合う。もしもバッド・ブレイクが若ければ、これほどまでジーンの息子と仲良くはなれなかったのではないだろうか。何故なら、若いうちは嫉妬などの感情が強く、好きになった相手の過去を素直に受け入れることができなかったりもするからだ。

 しかし、アメリカは広い。バッド・ブレイクが実際に住んでいる家とジーンが息子と一緒に住んでいる家は、おそらくだが、北海道と沖縄の距離を軽く越えるほど離れていたようだ。決してその距離が二人を引き裂いたわけではなかったが、ある事件をきっかけに、バッド・ブレイクとジーンはぎくしゃくしてしまう。

 アメリカ映画らしく、ハッピーエンドで終わるのかと思っていたが、本作はそうではなかった。バッド・ブレイクが一番大切に想っていたものと、ジーンが一番大切に想っていたものは、同じではなかった。そこに残念な気持ちが残り、余韻として残る作品である。

 ただ、バッド・ブレイクはこの恋で、何も失ったばかりではない。アルコール依存症を克服することができたのだから。そう考えると、決して一緒にいて、ピタリと寄り添うことだけが愛情であるとは言い切れないのかもしれない。ジーンの取った行動が、バッド・ブレイクのアルコール依存症をやめさせることを目的とした行為ではなかったとしても、結果的にはバッド・ブレイクを救ったことになるのだから。同様にジーンもまた、記者としての立場を確立させているところも興味深い。不思議なことに二人は、この恋を失うことで、それぞれをステップアップさせることに成功しているのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m おそらくですが、こういう恋こそが、いつまでも心に残り続ける恋なんでしょうね。二人は離れてしまったけれど、恋が二人にもたらしてくれたものは大きいからです。本当の意味で自分を成長させてくれる恋は、摩擦の中でたくさんのことを学ぶため、成就しない恋なのかもしれませんね。(笑)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2010.07.16

薄い水色の検査着(2)

薄い水色の検査着(1)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。基本検診は自己負担金ゼロで、生活習慣病の検査は自己負担金五千円と書きましたが、生活習慣病の検査には基本検診と重複する検査項目も含まれています。ですので、基本検診に含まれない胃のレントゲン検査や検便の金額の差分が五千円というわけではありません。おそらくですが、生活習慣病の検査を行う場合は、基本検診は行なわないことになるのでしょうね。この生活習慣病の検査は、年間を通していつでも受診できるようなので、もしかすると今後一年以内に、生活習慣病の検査を受けることになるかもしれません。

 トイレにこもった私は、検尿の紙コップで尿を受けながら用を足した。あまりにもトイレに行くのを我慢し過ぎていたので、そのときの開放感は至福にも感じられた。尿検査に必要な尿はわずか五十cc程度だというのに、気が付くと私の検尿用の紙コップには、溢れんばかりの尿が貯まっていた。私は、検査に必要な量だけを残して、残りをすべて便器に流した。そして、トイレに注意書きがある通り、トイレに備え付けの赤マジックで生理中を意味する「M中」という記号を紙コップの自分の名前の横に記入した。これにより、尿の中に血液が混じっていたとしても免れるというわけだ。とは言え、普段から尿の中に血液が混じっている場合は、正確な検査結果が得られないことになる。

 尿検査のあとは、胸部レントゲンの検査を行なった。その後、胴囲、身長、体重を測定してもらい、続いて、聴力、視力検査を行った。視力は、コンタクトレンズ着用で両眼とも一.二だった。ということは、日々自覚している老眼はそれほど進んではいないことになるのだろうか。聴力は、雑音が遮断された部屋ではなく、身長、体重、視力検査が行われているオープンなスペースで行なわれたので、周りの雑音も一緒に聞こえていた。そのクリニックには聴力検査用の部屋があるというのに、わざわざその部屋に誘導していないということは、聴力の検査がそれほど重要視されていないことの証である。

 続いて、いよいよ私の苦手な採血となった。おそらく、採血が苦手な人も高所恐怖症の人も、その瞬間に様々な想像を働かせ過ぎてしまうのだと思う。短い時間に終わる採血ならば、椅子に座ったままでも何とかやり過ごせるのだが、私は過去に一度だけ採血で気を失いそうになったことがあるので、毎回、構えてしまう。

 しかも、今回の採血では、椅子に座ったままでやり過ごそうとしていたところ、採血を担当してくださったスタッフが、私の腕に注射器の針をさしたというのに、
「このままだと時間が掛かるので、いったん抜いてもよろしいですか?」
と言って来た。以前からそうだったが、どうやら私の血は採りにくいらしい。私は仕方がないので、
「はい」
と答えた。スタッフは、私の不安な気持ちを汲み取ってくださったようで、
「横になって採血することもできますけど」
と言ってくださった。既に採血に失敗してしまった以上、このまま椅子に座った状態で採血を続ければ私の想像力は発達するばかりなので、私は思い切って、
「できればそのほうがありがたいです」
と答えた。そして私は、使用されていない検査室に案内され、そこにあるベッドの上に横になった。やはり、横になった状態で採血を行なうと、リラックスできるようだ。私は、横になったままの状態で、先ほどとは反対の腕から採血していただいた。

 その後、別の検査室で心電図を取っていただいた。無事に心電図の検査を終えて検査室を出た途端、心電図の検査を担当してくださったスタッフが私の検査着の異変に気付いたようだ。私は、言われなくても何が起こっているのかすぐに察しが付いた。スタッフは、さきほどまで私の心電図を取ってくださった検査室に再び私を誘導した。心電図の検査室に戻った私が、薄い水色の検査着を確認すると、明らかに生理の血がにじんでいた。しかも、ズボンだけでなく、上着にもくっきりとにじんでいたのだ。おそらく採血のために横になったり、心電図の検査で横になったためだろうと思われる。私は普段から、身体を締め付けるような下着は着用していないので、横になると布ナプキンの位置がずれ易いのだ。

 心電図の検査室でしばらく待っていると、さきほどのスタッフが替えの検査着を持って来てくださった。ありがたいことである。私は、スタッフにお礼を言ってその検査着を受け取ったのだが、何と、スタッフから手渡されたのは検査着の上着だけだった。そのとき私は気が付いたのだ。健康診断の最中に検査着に血液が付着するということは、思いのほか珍しいのだということに。何故なら、もしも自分にその経験があれば、女性の検査着に血液が付着している場合、それは直ちに生理の血液だと想像できるはずで、上着に血液が付着しているような状況なら、当然、ズボンにも血液が付着しているはずだと想像が付くからだ。しかし、スタッフが上着の着替えだけを持って来てくださったということは、スタッフ自身にそのような経験がないのであり、また、これまでスタッフが担当されて来た心電図の検査技師としての経験からも、そのような状況に陥った人がいなかったのだろう。

 私は、申し訳なく思いながらも、
「あのう、ズボンの替えもお願いできますか?」
と心電図のスタッフにお願いした。するとスタッフは納得した様子で、直ちにズボンの替えも持って来てくださった。私はそのズボンを受け取り、生理の血液で汚れた薄い水色の検査着を心電図のスタッフに手渡し、お礼を言って、心電図の検査室をあとにした。

 そのクリニックで健康診断を受けているのは女性ばかりではなかったので、もしかすると、私の検査着に生理の血液が付着していた状況を男性にも見られてしまったかもしれない。しかし私は、もはやそんなことには気後れしない程度に肝が据わっていた。

 その後、子宮頸がんの検査が行われた。案内してくださったスタッフに、生理中であることを伝えると、
「わかりました。では、そのように伝えておきます」
と言ってくださった。おそらく、実際に検査を行ってくださる婦人科の医師に私が生理中であることを伝えてくださるのだろう。

 カーテンの奥にある足を広げる椅子に座って待機していると、婦人科の医師が入って来た。どうやら女医さんのようである。これまで、子宮頸がんの検査は何度も受けて来たが、今回担当してくださった女医さんは、これまでにないほど浅いところに検査用の機械を入れて、あっという間に検査が終わった。女医さんは、私の下腹のあたりをほんの少し触ったが、明らかに私の固い筋腫の感触を得ていらっしゃるにもかかわらず、それ以上、手を動かそうとはしなかった。おそらく女医さんにとっても、子宮頸がんの検査は楽しい仕事ではないのだろう。そこで立ち止まることをしないのだから。

 検査を終えたとき、スタッフが、
「当てるものもありますが、大丈夫ですか?」
と尋ねてくださったので、布ナプキン派の私はおそらく紙ナプキンだろうと思いながらも、このあと問診も控えているので、
「では、お借りしてもよろしいでしょうか」
と答えた。思えば、「お借りする」というのは「あとから返す」という意味が含まれているので、生理用ナプキンをお借りするとお願いするのも変な日本語である。

 少し待っていると、戻って来たスタッフが私に、小さな紙ナプキンのようなものを二枚手渡してくださった。見ると、どうやらそれは紙ナプキンではなく、おりものシートのようである。私は、漏れてしまっている以上、ないよりはましだと思い、それらを布ナプキンの上からあてがった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m やはり、恐れていたことが起こってしまいました。(苦笑)しかし、最初から予想していただけに、実際に起こってみると我ながら冷静でしたね。心電図を担当してくださったスタッフと子宮頸がんの検診の案内をしてくださったスタッフには特にお世話になりました。今後、検査中に同じようなことが起こった場合、心電図を担当してくださったスタッフは、検査着の上下の替えが必要なことを認識してくださると思います。(苦笑)

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2010.07.15

薄い水色の検査着(1)

映画『告白』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。人気の高い作品であるだけに、鑑賞された方も多かったかもしれませんね。電車内の広告で見たのですが、本作の原作者である湊かなえさんは、淡路島にお住まいの主婦だとか。家事の合間に小説を書かれているようですが、それにしてもすごい集中力ですね。ご結婚されても、ご自分の夢を諦めずに追い続けて行く姿勢がとてもいいと思います。好きなことを続けていれば、いつか夢は叶うものなのかもしれませんね。私も、「ガンまる日記」を書き続けて行きたいと思います。(笑)

 私の所属している派遣会社では、毎年四月から八月初旬にかけて、健康診断が行なわれる。と言っても、派遣社員はあちらこちらの企業に派遣されているので、指定された医療機関に自分で電話を掛けて予約を入れたあと、有給休暇を取るなどして健康診断を受けることになっている。私は、健康診断のためにわざわざ有給休暇を取得するのももったいない気がしたので、土曜日に受診できる医療機関を探して予約した。そう、去年と同じホットヨガの梅田店のスタジオのすぐ近くにあるクリニックである。

 派遣会社から、今年の健康診断の案内状が届いたとき、私は驚いた。何故なら、これまでは生活習慣病と婦人科の検診料を、派遣会社がすべて負担してくれていたはずなのに、今年からは双方ともそれぞれの派遣社員が自己負担することになってしまっていたからだ。ちなみに、それぞれの自己負担金は、生活習慣病検診が五千円、婦人科検診が千五百円となっていた。私は、婦人科検診は受診すべきだとしても、生活習慣病の検診は思い切って見送ることにして、派遣会社から指定された基本検診のみを受診することにした。そのため、胃のレントゲンの検査と便の検査は実施しないことになる。また、血液検査で検査される項目も若干少なくなるそうだ。

 実は、先月の生理が終わったとき、私は生理の周期に合わせて使用しているプロゲステロンクリームの使用を少し控えてしまった。というのも、もともと筋腫を小さくするために使用し始めたプロゲステロンクリームだったが、私自身は効果を実感できていない上に、プロゲステロンクリームでプロゲステロンを補充し続けると、プロゲステロンを比較的容易に補ってしまえることから、現在、衰えてしまっている卵巣の働きがますます活発にはならないのではないかと不安になったからだ。ところが、プロゲステロンクリームの使用をほんの少し控えただけで、これまで規則的に訪れていた生理が二日ほど遅れてしまった。その結果、健康診断の日が生理の二日目に当たってしまったのだ。

