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2010.06.05

映画『ウルフマン』

主治医の追っかけ(4)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。五積散(ごしゃくさん)を服用しても、上半身のほてりがなかなか収まらない私ではありますが、実はこの週末と火曜日まで取得している有給休暇を利用して、ガンモと涼しいところに旅行に来ています。この旅行記をお届けするのは、ずいぶん先になってしまいそうですが、やはり涼しくて、上半身がほてりにくい状況にあるのはいいですね。ただ、私のように、半袖を着て歩き回っている人はあまりいません。(苦笑)とは言え、例え涼しい地域であっても、やはり冷房が効いているところは効いていて、冷たい空気が下に溜まる影響で下半身が冷たくなってしまいがちです。そうなると、身体が冷えているところを温めようとして、また上半身だけがほてるという状況に陥ってしまうようです。下半身が冷えてしまう冷房は、やはり気持ちのいいものではありませんね。

 こちらもゴールデンウィーク前に鑑賞した作品である。普段、この手の作品はあまり鑑賞しないのだが、演技派俳優のベニチオ・デル・トロが出演していることと、イギリスが舞台となっている作品であるということから、鑑賞に踏み切った。

 予告編からすると、ベニチオ・デル・トロ演じるローレンスが、満月の夜になると狼男に変身してしまい、苦悩する作品であるかのように見えるのだが、実際に鑑賞してみると、単にそれだけの作品ではなかった。ローレンスの父親ジョンを演じているのは、映画『ハンニバル』などのシリーズで有名なアンソニー・ホプキンスである。私は、映画『ハンニバル』などのシリーズをほとんど鑑賞していないので、彼の演じる狂気の人格を世間の評価でしか知らない。それでも、そんなアンソニー・ホプキンスが父親役で出演しているとなると、それだけで、ごく普通のありふれた父親ではなさそうな、きっと何かとんでもないことをしでかしてくれそうな期待感が募って来る。

 舞台俳優のローレンスは、兄の恋人を名乗る女性グエンから、兄が行方不明になったという手紙を受け取る。実家とはすっかり疎遠になってしまっていたローレンスだったが、兄の行方不明の知らせを受けて久し振りに帰宅する。そこでローレンスは、何者かに襲われ、実にむごたらしい姿になってしまった兄の遺体と対面する。兄を殺した犯人を自らの手で追及しようとする過程において、ローレンスもまた何者かに襲われ、身体に傷を負うのだが、やがてそのことがきっかけになり、ローレンスは満月の夜になると変身する狼男になってしまう。

 兄の恋人グエンを演じているのは、映画『プラダを着た悪魔』映画『マイ・サマー・オブ・ラブ』映画『サンシャイン・クリーニング』などのエミリー・ブラントだ。彼女は、本作でもいい演技を見せてくれている。もしかすると彼女は、何物にも染まる女優さんかもしれない。

 少々ネタバレになってしまって恐縮なのだが、のちにローレンスとグエンは男女として惹かれ合うことになる。しかし、二人の関係から、あの結末を導き出すには少々弱いように思える。ローレンスにとってグエンは、亡き兄の元恋人という設定である。兄あるいは恋人の死という深い悲しみを共有して行く中で、かつての兄の恋人、あるいはかつて愛した男性の弟にどうしようもなく惹かれて行くという葛藤のプロセスへの描写が甘く、また、二人の想いが通じ合ってからも、濃厚なラブシーンはない。あの結末を導き出すためには、二人がもっともっと男女としての強い絆を結んでおく必要があるように思うのだ。つまり、本当に愛しているからその結末を選択したということが物語としての深みを与えるのであり、何かのはずみでそういう選択をしたのとは決定的に違う描写をして欲しかったと思うのだ。

 おまけに、二人の想いが通じ合う頃には、ローレンスと父ジョンとの間にも、これまで見えていなかった強烈な関係性が浮上し、観客はそちらのほうにエネルギーを奪われてしまう。むしろ、そちらの展開のほうが強烈で、違和感を感じてしまう。父と息子の関係性の強烈さを、ローレンスとグエンのロマンスに費やせば、もう少しバランスの取れた作品になったのではないかとも思う。

 とは言え、ビクトリア朝時代と言われている十九世紀末のロンドンの雰囲気は、その時代を知らない私にも違和感なく伝わって来る。アンソニー・ホプキンスの見せてくれる狂気も期待通りだ。そして、本作でもベニチオ・デル・トロは、苦悩する役の似合う俳優としての経験を積んだ。結果としてはオーライなのだが、前述した通り、私としては途中のプロセスがちょっぴり物足りなかったのだ。弱いところと強いところのバランスさえ調整されれば、もっと面白い作品になったのではないかと思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 突っ込みどころとしては、狼男に襲われて負傷しただけに終わった人たちはもっともっとたくさんいるはずなのに、そういう人たちが狼男にならなかったのがおかしいですね。おそらく、たくさんの狼男を登場させてしまうと、父と息子の問題やローレンスとグエンの愛情関係を描き切れなくなるために、ストーリーとしての枝分かれを阻止したのでしょうね。

物語の視点を分散させないための配慮だったのでしょう。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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