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2010.04.24

映画『シャーロック・ホームズ』

バナナ不定期便(後編)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。考えてみれば、八百屋が早い時間に店を閉めてしまうのは、青果市場で仕入れた商品が売れてしまったというのももちろんあるのかもしれませんが、早めに店を閉めて睡眠時間を確保しておかなければ、青果市場に足を運ぶために翌朝も早起きできないというのもあるのでしょうね。

 世界の都市で好きなところと言えば、私の場合、やはりロンドンかパリになる。ロンドンと言えばシャーロック・ホームズ、そして、パリと言えばアルセーヌ・ルパンだ。ロンドンのベーカー街が今でもシャーロックホームズ一色であるのに対し、私の知る限り、パリにはアルセーヌ・ルパンの影はない。そんな私が子供の頃に熱中して読んでいたのは、コナン・ドイル原作のシャーロック・ホームズシリーズよりも、モーリス・ルブラン原作のアルセーヌ・ルパンシリーズだった。

 モーリス・ルブランは自らの小説の中に、シャーロック・ホームズを登場させて、ルパンの宿敵としてルパンと対立させた。シャーロック・ホームズの原作者であるコナン・ドイルはそれをひどく嫌がった。今の時代ならば、ホームズとルパンを生み出した二人の作家の間でもっと激しい争いにまで発展したのかもしれないが、当時は作家の主張する権限に対し、まだまだ甘かったのかもしれない。

 アルセーヌ・ルパン贔屓の私としては、シャーロック・ホームズは宿敵に相当するのだが、もともとそれはモーリス・ルブランの生み出した小説の中に限定された話なので、シャーロック・ホームズの原作者であるコナン・ドイルには関係がない。そんな前置きはさておいて、シャーロック・ホームズの映画が公開されるというので、ロンドンの街を観たくて、ガンモと二人で映画館に足を運んだ。本作が公開されて、まだそれほど時間が経っていない三月十九日のことである。

 イギリス人の監督による、イギリス人キャストも多く出演している作品なのに、本作は何故かアメリカ映画となっている。とは言え、全体的にアメリカ映画のような単純明快な作りではなく、ちょっと立ち止まって考えたくなるような、イギリス的なひねりの効いた流れで構成されている。そのため、イギリス的な感覚に慣れていないと、映画の流れについて行くことができずに途中で流されてしまうかもしれない。私も途中で何度も流されそうになった。

 おそらく本作が公開されたことがきっかけだと思うのだが、私が英語学習のために毎日耳を傾けているBBCでも、過去のシャーロック・ホームズのドラマがいくつも放送されたりと、とりわけイギリスはシャーロック・ホームズの波に乗っている。また、私がしばしば視聴している無料動画GyaO!においても同様に、イギリスの古いシャーロック・ホームズのドラマが上映されていた。

 そのどれもが、比較的年配のシャーロック・ホームズとワトソン博士という年齢設定であるのに対し、本作のホームズとワトソン博士はどちらも若い。過去の作品で取り上げられていた彼らの年齢が五十代くらいだとすれば、本作の二人はせいぜい多く見積もっても四十代といったところだ。だから本作には、ホームズが恋をしているかのような描写もある。これまでのイメージからは、ホームズはひどく頭の切れる探偵で失敗もしないクールな人という印象だったのだが、本作のホームズは、頭は切れるにしてもどこか抜けがあったり、好きな女性に対しては立場が弱かったりと、同じ人間として愛着のわいて来るキャラクターである。更に本作では、ホームズよりもむしろ、ワトソン博士のほうがしっかりしているようにも見える。

 そんな、ちょっぴりドジな面もあるホームズを演じているのは、映画『毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト』で多毛症の男ライオネルを演じていたロバート・ダウニー・Jrである。多くの人たちにとっては、彼は映画『アイアンマン』のほうが馴染みが深いのかもしれないが、私は映画『アイアンマン』を鑑賞してはいない。ちなみに、私にとって最も記憶に新しい彼の出演作品は、映画『路上のソリスト』である。

 ホームズの助手であるワトソン博士を演じているのは、映画『スルース』のジュード・ロウだ。彼は、最近の作品では、映画『Dr.パルナサスの鏡』にも出演している。

 本作で二人が挑むのは、黒魔術使いブラックウッド卿との戦いである。ホームズは黒魔術のカラクリを科学の観点から暴こうとする。スクリーンでは、ブラックウッド卿の手下たちとの激しいアクションが繰り広げられる。これまでのホームズのイメージでは、頭の中で事件を解決して行く頭脳明晰な名探偵だったのだが、本作では身体を張って事件に挑む名探偵となっている。不祥事を起こしたホームズが牢屋に入れられるという設定も新鮮である。

 もしかすると、今後もロバート・ダウニー・Jrとジュード・ロウのコンビでこのシリーズの続編が製作され続けるのではないだろうか。そんな予感を感じさせてくれる終わり方だった。シリーズ化されれば、また観に行くつもりだ。

 ちなみに、ロンドンを訪れたときにベーカー街にも足を運んだので、再掲載になってしまうのだが、ベーカー街のスライドショーを貼り付けておこうと思う。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、ベーカー街をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m これまで抱いていたホームズやワトソン博士の雰囲気を覆してくれる作品に仕上がっていたと思います。ホームズよりもワトソン博士のほうがしっかりしているというキャラクター設定も新鮮でしたね。そのせいか、実際の身長は別にして、ホームズよりもワトソン博士のほうが身長が高いように見えてしまいました。それにしても、こういうキャラクター設定ならば、ロバート・ダウニー・Jrとジュード・ロウのコンビは適役ですね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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