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2010.04.06

映画『ボディ・バンク』

ホットヨガ(一八一回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m そう言えば、以前はホットヨガのレッスンのあとに頭が痛くなることが多かったので、レッスン中に酸素が多く含まれた水を飲んでいたことを思い出しました。呼吸が荒くなり、酸素が脳に行き渡らなくなるために頭が痛くなるのではないかと当時は考えていました。確かに、酸素を多く含んだ水を飲むと、頭痛が和らいでいましたね。今回の場合は、消化のために身体が頑張り過ぎて、やはり脳に酸素が行き届かなくなっていたのでしょうか。それに加え、冷房の冷たい空気により、頭や首が冷やされたことで、より一層脳に酸素が行き渡らなくなってしまったのかもしれません。

 本作もGyaO!で視聴した作品である。医学界にも、倫理観を問いたくなるような医師がいるもので、一部の人間に対して人体実験を繰り返しながら、自分の専門分野の医学を発展させようとしている。そんな悪役とも言える医師マイリックを演じているのは、ジーン・ハックマンである。それに対し、人体実験の実態を暴こうとする若手医師ガイを、ヒュー・グラントが演じている。

 一九九六年の作品だからだろうか。ヒュー・グラントがやけに若い。現在のヒュー・グラントには、どことなく軽い乗りが漂っているが、本作のヒュー・グラントは、真実を追求しようとする真剣な演技にまったく違和感がない。

 どこの国でも人体実験は、法律的にも禁じられている行為だろう。倫理的にも、人の命の行方を第三者が勝手に決めようとするわけだから、誰しも抵抗を感じるはずである。しかしその一方で、動物実験ならいいのか? という声も上がることだろう。何を隠そう、私は、最終学歴の大学では文学部国文学科で学んだのだが、現役で入学した広島の某私立大学では人文学科の心理学コースを専攻していた。私はその大学に入学してわずか二ヶ月で休学届けを提出して、再受験に挑むべく予備校に通い、再び受験勉強を始めた。そうした人生を選択することになったきっかけの一つが、実は入学した広島の某私立大学の心理学コースのゼミで、金魚を使った実験が行われていることを知ったからだ。そのゼミ室には、たくさんの金魚が水槽に入れられ、実験待ちの状態だった。私はここで、金魚を殺しながら学ぶのかと考えると、そのゼミ室に足を運ぶのが嫌になった。心理学に憧れてその大学に入学したものの、もともと第一志望の大学ではなかったことと、東京に出て行きたい気持ちも強くなり、私はその大学を去ることに決めたのである。

 本作の後半のガイの台詞にもあるのだが、人体実験の被験者が、人体実験を希望しているのかどうかが重要だと私も思う。本作の中では、被験者の意志に関係なく、マイリックが強制的に被験者を拉致する形で人体実験を行い、これらの実験が世の中のためになっていると主張しているところが問題なのだ。しかし、ここでも心の中で問答を繰り返す。同様に、動物の意志なら、人間が勝手にコントロールしてもいいのだろうかと。

 動物も含めて考えると、医学が発達して行く過程において、何らかの形での生体実験は必要だったととらえるしかないのだが、本作で問われているのは人体実験に限ったことなので、動物実験の可否については敢えて触れないでおくことにしよう。

 本作の中で最も印象に残っているのは、マイリックの妻がガイに、マイリックの研究資料を手渡すシーンである。マイリックの妻は、夫はこの技術の使い方を誤っていたので、正しい使い方で活用して欲しいと、マイリックの研究資料をガイに託すのだ。その後、ガイがその技術をどのように活かして行くかは、想像するしかない。

 ある者の犠牲によって、他者が生かされるという仕組みは、食物連鎖についても同じことが言える。広い意味では、臓器提供なども対象に含まれるだろう。私は、捧げる者と捧げられる者の間に愛が存在していないことに、根本的な問題があるのではないかと思えて来た。手塚治虫さんの漫画『ブッダ』の中に出て来るウサギは、お腹を空かせている人間を前にして、「私を食べてください」と言って、自ら火の中に飛び込んで行く。あのウサギと、ウサギを食べる人間の間には、間違いなく愛があった。映画『食堂かたつむり』で表現されている、かわいがっていたブタを食べることや、それまで身近にいた鳩を料理して食べることを受け入れることができたのは、やはり、両者の間に愛があると感じたからだ。

 両者の間に愛があるから、いただいた命を無駄にすることなく活かすことができる。しかし、本作のテーマに上がっている人体実験はそうではない。そうしたところまで追求して話を発展させてくれたなら、更に考えさせられる結末になっていたかもしれないとも思う。とは言え、この手の作品としては十分楽しむことができたので、私としては満足している。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 何と言っても、ヒュー・グラントが若いですね。(笑)若い頃には軽そうに見える人でも、年を重ねて来ると落ち着いて来るというのが普通の感覚だと思いますが、ヒュー・グラントがその逆を辿っている俳優さんだったとは知りませんでした。(苦笑)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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