« 映画『パリより愛をこめて』 | トップページ | ホットヨガ(一九〇回目) »

2010.06.27

癒しの時間

映画『パリより愛をこめて』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m この映画、実はフランス映画なんですよね。それなのに、アメリカ寄りの視点で描写されているところか面白いと思います。例えば、フランス人の外務大臣が秘書のうちの一人ではなく、二人と肉体関係を持っているということを知ったアメリカ大使が、「さすがフランス人だ」などと表現します。製作者であるフランス人がフランス人を客観視して、他国から見たフランス人はきっとこうだろうと推測し、アメリカ人の口から語らせているのです。

 ここ一年くらい、電話でしばしば話をしている友人がいる。おそらく相性がいいのだろう。平日だというのに、二十一時頃から話し始めて、二十三時半頃までみっちりと話し込んでいる。電話を切るのは、翌日に備えて眠くなってしまうためであり、もしも眠くならなければ、もっと話すべきことがたくさんある。単にだらだらと話をするだけならば、今よりももっともっと時間を自由にできた学生時代に長電話の経験がある。しかし、今や友人にとっても私にとっても、慌しい日常を送る中で、時間は最も大切な要素の一つである。だから二人とも、決して時間を無駄にするためにだらだらと話をしているわけではないと言い切れる。

 その友人との会話の内容は、社会生活を送る上では、むやみやたらに第三者に触れられないように心の中に大切にしまい込んで、表に出そうとはしていない考察であったり、感情であったりする。それらはとても深いところにあるので、相手の会話の内容に合わせて自分も一緒に深いところまで降りて行くのがとても心地がいい。

 おそらく私たちの中では、会話の中で相手に触れて欲しいと思っている領域が決まっている。しかし、誰もがその領域に容易に到達できるわけではない。だからこそ、一緒にその領域に分け入ってくれる同志を強く求めてもいる。その求め方は、クイズにも似ている。つまり、これを理解してくれる相手ならば、その相手ともっと深いところへ進もうと考えるのだ。

 かつてその友人とのやりとりは、もう何年も前からインターネットのメールがメインだった。最近では、インターネットのメールだけでなく、携帯電話のメールも良く交わす。思えば、これまでにも本当にたくさんのメールを交わして来た。いつも引用レス形式でメールを返してくれるので、お互いにとって、何がイエスで何がノーかが良くわかっている。

 その一方で、喧嘩も良くする。つい先日も、決定的な一言を発してしまうほどの大喧嘩に至ってしまった。その一言を言ってしまえば、お互いにとっての未来など存在しないはずだった。

 大喧嘩のきっかけとなったのは、お互いの価値観の違いである。友人は、私との価値観の違いについて自分自身を偽ることができず、あるとき思い切って本心を語った。本心など語らず、適当に取り繕っていればそのまま通り過ぎて行くこともできたはずなのに、友人は、ありのままの自分を語って私に受け入れて欲しかったようだ。

 お互いの価値観の違いは今なお解消されていないにもかかわらず、その大喧嘩のあとは、結局どちらが謝ることもなく、再び話をするようになった。本当に相性が良いというのは、喧嘩の相性も良いのだと思う。すなわち、喧嘩をしている最中に、相手に対してどんな言葉を発したらいいのかわからなくなって腫れ物に触るような態度を取ってしまったり、また、相手を徹底的に追い込んで逃げ道を失くしてしまうような陰湿な喧嘩には絶対に発展しないのだ。

 実は、その友人もまた、ホームページやブログを開設していて、かつてはインターネット上にせっせと自分の中で生み出したものを公開していた。しかし、次第に自分自身の持つ世界と現実社会とのギャップを感じるようになり、公開するのをやめてしまったそうだ。

 私もその気持ちは痛いほど良くわかる。インターネットを、自分の本当に好きなことや考えていることを表現できる仮想社会とするならば、現実社会においては、実に多くの人たちが私の目の前を素通りして行く。しかし、ホームページやブログには、検索エンジンを頼って、私の考えていることや感じていることに共感や理解を示してくれる人たちが訪れてくれる。むしろ、現実社会の友人や知人のほうが私の生み出す言葉には無頓着だ。言い換えると、現実社会においては、私の姿は見えていても、私が本当は何を考え、欲しているのかにまったく気付いていない人が多い。だから、私の中から出て行った言葉の一部を自分の側に引き寄せて解釈しようとしたりもする。ああ、私の痒いところはそこではないのに。

 その友人と私が話をするときは、例え私が悩み相談を受けている側だったとしても決して一方的にはならず、相手にとっても自分にとっても貴重な癒しの時間となっている。これから先、どこまで深くなれるかがとても楽しみでもある。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m もともと私は、人と深く繋がりたいという欲求を持っていました。そんな稀有な欲求を満たしてくれる友人との出会いは、限りない可能性を秘めています。これからもずっと大切にして行きたい友人ですね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

哲学・思想[人気blogランキング]に

上記ボタンをクリックしてくださいますと、一日に一回、ランキングのポイントに加算されます。もしも毎日のように「ガンまる日記」を読んでくださっているならば、記事に共感したとき、あるいは応援してもいいと思ったとき、ポチッと押してくださると、大変うれしく思います。

|

« 映画『パリより愛をこめて』 | トップページ | ホットヨガ(一九〇回目) »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18521/48740297

この記事へのトラックバック一覧です: 癒しの時間:

« 映画『パリより愛をこめて』 | トップページ | ホットヨガ(一九〇回目) »