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2010.02.20

映画『ジェリーフィッシュ』

夢のコラボセミナー 心と体と気づきのストレッチ in 神戸(5)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。私は結婚前に十一年間、東京に住んでいましたが、山志多さんのような女性にはあまり巡り合えなかったように思います。住んでいた場所が世田谷区だったからでしょうか。東京の下町の雰囲気をあまり感じることなく過ぎてしまいました。そういう意味で、山志多さんは、私の知らなかった東京の新しい一面を伝えてくれる人でもありました。

 映画『蘇りの血』のレビューを書かせていただいたときに、多少、マイナーな作品のレビューを書かせていただいても大丈夫だという感触を得られたので、今回はイスラエルとフランスの合作映画のレビューを書かせていただくことにする。

 二〇〇七年の作品だが、私は本作が劇場公開されていることを知らなかった。もしかすると、私が好んで足を運んでいたミニシアター系映画館では上映されなかった作品なのかもしれない。本作を鑑賞しようと思い立ったきっかけは、他の作品をDVDで鑑賞したときに付いていた予告編からである。私は普段から、気になる作品に出会うと手帳にメモしておいて、レンタルDVDショップを訪れたときにそのタイトルを探すようにしているのだ。

 本作では、三組の主人公により、三つの物語が並行して進行している。一つ目は、結婚式場で働いている女性バティアが海辺で浮き輪を付けた小さな女の子と出会う話、二つ目は、バティアが働いている結婚式場で挙式したばかりのカップルが、新婦の骨折のため、新婚旅行に旅立つことができずに市内のホテルで過ごすという話、そして三つ目は、フィリピンから出稼ぎに来ている介護ヘルパーのジョイと、彼女がヘルパーを務める女性マルカとの話である。

 バティアが海辺で出会った女の子は、ほとんどしゃべらず、時折ニコニコと笑うだけである。警察に届けたものの、迷子の届けは出されておらず、成り行きからバティアがその子を一時的に預かることになる。バティアは女の子のために、自分が小さい頃に着ていた服を受け取るべく、若い女性と再婚したためにしばらく疎遠だった父のもとを訪れる。そこでバティアは、女の子が何者であるのか、今後の手掛かりになるものを発見する。バティアの住むアパートは水漏れをしていて、あるときとうとう部屋が水浸しになってしまったりと、ちょっぴり幻想的な映像も映し出される。こうした映像は、鑑賞する人の想像力を掻き立ててくれるものだ。

 新婚旅行に出掛けるはずが、市内のホテルに宿泊する羽目になってしまった新婚カップルたちもまた、ホテルで不思議なひとときを過ごしている。おそらく、二人が市内のホテルにこもったのは、少しでも自分たちを日常から切り離して、新婚気分を味わいたかったからなのだろう。決して高級とは言えないホテルの部屋にちょっぴり不満を感じていたところ、ふとしたことから新郎が最上階のスィートルームに滞在している女性と話をするようになる。新郎が事情を話したところ、スィートルームに滞在している女性が部屋を替わってくれると申し出てくれた。しかし、事態は思わぬ方向へと展開して行く。

 フィリピンから出稼ぎに来ているジョイは、フィリピンに幼い息子さんを残して来ているようだった。息子さんの誕生日に贈るべく、ウィンドウショッピングをしながらプレゼントの狙いを定めている。あいにくジョイはヘブライ語を話すことができず、マルカとの意志の疎通ができない。しかしマルカは、言葉が通じるはずの自分の娘ともうまく行ってはいない。最初のうちは、ヘブライ語を話せないジョイを拒絶しているかのように見えるマルカだったが、同じ時間を過ごすうちに、二人は次第に心を通い合わせて行く。人間同士は、決して言葉だけでわかり合うのではないということだ。

 舞台となっているのは、イスラエルのテルアビブという美しい海辺の街である。ジェリーフィッシュとはクラゲのことで、主人公の三人の女性たちがそれぞれクラゲのように波に身を任せてゆらゆらと漂う物語となっている。終盤に近付くにつれて、三人の主人公が緩く繋がりを持つ構成もいい。クラゲのようにゆらゆらと漂う物語だからこそ、形式ばった結論がなく、じわじわと心にも染みて来る。だから、鑑賞する人たちも、肩の力を抜いて、クラゲのようにゆらゆらと漂うだけでいいのかもしれない。

 最後には、バティアが出会った浮き輪を付けた小さな女の子が何者であるかがわかるのだが、もしかすると、浮き輪を付けた小さな女の子もまた、クラゲのように生きていたかったのかもしれない。何故なら、人間がクラゲになるためには、浮き輪が必要だからだ。女の子は、浮き輪を付けて海にプカプカと浮いていたかったのだろうか。そんなふうに、物語のあちらこちらに隠されているクラゲを探したくなるような作品である。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 日本に入って来るイスラエル映画が少ないように、イスラエルに向けて出て行く日本映画もまた、少ないのでしょうか。翻訳がなかなか難しいのかもしれませんが、日本にももっともっと英語圏以外の映画が入って来てもいいような気がしますね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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