 私はとても不安だった。おそらく健康診断のときは、薄い水色の検査着に着替えるはずである。卵巣の働きが衰え、生理の出血量が減っているとは言え、出血の一番多い二日目である。検査でいろいろな体勢を取ることにより、検査着に生理の血液を漏らしてしまったりはしないだろうか。私は不安を抱えたまま、予約している梅田のクリニックへと向かった。

 ホットヨガの梅田店のスタジオに近いクリニックということは、JR大阪駅から歩くと十数分掛かるということである。私がクリニックに到着したのは、予約時間の九時を少し回った頃だった。

 派遣会社から届いた健康診断の受診票と健康保険証を受付に提出すると、受付の方には、
「最後の食事は何時頃でしたか?」
と尋ねられた。血液検査は空腹の状態で行なうことになっていたので、朝食を食べずに検査に臨むように言われていたのだ。私は、
「ゆうべの七時過ぎだったと思います」
と正直に答えた。

 その後、受付のスタッフは私に、数枚の問診票に記入するようにペンと問診票を渡してくださった。実は私は、電車に乗っているときからずっと、トイレに行くのを我慢していた。おそらく検査項目の中に尿検査が含まれているはずなので、尿検査に備え、トイレに行くのを控えていたのだ。しかし、クリニックに到着してもただちに尿検査が行なわれるわけではなく、先に数枚もの問診票に記入しなければならないという。これまでならば、こうした問診票は、検便の容器と一緒に、事前に自宅に郵送されていたはずだった。しかし今回は生活習慣病の検査を見送り、基本検診のみを受診するため、問診票が事前に自宅に送付されなかったのだ。私は、トイレに行きたい気持ちを一生懸命抑えながら、問診票に記入した。

 ようやく問診票への記入を終えて、それらを受付に提出すると、ロッカーに案内されることになった。私は、薄い水色の検査着を受け取り、案内されたロッカールームにこもった。私がこのクリニックを選んだのは、土曜日も受診できるという利点に加え、ホットヨガの梅田店のスタジオに近いこと、婦人科検診も同時に受診できること、それから、私の大きな荷物もすっぽり入る大きなロッカーの設備があることなどが理由だった。私は大きなロッカーに、健康診断のあとに受けることになっているホットヨガのレッスン用のバッグと大きなリュックを詰め込んだ。そして、ピアスや指輪やペンダントなどのアクセサリを次々に取り外すと、スタッフに言われた通り、下着のパンツ一枚だけになって、その上から検査着を着た。

 トイレに行きたかったので、私はすぐにでもロッカールームを飛び出したかったのだが、うっかりすると生理の血液が検査着に漏れてしまうのではないかととても心配だったので、しばらくロッカールームでうだうだしていた。何しろ、普段は布ナプキンを挟み込んだ生理用ショーツを、ズボンが外からしっかりと押さえ込んでくれているのだが、今は緩い検査着のズボンが生理用ショーツを軽く押さえているだけだったからだ。こうしてしばらく躊躇していたものの、最終的にはトイレに行きたい気持ちに勝てず、私はとうとう意を決してロッカールームを踊り出た。

 すると、クリニックのスタッフが私に、待ちに待った尿検査用の紙コップを手渡してくださった。紙コップを受け取った私は、トイレに向かって一目散に駆け込んだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 年に一度の健康診断がやって来ました。これまで当たり前のように受診していた胃のレントゲン検査や検便などの検査を、今回は思い切って見送ることにしました。バリウムを飲んだあとに下剤を飲み、ホットヨガのレッスンを受けるのは不安でもあるのですが、逆に検査を受けないことも、年齢的に考えると不安だったりします。(苦笑)

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2010.07.14

映画『告白』

ホットヨガ(一九二回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 最近、妙に、今はなき神戸店のことを懐かしく思っています。レッスンのあと、神戸店のすぐ隣にあるシネカノン神戸というミニシアター系映画館に入り浸り、会員価格の千二百円でたくさんの映画を鑑賞していました。そのシネカノン神戸もなくなってしまいましたが、今になって思えば、シネカノン神戸ほど、私の感性に合った作品を上映している映画館は他にはありませんでした。当時は、人なつっこい神戸店のスタッフとの楽しいコミュニケーションや、自分の感性に合った映画作品の鑑賞という最高の贅沢を体験していたのでした。

 シネマポイントカードに加入しているとあるミニシアター系映画館で、毎週金曜日に映画を千円で鑑賞できることを、以前、ここにも書いた。あるとき私は、そのシネマポイントカードのポイントが貯まったため、貯まったポイントで映画を鑑賞するために、土曜日にその映画館を訪れた。すると、チケットカウンターのすぐ横にあるスクリーンに、たくさんの利用客が溢れ返っているのが見えた。そして、私の直前に映画のチケットを購入した人が、立見席を案内されているのが聞こえて来た。実は、そのとき私が鑑賞しようと思っていた映画は、その日がちょうど公開初日だったので、私は自分がこれから鑑賞しようとしている作品がもはや立見席しか販売されていないのかと不安になり、チケットカウンターで恐る恐る尋ねてみた。
「どの映画が立見席なんですか?」
すると、チケットカウンターの担当スタッフは、
「『告白』です。週末はいつも立見席が出ているんですよ」
とおっしゃった。

 確かにその映画館はミニシアター系の映画館なので、シネコンなどからすれば、一度に入場できる利用客の数は限られている。だからこそ、こうして指定席がすべて埋まってしまうと、立見券を販売したりもするのだろう。しかし、コンサートならまだしも、映画鑑賞で立見席とは大変お気の毒である。確か私も一度だけ、別のミニシアター映画館でそのような上映回に当たったことがある。私自身は早めにチケットを購入していたので指定席で鑑賞することができたのだが、一日の上映回数が少ない上に人気の作品だったため、会場内が立見客で溢れ返っていたのだ。どうやら、本作も同じような状況に陥っているらしい。

 私はというと、その時点で既に本作を鑑賞してしまっていたので、涼しい顔をしていた。私が鑑賞したのは、やはり映画を千円で鑑賞できる金曜日だったのだが、立見客が出るほど混雑はしていなかった。その映画館のシネマポイントカードに加入している人ならば、やはり映画を千円で鑑賞できる金曜日を狙って鑑賞するはずなので、土曜日に鑑賞していたのは、おそらくシネマポイントカードには加入していない人たちなのだろう。

 すっかり前置きが長くなってしまった。実は本作は、これまでにレビューを書かせていただいた他の作品よりも以前に鑑賞していたのだが、人気の高い作品なので、もう少しだけ寝かせておこうと思い、レビューを書くのを伸ばし伸ばしにしていた。しかし、そろそろ良い頃だろうと思い、書かせていただくことにする。

 公開前から、何度も何度も映画館で本作の予告編を観ていたので、劇場公開されると、まるで催眠術にかけられたかのように映画館に足を運んでいた。予告編では、感情を押し殺した松たか子さんが、「愛美は、このクラスの生徒に殺されたんです」と言っている。どうやら松たか子さん演じる中学教師は、自分の娘をクラスの生徒に殺されたらしい。一体どういうことなのだろう? そして、スローモーションで流れる牛乳をひっくり返すシーンには、どんな意味があるのだろうか。また、教室で、男子生徒と女子生徒が無理矢理キスをさせられているシーンは何を物語っているのだろうか。原作を読んでいない私は、頭の中でそれらのシーンを繋ぎ合わせながら、ただただイメージを膨らませるばかりだった。

 そして、鑑賞し終わったとき、ストーリーの完璧さに恐れ入った。原作は、二〇〇九年の本屋大賞に輝いた作品らしい。いかにも現代的な子供たちの登場する物語だが、実に精巧に仕上がっていると思う。未成年者は、例え殺人を犯したとしても罰せられない。松たか子さん演じる中学教師の森口からは、法が裁いてくれないなら自分で裁く、といった強い意気込みが感じられる。すなわち本作は、法に替わって森口が行なう復讐のプロセスを描いた作品と言えるのだが、その裁き方が実にお見事なのである。

 本作の中には、イライラする人物が二人登場する。一人は、自分の子供に嫌われたくないがために子供を叱れない母親、そしてもう一人は、森口の後任の空気を読めない熱血教師だ。子供を叱れない母親を見ていると、子育ての経験のない私でさえ、そういう接し方では子供との距離は絶対に縮められないだろうと反論したくなる。友人関係だって、喧嘩のできない友人との距離はなかなか縮めることはできない。親が子供を叱れないなら、これ以上、親子の距離が縮まることはないだろう。特に本作のような背景において、子供は、親が自分を叱ってくれたあとにぎゅっと抱きしめてくれることで、親の真の愛情を感じ取ることができるような気がしてならない。子供のすることを何から何まで肯定してしまうというのは、子供に関する多くのことに目を瞑り、実際は子供の本質を何も見出してはいないのではないか。そんな気さえして来たのだ。

 一方、空気の読めない熱血教師は、実にお気の毒としか言いようがない。気力があって、とてもエネルギッシュなのに、そのエネルギーがいつも空回りしている。このようなキャラクターを、原作者は良くもまあ、次から次へと生み出せたものだと思う。そして、それぞれのキャラクター同士の相関性もいい。その熱血教師が崇め、目標にしている教師がいる。熱血教師が崇めて目標にしている教師と森口との関係などを考慮すると、いやはや、実に良く出来ている。

 最後まで、私はスクリーンに釘付けになったままだった。本作は、現代人が、人とどのように接して行くかについて、しきりに問い掛けているようでならない。両親の離婚により、母親からの愛情を十分に受け取ることができなかった子供が、母親に振り向いてもらうためにしでかす数々の出来事。受け取るべき愛情を受け取ることができなかった場合、その求め方が切実な形として現れる。人を愛するとは? また、愛されるとは? ということについて、いろいろな登場人物たちの行動を通して何度も振り返らされるのだ。とにかく良く出来た作品で、これほどの仕上がりならば、本作を鑑賞したいために立見客が出ても決しておかしくはないと、今更ながら納得するのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 内容が内容だけに、全体を通して「温かさ」を感じるような作品ではないのですが、ここに「温かさ」を加えるならば、スキンシップを多く取り入れることで実現されるように思います。そう、現代人に絶対的に足りていないのはスキンシップだと思います。スキンシップは、言葉でだけで相手を受け入れている素振りを見せるのではなく、身体を使って相手を受け入れていることを示す唯一の方法だと思います。

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2010.07.13

ホットヨガ(一九二回目)

互いに反対向きに寝るの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 上半身のほてりは、私たちの寝方にまで影響を及ぼしました。(苦笑)もうすぐ梅雨が明けて、本格的な暑さがやって来るそうですね。じめじめした梅雨は出掛けるのも億劫で憂うつですが、上半身のほてりが悩みの私にとって、本格的な暑さと比べるとどうでしょう。多少じめじめしていたとしても、気温が低いほうがまだ救いかもしれません。

 またしても一週間と二日遅れのホットヨガの記事をお届けしたいと思う。いつもの曜日のいつもの時間に、梅田店でリラックスコースのレッスンを受けた。今回は心を入れ替えて、いつもよりも一本早い電車に乗ることができたので、ほとんど遅刻することなくスタジオに入ることができた。JR大阪駅から梅田店のスタジオまで、私の足でどれくらい掛かっているのだろうと、時計を見ながら正確に測ってみたところ、およそ十五分だった。これは、信号待ちの時間が比較的短い場合の所要時間なので、信号待ちの時間がもう少し長ければ、私の足ではやはり二十分程度掛かってしまうかもしれない。

 レッスンに参加していたのは、私を含めた十三名の参加者だった。前回のレッスンの二十一名もの参加者数と比べると、圧倒的に少ないと言える。男性会員の参加者も〇(ゼロ)名だった。

