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2010年1月

2010.01.31

通信料の節約に成功

映画『カールじいさんの空飛ぶ家』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 追い込まれたカールじいさんが、家を軽くするために、これまで大切にしていた家具を手放すシーンがあるのですが、私にはそのシーンがとても印象的でした。エリーが長年愛用していた椅子なども、すべて家の外に出してしまうのです。もしかすると、そのときこそが、カールじいさんがエリーの死の悲しみを乗り越えた瞬間だったのかもしれませんね。

 去年の夏休みにベルギーとフランスに出掛けたとき、九日間で二万円を超えるWORLD_WING・iモード通信料が発生したという話を書いた。今回の香港旅行では、そのときに得た教訓を活かし、できる限りWORLD_WING・iモード通信料を抑えようと考えていた。そこで実践したのは、携帯電話に届くメールの設定を「メール選択受信」に変更しておくことである。

 日本にいるときは、月額固定のパケホーダイに加入しているため、携帯電話に届くメールは有無を言わさずすべて受信している。しかし、パケホーダイが適用されない海外においては、すべてのメールを受信する設定にしておくと、メールを受信する度に割高なWORLD_WING・iモード通信料が発生してしまう。

 今回、採用した「メール選択受信」は、携帯電話のメールメニューから設定することができる。「メール選択受信」に設定にしておくと、自動的にメールを受信することができなくなるのだ。では、どのようにメールを受信するかと言うと、メールが届くと、iモードセンターからメールが届いたことを知らせる通知が来る。その通知に従ってiモードセンターにアクセスすると、誰からどのようなタイトルのメールが届いているのかが一覧表示されるのだ。その一覧を確認しながら、受信したいメールだけを選択してメールを受信することができるというわけだ。

 私の携帯電話に届くメールには、スパムメールのほか、特に急ぎではないきせかえツールサイトなどの広告メールが数多く含まれているので、それらのメールについては帰国後にまとめて受信するつもりで、リアルタイムでの受信をスキップしていた。もちろん、帰国したあと、「メール選択受信」を解除することで、iモードセンターに溜まったメールを受信することができる。iモードセンターの一覧表示画面からメールを削除しない限り、届いたメールはiモードセンターのサーバ上に残されているので、帰国後にまとめて受信可能というわけだ。そうすることで、何と四日間の滞在で、WORLD_WING・iモード通話料をわずか千四百十二円に抑えることができたのである。

 去年の夏休みに九日間で二万円以上のWORLD_WING・iモード通話料を支払ったということは、一日分に換算するとおよそ二千三百円である。それを、四日間でわずか千四百十二円まで抑えることができたのだから、一日分に換算するとわずか三百五十三円ということになる。これはものすごい節約である。もっと早くことのことに気付くべきだった。ただ、実際は、去年の夏休みは、単にメールの受信だけではなく、iモードサイトへのアクセス料も大いに含まれていたので、今回は極力iモードサイトにはアクセスしないように心掛けていたのもある。それでも、こうして節約を心掛けるだけで、WORLD_WING・iモード通話料がこれほど節約できるとは思いもよらなかった。

 次に、インターネットの接続料金について書いておこう。去年の夏休みにベルギーとフランスに出掛けたときは、九日間で一万六千三百九十六円ものインターネット接続料金を宿泊ホテルに支払ったが、今回の香港旅行では、ひとまず二日間で二百香港ドル(日本円でおよそ二千四百円)と、一日間で百二十香港ドル(日本円でおよそ千四百四十円)の合計三千八百四十円で済んだ。香港のホテルには三泊したのだが、インターネット接続の三日間の利用プランがなかったので、二日間のプランと一日だけのプランを組み合わせて利用したのだ。去年の夏休みは、一日分に換算すると、千八百二十一円、今回の香港旅行では、九百六十円だった。すなわち、香港でのインターネット使用料は、ベルギー・フランス旅行のおよそ半額ということになる。思えば、ベルギーで滞在したホテルのインターネット接続料金が異常に高過ぎたのだ。

