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2010.06.20

映画『運命のボタン』

青森~北海道、飛行機と寝台列車の旅(1)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 今となっては、寺山修司記念館に足を運ぶことができなかったことが悔やまれてなりません。旅行に出掛ける前に、もっと自分なりに下調べをしておくべきだったと後悔しています。そうすれば、旅行の行程を組み上げるガンモに最初からプッシュしておくこともできたのです。それはさておき、申し訳ありませんが、写真の整理をしながらの記事の更新となりますので、この続きは週末に書かせていただきますね。

 本作も、公開前からの宣伝に、ずいぶん力が入っていた作品である。ある程度、展開の読める作品だと思い込んでいたのだが、実際に鑑賞してみると、予想していたような展開にはならなかったことに驚いた。何故、鼻血を出しているのかなど、わからない点も多かったのだが、私としては意外なストーリーに引き込まれ、最後まで楽しむことができたと思う。

 ある日の早朝、ある若夫婦のもとへ箱が届けられる。その箱を開けてみると、中に入っていたのはボタンだった。やがて、その箱を届けたという男がやって来て、ボタンの説明を始める。そのボタンを押すと、大金を手に入れることができるものの、どこかで誰かが死ぬと言う。若夫婦には子供がいて、教育費などで何かと要り様である。ボタンを届けられた若夫婦は悩んだ挙句、とうとうボタンを押してしまう。

 もともと本作の原作となっている小説は、映画になるほどの長編小説ではないらしい。それを、映画の製作に携わった人たちが長編化に挑んだ作品のようだ。ちなみに原作は、映画『アイ・アム・レジェンド』などで知られるリチャード・マシスンだそうだ。

 もともと原作に盛り込まれていたかどうかはわからないが、映画としての本作のテーマを一言で表現するならば、「因果応報」なのだろうか。ボタンを押すことで大金を手にするという大きなメリットを得られるものの、どこかで誰かが死ぬことになる。言い換えると、誰かの死の要因を作ってしまうことになるのだ。最終的には、自分が加害者になったことへの大きなツケを支払うことになるという結末になっている。最初から、そんな結末が待ち受けているとわかっているならば、ボタンなど一体誰が押すだろうか。

 本作には、一部、スピリチュアルな展開もある。それは、足を患っている若夫婦の女性ノーマが、箱を届けた男スチュワードの顔の半分が怪我のために欠損していることに対し、傷そのものに深い愛を感じると言うシーンだ。ノーマは自分自身の足が完全ではないことから、他人の痛みまでも理解できるようになっていた。そのため、肉体的な苦しみに目を瞑って触れないようにするのではなく、むしろそこに光を当てて癒そうとする意気込みさえも感じられた。スチュワードが、そうしたノーマの深い精神性に惹かれ、ノーマに対してだけは、これまで彼が実践して来たルールを変えようとするのではないかと期待したのだが、実際はそうではなかったところが残念でもあった。

 原作も、謎の部分を多く残したままで終わっているらしいのだが、映画もまた、謎の部分が多い。スチュワードとその仲間たちが一体何を企んでいるのかも、最後まで良くわからない。彼らが、ノーマをはじめとする箱を受け取る人たちにとって、敵なのか味方なのかさえも良くわからないのだ。ただ、はっきりと言えるのは、箱を受け取ってボタンを押した若夫婦が、大金を手に入れることで、決して幸せになったわけではないということだけである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 何だか良くわからないけれども、私としてはそれなりに楽しめた作品であると言えます。時代の設定が現代ではなく、一九七〇年代ということから、このボタンを核爆弾のスイッチと解釈する人もいたようですね。なるほど、それはなかなか面白い解釈だと思いました。かつては、ボタンを押すことにより、徹底的に敵国を痛めつけることもできるけれど、同時に自国も危険にさらされるという状況でした。核爆弾のボタンは、押すことではなく、押さないことで平和が保たれていたんですよね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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