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2010.05.09

映画『親切なクムジャさん』

の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。派遣契約を打ち切られてしまった派遣仲間とは、お互いの携帯電話の情報を交換し合っていたのですが、何となく、「新しい仕事は見付かった?」などのメールも送りにくい状況になってしまいました。生まれてからこれまでの間に出会った人たちとの縁をすべて繋ぎ続けて行くことは難しいとは思いますが、人と人の縁が途切れて行く典型のような体験をしてしまったように思います。

 映画『サイボーグでも大丈夫』や映画『渇き』のパク・チャヌク監督の世界をもっとのぞいてみたくて、無料動画GyaO!で配信されていた本作を鑑賞してみた。

 タイトルに『親切なクムジャさん』と掲げられているので、きっと親切過ぎる主人公の物語だとばかり思っていた。しかし、それにしては、冒頭からどことなく異様な雰囲気が漂っている。どう見ても、そこは刑務所の外で、どうやら出所して来たばかりの女性たちを親しい人たちが迎えに来ているようだ。刑務所から出所した女性たちは、もう二度と刑務所に戻ることのないように、心を白に戻すため、白い豆腐を食べている。

 そんな中、親切なクムジャさんと呼ばれる女性も出所して来た。かつて、ひときわ目立つ美しい犯罪者として話題を呼んだ親切なクムジャさんは、少年の誘拐殺人事件の容疑者として逮捕され、十三年間の刑期を終えて出所して来たのだ。親切なクムジャさんには、刑務所時代に出会ったたくさんの仲間たちがいた。出所した親切なクムジャさんは、かつての刑務所仲間たちのもとを次々に訪れる。

 親切なクムジャさんは、服役中に偉大な計画を練っていた。十三年越しのその計画とは、復讐に関することと言っていいだろう。実は、親切なクムジャさんは、無実の罪で服役していたのだった。では、実際に少年を誘拐し、殺害した真犯人とは・・・・・・。

 この先、一体どのようなストーリーが展開されるのか、多くの人たちには、おそらくまったく予測がつかないことだろう。これまで実に様々な映画作品を鑑賞して来たが、このような映画作品は一度も観たことがないというのが率直な感想だ。どのように生きたら、本作のような作アイディアが浮かんで来るのだろうか。結末はとても残酷ではあるのだが、映画として受け入れるならば、そこに作品としての独創性を感じずにはいられない。

 彼女が何故、親切なクムジャさんと呼ばれているかについては、おそらく他の人たちが暗黙的に望んでいることを、その人に替わって実践してくれるからなのだろう。人々が何かを暗黙的に望んでいるのに、自らの手でそれを実践しようとしないのは、いろいろな制約があって自分では実践できないからだ。親切なクムジャさんは、そうした制約を乗り越えて実践できてしまう人なのである。だから、親切なクムジャさんと呼ばれているのである。親切というと、電車の中でお年寄りに席を譲ったりと、見返りを求めない温か味のある行為をイメージされるかもしれないが、親切なクムジャさんの親切には、決して温か味が存在しているわけではない。それでも、確かに親切であることには間違いない。

 本作は、クムジャさんが親切であることに加え、親切なクムジャさんの十三年越しの計画に協力する刑務所仲間たちの連携プレイが実に素晴らしい。親切なクムジャさんは、刑務所仲間たちの力を借りて、その計画を成し遂げる。そして、その計画を成し遂げるために用意周到であることも決して見逃せない。更に、親切なクムジャさんの計画を実行するために集まった人たちの感情もただものではない。いやはや、実にお見事である。こんな驚きの結末が用意されているものだから、例え残酷な描写であっても、映画として受け入れざるを得ないのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 本作は、脚本もパク・チャヌク監督が手掛けているようです。これまで観たこともないような意外なストーリー展開で、「あっぱれ!」という感じですね。用意周到で、ただならぬ感情の動きがあって、残酷なストーリーではあるものの、とても素晴らしい作品だと思います。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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