 レッスンを担当してくださったのは、三週連続で同じインストラクターである。こうして何度もリラックスコースのレッスンを担当してくださっているインストラクターだが、実際は、リラックスコース以外のレッスンにヨガの得意分野があるらしい。それでも、このように集中してリラックスコースのレッスンを担当してくださっているのは、それなりの理由があるのだろう。私も梅田店でレッスンを重ねるうちに、こちらのインストラクターからリラックスコースのレッスンの手ほどきを受けることが当たり前になって来た。

 インストラクターは、ヨガにはいろいろなヨガがあり、ここで教えているヨガだけがすべてではないとおっしゃった。もちろん、このスタジオには通って欲しいけれども、例えばキャンドルに火を灯して行うキャンドルヨガと呼ばれるヨガもあり、関西にもキャンドルヨガを体験できるところがあるので探してみてくださいともおっしゃった。このように、インストラクターがレッスン中に他のヨガを紹介してくださるのは珍しいことである。これは、インストラクターご自身がヨガをより深いところまで体験されているためで、レッスンに参加している私たちにも、ヨガとの関わりが表面的なもので終わって欲しくないという願いが込められているのだろう。

 こうして今回も、気持ち良く汗を掻いてレッスンを終えた。シャワーを浴びて着替えを済ませたあと、受付にロッカーの鍵を返しに行く前に、私は自分の財布と相談してみた。そろそろ回数券の有効期限が切れるのだが、ひょっとすると銀行に行ってわざわざお金をおろして来なくても、五十回回数券を購入できるかもしれないと思ったのだ。クレジットカードを使用することができれば、クレジットカードと連携している飛行機のマイルもずいぶん貯まるはずなのだが、現在は現金でしか回数券を購入することができないので仕方がない。

 そして私は受付で、
「そろそろ回数券の有効期限が切れるので、回数券を購入しようと思っているのですが、五十回回数券は、おいくらでしたっけ?」
と尋ねてみた。残念なことに、受付のスタッフから返って来たのは、私の財布に入っている金額よりも多かった。私の希望する五十回回数券は、十万円近い金額だったのだ。私は、
「わかりました。では、次回に購入させていただきます」
と言って、すたすたと梅田店のスタジオをあとにした。

 一年前に神戸店で五十回回数券を購入したものの、私の使用していた回数券は、次回のレッスンを含めてあと十七回分も残ってしまった。使用期限の過ぎた回数券は、次回、五回以上の回数券を購入するときにすべて繰り越されるのだが、果たして現在のペースのままレッスンを受け続けたとして、次回購入する五十回回数券も消費し切れるのだろうか。

 以前は、仕事帰りの平日の夜も神戸店や三宮店に立ち寄ってレッスンを受けていたものだったが、仕事でフレックスタイム制が廃止され、五時起き生活に変わってからは、翌日も仕事を控えているとなると、例えレディースデイであっても映画鑑賞を見送ってしまうほど、時間に余裕がない。つまり、平日に身動きが取れないので、どうしても週末か休日中心のレッスンとなってしまうのだ。この状況を何とかしなければ、おそらく回数券の消費率は今後も変わらないだろうと思う。とは言え、三十回回数券を購入すれば、一回分のレッスン料が五十回回数券よりもわずかに割高になってしまう。私は、五十回回数券を購入するか、三十回回数券を購入するか、一週間悩んで決めることにしたのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m こうして振り返ってみると、かつては平日の夜に人と会ったり、ホットヨガのレッスンを受けたり、映画を鑑賞したりして充実していたんですよね。しかし今は、翌日の仕事が気になってしまい、思うように活動できていません。(苦笑)そのため、何もかも週末に予定を組み込んでいるので、週末もまた、余裕のない状態に陥ってしまっているんですよね。さて、次回、五十回回数券を購入するか、三十回回数券を購入するか、お楽しみに。(笑)

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2010.07.12

互いに反対向きに寝る

映画『パーマネント野ばら』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 記事の更新直後は、同じ記事が二つも続いていたようで申し訳ありませんでした。昼休みに慌てて携帯電話からアクセスして直しておきました。「ガンまる日記」は、夜のうちに下書きをしておいて、翌朝の通勤途中に推敲したり、内容を加えたりしたあとに記事をアップしています。実際に記事をアップするという作業を、いつも地下鉄の中で行なっているものですから、いざ記事をアップする段階に電波状態が良くないと、更新の操作を中断してもう一度やり直しなんてことにもなるわけなのです。昨日の記事は、まさにそんな状態だったのですが、最初にアップした記事もちゃんと反映されていることを知らずに、もう一度同じ記事をアップしてしまっていたのでした。(苦笑)

 夜、寝苦しいので、最近はクーラーをつけたままで寝ている。少し前までは、カラカラと扇風機を回したままで寝ていた。我が家の寝室の構成の都合上、その扇風機は私たちの足元に置き、同じく足元側の窓を開けて寝ていた。ガンモは足が熱いと言うので、足元を冷やしながら寝られるその配置がちょうど良かったようだ。しかし、いつも上半身がほてっている私は、むしろ足元は温め、上半身を冷やしながら寝たかった。

 あるとき私は、とうとう我慢し切れなくなり、
「私は、できれば足元を冷やしたくなくて、どちらかと言うと上半身のほうを冷やしたいから、こっちを頭にして寝るよ」
と宣言した。そして、同じベッドのガンモの足元のすぐ横に枕を起き、ガンモの顔があるほうへ足を向けた。

 ガンモは、
「こんな寝方、変だから!」
と反論したが、私は、自分の身体の心地良さを優先させたくて、そのままで寝ることにした。

 そうして寝てみると、夫婦の就寝方法としては確かに変なのだが、私の身体にとってはとても心地が良かった。何しろ、扇風機の心地良い風が、ほてっている上半身に当たるからである。そして、冷やしたくない足元は、扇風機の風のずっと遠くにある。しかし、ガンモは、
「こんな寝方、変だから!」
と毎日のように反発していた。

 そして、とうとう扇風機の風だけでは暑さをしのぎ切れなくなり、やがてクーラーをつけて寝るようになった。ガンモは、
「クーラーをつけて寝るんだから、頭はこっちだろ?」
と、うれしそうに言った。そして私は、この夏初めてクーラーをつけた日の夜、以前のようにガンモと枕を並べて寝ることになった。我が家のベッドはシングルベッドなので、これまで就寝中に寝相の悪い私の足でガンモの顔を蹴りはしないか、また、ガンモの足で私の顔を蹴られはしないか、とても心配だったのだが、そうした心配からも解放されたわけだ。

 ガンモは、
「やっぱり同じ向きで寝るのが一番いい」
と言って喜んでいる。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 上半身がほてっているのは、下半身を温めようとする力が空振りした結果のはずなので、扇風機で足元を冷やすのは良くないと考えました。ガンモと反対向きに寝るというアイディアは、肉体面では確かに調子が良かったのですが、精神面では奇妙な感じでしたね。再び枕を並べて寝るようになり、精神面も充実して来ました。(笑)

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2010.07.11

映画『パーマネント野ばら』

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(6)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m それにしても、すぐ隣の寝台の老夫婦のご主人さんの豪快ないびきには圧倒されましたね。(苦笑)私は耳栓を持っていたので、いびきの影響で眠れないということはありませんでしたが(いびきよりもむしろ、列車の揺れが激しいことのほうが気に掛かりました)、下段の寝台で寝ているガンモは耳栓を持っていないので大丈夫だろうかと、そればかりが気掛かりでした。しかし、札幌に着いてからガンモに尋ねてみると、確かにいびきは聞こえていたものの、そのために眠れなくなるほどではなかったそうです。「下よりも上のほうがうるさかったんじゃないの?」とガンモが言ったので、「私は耳栓を持っていたから大丈夫」と答えました。こうした経験もまた、リアルタイムでは驚きに過ぎなくても、あとになると、旅の良き思い出へと変わって行くのですよね。

 映画化された西原理恵子さんの作品というと、およそ一年ほど前に映画『いけちゃんとぼく』を鑑賞したのを思い出す。映画『いけちゃんとぼく』を鑑賞したときも思ったが、舞台となっている場所が関西地方のようでもあり、そうでないようでもある。実は、どちらの作品も西原さんの出身地である高知が舞台となっているようだ。

 四国生まれの私にとって、高知という場所は、同じ四国とは思えない場所である。私の生まれ育った愛媛やガンモの生まれ育った香川が比較的保守的な場所であるのに対し、高知は新しい価値観をどんどん受け入れている場所である。だから、高知出身の人には、既成の価値観にこだわらない斬新的な人が多い。

 久し振りに菅野美穂ちゃんを拝見したが、以前とちっとも変わっていないと感じた。それは、彼女がまったく成長していないという意味ではなく、彼女らしさをずっと保ちながら成長しているという意味だ。

 高知の港町で「パーマネント野ばら」というパーマ屋さんを営業しているのは、夏木マリさん演じるまさこである。まさこは、男性と比較的すぐに恋仲にまで発展するものの、長続きしない恋が多かったようだ。つまり、男性との出会いは多くても、本当の縁を掴んではいないことになる。そして現在も、夫である宇崎竜童さん演じるカズオが他の女性と同棲していることで悩んでいる。

 一方、まさこの娘である菅野美穂ちゃん演じるなおこも、離婚して子供を連れて実家に帰って来ている。なおこと仲の良い小池栄子ちゃん演じる友人のみっちゃんも、同じく池脇千鶴ちゃん演じる友人のともちゃんもまた、夫婦関係がうまく行っていない。

 パーマネント野ばらは、近所に住む中年の女性たちが毎日のように訪れる溜まり場になっていた。そこで繰り広げられる井戸端会議は、男性との恋愛話ばかりである。とは言え、私の大好きな、男女の魂と魂との結び付きを語り合うというよりも、どちらかと言うと肉体寄りの男女関係を語りたがっているように見える。それは、いくつになっても女性は男性を求め続けているということなのだろうか。パーマネント野ばらに集まって来る中年の女性たちのほとんどがパンチパーマを当てているのも面白い。もしかすると、パンチパーマは、長持ちするパーマの象徴なのだろうか。そのパンチパーマのように、男性との関係も長持ちして欲しいという願いが込められているのかもしれない。

 離婚したなおこは、江口洋介くん演じる高校教師のカシマと付き合っているが、そのカシマとの関係がどことなく現実味がないのが不思議である。この現実味のない感覚は、あとになってその理由がわかるのだが・・・・・・。

 気にはなったものの、物語の中であまり深く追求されなかったのが、ガラクタを集めた家に住んでいるおばあちゃんの男性関係である。おばあちゃんは今、あるおじいちゃんと一緒に住んでいる。まさことなおこは、そのおばあちゃんのところへ出張して、おばあちゃんとおじいちゃんの髪の毛を手入れする。おばあちゃんに、
「以前、一緒に居た人はどうなったの?」
と尋ねると、おばあちゃんは、
「死んだ」
と言う。それから何日か経って、友人のともちゃんのペットの亡骸を埋めるために一緒に裏山に昇ったなおこは、そこで何かを埋めているおばあちゃんに出会う。なおこは、
「おばあちゃん、何を埋めているのだろう」
と疑問に思うものの、それ以上深くは追求しない。しかし、これまでの状況から推察するに、おばあちゃんがそこで何を埋めていたのか、何となく想像がつく。敢えてそれを追求しないところが、本作の緩くて心地良いところでもある。

