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2010.04.30

映画『渇き』

ホットヨガ(一八三回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。長時間に渡り、ガンまるコムサーバがダウンしてしまい、申し訳ありませんでした。マンションにやって来たプロバイダの技術者が作業を行ったあと、我が家のインターネットは間もなく復旧したのですが、我が家のLANからはガンまるコムサーバが見えているのに、外部からはガンまるコムサーバを参照できない状況が続いていました。どうやら、プロバイダの技術者の行った作業により、我が家に供給されるIPアドレスが変更されたようなのですが、自宅サーバを立ち上げているため、IPアドレスが変更された場合はDNSにその変更を通知しなければならないのに、その仕組みが途切れてしまっていたようです。我が家に供給されるIPアドレスは、常に固定ではないので、IPアドレスが変化したかどうかをキャッチするプログラムが常駐していたはずなのですが、どういうわけかその機能が解除されてしまっていたようです。そのため、IPアドレスが変化したことがDNSに通知されず、外部からの接続が実現されなかったようです。現在はDNSに対する新たなIPアドレスの通知も終わり、ガンまるコムサーバは正常に稼動しています。皆さんには大変ご迷惑をお掛けしました。

 私にとって、パク・チャヌク監督の作品を鑑賞したのは、映画『サイボーグでも大丈夫』が初めてだった。パク・チャヌク監督は、韓国では独特の世界を描く監督のようである。私は、映画『サイボーグでも大丈夫』ではそれほど心を動かされることはなかったのだが、本作はとても楽しめた。この面白さは、こうでなければならないという固定観念の境界線を超えたところに作品が存在しているために味わえるのだと思う。

 本作では、敬虔なはずの神父サンヒョンが人妻テジュと禁断の肉体愛に落ちてしまう。それだけではない。何とサンヒョンは、自ら伝染病の人体実験に応募し、何とか命は取り留めたものの、ヴァンパイアになってしまうのだ。サンヒョンが激しく血を求めようとする姿と、テジュとの肉欲に溺れて行く姿は、実に凄まじいものがある。しかも、テジュは、サンヒョンの幼馴染の友人ガンウの妻なのである。

 とは言え、もともと二人は固い愛情で結ばれた夫婦とは言い難く、事情があって、子供の頃から一緒に住んでいたテジュを、ガンウの母親が無理矢理ガンウの嫁として迎え入れたような感じである。ただ、ガンウのほうは、テジュのことがとても好きなようだったが、テジュに対して盲目的なあまり、テジュの本質が見えていない。一方、テジュはというと、見るからに夫ガンウへの愛情など芽生えてなさそうである。むしろ、愛情がないどころか、ベッドの上で何も知らずに寝入っているガンウの口に、糸切りバサミを突き立ててしまおうかどうしようか悩むほどに、心の中ではガンウを憎んでいる。

 前半は、静かな流れで話が進んで行くのだが、サンヒョンがヴァンパイアであることをテジュに明かしてしまってからは、スピード感溢れる展開となっている。もはやヴァンパイアであることを隠しておく必要がなくなってしまったため、あとはヴァンパイアであることを最大限に利用した展開となるわけである。ヴァンパイアと化したサンヒョンが軽々とジャンプしたり、病院に入院中の患者からこっそり血液を拝借したり、ついにはテジュの夫であるガンウを邪魔者に感じてしまったりと、ヴァンパイアのサンヒョンはとにかく留まるところを知らない。本来ならば、欲望などとは無縁なはずの神父が、欲望をむき出しにして動き回っているところが何とも面白いではないか。

やがて、サンヒョンがテジュの血を吸ってヴァンパイアの仲間にしてしまうと、二人のヴァンパイアの行動はますます加速して行く。物語の最初のほうで映し出された敬虔な神父や口数の少ない人妻の姿は、もはやどこにもいない。一体、本作を鑑賞し始めた人たちの誰がこのような展開を予想し得ただろうか。そんな意外性で楽しませてもくれる。

 これほど周りが豹変してしまっている中で、ガンウは亡霊になってもなお、子供のように無邪気であり続ける。いつまでも大人になり切れない雰囲気を持つガンウは、サンヒョンやテジュの前に度々姿を表すものの、彼らに対して恨みを持っていそうな態度でもない。思えば、生きているか死んでいるかは別にして、最初から最後までキャラクターが変わらないのはガンウだけなのだ。だから、本作の中で、ガンウの存在はとても貴重だと思う。

 映画『サイボーグでも大丈夫』では、少々行き過ぎた感が否めなかったのだが、本作の困惑具合は、私にとってはちょうどいい。これからも、パク・チャヌク監督には、ぶっ飛んだ作品を生み出して欲しいものである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m タイトルの『渇き』は、欲望に代弁される表現なのでしょうね。人妻テジュへの肉体的な欲望と、ヴァンパイアとして欲しがる血。敬虔であるはずの神父をここまで乱れさせたことが本作の面白いところだと思います。ちなみに、神父のサンヒョンを演じているのは、韓国の演技派俳優ソン・ガンホです。彼の強烈な濡れ場のシーンもあります。(苦笑)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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