 ちなみに、携帯電話を使って私の実家に電話を掛けたときの通話料は、WORLD_WING通話料(発信分)として七百円計上されていた。「香港に無事に着いたよ」と「これから帰りの飛行機に乗るよ」という簡単な会話を二回行った。二回分の会話を合計しても、せいぜい二、三分といったところだろう。それらの通信費が七百円ならば、それほど高くもない金額であるようにも思う。また、電話を掛けるという点においては、日本と香港の時差がわずか一時間しかなかったことはとても有り難かった。

 インターネットの接続料金や携帯電話のWORLD_WING通話料(発信分)は、これ以上、切り詰められないとしても、携帯電話のWORLD_WING・iモード通話料を抑えることができたのは大きな収穫だった。おそらくだが、メールが届く度にiモードセンターにアクセスして確認するよりも、メールを何通か溜め込んだ状態でiモードセンターにアクセスするほうが、もっともっとWORLD_WING・iモード通話料を節約できたのではないかと思う。これについては、また次回の海外旅行のときに確認してみようと思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 最初から節約を意識しておくだけで、こんなにも節約が可能だったんですね。ただ、欲を言えば、海外に出掛けたとしても、iモードのパケホーダイを有効にして欲しいところです。また、日本で使用しているモバイルカードが海外でも利用可能になれば、割高なホテルのインターネット接続料金も支払わなくて済みます。日本と海外でサービスが線引きされているということは、まだまだ世界は一つではないということなんですよね。

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2010.01.30

映画『カールじいさんの空飛ぶ家』

ホットヨガ(一七四回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 本当にたくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。以前も書きましたが、私のお尻はとても冷たく、電車で空いたばかりの座席に座ると、座席に残された温もりから、直前に座っていた人のお尻がとても温かいことに、毎回、気付かされています。しかし、職場のトイレで骨盤を左右に動かしているうちに、少しずつ私のお尻の温度も上昇して来たように思います。更に温度を上昇させるために、骨盤運動を続けて行きたいと思います。

 本作が劇場公開されるずいぶん前から、劇場で本作の予告編を何度も何度も観ていた。アニメではあるものの、夫婦愛が描かれた作品なので、是非ともガンモと一緒に鑑賞したいと思っていた。それがようやく叶ったのは、年が明けてすぐの一月二日のことである。それより以前に鑑賞した作品で、まだレビューを書いていない作品がいくつかあるのだが、今回は先に鑑賞したいくつかの作品を後回しにして、本作のレビューを先にお届けしたい。

 私たちが鑑賞したのは、3Dの字幕版である。最近は、3D上映される映画作品が増えて来た。私は、本作を鑑賞した前日の元旦に鑑賞した別の作品で3D映画を初体験していたので、本作で初めて3D映画を鑑賞するというガンモに対し、ちょっぴり先輩ぶって3D眼鏡を掛けるタイミングなどを説明した。ご存知のように、3D上映を希望すると、3D料金として三百円プラスした料金を支払うことになる。映画館によって異なるのかもしれないが、私たちが足を運んだ映画館では、3D作品を鑑賞するための3D眼鏡は、その作品が上映されるスクリーンの入口で劇場スタッフによって配られていた。新型インフルエンザ対策のためか、使用済みの3D眼鏡は、劇場スタッフが一つ一つアルコールで消毒してくださっているようだった。

 3D眼鏡を手にして着席した私たちは、「3D眼鏡を掛けてください」という案内がスクリーンに表示されると、3D眼鏡を掛けた。普段、眼鏡を掛けているガンモは、眼鏡の上から3D眼鏡を掛けることになった。それにしても、3Dの迫力は違う。手を伸ばせば、カールじいさんに手が届いてしまいそうな錯覚さえある。私たちは、3D眼鏡を通して繰り広げられる新しい世界に息を呑んでいた。

