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2010.02.04

芸術一家の家族愛

袋のおじさん、ありがとうございますの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。タイトルをご覧になって、何が書かれているかわかってしまった方がいらっしゃるとしたら、きっと同じような聞き間違いをされた方が周りにいらっしゃるのでしょうね。日本では、エコバックやMy箸を持参すると有り難がられ、海外ではレジ袋がささやかな売り上げに繋がっています。微妙な違いではありますが、日本の環境問題への取り組みが遅れているのを感じずにはいられませんね。木のお箸を使い捨てしている国も少ないでしょうに。

 友人のお姉さんがミュージカルの舞台に立つというので、友人にチケットを手配してもらい、友人とガンモと私の三人でミュージカルを鑑賞した。友人のお姉さんの話は、これまでにも「ガンまる日記」に書かせていただいているのだが、今回は敢えて、過去の記事へのリンクは張らないでおくことにしよう。

 普段、私たちは最寄駅まで自転車で移動している。しかし、ミュージカルに出掛けるその日に限って、ガンモが自分の自転車を最寄駅の駐輪場に預けたままの状態だったので、ガンモよりも早く支度を整えた私が路線バスに乗って最寄駅まで移動し、ガンモは私の自転車に乗って最寄駅まで向かうことになった。

 路線バスの中には、カンガルーのようにお母さんのお腹のジャケットに包まれ、お母さんと向かい合わせに座っている赤ちゃんがいた。私はその赤ちゃんに釘付けになっていた。赤ちゃんをベビーカーに乗せてしまうお母さんが多い中で、このように赤ちゃんと密着しながら子育てをしているお母さんを見ると、とてもうれしくなる。私の理想的な子育ての距離だと思うからだ。しかも、お母さんと赤ちゃんが対等であるのが、二人の間に流れるエネルギーからもわかる。

 そんな思いにふけりながら、お母さんと対等な赤ちゃんから目を離せないでいると、お母さんの隣に座っていた女性が私に声を掛けて来た。私は、バスの中で何か落し物をしてしまって声を掛けられたのかと思い、ふとその女性を見ると、何と、今回のミュージカルのチケットを手配してくれた友人ではないか。知り合ったのは松山だったのだが、彼女と私は家が近所で、最寄駅まで移動するのに同じ路線バスを利用しているのである。彼女とは、チケット受け渡しのために開演の三十分前である十二時半に会場のロビーで待ち合わせをしていたのだが、待ち合わせの時間までまだずいぶん時間があるというのに、同じ路線バスの中でばったり出会ったのである。

 彼女曰く、
「大きな荷物を持っている人がいるので、もしかしてと思い、顔を上げてみたら、まるみちゃんだった」
ということらしい。彼女にガンモの所在を尋ねられたので、ガンモは自転車で最寄駅まで向かっていることを告げると、最寄駅でガンモと落ち合ったあと、会場まで三人で一緒に移動することになった。

 前回、お姉さんが舞台に立たれたときもそうだったが、今回のミュージカルも彼女のお母様が一緒に鑑賞されるため、路線バスにはお母様も一緒に乗っていらっしゃった。ただ、お母様は、これからお友達と待ち合わせをしてどこかでお食事をされるとかで、私たちよりも先に電車に乗って会場まで向かわれた。ミュージカルの開演時間までまだまだ時間があったので、私たち三人もそれまでにどこかでお昼ご飯を済ませておくことになった。

 会場近くのレストランでお昼ご飯を食べたあと、友人が手配してくれたチケットを受け取った。今回の鑑賞券は一人一枚一万千五百円と割高である。お姉さんの出演される舞台といえども、彼女は毎回、きちんとお金を払ってミュージカルを鑑賞している。しかも、先日、彼女が東京に出掛けた際に、ちょうど今回の舞台の東京公演が開催されていたので、時間を作って東京公演も鑑賞したそうだ。それに対し、彼女は、
「痛い出費」
などと言ってはいたが、きっと舞台に立つお姉さんの姿を客席から鑑賞するのは、彼女にとっての大きな喜びに繋がっているに違いない。