 振り返ってみると、登場人物の女性のほとんどが、何らかの形で愛する人との辛い別れを経験している。それが、この小さな港町に住む女性たちの共通点と言っても過言ではない。辛い別れを経験しているだけに、次こそはパンチパーマのように長続きする男性との恋を求めて止まない。そんな女性たちの熱き想いが面白おかしく表現された作品だと思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 「パーマネント野ばら」を経営する夏木マリさんのまさこ役がまさにはまり役でしたね。まさこのパンチパーマは、地元の女性たちから絶賛されています。まさこの恋敵である夫のカズオの愛人まで、まさこのパンチパーマに惚れ込んでいるんですね。舞台が大阪であっても、決して違和感のないノリだったと思いますが、港町の雰囲気や海との関わりなどを表現するには、やはり高知のほうが適切だったと思います。

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2010.07.10

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(6)

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(5)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 旅先の良き思い出となるのは、地元の方との会話ですね。旅行者たちからたくさんのことを吸収した女将のとの会話は、とても有意義なものでした。しかし、青森弁を聴いていると、自分としては日本語をほとんどマスターしたつもりであっても、まだまだ知らないことも多いのだな、と思いました。青森弁のリスニングと英語のリスニング、果たして難しいのはどちらでしょうか。(苦笑)

 私たちがこれから乗車しようとしているのは、青森駅を二十二時四十二分に発車する札幌行きの急行はなますである。いわゆるブルトレなのだが、特急列車ではなく急行列車なのである。急行はまなすには、私たちが乗車するB寝台のほか、寝台券の不要なのびのびカーペットという人気の車両もある。寝台券不要で横になって寝られることから、切符が発売されるとすぐに売り切れてしまうらしい。

 ホームに急行はまなすが入って来ると、これからブルトレに乗るというわくわくした気持ちが私をひどく昂(たかぶ)らせた。ああ、私は、久し振りのこの感覚を味わいたくて、今回の旅を提案したのだ。私たちは荷物を手に持ち直すと、急行はまなすに乗り込んだ。

 B寝台には、一つの区画に上下二段ずつ、合計四つの寝台が配置されている。私たちは、向かって右側の上段と下段の二つの寝台を予約していた。同じ区画の向かって左側の上段と下段の寝台には、既に老夫婦が乗車されていた。カーテン越しではあるものの、これから一晩、この四人で一緒に過ごすのである。

 ガンモは荷物を置くと、急行はまなすの車両を撮影するために外に繰り出してしまったので、残された私が荷物番をすることになった。私の利用する寝台は、高所恐怖症なのにいつも上段である。というのも、外の景色を見たいガンモがいつも、窓のある下段の寝台を希望するからだ。私は、自分の荷物と、ガンモから預かった荷物を上段の寝台に運ぼうとした。すると、既に隣の上段の寝台にいた老夫婦のご主人さんが、上から私の荷物を引き上げてくださった。ありがたいことである。こちらの老夫婦は、ご主人さんが上段、奥様が下段の寝台を使用されるようだ。

 B寝台はA寝台よりも狭いのだが、急行はまなすにはA寝台の車両がない。狭いB寝台に、ガンモの分の荷物まで預かって、私の上段の寝台はいよいよ狭くなった。

 発車時刻を過ぎると、ガンモが帰って来た。どうやらギリギリまでホームにいて、最も近い入口から乗車したようだ。そして、自分の寝台のある車両まで歩いて帰って来たというわけである。ガンモは私に預けていた荷物を引き取ると、自分の寝床となる下段の寝台へと運んだ。

 夫婦で旅をするとき、コミュニケーションは欠かせないものだが、寝台車両では全体的に乗車時点から就寝モードの上、他の利用客もいるので、話し声が他の利用客の邪魔にならないように配慮しなければならない。そう思うと、乗車後はそれぞれ上段、下段の寝台に分かれて、それぞれの時間を過ごすことになってしまうのだ。それに加え、急行はまなすが青森駅を発車したのは二十二時四十二分で、翌朝の札幌駅到着が六時七分と早朝であることから、できればたっぷり睡眠時間を確保しておきたいところだ。

 上段の寝台も下段の寝台も、カーテンを締めると個室に早変わりする。私は、光を遮るというよりも、冷房を遮るために念入りにカーテンを閉めた。しかし、上段の寝台のすぐ近くの天井に設置された冷房の送風口から漏れて来る冷風が、カーテンの隙間をぬってどんどん入り込んで来るため、足元がひどく寒かった。私は、できるだけ隙間を作らずにカーテンを閉めて冷風を塞ぎたかったが、二十年以上も現役で走り続けている急行はまなすのカーテンに付属のマジックテープは、もはやよれよれになってしまっていて、冷風を塞ぎ切れなかった。私は仕方なく、できるだけ足を冷やさないようにするために、毛布で足を包み込みながら寝ることにした。

 就寝前には、揺れる洗面所でコンタクトレンズを外し、歯磨きも済ませた。そして、いよいよ就寝しようと思ったのだが、すぐ隣の寝台で寝ている老夫婦のご主人さんのいびきがあまりにも豪快なので、耳栓を着けて就寝した。私は、自分の用意周到ぶりに酔いしれながら眠りに就いたのだが、やはり急行はまなすは揺れが激しく、途中で何度も何度も目が覚めた。

 朝になったが、あまり良く眠れなかったので、いったん目覚めてからまだウトウトしていると、いきなり誰かに足首を掴まれた。ガンモだった。もうすぐ札幌に着くから起きろ、という意味だった。仕事に出掛けて行くわけでもないのに、何故、こんなに早起きしなければならないのかとも思ったが、列車を降りるとそこは札幌であるという事実にワクワクし、眠い目をこすりながら降車準備を整えたのだった。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(6) をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 青森から札幌まで、夜行列車でおよそ七時間半かけて移動しました。もしも乗車後、すぐに寝られて熟睡できるというならば、夜行列車としてはお手軽な所用時間だと思います。実際は、揺れが激しいので、なかなか眠れないのですが、それでも利用客がいるのは、やはりとびきりの非日常を体験したいからなんでしょうね。

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2010.07.09

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(5)

映画『マイ・ブラザー』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 本作に登場するサムの家族は、夫婦関係も親子関係も両立させている理想的な家族だと思います。日本の場合は、女性が子供を産んで母親になると、夫よりも子供のほうに強く愛情が傾きがちだと思います。その結果、夫は妻からの愛情不足を感じてしまい、ちょっぴりすねてしまったりしますよね。(苦笑)欧米の人たちは、スキンシップを中心とした愛情を、夫婦関係でも親子関係でも素直に表現できているので、映画を観ていても、とても気持ちがいいですね。日本人は、人を愛する気持ちを自分の内側に向かわせるタイプの人が多く、欧米人は、自分の外側に向かわせるタイプの人が多いのかもしれません。それでは、週末になりましたので、青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(4)の続きを書かせていただきます。

 「あおもりまちなか温泉」をあとにした私たちは、青森駅のほうへと足を向けながら、ガンモがインターネットで見付けたというほたて料理を食べさせてくれるお店を目指した。ところが、青森駅前にあるというそのお店の前まで来てみると、何やらお店の様子がおかしいではないか。ガンモがインターネットで調べた情報によれば、そのお店の営業時間は二十一時半までと書かれていたのだが、まだ二十一過ぎだというのに早くも閉まっていたのだ。

 せっかくのお店が閉まっていたため、私たちは諦めモードで青森駅周辺を彷徨っていた。すると、飲み屋街と思しきエリアの一角に、ほたて料理のちょうちんを掲げているお店を見付けた。珍しくガンモが積極的に動き、そのお店を偵察に行くと、中からお店の女性が出て来て、何分の列車に乗るのかとガンモに尋ねたようだ。

 ガンモが、
「二十二時四十二分です」
と答えると、その女性は、その列車が札幌に向かう寝台車付きの急行列車であることがすぐにわかったらしい。もうその時点で、私たちはそのお店でほたて定食をご馳走になると心に決めていた。おそらくそこが飲み屋さんも兼ねていたからだろう。お店の女性は、私たちに食事をするかどうか尋ねてくださったので、私たちは思い切ってほたて定食を注文した。

 どうやらその女性は、お店を切り盛りしている女将らしかった。女将は手際良くテーブルに備え付けのコンロに火を点けると、その上に新鮮で大きなほたてを四つ、でんでんでんでんと並べた。つまり、一人に付き二つの大きなほたてが割り当てられるということだ。そのほたてには、あらかじめこしょうなどの調味料が付けられていた。

 ほたての他には、白いご飯やお味噌汁、煮物、お漬物などが次々に運ばれて来た。女将が私たちに、
「ほたてはさっと火を通して食べてください」
とおっしゃったので、私たちは言われた通りにした。

 私たちは、大きなほたてと格闘しながら、名物のほたて料理をおいしくいただいた。大きなほたてはとても贅沢に感じられた。おいしいほたて料理をいただいている間、私は女将といろいろな話をした。女将には、私たちが「あおもりまちなか温泉」から歩いて来たことがすぐにわかったらしい。きっとこれまでにも、私たちがこれから乗車する予定となっている札幌行きの夜行の急行列車に乗車する前に、お風呂に入ってその日の汗を洗い流す人たちをたくさん見送って来られたのだろう。そして、女将もまた、およそ一日おきに「あおもりまちなか温泉」に足を運んでいらっしゃるそうだ。ただ、女将の場合は、朝六時過ぎなど、朝の早い時間に利用されているらしい。

 女将曰く、「あおもりまちなか温泉」は、お年寄りの利用客も多いらしく、時間がたっぷりあるために、お風呂を長く利用したお年寄りがしばしばのぼせて救急車で運ばれるケースも珍しくないらしい。

 女湯の脱衣場に救急隊員が入って来るときは、利用客みんなが大慌てで衣服を身に着けるのだそうだ。一部、女将の青森弁が正確に聞き取れないところもあったのだが、女将自身が笑っているところは笑うべきシーンなのだと理解し、女将に合わせて笑った。

 その後、寺山修司さんの話になった。私が、今回は三沢空港に着いたのに、寺山修司記念館に足を運ぶことができなくてとても残念だと言うと、かつて、女将の娘さんが寺山修司記念館を訪れようと試みたところ、公共の交通機関がなかったため、何と三沢駅から五十分も掛けて歩いてようやく辿り着いた話を聞かせてくださった。そして、女将の娘さんが目的の寺山修司記念館に着いてみると、館長さんに、
「今日はあなたが初めてのお客さんだ」
と言われたそうだ。そして、帰りは館長さんのご厚意で三沢駅まで車で送ってもらえたらしい。女将の娘さんは、寺山修司記念館はとてもいいところだったと褒めていたそうだ。

 その話を聞いた私が、寺山修司記念館に足を運べなかったことをまた残念がると、女将は、そうしてやり残しを作っておいたほうが、またそこを訪れるきっかけになるとおっしゃった。それはまさしく、私が普段から旅を続けながら思っていることと一致していた。おそらく女将は、このお店でいろいろな旅行者たちと会話を交わし、それら一つ一つを吸収されて来たのだろうと感じた。

 その後、太宰の話になった。私が以前、ストーブ列車に乗るために五所川原を訪れながらも、斜陽館には足を運ばなかったことを話すと、女将は斜陽館に展示されているという太宰の自宅の様子を話して聞かせてくださった。そこには、お父さん、お母さん、お兄さん、そして太宰というふうに、座る場所がきちんと決められた食堂の展示物があるらしい。私は、
「太宰は『人間失格』そのものなんですね」
と言った。何故なら、そうした光景を、映画『人間失格』で目にしたからだ。

 女将は、太宰はとても裕福な家庭に生まれたが、自分の人生がこのままではいけないと思っていたとおっしゃった。そして、何度も自殺未遂を図り、最終的には心中したとおっしゃった。私もそのことは知っていて、作品の中にもそうした自殺願望が表現されていると女将に言った。ガンモにとっては、寺山修司さんも太宰もそれほど身近な存在ではないので、私が女将と話をしている間、ずっと聞き役に回っていた。