 カールじいさんと妻のエリーは、少年少女時代に出会い、互いに冒険好きという共通点をベースに結ばれる。見るからに、カールじいさんが陰で、積極的なエリーが陽という、陰陽の組み合わせのベストカップルである。同じ冒険家に憧れていた二人は、いつか二人で南米にある滝のすぐ側に住みたいと願っていた。しかし、その夢が叶わぬままおばあちゃんになったエリーは、カールじいさんよりも先に天国へと旅立ってしまう。

 最愛の妻を亡くして悲しみに暮れるカールじいさんに夢と希望を与えたのは、エリーの遺してくれたアドベンチャーブックだった。そのアドベンチャーブックには、二人の冒険の旅を書き込んで行くはずだったのだが、結局のところ、二人が結婚しても、二人で一緒に冒険の旅に出掛けることはなかった。そのため、そのアドベンチャーブックの中身はずっと実績のないままだったのだが、カールじいさんは、エリーによっていつの間にかアドベンチャーブックに冒険が書き加えられていたことを知ったのだ。カールじいさんは、それをエリーの遺志であると感じ取り、南米の滝を目指そうと思い立つ。しかも、大胆にも、長い間、エリーと一緒に過ごした思い出の家にいくつもの風船を取り付けて、家全体を飛行船に変身させて、南米の滝を目指す決意を固めたのだ。

 私よりも口数の少ないガンモは、映画の中で起こる出来事を冷静に観察している。ガンモの解説によれば、家にいくつもの風船を取り付けたカールじいさんが、まさしく老人施設に預けられようとしているその瞬間に家の中から放り投げたトランクは、家がいくつもの風船に持ち上げられてしまい、浮かないようにするための重しだったのではないかとのことである。もしもガンモの言う通りだとすると、カールじいさんが、自分を老人施設に入れるために迎えにやって来た二人の係員に対し、先にこの荷物を預かってくれとトランクを放り投げたシーンは、老人施設に入りたくないカールじいさんが係員らを遠ざけるシーンとしては最高だと思うのだ。

 他にも良く出来ていると思われるシーンがいくつもあった。例えば、人間の言葉を話す犬が、エリザベスカラーを取り付けられるのを格好悪いとぼやいているシーンである。本当に、犬たちがそのようなことを思っているかどうかはわからないが、エリザベスカラーを取り付けられた犬が格好悪いと仲間の犬たちから評価されているのはとても面白い。仮にそれが犬たちにとっての真実だとすると、犬にエリザベスカラーを取り付けるのは、人間の立場からすれば犬たちのためであったとしても、実際には犬たちの自由意思を尊重していないことになる。

 更に、ボールを投げられた犬が、ボールを咥えて主人の元に戻る習性があるということを前提にして描写しているシーンもいい。本作は、そんな細かい笑いのネタに溢れ、笑えるシーンの連続なのである。しかも、カールじいさんが命を賭けて戦うことになった相手が、まさかまさかの相手であるところなど、実に良く出来ている。

 鑑賞し終わったあと、ガンモと二人で討論した結果、どうしても理解できなかったことがある。それは、カールじいさんの冒険に同行したラッセル少年が、何故、人間の言葉を話す犬たちに小さな郵便配達人として扱われていたかである。ガンモ曰く、郵便配達人が番犬のいる家に郵便物を配達するときに、番犬に餌を与えて手なずけることがあるが、お菓子を持っていたラッセル少年が、そんな郵便配達人と同じように映って見えたのではないかということだった。

 また、カールじいさんが冒険を始めたのが七十八歳という設定ならば、カールじいさんが命を賭けて戦うことになった相手は、一体何歳なのだろうと、討論するネタはあれこれ尽きなかった。とまあ、こんなふうに、本作は誰かと一緒に鑑賞して、このシーンが意味しているところは何なのかを突き詰めて討論するのも面白い作品だと思う。そんな面白さが、「これは有り得ないだろう」という大人の凝り固まった視点さえも柔軟にしてくれる作品なのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 私は、ラッセル少年がエリーの生まれ変わりだったら、などと考えていたのですが、どうやらそうではなさそうですね。印象的なシーンがいくつもあるので、劇場で鑑賞したあと、DVDを鑑賞して振り返ってみるのもいいかもしれません。

