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2010.03.28

映画『50歳の恋愛白書』

伊根湾めぐり(後編)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 遊覧船に乗り込むとともに船室に下りて行った人たちは、デッキに立ってカモメたちにかっぱえびせんを与えることもなく、遊覧船の旅を楽しんだようです。一方、私たちは、デッキに立ってカモメたちにかっぱえびせんを与えることに夢中で、風景を眺めることや遊覧船の中を流れているアナウンスに耳を傾ける余裕がありませんでした。同じ遊覧船に乗っても、船室に下りていった人たちと、デッキに立ってカモメたちにかっぱえびせんを与えることに専念していた私たちではまったく経験が異なるというのが面白いですね。

 いつもならば、予告編に呼び寄せられて映画を鑑賞しているのだが、本作は違った。おそらく、劇場では一度も本作の予告編を見てはいなかったと思う。だから、本作の存在自体、知らなかったのではないだろうか。それが、ホットヨガのレッスンを終えて時間があったことと、ガンモが仕事に出掛けていたという理由から、上映スケジュールと映画サイトの情報を照らし合わせて、二月十四日に鑑賞することになったのである。

 本作をひと言で表現するならば、不倫の映画ということになるのだろうか。ご存知のように、あまり私の好きな展開ではない。しかし、本作に限って言えば、それほど嫌な印象は受けなかった。ただ、因果応報という言葉を思い浮かべずにはいられなかった。

 物語の始まりは、現在にスポットが当てられている。しかし、その現在は、様々な過去が作り上げた結果でもある。誰が見ても素敵な奥さんという立場の五十歳の主人公ピッパ・リーは、彼女よりも三十歳年上のベストセラー作家の夫とともに、仲間たちの住む街に引越して来る。そこでピッパ・リーは、十五歳年下の男性クリスと出会う。完璧な妻という印象のピッパ・リーだが、夫と出会う前のピッパ・リーは、家庭の事情もあり、波乱万丈の人生を送っていた。そこから救い出してくれて、彼女を大きく変えてくれたのが現在の夫だったわけだが、夫は女性に対してだらしがなく、ピッパ・リーと出会ったときにも前妻がいた。そして、歴史は繰り返される。

 夫の秘密を知ってから、夫と結婚したあと、良き妻として生まれ変わったピッパ・リーが引っ張り続けていた緊張の糸がぷつんと切れる瞬間がある。それが、彼女とクリスが男女として結ばれる瞬間となるのだが、もともと二人には、世間からのはみだしっ子的な要素が漂っている。特にキアヌ・リーヴス演じるクリスは、明らかに本作の中でも、アウトロー的な存在である。ピッパ・リーもまた、夫の女性関係に絶望し、疎外感を感じていたはずだ。年齢差はあるにせよ、そんな二人が惹かれ合ったとしてもおかしくはない。ただ、少なくとも片方が順風満帆でないときに始まった恋が、永続性のあるものかどうかは疑問である。突然、火が付いたように始まった恋は、急激に冷めてしまう可能性だってある。

 とは言え、ピッパ・リーは、付き合う男性によって自分自身を変えることのできる女性である。夫と出会う前は、いつも露出度の高い服を着て、どこか危なっかしい雰囲気を漂わせていたというのに、夫と結婚してからは完璧な妻へと生まれ変わった。そして、クリスと出会ってからは、完璧な妻から、十五歳も年下の男性と恋に落ちる大胆な女性へと変貌する。一体、本当の彼女はどこにいるのだろう? そんな疑問も生まれて来る。

 本作は、決して大きな感動を呼ぶような作品ではないかもしれない。しかし、これまで順調に年齢を重ねて来た女性が、誰からの影響も受けずに自分自身を確立させられるかということに関して、疑問を投げ掛けているようにも思えて来る。付き合う男性によって、カメレオンのように自分を変えて行くのではなく、まずは本当の彼女らしさを確立させた上で、その彼女らしさに惹かれた男性と恋に落ちるほうが、お互いに幸せになれるのではないだろうか。そんなことを考えさせてくれる作品だった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ピッパ・リーの場合、子供の頃に母親からの愛情が充分に足りていなかったのかもしれません。ピッパ・リーの母親は、子供のことよりも自分の問題に精一杯だったからです。ピッパ・リーは、欠如した愛情の穴埋めのために、露出度の高い服を着たりして、ちょっとすさんだ生活を送っていたのかもしれません。きっと、母親からの愛情を欲していたんでしょうね。

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