 青森には、近々新幹線が乗り入れるようになるようだが、女将によれば、新幹線の駅となる新青森駅と青森駅は、JR線で七分ほど掛かるのだそうだ。しかも、新青森駅前にはホテルなどの施設が建設される予定はないらしい。そのため、新幹線の利用客はタクシーや路線バスなどを使って青森駅周辺のホテルを利用する可能性があるという。女将は、新青森駅から青森駅までのタクシー料金を現在の千六百八十円からもう少し安くして、路線バスの本数ももっともっと増やせばいいのにとおっしゃった。要するに、新幹線で新青森駅を利用した人たちにも、女将のお店のある青森駅前周辺に気軽に足を運んで欲しいというわけなのだ。そして、これから先、新幹線が北海道まで伸びるようになってしまうと、これまでのように、青森では途中下車せずに、直接北海道まで行ってしまう利用客が増えるのではないかと心配されていた。

 女将とあれこれ話をしているうちに、私たちがこれから乗車する急行はまなすの乗車時間にちょうどいい時間になって来たので、私たちは女将にお礼を言って店を出た。女将はわざわざ店の外まで出て、私たちを見送ってくださった。帰り際に女将が、
「旦那さん、しゃべらなくてずいぶん大人しいね」
と言った。私は笑ったが、ガンモは女将のお店を離れてから、
「俺は、寺山修司も太宰治もよう知らん」
と苦笑いしながら主張していた。

※少ないですが、撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(5)をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ガンモが下調べをしておいた銭湯は現役を退いていましたが、それでも「あおもりまちなか温泉」に辿り着くことができたように、ガンモが下調べをしておいたほたて料理のお店は、その日の営業を終了していましたが、話し上手な女将のいるほたて料理のお店に辿り着くことができました。ガンモも、「今回の旅は、下調べをしておいたお店には辿り着けないけど、あとからちゃんとリカバリができている」と言っていました。

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2010.07.08

映画『マイ・ブラザー』

ホットヨガ(一九一回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 回数券の有効期限が切れると記事に書いたからなのか、それとも時期的なものなか、携帯電話に三宮店のスタジオからの着信履歴が残っていました。おそらく、そろそろ回数券の有効期限が切れるので、次の回数券はいかがですかというお誘いの電話だと思います。私は、今はなき神戸店のスタジオに足繁く通ってはいたものの、最初にトライアルレッスンを申し込んだときに三宮店に電話を掛けたので、三宮店の会員の扱いになっているのです。そのときは、私の希望する日時のトライアルレッスンを受け入れる枠が三宮店では既に一杯だったので、神戸店のスタジオをご紹介いただいて、トライアルレッスンを受けたというわけなのです。

 戦争に出掛けた兵士を描いた作品と言えば、少し前に映画『ハート・ロッカー』を鑑賞した。その中にも書いたが、他にも映画『告発のとき』映画『リダクテッド 真実の価値』を鑑賞している。これらの作品には、戦争で闘う兵士たちの尋常ではない心理状態が描かれている。

 そうした流れからすると、本作は少し毛色の違う作品と言っていいのかもしれない。アフガニスタンに兵士として赴任した兄のサムは、一度はその死が家族に伝えられ、おごそかに葬儀まで行われたものの、のちに生きて帰還して来た。しかし、帰還したサムは、これまでのサムとはまったく別人になっていた。アフガニスタンで一体サムに何が起こったのか。

 予告編を観たときの印象では、戦地で瀕死の状態に陥ったサムが、何らかの方法で助けられ、別人になって帰って来たのかと思っていた。つまり、私は勝手に、サムが何者かによって改造人間にでもさせられたのではないかと思い込んでいたのだ。そう、映画『ペット・セメタリー』のように、一度死んだ者が蘇るとき、生前とはまったく性格の異なる人物に生まれ変わってしまうような展開になるのではないかと思っていたのだ。しかし、実際は違った。改造人間にさせられることよりももっともっと心に深い傷を残す、想像を絶するほどの残酷な事態がサムの身に起こっていたのだ。そして、その深い心の傷を負う原因となった出来事を必死で隠すため、サムの心は病んで別人になったというわけだ。

 冒頭から、兄弟の仲の良さが伝えられている。サムは、しばらくの間、刑務所で服役していた弟のトミーが出所するというので刑務所まで迎えに行くのだが、実の父はそんなトミーに対し、冷たい態度で接している。親に心配をかけることなく育って来た兄のサムと、親に心配ばかりかけて来た弟のトミーを比較しているのだ。

 そんなトミーが、サムの死を受け入れた途端、サムの家族の支えになることで更生して行く。きっとこれまでは、優等生のサムに役割を取られ、自分自身が優等生になるチャンスに恵まれなかっただけなのだ。実の父との間にあるわだかまりも、少しずつ解けかけて来たかのように見えた。別人になったサムが戦地からの帰還を果たしたのは、そんな矢先のことだった。

 結末を受け入れた今となっては、本作で表現されているありとあらゆることがすべて必要だったと感じる。良く出来た兄という設定も、親に心配ばかりかけて来た弟という設定も、兄の亡きあとに兄の家族を支えているという設定も、である。とりわけ、トミーがサムの妻であるグレースとの距離を縮めたことが、のちにサムとトミーのわだかまりとなって行くのだが・・・・・・。

 心の中にどうしても第三者には明かせない問題を抱えているとき、こんなにも苦しく、自分自身を激しく責め立てしまうものなのだろうかと、痛いほど伝わって来る深い作品だった。具体的には、サムとグレースの間で閉じていた部分が次第に開かれて行くプロセスが実に良く描かれている。人間の心を持って人間として生きて行くとき、自分の取った行動は、常に振り返りの材料として自分の中に存在し続けるものだ。だから本当は、刑法とか刑罰とか、そういうものは必要ないのかもしれない。自分が過去に何をしてどんな気持ちでいるのかは、自分の取った行動から逃げようとしない限り、自分自身が一番良く知っている。そこに刑法や刑罰をかざすよりも、その人が何をしたかということに目を向けさせるだけでも十分なのではないだろうか。

 本作で、兄のサムを演じているのは、映画『スパイダーマン』シリーズのトビー・マグワイアである。一方、サムの妻、グレースを演じているのは、ナタリー・ポートマンだ。そして、サムの弟トミーを演じているのは、ジェイク・ギレンホールである。

 本作は、映画『ある愛の風景』のリメイクなのだそうだ。そう言えば、最近、レンタルDVDショップでレンタルしたDVDの中にそのような作品があったような気がする。オリジナルの作品も、そう遠くない未来に鑑賞して、ここでお伝えすることができそうである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 本作の中でサムが危機を迎えているとき、トビー・マグワイアはスパイダーマンに変身すれば良かったのですが、彼はそれをしませんでした。ここで変身してしまえば、危機を脱することはできるかもしれないけれど、映画の流れを大きく変えてしまうと思い、踏み止まったのでしょうね。(笑)冗談はさておき、とても見応えのある作品でした。

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2010.07.07

ホットヨガ(一九一回目)

脱・狼少女の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。ガンモは私のスコアに記載されている分析結果を見て、「まるみは文法力や語彙力が高いね」と言いました。どうやら、文法力や語彙力に関しては、ガンモに勝っているようです。学生時代に学んだ英語が活かされているとすれば、おそらくそのあたりなんでしょうね。

 ホットヨガの記事の更新が遅れている。前回の記事は、およそ一週間遅れでお届けしたのだが、今回は更に遅れて一週間と三日遅れの更新となってしまった。

 前回はレッスンに遅刻しそうになり、梅田店のスタジオまでタクシーで乗り付けることになってしまった話を書いた。さて、今回は一体何で梅田店のスタジオまで乗り付けるのか。ガンモの運転するカングーかというとそうではなく、ちゃんとJR大阪駅から歩いて行った。しかし、やはり家を出るのが遅くなってしまい、着替えを済ませてスタジオに入ったのは、レッスンが開始されてから数分経った頃だった。

 レッスンに参加していたのは私を入れて二十一名で、そのうち男性会員は三名だった。今回のレッスンには、Nさんも参加されていた。

 どういうわけかリラックスコースのレッスンは、参加者の数に幅がある。同じ曜日の同じ時間のレッスンなのに、参加者の数が多いときもあれは、少ないときもあるのだ。今回は、いつもと同じスタジオに二十一名もの参加者がひしめき合っていたので、さすがにスタジオが狭く感じられた。ポーズを取るときには、できるだけ隣の人に当たらないように、前後にずれる配慮が必要だった。

 インストラクターは、前回のレッスンを担当してくださったインストラクターである。前回のレッスンのときには気付かなかったのだが、レッスンを担当してくださったインストラクターは、普段から、ヨガに対する理解を積極的に深めていらっしゃるように見受けられた。ヨガに対する理解が決して表面的なものではないということが言葉ににじみ出ているのだ。そして、ご自身の中にあるヨガに対する理解を、レッスンに参加している私たちにも広めて行きたい、そして、ヨガの種を蒔いておきたいという気持ちが伝わって来るのだった。

 他にも、そのインストラクターが取ってくださる行為の中で、とてもありがたいと思うことがある。それは、休憩のポーズ(シャバーサナ:屍のポーズ)に入ったときに、スタジオの扉を片方だけ開けて、スタジオの外の冷たい空気をスタジオの中にたっぷり取り込んでくださることだ。私はそれが気持ちが良くて、その瞬間は、とても幸せな気持ちに浸ることができるのだった。

 確か、川崎にあるラビエのスタジオでリラックスコースのレッスンを受けたときも同様に、休憩のポーズ(シャバーサナ:屍のポーズ)のときにインストラクターがスタジオの扉を開けて、スタジオの外の冷たい空気をスタジオの中に取り込んでくださっていた。スタジオをクールダウンさせる方法として、ほとんどのインストラクターはクーラーを点けることが多いのだが、スタジオの外の冷たい空気を取り込むというのは、ファンヒーターで温めているスタジオに対し、新たにクーラーを点けて冷やすよりも環境に優しい選択だと思う。リラックスコースのレッスンがラビエから伝えられたものだとすると、休憩のポーズ(シャバーサナ:屍のポーズ)のときにスタジオの扉を開けて冷たい空気をスタジオに取り込むという方法も一緒に伝えられたのかもしれない。

 ところで、これまでリラックスコースのレッスンの内容をお伝えしておきながら、まだ漏れているポーズがいくつかあった。一つは、夢見るポーズである。夢見るポーズは、うつ伏せの状態で、両手の上に顎(あご)を乗せて、くっつけた両足を左右にパタン、パタンと倒すポーズである。少女が夢見るようなポーズだから、このような名前が付いているのだろうか。

 遮断機のポーズというのもある。そう、踏み切りの遮断機である。足を広げて立ち、それぞれの足で時計の短針と長針のように三時または九時の形を作る。そして、三時または九時を差しているほうの足へと片手をすべらせ、すべらせた手とは反対側の手を上に上げて、三時または九時の方向へと身体を倒して行く。イメージ的には、三角のポーズを、足のもっと低い位置で行なっているような感じである。

 たっぷりと気持ち良く汗を掻き、レッスンを終えると、Nさんが話し掛けてくださった。おもむろに何をおっしゃるのかと思えば、
「二着持って来てるんですよ」
とのことである。あっ、連続してレッスンを受けられるときに、レッスンウェアをどのようにされているのだろうという私の疑問に答えてくださったのだ。何ともありがたいことである。私はすかさず、水のことも質問してみた。するとNさんは、五リットルもの水をレッスンに持参されているのだそうだ。いやいや、ちょっと待てよ。梅田店のスタジオは三階にあり、一階からスタジオまではエレベータではなく、らせん階段をえっさほいさと歩いて昇って行く。JR大阪駅から歩いてやって来る私は、一リットルの水を運ぶだけでもハアハア言いながら昇っているのに、Nさんはあのらせん階段を、五リットルもの水を抱え、レッスンウェアも二着用意して元気に昇っていらっしゃるのだ。いやはや、あっぱれである。