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2010.01.29

ホットヨガ(一七四回目)

イギリス式の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 朝の通勤途中に慌しくアップしたため、写真の傾きを調整するのを怠ってしまいました。私が撮影する写真は、いつも右側に傾いてしまっているんですよね。(苦笑)お恥ずかしい話ではありますが、写真をいったんアップしたあと、写真の傾きを調整しておきました。これも骨盤の歪みのせいでしょうね。

 骨盤コースのレッスンがうれしくて、またいそいそと南森町店まで出掛けて行った。スタジオに入ってみると、どういうわけか、前後二列に並べられたヨガマットの前列のみがたくさん空いていた。南森町店のスタジオは、梅田店同様、横幅はそれなりに広いが前後の奥行きがそれほどあるわけではないので、後列からレッスンに参加したほうがインストラクターの動きがわかり易いのかもしれない。

 今回のレッスンの参加者は、私を入れて十三名だった。レッスンに参加されているのは、骨盤コースの常連さんかと思いきや、初めて骨盤コースのレッスンを受けられるという方も多かった。

 レッスンを担当してくださったのは、前回のレッスンを担当してくださったインストラクターである。同じインストラクターから集中的に学び取るレッスンもいい。見ると、インストラクターのヨガマットの近くには、インストラクター自身がレッスンの内容を書き込んだであろう小さなノートがあった。そのノートを見ながらのレッスンというわけではなかったのだが、そのノートを目にしたとき、インストラクター自身の骨盤コースへの本格的な想いが伝わって来た。

 ウォーミングアップのストレッチを行ったあと、立ちポーズに入る前に、いつものように骨盤を左右前後に動かした。やはり、私の骨盤は、他の人たちのように自由自在には動かなかった。前後には動くのだが、左右の動きがとてもぎこちないのだ。だからこそ、私の骨盤周りにはお肉が付き易く、筋腫もでき易いのだろう。改めてこのことを自覚した私は、仕事でトイレに立つ度に、以前よりも一層、骨盤を左右に動かすようにしている。これまでは、トイレの個室にこもっているときにひっそりと骨盤を動かす程度だったのだが、最近では、誰かがトイレに入って来ても何とか言い訳する覚悟で、トイレの鏡の前で正々堂々と骨盤を左右に動かしている。骨盤を左右に動かすようになってわかったことは、動かし易い方向と動かし難い方向があるということだった。明らかに私の骨盤は、左右均等ではないことがわかった。

 また、今回のレッスンで、これまで何度も何度も取って来た三角のポーズは、背骨を矯正する働きがあることを知った。骨盤が歪むと、骨盤に沿って背骨が歪んでしまうらしい。実は私は、若い頃から、自分のレントゲン写真を見ると、背骨がカーブしていた。ということは、骨盤の歪みとも、ずいぶん長い付き合いということになる。

 もともと体調があまり良くない状況でレッスンに参加してしまったからなのか、今回のレッスンではかなり息切れしてしまった。後半の猫のポーズが始まったあたりから、途中で何度も何度も動きを止めて身体を休ませた。骨盤コースのレッスンもなかなかきついものである。私があまりにも荒い息を繰り返していたからだろう。レッスンを終えてスタジオを出て行くときに、インストラクターが、
「大丈夫ですか?」
と気遣ってくださったほどである。

 レッスンであまりにも疲れ果ててしまったので、私は、七つしかないシャワールームの待ち行列の一番最後に並んだ。以前も書いたが、南森町店のシャワールームには椅子があるので、その椅子に腰掛けて、疲れた身体を休ませながらゆっくりとシャワーを浴びた。このときばかりは、南森町店のシャワールームに椅子があって良かったと思った。

