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2010.05.21

映画『半分の月がのぼる空』

筋腫改善メールの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。子宮筋腫を示す症状の中に、「生理痛がひどく、薬が効きにくい」というのがありましたね。もしかすると、生理痛を緩和させるために、薬を飲んでいる方も多いのでしょうか。私もずいぶん若い頃は、生理痛を和らげるために薬を飲んでいたこともありましたが、ある時期から、市販の薬はほとんど飲まなくなりました。今はほとんど生理痛もないので実践していませんが、かつて生理痛に悩まされたときは、お腹にカイロを貼って温めていましたね。また、ホットヨガのレッスンのあと、頭が痛くなったとしても、頭痛薬は飲みません。どうしても痛みを我慢できないときは、やはりカイロで首の後ろを温めていますね。そう言えば、私は滅多に風邪を引かないのであまり参考にはならないかもしれませんが、例え風邪を引いたとしても、比較的初期の段階に、うがいだけで治してしまいます。考えてみると、余程のことがない限り、薬は飲んでいません。いつの間にか、できるだけ薬を飲まない生活に変わっていました。現在は、婦人科の医師から処方されている漢方薬のみ服用しています。

 映画館に通い詰めていると、その映画館で上映されているほとんどの作品を鑑賞し尽くしてしまうことがある。もちろん、映画の好みはあるので、上映されている作品のうち、好みでない作品は無理に鑑賞しようとは思わない。それでも、私がしばしば足を運んでいるミニシアター映画館では、毎週金曜日になると、シネマポイントカードに加入している会員は映画を千円で鑑賞することができる。そうなると、映画を鑑賞したいのに鑑賞したい作品がない状態に陥ってしまうのだ。そんなときは仕方がないので、地元の大型映画館に足を運び、レイトショーを鑑賞してから帰宅する。私の金曜日の夜は、だいたいこんなパターンだ。

 あるとき、そのミニシアター系映画館で、新しい作品の上映が始まった。邦画だったが、拒みたくなる理由もなかったので、私は半ば飛び付くように、何の知識もなく本作を鑑賞した。ゴールデンウィークが始まる前の四月二十三日のことである。

 本作の原作は、百四十万部も売れたベストセラー恋愛小説なのだそうだ。世の中の流れに疎い私がその恋愛小説を知っているはずがない。しかも、原作を知らないだけでなく、主演の若い男女も知らない。ただ、お医者さん役の大泉洋さんは、映画『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズのねずみ男役で知っていた。

 病気で入院した高校生の裕一は、入院先の病院で、心臓病を患い、長期に渡る入院生活を送り続けている少女・里香と出会う。入院生活ばかりで学校にも行けない里香は、友達もいないため、本を読むのが趣味だったが、入院生活の長い彼女は、既に多くの本を読み尽くしていた。最初のうち裕一は、看護師さんに頼まれ、友達のいない里香に接近したのだが、最初はつっけんどんな態度を取っていた里香も、次第に裕一に対して心を開いて行くようになる。やがて、入院中もときどき病院を抜け出して、外の世界との繋がりを持っている祐一と、病院の外の世界をほとんど知らない里香は、まるで映画『猟奇的な彼女』のような関係を築いて行く。

 ある夜、祐一は、外の世界を見たいと切望する里香を病院から連れ出して、里香の思い出の山に向かう。その山は、里香にとって、亡き父との思い出の場所だった。里香の父は、里香と同じ病気で亡くなったのだった。心臓の弱い里香を、病院に無断で夜に連れ出し、怪我をさせた上に、体力もすっかり消耗させてしまった祐一だったが、二人の絆はその思い出の山でしっかりと結ばれたように思える。

 映画の中で語られている言葉が関西弁のようでもあったのだが、私が普段、耳にしている関西弁とはどこか違っていた。途中で、本作の舞台が三重県の伊勢市であることがわかった。二人が入院している病院には、大泉洋さん演じる赴任して来たばかりの夏目医師がいるが、かつて心臓外科の名医であったはずの彼は、もはや心臓の手術はしないと宣言している。夏目医師の心は、何らかの理由で固く閉ざされているように見えた。一方、里香の病気は、手術を受けることで助かるかもしれないという希望が残されていたものの、おそらく手術が難しいからだろう。里香の担当医師もまた、里香の手術を拒んでいた。

 本作は、ラストの手前で時間軸が調整される構成となっている。時間軸が調整されると、「なるほど、そういうことだったのか」と納得すると同時に、どうにもならない切なさが込み上げて来る。素直に泣ける映画だった。とは言え、夏目医師の固く閉ざされた心に対し、ほんの少しの違和感は残る。果たして、固く心を閉ざしてしまうほどの悲しみは、本当に経験しないほうがいいのだろうか。夏目医師は、もしかすると、今後、彼と同じような辛い思いを経験するかもしれない若者に対し、その若者の人生を勝手に先回りして、悲しみを経験しなくてもいいような選択を迫ろうとする。つまり、その若者にとっては、現在の延長線上にある未来を放棄することに等しいのではないだろうか。確かに、自分自身が辛い経験をしていれば、自分と同じような辛さを誰かに味わって欲しくない気持ちは良くわかる。しかし、その若者が現在の選択を途中で放棄することもまた、心に深い傷を残すことになってしまうのではないだろうか。どんな人生を送るにしても、絶対に傷つかないという選択はほぼ有り得ない。むしろ、本当に傷ついた人ほど、人間としての深みが増して来る。深い悲しみから立ち直った夏目医師ならば、若者に対して掛ける言葉もまた違ったものになっていたのではないかと、最後まで悲しみから立ち直ることのできないように見えた夏目医師の態度がちょっぴり残念に思えたのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 大泉洋さんの役は、映画『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズのねずみ男とはうって変わって、とてもシリアスな役柄でした。患者側から見れば、例え助かる見込みがそれほど高くはなくても、名医に手術をしてもらいたいという気持ちは大きいのでしょうね。しかし、命に関わる病気であるだけに、医師の決断は、より安全性の高い状態を選びたがるのでしょう。こういう状況のとき、医師と患者で気持ちを一つにするのはなかなか難しいものだと実感しました。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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