 ところで、そろそろ私の使用している回数券の有効期限が迫って来ている。現在、私が使用しているのは、神戸店で購入した五十回回数券である。あいにく、神戸店のスタジオはもうなくなってしまったし、三宮店のスタッフもほとんど入れ替わってしまった。私は、次回の回数券を梅田店で購入することになるのだろうか。クレジットカードが使えないので、たくさんの現金を用意してレッスンに臨まなければならない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 梅田店のスタジオには、トライアルレッスンを受けるためにスタジオを訪れていらっしゃる方が多いようです。しかも、ほとんどの方たちが、お友達と一緒にトライアルレッスンに参加されています。トライアルレッスンに参加される方たちが次々に新しい空気を運んで来てくださるおかげで、梅田店はとても活気付いています。

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2010.07.06

脱・狼少女

映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。東京から島根まで移動するのに、飛行機ではなく、寝台特急サンライズ出雲を利用しているところも、鉄道ファンには思わず笑みのこぼれる設定でした。しかも、肇(はじめ)だけでなく、肇の娘もまた、同じ寝台特急サンライズ出雲に乗車していたのです。そう言えば、私たちは寝台特急サンライズ出雲を連結させた寝台特急サンライズ瀬戸に乗車したことがあります。中は、狭いホテルのようになっていて、シャワーの設備まであるんですよね。実は私は、独身時代に東京から、今は現役を引退してしまった寝台特急出雲というブルトレに乗って、島根まで移動したことがあります。現在の寝台特急サンライズ出雲がホテルのような寝台列車であるのに対し、当時のブルトレのB寝台は三段ベッドでしたね。(苦笑)

 I医師の診察のあと、私は派遣会社の主催するTOEICのIPテストを受けた。派遣会社の主催するTOEICのIPテストというと、ここのところ、しばらく大阪での受験が続いていたのだが、今回は珍しく神戸で受験することになった。ちなみに、前回の結果報告をまだしていなかったが、至って普通のスコアだった。言い方を変えれば、TOEICの試験を受け始めてから今まで、少しずつスコアアップを果たして来た私の実力が安定していることになる。

 私が向かったのは、三宮にある派遣会社のオフィスである。そこにはセミナールームがあり、十数名程度の人たちがセミナーを受講したり、今回のようにTOEICのIPテストを受験したりできるようになっている。

 今回行なわれたTOEIC IPテストの受験者数は、何と、私を入れてわずか五名だった。相変わらず、希望受験者数が少ないために以前よりも開催回数が減ってしまっているのか、それとも、不況で派遣社員の稼働率が少ないために減ってしまっているのか、区別がつかなかった。

 いつものように、私は自前のひざ掛けで下半身を温めながらIPテストに臨んだ。感触としては、「TOEICのテスト、以前よりも簡単になったんじゃないの?」と思えるくらい、今回は自信を持って解答できた。とりわけ、リスニングの問題には良い感触を得ていた。

 試験終了後、早速ガンモに電話を掛けて、
「TOEICの問題、以前よりも簡単になってるよ。今回こそ大台に乗ったから」
と言うと、ガンモはいつものように
「はいはい」
と言って、あまり取り合ってはくれなかった。私が毎回、狼少女のように、
「できた、できた」
と連発しながらも、実際に結果が郵送されて来ると、憂うつな気持ちになっていたからだ。

 そして、受験してから一週間余りが過ぎた頃、私の手元にオレンジ色の封筒が届いた。それは紛れもなくTOEIC IPテストの結果だった。私は、いつもよりも落ち着いた気持ちでそれを開封し、そこに記されているスコアを見た途端、踊り出したい気持ちになった。やった! ついに大台に乗った。それは、私なりのハイスコアだった。とは言え、ガンモのハイスコアよりもまだ百十点も負けている。だから、大台と言っても、あくまで私にとっての大台であり、ガンモにとっては中台に過ぎないのである。

 今回のスコアは、リーディング、リスニングともに過去のハイスコアを上回っていた。ただ、やはりBBCをMP3化して毎日のように聴き込んでいるためか、リスニングのほうが圧倒的にスコアが高く、リーディングはちょろちょろと控えめなスコアだった。

 それでも私は、ようやくこれで狼少女を脱することができたわけだ。うれしいことに、TOEICの試験を繰り返し受けるようになってから、スコアが百七十点ほどアップしている。TOEICの試験を受け始めた頃は、学生時代に学んで来た英語とはまったく違うことから、挫折感を味わっていたものだったが、こうしてスコアがアップして行くにつれ、少しずつ面白さを感じるようになって来た。また、ガンモとのスコアの開きが次第に狭まって来たことで、仕事から帰宅したガンモも私のハイスコアを見て一緒に喜んではくれたものの、内心、ちょっぴり焦りを感じている素振りをみせているのも面白い。私にとっては、ガンモのそうした焦りも、自らの英語学習の励みになっているようだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 本格的にTOEICの学習を頑張っている人からすれば、今回、私の獲得したスコアは決して大台などと言えるスコアではありませんが、これまでの自分の限界を超えることが出来たことは素直にうれしいですね。実は、英語学習について、また新しい取り組みを始めたのですが、これについてはまた別の機会に書かせていただこうと思っています。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2010.07.05

映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(4)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 今になって思えば、あのような日帰り温泉が近くにオープンすれば、昔ながらの銭湯は廃業に追い込まれてしまったとしても仕方がないのかもしれませんね。もう営業はしていないけれど、建物だけが残っている銭湯をいくつも見て来ましたが、機能しなくなった建物がそのまま残っているだけに、余計にやるせなさを感じてしまいますね。

 ガンモと二人で観たいと思いながらも、なかなかお互いの都合が合わずに鑑賞することができなかった本作を、ようやく鑑賞することができた。他にも鑑賞している作品がたくさんあるのだが、今回は鑑賞の順番を入れ替えて、先日鑑賞したばかりの本作のレビューを書かせていただくことにする。

 たいていの場合、ガンモと一緒に映画を鑑賞するときは、レイトショーに足を運んでいる。しかし、レイトショーが上映されるのは、劇場公開後、しばらくの間だけである。劇場公開期間が長くなるにつれ、客足が落ち着いて来ると、次第に明るい時間帯のみの上映へと切り替わって行く。そうなると、あらかじめ前売券を購入していない場合、映画を千円で鑑賞できる日にでも当たらない限り、映画の鑑賞料金が割高になってしまう。いざとなれば、金券ショップで前売券を購入する手もあるのだが、実際に鑑賞するまでにまだ少し余裕があるのであれば、派遣会社の福利厚生サービスを利用して鑑賞券を申し込んでおけば、前売券を一枚千二百十円で郵送してもらえる。千二百十円で映画を鑑賞できるならば、レイトショーよりもわずか十円高いだけなので、私としても納得の行く値段なのだ。

 それはさておき、私たちは既にまばらになってしまった上映スケジュールと自分たちのスケジュールを照らし合わせた結果、カングーに乗って尼崎まで出掛けることにした。およそ一年前に、JR尼崎駅前に大型シネコンが出来たのだ。本作は、松竹系の作品なので、上映館が限られているのである。

 本作のおおまかなストーリーをご紹介させていただくと、東京で働くエリート会社員が、母親の病気をきっかけに、生まれ故郷の島根に戻り、子供の頃からの夢だったという一畑電鉄の運転手になるという話だ。私たちは、二〇〇四年に一畑電鉄を乗り潰しているので、実際に自分の乗車した電車が繰り返しスクリーンに映し出されるのはうれしいものだと感じた。しかも、私はゴールデンウィークに出雲市を訪れていて、本作のポスターを出雲市内のあちらこちらで見掛けているのだ。

 実際に一畑電鉄に乗車しているだけに、ちょっとマニアックな状況も良く理解できた。例えば、ラストで中井貴一さん演じる主人公の肇(はじめ)と、高島礼子さん演じる妻の由紀子が駅のホームで顔を合わせるシーンがある。互いの夢を追いかけるために、やむなく別居中の二人だったが、このとき、由紀子以外の乗客はみんな電車に乗ったままなのに、運転手と車掌がホームを歩いて入れ替わっている。実はこのシーンに採用されている一畑口駅はスイッチバックの駅のため、進行方向がこれまでとは反対になるのだ。運転手と車掌がホームを歩いて入れ替わっているのは、そのためなのである。

 そのスイッチバックの駅で、東京と島根で離れ離れになって暮らしている肇たち夫婦は、事実上の別居という現実に対し、納得の行く答えを出せないでいた。それでも、由紀子が自分の運転する電車に乗ってくれていたことを知った肇は、
「最後まで乗って行ってくれよな」
と由紀子に言う。これは、単に自分の運転する電車に乗って行って欲しいというだけでなく、これからの二人の人生のことも同時に意味していると思う。しかも、スイッチバックという、人生の転機にも値する駅でその台詞を言うのだから、一畑電鉄を知る人にとっては、思わず微笑みたくなるような設定である。

 ちなみに、本作の中で私が最も素晴らしいと感じたのは、運転手の認定試験への合格を知らされたときの中井貴一さんの演技である。「ヤッター!」とガッツポーズを取るような陽の演技ではなく、自分の席で静かにほくそえむ陰の演技が活きているのだ。自分の中で隠し切れない喜びを静かに漏らす表情がたまらなくいい。

 また、自分の取った行動に責任を取るために、肇が一畑電鉄の社長に辞表を提出したあとの展開も素晴らしい。事故は、実に様々な要因が重なって起こるということ、そして、まるで鶴の恩返しのように、これまで肇が助けて来た人たちが集まり、
「辞めないでください」
と肇に言う。タイミング的にもこのような状況は有り得ないと感じながらも、思わず感動で涙を流してしまうのだった。

 エリート会社員だった頃、地方にある工場を閉鎖するときでさえ、閉鎖される工場で働く人たちの気持ちも一切考えなかった肇が、一畑電鉄の運転手になってからは、時間通りに電車を走らせるという会社の方針をさしおいて、電車が遅れるのもかまわず、乗客一人一人の事情を尊重する運転士ぶりを発揮していた。自分の好きなことを仕事にするというのはまさしくこういうことなのかと、仕事を持つ私も改めて深く考えさせられた。

 本作には、仕事に対する姿勢のほかにも、生まれ故郷から離れたところに人生の基盤を築いているということ、故郷に残した親の健康状態、そして夫婦のあり方など、様々なテーマがふんだんに盛り込まれている。上映終了間近で、ほとんど滑り込みセーフといってもいいくらいの鑑賞となってしまったが、鑑賞後、ガンモと二人で、
「ああ、ほんとにいい映画だったね」
と連発していた。百三十分という比較的長い上映時間だったにもかかわらず、最初から最後まで飽きることなく私たちを惹き付けてくれた本作にたくさんの拍手を贈りたい。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 実際に乗車された方ならおわかりいただけるかと思いますが、一畑電鉄は走行中にひどく揺れるんですよね。時には、自分が因幡の白兎になったのではないかと思えるくらい、身体が上下に揺れるのです。とてもノートパソコンなど取り出してゴソゴソするわけには行きません。(苦笑)本作の中で一畑電鉄に乗車されている乗客の方たちも、走行中に身体がひどく揺れていました。(笑)ちなみに本作は、島根出身の監督が手掛けたそうです。なるほど、それで島根に対する思いやりたっぷりの作品に仕上がっているというわけなのですね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2010.07.04

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(4)

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(3)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 讃岐うどんの国で生まれたガンモは、香川以外の場所では、うどんではなくそばを注文します。本当はガンモもうどんが大好きなはずなのですが、香川以外の場所でうどんを食べると、がっかりしてしまうからなのだそうです。一方、私はというと、うどんが大好きなので、どうしてもそばを選べません。私にとっては、例えどんな味であれ、うどんはうどんなのです。