 お姉さんの舞台を楽しみにしているのは彼女だけではない。さきほど路線バスでお会いしたお母様はもちろんのこと、今はご自宅にいらっしゃるというお父様もまた、私たちが鑑賞する昼の部の公演のあとに上演される夜の部の公演でお母様と一緒に鑑賞されるのだそうだ。つまり、お母様はその日、昼の部の公演と夜の部の公演、ともに鑑賞されるわけである。それだけではない。お母様は、翌日の千秋楽の公演も鑑賞されるというのだ。一回一万千五百円もするチケットを、自腹を切って合計三回分も払って、ご自身の娘さんの舞台を鑑賞されるのだ。

 友人は、
「こういうところに親の愛情を感じるね」
と言っていた。実は、彼女のお母様もまた、かつて舞台に立っていた方である。そんな背景からか、今回のチケットがSOLD OUTにならなかったことを配慮してのことらしい。ミュージカルには、決して彼女のお姉さんだけが出演されているわけではないのに、少しでも空席を埋めようとする親心なのだろう。私はこの美しい家族愛に感動せずにはいられなかった。

 実は、お姉さんは、その翌週も別の舞台に立つことが決まっているらしく、彼女もまたお金を払って観に行くのだという。彼女は、
「姉ちゃんの歌なら、自宅でタダで聴けるのに、わざわざお金を払って観るのも何か複雑な気持ち」
などと言ってはいたが、そんなことを口にしながらも、仕事や趣味で多忙な彼女が毎回、スケジュールを調整して、自宅でタダで聴けるというお姉さんの舞台をわざわざお金を払って鑑賞しているのである。ここにも、美しい姉妹愛があった。

 さて、ミュージカルは意外な展開で面白かった。いつもストーリーを先読みするガンモでさえ、その意外な展開は読めなかったと悔しがっていた。また、こうした舞台ならではのオーケストラの生演奏も良かった。

 終演後、友人のお母様や友人に誘われて、お姉さんの楽屋にお邪魔することになった。楽屋口がわからず、スタッフの人に尋ねて、外からぐるっと回ったあと、立入禁止の入口をくぐることになった。そのミュージカルを鑑賞していたのがほとんど女性ばかりだったのと、夜の部の公演の開演時間まであと二時間ほどしかないことを気遣って、ガンモは楽屋にお邪魔するのを遠慮した。

 楽屋に一歩足を踏み入れると、さきほどのミュージカルで使われた小道具やセットの一部が見えて来た。夜の部の公演の開演時間まであと二時間しかないというのに、お姉さんはにこやかな表情で対応してくださった。以前も友人に誘われて楽屋を訪問しているので、お姉さんは私のことを覚えてくださっているようだった。お姉さんは私に、
「ご主人さんも来れば良かったのに」
と言ってくださった。それにしても、役者さんはとても不思議だ。舞台に立つと大きく見えるのに、間近で拝見するととても小さく見える。役者さんには役者さんなりの遠近法があるのかもしれない。

 楽屋には、私たちの他にもお姉さんとお話しをされている方がいらっしゃった。お姉さんがこうして舞台に立つことがわかると、親しい人たちはスケジュールを調整して会場に足を運んではミュージカルを鑑賞し、舞台が終われば楽屋を訪れ、お姉さんの労をねぎらっている。役者さんたちは、自分が周りの人たちに支えられていることを常に実感しながら、その感謝の気持ちを自らの才能で還元して行くのだろう。やがてそのエネルギーが良い循環になり、ファンの元へと届いて行く。

 私は芸術とは無縁の家庭に生まれたが、友人のお母様はかつて舞台に立っていたり、お姉さんも現役の役者さんである。私から見ると、立派な芸術一家だというのに、友人は、自分たちの家族が「至って普通」だと言い切る。私は、そんな彼女の言う「至って普通」の家族に、ただならぬ家族愛を感じていたのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 家族みんなでお姉さんの舞台をそれぞれが鑑賞するという家族愛に触れることができた一日でありました。家族のこうした想いがお姉さんのエネルギー源になっていることは間違いないでしょうね。ちなみに、友人は一般企業で働いていますが、カラオケに行くと、歌手のように歌が上手です。やはり、生まれ持ったものが違っています。(笑)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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