今回のレッスンのときに着ていた手描きガネーシャのTシャツ

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 骨盤コースは、決して激しいポーズが続くようなレッスンではないのですが、このときは息が荒くなりましたね。そう言えば、整体などで身体の歪みを元に戻してもらうと、いったん身体がだるくなったりしますよね。今回のレッスンの疲労感が、そんなだるさに繋がっているといいのですが・・・・・・。

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2010.01.28

イギリス式

映画『山のあなた 徳市の恋』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 本当にたくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。「徳市の恋」というサブタイトルが掲げられてはいますが、徳市も美千穂も、最後まで自分の気持ちをはっきりと表現しないままなんですよね。熱くてわかりやすい恋もありますが、こんなにも曖昧な恋もあるのですね。徳市の気持ちは手に取るようにわかるのですが、美千穂の気持ちは、同じ女性である私にも量りかねます。もしかすると、徳市の完全なる片想いかもしれませんね。(苦笑)

 確か香港での滞在初日の記事に、二階建てバスの話やホテルのグランドフロア、ファーストフロアの話、それから、自動車の左側通行に注意を促す"LOOK RIGHT →"のことも書いたはずである。今回は、香港を旅していて、イギリスの雰囲気を感じ取った風景をまとめてご紹介しようと思う。

 まずは些細なことだが、駅の広告には、イギリス英語のCOLOURが使われていた。日本ならば、アメリカ英語のCOLORとなるところだ。香港は、広告でさえもイギリス式なのである。

COLOURという綴りがイギリス式。ちなみに、アメリカ式はCOLOR

 また、コンセントが二百ボルト以上の三叉コンセントであることもイギリス式である。安全性を高めるため、コンセントにスイッチが付いているところまでイギリス式である。コンセントにプラグを差し込んだだけでは電流は流れず、コンセントに付属のスイッチを入れることにより、初めて電流が流れる仕組みになっている。ガンモ曰く、コンセントの一つ一つにヒューズが付いているのだそうだ。

イギリス式の三叉コンセント。三叉であることも、二百ボルト以上であることも、スイッチが付いていることもイギリス式

 そして、香港の地下鉄(MTR)に乗れば、ロンドンの地下鉄でもお馴染みの"mind the gap."の注意書きに出会う。ロンドンにおける"mind the gap."とは、お土産の中に何らかの形で盛り込まれるほど有名な言葉である。香港における"mind the gap."の精神は、間違いなくイギリスから持ち込まれたものであろう。

ロンドンの地下鉄でもお馴染みのmind the gap.

 ロンドンの街を歩くと、至るところにLITTERと書かれたゴミ箱が設置されているのに出くわす。香港にもそのLITTERがあった。ちなみに、アメリカ英語では、ゴミ箱をTRASH CANと表現する。日本においても、アメリカ英語のTRASH CANあるいは単にTRASHのほうが、私たち日本人には馴染みが深いのではないだろうか。

イギリス式のごみ箱を意味するLITTER. ロンドンにはLITTERが至るところにあった。これがアメリカ式なら、TRASH CAN.

 また、ロンドンの街で良く見掛ける二階建て観光ツアーバスと同じ形式の二階建て観光ツアーバスも走っていた。香港での滞在初日の記事でもご紹介したが、この他にも二階建てバスが走っているところもイギリス式である。

ロンドンの街を走っているのと同じ形式の二階建て観光ツアーバス

 このように、香港には、思わずくすっと笑ってしまうようなイギリス式の足跡が、そこかしこに残されているのである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 二階建てバスやホテルのグランドフロア、ファーストフロアの写真、それから、自動車の左側通行に注意を促す"LOOK RIGHT →"の写真などを一つの旅行アルバムにまとめれば良かったのかもしれませんが、既に香港がイギリスの影響を受けていることを別の記事でお伝えしてしまっていたので、このような形式で書かせていただきました。ちなみに、私自身はこれらの写真の中では、"LOOK RIGHT →"の写真と"mind the gap."に最もイギリスを感じます。

