映画『サヨナライツカ』
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本作を鑑賞したのは、劇場公開された翌日の一月二十四日のことである。本作の原作者である辻仁成さんの妻である中山美穂ちゃんが、住んでいるパリを離れて撮影に参加したという話題作である。もともと、劇場で何度も予告編を観ていたので、だいたいのあらすじは予想が付いたのだが、同僚との揺るぎない友情には着目できるものの、肝心の中山美穂ちゃん演じる沓子(とうこ)と豊が結ぶ関係については、一切の感動がなかった。愛と欲望を履き違えてはいけない。最初から最後まで、私にとっては、思わずそんなことを意見したくなるような作品だったのだ。
舞台となっているのは、タイのバンコクである。航空会社の社員である豊がバンコク支店への赴任を命じられ、しばらくの間、日本に残した婚約者と離れ離れで生活する。そこで豊は、同僚の紹介で、妖艶でお金持ちの女性沓子と出会う。
登場人物が極端にお金持ちであると、登場人物に感情移入できなかったりもする。沓子はとてもお金持ちで、バンコクの高級ホテルのスィートルームに滞在し続けている。沓子が何故、これほどまでにお金持ちなのか、本作の中からはなかなか読み取れない。観客は、沓子の人並み外れた富をうらやむどころか、嫉妬の感情さえ芽生えてしまうかもしれない。だから、沓子に観客の味方は付きにくいように思う。
しかし、私が本作の登場人物に感情移入できなかった最大の理由は、私が普段、感じている愛と、彼らが体験している愛のようなものが、あまりにも違い過ぎていたからだと思う。二人は、最初は明らかに欲望から始まる。何故なら、少々ネタバレになってしまい恐縮なのだが、出会って間もない関係であるというのに、沓子が一人暮らしの豊の部屋を訪問し、部屋に入るや自らパンティを脱いで豊を誘うからだ。こんなシーンをいきなり見せつけられては、「一体これのどこが愛なの?」と疑いたくなるのは当然のことだろう。二人はその後、激しく絡み合うのだが、そんな始まりを見せ付けられても、ただただ興醒めするばかりである。明らかに、私の思う愛とは違うのだ。
二人のようなシチュエーションで出会った場合、二人の間に通う愛を表現するとするならば、お互いが相手のことを心の中では熱く想いながらも、その想いを決して口にはせず、物理的にも接触を持たないように節制しているほうが伝わり易い。更に、沓子が豊の元々のパートナーである光子との関係をむしろ応援するような形のほうが愛に説得力がある。
また、二人の関係を知った光子の淡々とした態度も理解できなかった。自分は豊の妻となる存在だから、強気な態度に出たのかもしれないが、もっと感情面でいろいろ表現できるものはあったと思うのだ。しかし、あまりにも淡々としていて、苦しみなど感じていないようにも思えた。愛するが故の自我との葛藤をもっともっと描いて欲しかったと思う。
結局、沓子と豊は、二十五年に渡ってお互いの中に熱い想いを持ち続けるのだが、そのプロセスにおいても、それほど想う相手ならば、世間に対してもっと堂々としていても良かったのではないかとも思える。誰かを傷つてしまうから秘密にしていたというのならおかしい。傷つけるとわかっているなら、最初から踏み込まなければいいのだから。私には、愛ではなく欲望だから隠していたように思えてならないのだ。
※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 最初から最後まで共感も感動もない作品は珍しいですね。中には、本作を鑑賞して、高い評価を付けている方もいらっしゃいます。「愛とは何か」という感覚が、著しく違うのかもしれません。高い評価を付けている方は、本作の原作者や監督と、「愛とは何か」という点において一致する部分が多かったのでしょうね。
さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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