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2010.02.08

映画『ジュリー&ジュリア』

「ランダムに」という名目の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 本当にたくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。「二度あることは三度ある」と言いますので、おそらくあと一回は同じことを経験することになるでしょう。そのときは、何が名目になるのか楽しみです。(笑)

 劇場で本作の予告編を観た瞬間、「あっ、この映画は絶対に観よう」と思った。というのも、予告編の中で、主演のメリル・ストリープが実に楽しそうな表情をしていたからだ。そこで、映画が千円になるファーストデイに当たる元旦に、いそいそと映画館へと初詣に出掛けたのである。

 本作の中には、二つの物語が織り交ぜられている。一つは、一九四九年に外交官である夫の転勤でパリにやって来たメリル・ストリープ演じるジュリアの話、そしてもう一つは、その五十年後に、ジュリアの出版した料理本に紹介されている五百二十四の料理のレシピすべてを一年間で再現して味わい、ブログに公開するというエイミー・アダムス演じるジュリーの話だ。

 私のように、それほど料理好きでなくとも、わくわくする作品に仕上がっているのは、二人が料理に対してとても真剣かつ情熱的に取り組んでいるからだと思う。真剣かつ情熱的な姿は、ついつい応援したくなってしまうものだ。

 かつて私のホームページの掲示板で交流させていただいていた方が、キャラ弁(キャラクター弁当)のお弁当ブログを開設されている。彼女は何と、一つのキャラ弁を作り上げるのに二時間も掛けているのだそうだ。現在の彼女の仕事はお料理に関することではないのだが、彼女はとにかくお料理が好きで好きでたまらないのだそうだ。キャラ弁作りのことは良くわからないが、彼女のブログに掲載されているキャラ弁の写真を拝見しているだけでも、とても楽しい気持ちになって来る。やはり、情熱を持って製作されたものは、第三者をも幸せな気持ちにさせてくれるものなのだ。

 ちなみに、彼女がお料理にかける情熱に替わり得るものは、私の中にも既にある。私が一生懸命情熱を傾けて、一日に二時間費やすことと言えば、「ガンまる日記」の更新である。文月のふみの日に生まれたからだろうか。彼女がお料理を好きで好きでたまらないように、私は文章を書くことが好きで好きでたまらない。もしかすると、誰かが情熱を持って何かに取り組んでいるとき、私は自分の中にある文章を書くという情熱と照らし合わせながら、相手の情熱を理解しようとしているのかもしれない。

 話を映画に戻そう。本作の中には、料理に捧げる情熱のほかにも目を見張るものがある。それは、二組の夫婦仲の良さである。とりわけ、ジュリアと夫の仲の良さには好感が持てる。互いに年を重ねても、料理にかける情熱と同じくらい、いや、それ以上に、互いに深く愛し合っているのだ。

 メリル・ストリープは、映画に出演する度に新たな顔を見せてくれる。映画『プラダを着た悪魔』では冷たい女性編集長を演じ、映画『マンマ・ミーア』では、シングルマザーとして娘を育て上げた母を演じ、映画『ダウト 〜あるカトリック学校で〜』では、厳粛なシスターを演じた。そして本作では、夫を深く愛し、料理に情熱を傾ける女性を演じた。ジュリアを演じる彼女の感情は、スクリーンで確認する限り、いつもフルパワーである。とにかく生きることが楽しくてたまらないといったオーラが、彼女からは伝わって来る。

 一方、エイミー・アダムスは、どんな作品に出演してもあまり羽目を外さない。もともと、どことなく感情が伝わりにくい顔立ちをしているからだろうか。それでも、ジュリアの料理を忠実に再現してブログに公開するジュリー役を演じていたのは適役だったと思う。時には夫と激しくぶつかり合いながらも、ブログを通してジュリアの料理を再現して行く喜びと戸惑いが的確に表現されていた。

 さも楽しそうに台所に立つ二人の女性のおかげで、料理が得意でない人も十分に楽しめる作品に仕上がっていたと思う。ジュリアの料理本がきっかけになってジュリーがジュリアの料理本の料理を再現したように、本作を鑑賞した人たちの中にも、自分もそろそろ本腰を入れて台所に立ってみようと思い立った人もいるかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 単なる道楽で終わってしまう趣味と、他の人たちをも巻き込んで幸せにしてしまう趣味の違いは何なのでしょうね。その趣味が与える影響範囲によるものなのでしょうか。例えば、ゴルフがものすごく好きな人がいたとします。その人がゴルフという趣味を通じてどれだけたくさんの人を幸せにできるかは、その人がゴルフを通じて得た幸せを、どれだけ多くの人たちに伝えることができるか、ということに掛かっているのかもしれません。喜びが自分だけの世界に閉じてしまうと、道楽で終わってしまうような気がします。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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