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2010.01.27

映画『山のあなた 徳市の恋』

「イノコズチ」と「オオバコ」が加わるの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 漢方薬にも副作用があるらしく、今回、私が処方していただいた牛車腎気丸には、間質性肺炎という重大な副作用があるようです。発生頻度は低いようではありますが、気を付けなければなりませんね。

 今回は、去年の十一月二十二日にDVDで鑑賞した映画のレビューを書かせていただくことにしよう。本作が劇場公開されている頃、鑑賞したいと思いつつも、同じ劇場で公開されていた他の複数の作品を鑑賞することに手一杯で、とうとう本作を鑑賞することができなかった。本作は上映期間も延長されていたので、かなり人気の高い作品だったはずである。

 寒い時期には海の温泉場、暖かい時期には山の温泉場で按摩(あんま)の仕事をしている徳市と福市は、春を迎え、山の温泉場を目指していた。二人は目が見えなくても、音を聞き分けて状況を的確に判断する能力に長けていた。しかも、目明きの人たちに先を追い越されるのをひどく悔しがっていた。

 二人がやって来た山の温泉場は、まるで映画のセットのような温泉場だった。その温泉場で、草なぎ剛くん演じる徳市は、東京から一人でやって来たという三沢美千穂にほのかな恋心を抱くようになる。加瀬亮くん演じる福市は、徳市と対等な立場の按摩として、とてもいい味を出している。同じ按摩事務所に所属している二人は、寝泊りを共にしているものの、按摩を担当する旅館が異なっているのだ。

 山の温泉場にはいくつかの旅館があり、徳市が按摩を担当している旅館に美千穂が一人で宿泊している。また、別の旅館には、同じく東京からやって来たらしい大村氏と養子(?)の男の子が宿泊している。現代とは異なる時代背景だからだろうか。山の温泉場には、とてもゆったりとした優雅な時間が流れているように思える。例えば大村氏は、
「そろそろ帰ろうか」
と、同行している男の子に毎日のように言う。そうは言うものの、実際には重い腰がなかなか上がらず、ずるずると山の温泉場に滞在し続けてしまう。それはすなわち、例えこのまま山の温泉場に滞在し続けたとしても、不具合のない状況にあるということだ。山の温泉場には誰も、現代人のように時間に追いたてられる者はいない。携帯電話もインターネットもない時代においては、誰もが、今ここにいる世界に没頭することができたのだ。

 そんな山の温泉場では、宿泊客のお金が盗まれるという事件が連続して起こる。徳市は、事件が起こる度に現場付近に居合わせた美千穂が怪しいのではないかと気を揉んでいるのだが・・・・・・。

 実は、本作が劇場公開されていた頃、上映期間が延長されるほどの盛況ぶりだったので、鑑賞中に何か特別なことが起こるのではないかと、期待に胸を膨らませながらDVDを鑑賞していた。しかし、これと言って特別なことは何も起こらなかった。人々の感情も、それほど大きくは動かなかった。サブタイトルとなっている「徳市の恋」も、至って静かなものである。そこにはただ、山の温泉場で過ごす人たちのゆったりとした優雅な時間が流れているだけだった。とは言え、このゆったりとした優雅な時間こそが、現代人の求める癒しに繋がっているのかもしれない。