 三沢駅を出た普通列車は、およそ一時間余りで青森駅に到着した。その夜、私たちは青森駅発の寝台列車で札幌まで移動することになっていたため、その前にお風呂に入っておきたいうと思い、予めガンモがインターネットで調べておいた青森駅近くの銭湯に入ることにした。私たちは、お風呂道具と着替え以外の荷物を青森駅のコインロッカーに預けて身軽になった。

 ガンモによれば、銭湯は、青森駅から歩いておよそ十数分のところにあるという。昼間は日向にいると暑く感じられる青森県でも、さすがに日が落ちると半袖Tシャツ一枚だけでは寒くなった。私は、半袖のジャンパーは持っていたものの、長袖の服は一枚も持っていなかったので、緊急用に持ち歩いているレッグウォーマーを両腕にはめて寒さをしのいでいた。一方、ガンモはというと、十和田市駅前のOFF HOUSEで購入したばかりの薄手のジャケットを着込んでご満悦の様子だった。

 日が落ちて暗くなってしまった青森駅周辺を、ガンモがインターネットで調べた銭湯を目指して二人で歩いた。十数分歩くと、目的の銭湯に到着した。「清明湯」と書かれたその建物は、どう見ても現役の銭湯には見えなかった。清明湯は、もうずいぶん前に銭湯としての役目を終えてしまっていたのだ。私たちは、清明湯の建物を目の前にしてあんぐりと口を開け、青森駅からここまでせっせと歩いて来たのに、銭湯に入って汗を流すことができない悔しさを噛み締めていた。

 ガンモは、元来た道を戻らずに、別の道を通って青森駅まで戻ろうと提案した。私は、それが遠回りになってしまうのではないかと思い、少々渋ったが、銭湯に入れなかった分だけ時間はたっぷりあるので、ガンモの提案を受け入れて歩き始めた。

 すると、大きな通り沿いに、いかにも「かんぽの宿」という表現がふさわしいような旅館が見えて来た。私たちは、
「せめてここでお風呂だけでも借りられないかなあ」
などと言いながら、その場所をうらめしそうに通り過ぎた。そこから更にしばらく歩くと、はるか前方に、何やら日帰り温泉を意味するような看板が見えて来たではないか。ガンモが先にそれを見付け、私が目を凝らして確認したところ、その看板には「あおもりまちなか温泉」と書かれてあった。

 ガンモは、
「インターネットで青森駅周辺の銭湯を探していたときに、電話帳みたいなページに辿り着いたんだけど、確かにそんな名前の施設があったんだよ。でも、公衆浴場と、いわゆる風俗のお風呂が一緒に掲載されているようなページだったから、もしかすると風俗のお風呂なのかもしれないと思って、それ以上、追求しなかったんだよ」
と言った。私たちは、「あおもりまちなか温泉」のそれほど派手でもないネオンに引き寄せられながらその建物の近くまで行き、
「どう見ても風俗のお風呂ではなさそうだよ」
ということで合意し、喜び勇んでその入口をくぐった。

 そこは本格的な日帰り温泉だった。近くにあるホテルと提携しているらしい。館内に設置された貴重品ボックスにお財布などの貴重品を預け、男湯と女湯に分かれて入った。ところが、更衣室に入ってみると、鍵の掛かるロッカーには硬貨が必要だったため、もう一度貴重品ボックスまで戻り、さきほど預けたお財布の中から硬貨を取り出して更衣室まで戻った。見ると、ガンモも同じ理由で貴重品ボックスまで戻って、硬貨を取り出していた。

 私は、カランで軽く身体を洗い流すと、すぐに露天風呂へと足を運んだ。露天風呂と言っても、ビルの中にある人工の岩風呂の露天風呂だったのだが、それでも、諦めていたお風呂にゆったりと浸かることのできる喜びを噛み締めていた。利用客もそれほど多くはなく、私は半身浴を中心に、リラックスしながら利用することができた。

 お風呂から上がり、着替えを済ませて休憩所に行くと、ガンモが私の出るのを待ちかねていた。これからガンモの調べておいた、ほたてを食べさせてくれるお店に向かい、ほたて定食を食べてから寝台列車に乗ることになっていたのだが、私がのんびりとお風呂に入っていたために、そのお店の閉店時間まであと三十分しかない状況に陥ってしまっていたのだ。ガンモは、私の顔を確認するや、
「ほたてのお店が閉まるから早く行こう!」
と言って立ち上がった。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(4)をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 日中は暑い青森県でも、さすがに夜になると肌寒いどころか本格的に寒かったですね。ほてり気味の私でさえ、レッグウォーマーで腕を温めたくらいですから、ガンモはもっと寒かったことでしょう。ガンモが下調べしていた銭湯を利用することができなかったのは残念でしたが、歩いて来た道を戻らなかったことで、日帰り温泉を見付けることができたのは、とてもラッキーだったと思います。

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2010.07.03

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(3)

映画『マン・オン・ワイヤー』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m フィリップ・プティは、六年間も下準備を重ねてようやく本番に臨んだわけでありますが、本番には周りの反応も加わるので、実際のところ、何が起こるかまったく予測できない状態だったと思います。例えば、何か彼が著しく動揺するようなことを言われたならば、果たしてどうなってしまうのでしょう。そのとき、彼が周りの反応に影響を受けてしまったとしたならば、生死に関わる大事故にも繋がりかねません。周りの反応に影響を受けずに、どこまでも自分の世界を守り続けられるだけの絶対性を持ち合わせていなければ、感動的な成功には結びつかなかったことでしょう。いつも、第三者との相対性にゆらゆらと揺れてしまう私には、そうした絶対性がうらやましくもありました。さて、週末になりましたので、青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(2)の続きを書かせていただきますね。

 十和田観光電鉄の終点、十和田市に到着すると、私たちは列車を降りて駅の改札を出た。やはり自動改札の設備のないアナログな駅で、私たちが手にしていた切符は、駅員さんによって回収された。

 十和田市というくらいだから、十和田湖も近いのだろうか。駅に掲示されている情報によれば、十和田湖までは路線バスが運行されているようである。しかし、三沢で寺山修司記念館にも足を運べなかったくらいなので、実のところあまり時間的な余裕はなかった。

 そこで私たちは、十和田市駅前から見えているHARD OFF/OFF HOUSEに足を運んでみることにした。ご存知の方も多いと思うが、HARD OFF/OFF HOUSEは、家庭で不用となった品々を売買している全国チェーンのリサイクルショップである。特に、機械好きの人たちの間では、HARD OFFでジャンク品を購入して、自分で修理して使うという人も多いようだ。ただ、私自身のこれまでの経験から言えば、HARD OFFで売られている商品は、例えジャンク品であったとしても少々割高であるように見受けられる。

 そんな私は、OFF HOUSEの店内をざっと見回り、未使用の空気枕を二百円で購入した。空気枕は、夜行高速バスに乗るときや海外旅行に出掛けるときなどに重宝しているのだが、つい先日、これまで愛用していた空気枕が空気漏れを起こしてしまったのだ。

 私は、空気枕を一つ買っただけで、早くも満足していた。疲れていたので、どこかに座って休みたかったが、店内には座って休むところもなく、店の外にもベンチらしきものは見当たらなかった。店内はクーラーが入っていないせいでとても暑かったので、私は仕方なく、まだ店内でショッピングを楽しんでいるガンモを待つために店の外に出た。

 三沢空港に降り立ったときはとても涼しく感じたのだが、少しずつ気温が上昇して来て、半袖Tシャツ一枚でも過ごせるようになっていた。むしろ、日向にいるときは、半袖Tシャツ一枚でも暑いくらいだった。しかも、店の外は日向ばかりで座るところもなく、私は次第に落ち着かなくなって来た。

 ガンモは、これから北海道に行くというのに、薄着で出て来てしまったため、OFF HOUSEで薄手の長袖ジャケットを購入したようだ。のちにガンモは、この薄手の長袖ジャケットをひどく重宝することになる。また、ガンモは同じくOFF HOUSEで、若者が持ち歩くような手提げバッグも買って、ずいぶんご機嫌だった。

 買い物を済ませた私たちは、十和田市駅に戻り、再び十和田観光電鉄に乗って三沢まで戻った。そして、最初の予定通り、駅構内のそば屋さんでそばとうどんを食べた。ガンモが注文したのは、山菜やてんぷら、卵などのトッピングのあるスペシャルそばで、私が注文したのは、シンプルなかけうどんだった。しかし、私の元に運ばれたのは、山菜やてんぷら、卵などがトッピングされたかけうどんだった。おそらく、お店の人がガンモの注文を受けたあと、私の注文も同じスペシャルだと思い込み、本来はトッピングのないはずのシンプルなかけうどんに、様々なトッピングを加えてしまったのだ。私は、スペシャルうどんではなく、かけうどんを注文したことをここで指摘しても、これらの豪華なトッピングはおろか、うどんまで無駄になってしまうだけだと思い、これらのトッピングをありがたいご厚意ととらえて、素直にいただいた。うどんは、これまであまり食べたことのないような細い麺だった。

 「ごちそうさま」
と言ってお店を出たあと、ガンモが、
「まるみは、かけうどんの値段でスペシャルを食べた」
と言った。私は、
「やっぱり、あれはかけうどんではなかったんだよね」
としらばっくれた。それに対し、
「当たり前だよ」
とガンモは言った。まるで、スペシャルの値段を支払ってスペシャルそばを食べた自分が損をしたとでも主張しているかのような口調だった。

 それから私たちは、預けておいた荷物をわずか二百円のコインロッカーから取り出して、すぐ隣にあるJR三沢駅へと向かった。これからおよそ一時間余り掛けて、普通列車に乗って青森まで移動するのである。

 私たちが乗車したのは夕方の列車だったのだが、その列車には、部活帰りの学生さんたちがたくさん乗り込んでいた。そのため、列車はひどく混雑していて、最初のうちは座ることができなかったのだが、三、四〇分も走ると次第に空いて来て、ようやく座ることができた。

 三沢駅のホームで列車を待っているとき、外人さんから、
「陸奥○○?」
と聞かれた。どうやら、この列車がその駅に停車するかどうかを知りたかったようである。私は良くわからなかったので、
"I,m sorry. I'm a stranger here."
と言った。すると外人さんは、車掌さんに同じことを確認していた。

 ガンモによれば、その駅は乗り換え駅だったようだ。
「恐山にでも行くのかな」
とガンモは言った。私は、恐山と聞いて、心のどこかにあるスイッチが一つ入ったような気がした。確か、寺山修司さんの映画の中にも恐山が登場していたように記憶しているのだが、私にとって、恐山はまったくの未知の世界である。今回は恐山まで足を伸ばすことはできなかったが、次回、また機会を作って、寺山修司記念館はもちろんのこと、恐山にも足を運んでみたいと思う。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(3)をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 外人さんに尋ねられた駅まで行くには、青森まで向かう途中の駅で乗り換えなければなりませんでした。列車がその乗り換え駅に到着したとき、私は外人さんに、
「ここで乗り換えてください」
と言ったつもりだったのですが、外人さんもそのことを認識していたのでしょう。またしても車掌さんに確認していました。それが一番確かだと思います。(苦笑)

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2010.07.02

映画『マン・オン・ワイヤー』

ほてりを収めるための試行錯誤はまだ続くの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 何気にほてりカテゴリを増やしています。(苦笑)カテゴリがどんどん拡張されて行きますが、できれば、しばらく書いていないカテゴリの記事にもスポットを当てて行きたいですね。例えばショートショートとか、自分なりにはとても好きなカテゴリなのですが、余裕がないためか、頭の中にちょっとした構想はあっても、それを具体化することができていません。

