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2010.04.09

映画『パレード』

らくらくホンベーシックII購入記(2)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。以前もヨド○シカメラで携帯電話を購入したことがあるのですが、さすがにここまで待たされることはありませんでした。携帯電話を一台購入するのにどうしても掛かる時間があり、今回はその時間が二倍に膨れ上がっただけなのかもしれませんが、それにしても待たせ過ぎだと思いました。さて、らくらくホンベーシックII購入記を綴っている途中ではありますが、ここでいったん映画のレビューを挟みますね。

 本作を鑑賞したのは三月五日のことである。都会の2LDKのマンションで、小出恵介演じる大学生の良介、貫地谷しほり演じるフリーターの琴美、香里奈演じるイラストレーター志望の未来、そして、藤原竜也演じる映画会社勤務の直輝ら四人の若者たちが共同生活を送っている。四人は決して熱い友情で結ばれているわけでもなく、また、二対二のカップル同士でもない。ただ、ルームメイトとして場所と時間を共有しているだけの関係と言っても過言ではないだろう。

 間もなく、四人がいかに緩い繋がりであるかを象徴するような出来事が起こる。四人が共同生活をしている部屋に、林遣都演じる男娼のサトルがやって来るのだ。ある朝、目覚めると部屋にいたサトルを、四人はそれぞれ誰かの友達だと思い込み、シャワールームを使わせたり、朝食を作ったりする。
「あなた、誰の友達なの? どうしてここにいるの?」
とサトルに確認すればいいだけなのに、誰もそのようなことをしようもせず、サトルと表面的な部分だけで会話を成り立たせている。しかし、心の中では、
「こいつ、誰だ?」
と誰しも思っているはずなのだ。

 最近の若者は、何か引っ掛かることがあっても、まあ、いいやと思い、ひとまず先に進んでしまうのだろうか。そんなことでいちいち立ち止まっているよりも、今を楽しもうというスタンスなのかもしれない。結局、サトルを部屋に連れて来たのは誰なのかが、のちにじっくり話し合われることになるのだが、サトルはそんな緩い繋がりが気に入ったらしく、いつの間にか四人の共同生活に加わるようになる。

 若者たちの緩い繋がりが表現されている一方で、彼らの住むマンションのすぐ近くで頻繁に起こっている若い女性を狙った通り魔事件や、同じマンションで怪しげなことを実践しているであろう住人の存在がある。また、それぞれの若者たちが抱えているであろう悩みも映し出されている。しかし、どんな事象を通じても、彼らの心の奥深いところまでは見えて来ない。例えば、既に恋人のいる女性を好きになり、思いのほか簡単に関係を持つようになる。しかし、そこに苦しみや葛藤は存在していない。もしかすると、彼らはもともと感情の幅が薄いのかもしれない。

 サトルも含めた五人の中では、直輝が一番しっかりしているように思える。同時に、私自身の持つ感情の幅と、もっとも近いものを持っていそうな雰囲気さえ感じる。しかし、直輝は・・・・・・。

 時としてホラー映画は、背筋の凍るような結末を迎えることがある。本作はホラー映画ではないはずなのに、ラストの未来の台詞が背筋が凍るほど怖い。うわあ、これが現代の若者同士の関係を象徴する言葉なのだろうかと驚いてしまう。

 昔は、人が数人集まると、そこには明らかに友情が成り立っていた。友情とは、互いに利用しない関係だと思う。しかし、本作に登場する五人は、自分にとって互いに心地良い、緩い関係の共同生活を守るために、他の人たちを利用しているようにも思えて来る。私などが、この五人の中に送り込まれたならば、互いに感情を交わさないことがストレスに感じて仕方がないだろう。しかし、この五人のように、互いに干渉し合わないことが心地良い関係もあるらしい。

 三十年前に、果たしてこのような作品を生み出すことができただろうか。おそらく、できなかったことだろう。三十年前でなくとも、ユースホステルに宿泊した見知らぬ若者たちが、一本のフォークギターで繋がるような時代は、この五人には想像もつかないかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 怖い映画というのは、何もスクリーンを見つめながら絶叫するような映画ではないのですね。大掛かりな仕掛けがなくても、血も凍るような体験ができるのだと改めて知りました。そう言えば、未来のかけている眼鏡は、未来のわかりにくい感情を一層わかりにくくしていたように思います。言い換えると、未来の本当の感情は、その眼鏡を掛けることによって守られていたとも言えますね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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