 ちなみに本作は、一九三八年に公開された映画『按摩と女』をリメイクしたものなのだそうだ。なるほど、そうした背景を思うと、現代においてリメイクを目指した監督が、その時代を忠実に再現しようとした気持ちがうかがえる。既にこのようなゆったりとした優雅な時間を失ってしまった現代人は、何もかも忘れて山の温泉場にこもりたいと願うのではないだろうか。もしかすると、
「そろそろ帰ろうか」
と何度も繰り返しながらも、結局は長い間、山の温泉場にこもり続けた大村氏のキャラクターの中に、そんな忙しい現代人の願いが込められていたのかもしれない。私は、映画『めがね』の中で、携帯電話の通じない場所を求めてやって来た主人公のことを思い出さずにはいられなかった。映画のセットのような山の温泉場で繰り広げられる、とても静かな物語であった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 特別なことは何も起こらないけれど、振り返ってみると、心の中に残るシーンの多い作品です。現代人による役者さんたちの演技と演出で、おっとりとした昔の雰囲気が良く出ていたと思います。按摩さんの役を演じた草なぎくんも加瀬亮くんも、按摩さんの役がぴったりでした。

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2010.01.26

「イノコズチ」と「オオバコ」が加わる

外国人から観た日本語の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 本当にたくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。香港の地下鉄(MTR)の中で撮影した日本語の縦書きバッグは、至るところで目撃情報があるようです。中には、日本の電車の吊革広告から文字を拾ったのではないかという説もあります。確かに、雑誌の表紙に書かれているような文字ではありますが、それにしても「お即買い!」という新語が気になりますね。(笑)

 前回の診察で、トイレが近くなってしまったことをI医師に相談させていただいたところ、I医師はこれまで処方してくださっていた桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)をやめて、新たに八味地黄丸(はちみじおうがん)という漢方薬を処方してくださった。おそらく、この新しい漢方薬の効き目を確認されるためだろう。I医師により、一ヵ月後の診察を予約するように指定されていたので、先日、その診察を受けて来た。私がお世話になっている病院は完全予約制の病院だが、一ヵ月後の予約だったためか、診察の予約が既に埋まってしまっていたらしく、今回は待合室で数十分待つことになった。

 ようやく私の名前が呼ばれ、診察室に入ってみると、I医師は私に、新しい薬の効き目について尋ねてくださった。私は、
「服用し始めた翌日から、早朝に目が覚めてトイレに立つということはなくなりました。トイレの回数も減りました」
と答えた。そう、I医師が処方してくださった八味地黄丸は、トイレの回数を減らすという点においては、素晴らしい効き目を発揮してくれていた。これまで、早朝になると膀胱がパンパンに膨れ上がり、目覚ましをかけた時間よりもかなり早い時間に目が覚めてしまっていた状況とはおさらばし、目覚ましを掛けた時間までぐっすり眠ることができるようになったのだ。とは言え、私が訴えていたもう一つの症状は、筋腫により骨盤の位置がずれてしまっているため、改善されてはいない。

 私は、更に付け加えた。
「ただ、足に冷えを感じるようになって来たのと、以前よりも顔のほてりが強くなったように思います。桂枝茯苓丸(血流を良くする働きがある)と併せて服用することはできないのでしょうか」
思えば、足が冷え始めたのは、昨年末の北海道旅行のあたりからだ。その頃、I医師に処方していただいていた桂枝茯苓丸が切れてしまったので、市販の桂枝茯苓丸を購入した。しかし、保健調剤の桂枝茯苓丸と、市販の桂枝茯苓丸の成分が違っていたために、血流を良くする働きが衰えてしまっていたのかもしれない。I医師は、足に冷えを感じると訴える私に、
「二つの漢方薬をいっぺんに服用してもらうことも可能ですが、桂枝茯苓丸と八味地黄丸の飲み合わせは難しいですね」
とおっしゃった。どうも、それら二つの漢方薬を飲み合わせることにより、活かされなくなる薬の成分があるらしい。そこでI医師は、いつものように漢方薬のアンチョコをポケットの中から取り出して、パラパラとめくった。