 今回も、ゴールデンウィーク中に鑑賞した作品のレビューをお届けしたいと思う。

 本作は、レンタルDVDショップで何の予備知識もなく手に取ったとき、何か心惹かれるものを感じてレンタルした作品である。大胆にも、アメリカ同時多発テロ事件で崩壊してしまったニューヨークのワールド・トレード・センターのツインタワーにワイヤーを張り、その上を渡り歩いたフランスの大道芸人フィリップ・プティ自身が当時を振り返るドキュメンタリー作品となっている。

 一九七四年というと、私がまだ小学生の頃の話である。だから、そんな出来事があったことなど、もはや覚えてはいない。フィリップ・プティは、これまでに世界中の有名な建物で同様のパフォーマンスを行い、五百回以上の逮捕暦があるのだそうだ。本作を鑑賞すると、フィリップ・プティが単なる思い付きでパフォーマンスを行なっているのではないことがわかる。このワールド・トレード・センターのツインタワーの間を渡り歩くというとてつもない計画も、何と六年も掛けて仲間たちとともに練り続け、実現されたものなのだそうだ。

 建設中のワールド・トレード・センターに忍び込み、警備員の巡回から逃れるために、工事用シートの中に何時間も息を潜めて活動するタイミングを計ったり、協力者に頼み込んでワールド・トレード・センターへの入館証を偽造してもらったりと、フィリップ・プティの成功は、根気と念入りな計画の賜物と言っても過言ではないだろう。

 当時、フィリップ・プティを支えた人たちも、大掛かりな一つのプロジェクトに参加するような気持ちで彼を支持していたようだ。最終的には逮捕されてしまうような大掛かりな計画に対し、何人もの人たちがフィリップ・プティの情熱に突き動かされ、協力しているところも興味深い。結果的には犯罪に手を貸すことになってしまった彼らだが、果たして本作を鑑賞すると、ワールド・トレード・センターのツインタワーにワイヤーを張り、その上を渡り歩くことは本当に犯罪なのだろうかと考え込んでしまう。もちろん、ワールド・トレード・センターに許可なく忍び込み、下見をしたり勝手にワイヤーを張ったり、入館証の偽造を依頼する行為は犯罪かもしれない。また、万が一転落してしまった場合、道路を歩いている人を巻き添えにしてしまう危険性もある。冷や冷やしながら、ワイヤーの上を渡り歩く様子を見守る人たちの心臓を脅かしているとも言える。しかし、結果的に彼のパフォーマンスは、多くの人たちから喝采を浴びることになった。結果だけを見れば、そのことはむしろ賞賛に値するように思う。

 ただ、悲しかったのは、大掛かりなパフォーマンスを成し遂げたあと、彼が当時付き合っていた女性を裏切り、別の女性といっときの肉体関係を持ってしまったことである。その後、彼は付き合っていた女性と疎遠になってしまったようだが、彼が大掛かりなパフォーマンスを成し遂げるまではいつもその女性が彼の側に寄り添い、彼の計画や生き方を支持していただけに、一つの大きな目標を達成することで、失うものの大きさに愕然とするのだった。今になって思えば、彼女も含めて、当時、彼を支持していた大切な仲間たちは、彼がその大掛かりなパフォーマンスを成し遂げられるように配置された同志だったのかもしれない。だから、彼が一つの大きな目標を達成したのと同時に、同志たちもまた彼を支えるという目標を達成できたことになるのだろう。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m フィリップ・プティのフランス語訛りの英語が今でも耳に残っています。フランス語訛りであったとしても、自分の考えていることをしっかりと伝えることができるのはうらやましい限りです。多くの人たちが、頭の中で夢を思い描くだけで留まっているというのに、彼は何年も念入りに計画を練り、夢を実現させた人です。夢が頭の中だけに留まるか、それとも自分の外に出て行くかの違いは大きいですよね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2010.07.01

ほてりを収めるための試行錯誤はまだ続く

継続がもたらすものの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m ちょっと気持ちの伝わりにくい記事だったかもしれませんね。おそらく私にとって、音楽以外の繋がりで好きなアーチストと関わりを持つことは、とてもわくわくするのです。何故なら私の中には、好きなアーチストに対する好意がちゃんと根付いているからです。しかし、ゴールデンウィークの遠征記事にも書かせていただいた通り、やはり音楽の部分では熱くなれないのだと思います。記事を書き上げてから、コンサート以外のことも含めていろいろ振り返ってみたのですが、自分が主導権を握ったり、自分の意志をはっきりと伝えられる状況にあるときは、自分の中にある消極的な感情を思い切って表現することができるのですが、そうではない状況のときに、自分の意志が迷子になってしまっているようです。これは、普段から、私が私らしくいられないということにも繋がっているかもしれません。

 前回の診察でI医師に五積散(ごしゃくさん)を処方していただいてから、実に一ヶ月以上が経過していた。六月の土曜日は、私の予定がほとんど埋まってしまっていたため、前回はゴールデンウィーク明けに診察していただいたにもかかわらず、一ヵ月後の診察の予約日が、ほとんど六月末にまでずれ込んでしまったからだ。I医師には、一ヵ月分の五積散しか処方していただかなかったので、もはや私の手元には服用すべき五積散はなくなってしまっていた。というよりも、我が家のごちゃごちゃした事情から、一ヶ月よりも早い時期に五積散を見失ってしまったこともある。

 上半身のほてりを収めるためにI医師に処方していただいた五積散だったが、はっきり言って、私にはほとんど効き目がなかった。というのも、先ほども書いたように、早いうちに五積散を切らしてしまい、何の薬も服用しない状況がしばらく続いていたのだが、五積散を服用していたときと、五積散を服用しなくなってからでは、上半身のほてりにほとんど変化がなかったからだ。

 私は、I医師にそのことを伝えるべく、予約時間の九時に間に合うように、朝五時半に目覚ましをセットした。土曜日だったが、これでは普段の五時起き生活とほとんど変わらない。前回の診察では、ガンモの運転するカングーで病院まで連れて行ってもらったのだが、今回の診察では、ガンモに仕事が入っていたため、公共の交通機関を利用して病院まで行こうと思っていたのだ。そして、九時からの診察時間から逆算して、五時半に起床するのが最も適切だと判断したのである。

 朝から本格的に雨が降っていたが、七時半前に家を出て、JR線の最寄駅から八時前の快速列車に乗り込んだ。そして、病院の最寄駅でJR線を降りたあと、そこから路線バスに十数分揺られて、予約時間の九時前にようやく病院に着いた。

 朝一番の診察を予約していたからだろう。前回とは違って、婦人科の待合所はとても空いていた。これならばきっと、待ち時間も少なくて済むだろう。やはり、早起きは三文の得なのだ。

 受付をしてしばらく待つと、ものの十五分で名前を呼ばれた。そこから十分近く診察室の外にあるソファで待ち、ようやく本格的に名前が呼ばれ、診察室に入った。

 I医師は、すっかりその病院の医師になっていた。I医師に、五積散の効き目について尋ねられたので、
「どうも効いていないようです。実は、早いうちに薬を切らしてしまったのですが、服用していた頃と服用しなくなってからとで、上半身のほてりの症状がほとんど変わりませんでした」
と正直に答えた。そして、服用中も上半身のほてりは収まらず、仕事中に腕を冷やしてほてりを鎮めていることも伝えた。

 I医師は、
「五積散で効かないとなると、加味逍遥散(かみしょうようさん)か女神散(にょしんさん)に変えてみますか」
とおっしゃった。そして、いつものように漢方薬のハンドブックをポケットから取り出して、パラパラとめくった。私のつたない知識では、加味逍遥散は、私のような体型の人が服用する漢方薬ではなかったはずである。そのことをI医師に伝えると、I医師は、
「確かに加味逍遥散は虚(きょ)の人向けの漢方薬ですが、あまりそのことにはこだわらなくてもいいですよ」
とおっしゃった。どうやら私は、虚(きょ)ではなく実(じつ)らしい。私は、漢方薬に詳しいI医師の言葉を信じてみることにした。そして、またしても一ヵ月分の漢方薬として、新たに加味逍遥散を処方していただいた。

加味逍遥散(かみしょうようさん)料。
ツムラではなくクラシエなので、一日二回の服用で済むのは有り難い。

 私が上半身のほてりに悩まされていることを友人に話したところ、ザクロ茶がいいと友人が勧めてくれた。ザクロに関しては、以前、いろいろ調べてみたことがあったのだが、実際のところ、ザクロが女性ホルモンと似たような成分を持っているという情報は、正しいのか正しくないのか良くわからなかった。ただ、もしも正しいとするとするならば、ザクロには植物エストロゲンと呼ばれるものが含まれているようだ。植物エストロゲンは、体内に取り込まれると、体内のエストロゲンレセプターと結び付いて、体内にある過剰なエストロゲンを排出する働きがあると、以前、何かの書物で読んだことがある。

 私は、植物エストロゲンなるものがどういうものなのか良くわからなかったので、I医師に尋ねてみた。するとI医師は、
「植物エストロゲンで代表的なのは、大豆イソフラボンですよ」
とおっしゃった。大豆イソフラボンは、過剰に取り過ぎると良くないと聞いたことがある。そのことをI医師に伝えると、
「いや、大丈夫でしょう」
とおっしゃった。大丈夫というのはつまり、大豆イソフラボンの過剰摂取が原因で、乳がんになったりはしないということだ。

 私は、植物エストロゲンを体内に取り込んだ場合、筋腫に作用するのかを知りたかったのだが、これについてもI医師は、
「大丈夫でしょう」
とおっしゃった。I医師は、ザクロの中に植物エストロゲンが含まれているかどうかは定かではないし、種ごと絞るのであれば含まれているのかもしれないともおっしゃった。ザクロに植物エストロゲンが含まれているとのアメリカの研究論文も存在しているようだが、I医師はそれを信頼してはいないそうだ。そして、
「以前、中国かどこかで別の商品名を語って、実際はバイアグラが売られていたこともありましたので、中に何が入っているかわからないですよ」
ともおっしゃった。どうやらI医師は、健康食品として売られているものをあまり信頼していないようである。
 
 I医師は、
「漢方薬でほてりを解決できないなら、エストロゲンを補充する方法もあります」
とおっしゃった。それを聞いた私は驚いて、
「でも、私には筋腫があるので・・・・・・」
と言うと、これまたI医師は、
「大丈夫でしょう」
とおっしゃった。I医師曰く、エストロゲンを補充するなら、プロゲステロンも一緒に補充しなければならないようで、今ではその両方の女性ホルモンを補充できる処置に対して保健が適用されるのだそうだ。私が、
「それは貼るタイプのものですか?」
と尋ねてみたところ、
「そうです」
とI医師はおっしゃった。

 I医師曰く、飲むタイプのものよりも、貼るタイプのもののほうが女性ホルモンを補充するのに適しているのだそうだ。かくいう私も、I医師に内緒で、生理の周期に合わせて天然のプロゲステロンを肌から吸収することで補充している。

 I医師曰く、
「エストロゲンの補充は、妊娠した馬のおしっこから作ったものが一番効くんです」
ということだそうだ。私が目を丸くして驚いていると、I医師は、
「言わないほうが良かったね」
と笑っていた。

 次回、処方していただいた一ヵ月分の加味逍遥散がなくなる頃に再び診察の予約をして、会計を済ませた。そして、前回と同じように病院近くの薬局で処方箋を受け取り、再びバスに乗って、病院のJRの最寄駅まで戻った。その後、ゆったりと落ち着ける場所で「ガンまる日記」を書き上げたあと、お昼ご飯を食べて、次なる目的地へと向かった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 加味逍遥散(かみしょうようさん)を服用し始めてから数日が経過しましたが、やはり私のほてりには、あまり効き目がないようです。この流れからすると、I医師の勧めに従って、エストロゲンとプロゲステロンを補充することになるかもしれません。妊娠した馬のおしっこが体内に入ることで、私の上半身のほてりは納まるのでしょうか。そうだとしても、抵抗がありますね。(苦笑)

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