 「八味地黄丸に二つの薬草を加えた薬で、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)という薬があるんですが、それですと、下半身の冷えが改善されると言われています。ただ、八味地黄丸と同様に、のぼせの副作用があります」
なるほど、この一ヶ月間、服用していた八味地黄丸に良く似た成分を持つ漢方薬を処方してくださるようである。私は、副作用について無頓着だったのだが、顔のほてりが少し強くなったように感じられたのは決して気のせいではなく、八味地黄丸の副作用もあったようだ。しかも、新たに処方してくださる牛車腎気丸もまた、同じ副作用があるらしい。要するに、漢方薬にトイレの回数を減らす効果を求めた場合、顔のほてりは犠牲になってしまうというわけだ。

 私は、
「いろいろな漢方薬のいいところを組み合わせて処方していただくことはできないのでしょうか」
とI医師に質問してみた。しかしI医師は、
「保健調剤の範囲内で処方しているので、それは難しいですね」
とおっしゃった。確かに漢方薬というと、いろいろな薬を混ぜ合わせた上で調合してくださるところもあるが、そのような漢方薬は保健の適用外であるようだ。おそらく、保健調剤の範囲内で処方してくださるということは、製薬会社により製造されたパッケージ製品を利用するという意味なのだろう。

 I医師は、
「牛車腎気丸は、八味地黄丸に『イノコズチ』と『オオバコ』を足したもので、八味地黄丸の効能のほかに、下半身の冷えが改善されるようになります。『イノコズチ』は、草むらを歩いていると、服にくっついてくる小さな雑草があるでしょう。あれですよ」
とおっしゃった。なるほど、その雑草なら私にも覚えがある。しかし、そのような雑草が漢方薬の成分になっているとは侮れないものだ。

 牛車腎気丸は、八味地黄丸の効能をカバーしているということなので、私は牛車腎気丸を二ヶ月分処方していただいて診察室を出た。そして、前回と同様、病院の近くにある薬局に足を運び、処方箋の用紙を差し出した。すると、前回は八味地黄丸の在庫が一つもなくて完全なる取り寄せとなってしまったにもかかわらず、今回の牛車腎気丸は二ヵ月分すべてではないにしても、何十包かは持ち帰りできるという。ただ、二ヶ月分のすべてを持ち帰ることはできなかったため、不足分については薬剤師さんに注文していただいて、後日取りにうかがうことになった。薬剤師さんに尋ねてみると、八味地黄丸よりも牛車腎気丸のほうがポピュラーな漢方薬なのだそうだ。この漢方薬で下半身の冷えが改善されれば、少なくとも私の悩みの一つは解決することになる。

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

 これまで服用していた桂枝茯苓丸には、顔のほてりを抑える働きや、血流を良くする働きがあった。その漢方薬を服用しなくなったことで、これまで意識してはいなかったが、桂枝茯苓丸が足の冷えや顔のほてりに貢献してくれていたことを知ったのだった。というわけで、再び、新たな漢方薬との付き合いが始まった。次回の診察は、二ヵ月後である。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m I医師に、「何故私の身体は女性ホルモンの分泌量が減ってしまったんでしょうか?」と尋ねると、I医師は、「卵巣がサボってるんですよ」とおっしゃいました。私の卵巣は、何故、サボるようになってしまったのでしょうね。何だかそこが未だに気掛かりではあるのですが、これ以上、筋腫を大きくしてはいけないと、身体の自己防衛機能が働いたと思うことにしています。(笑)

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2010.01.25

外国人から観た日本語

映画『パブリック・エネミーズ』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 女性たちに人気のあるジョニー・デップですが、彼の表情は誠実そのものですね。愛する女性に対する裏切りのない表情だと思います。確か、女の子のお子さんがいらっしゃったと思いますが、きっと、彼に真剣に愛される女性は幸せだと思います。

 香港の街を歩いていたときに、不思議な看板を見付けた。どうやらマッサージ業の看板のようである。見ると、日本人観光客にアピールするかのように、一部の文字がカタカナで書かれていた。そのカタカナが、何とも味のあるカタカナだったのだ。

ポデイーマツサージ

リソパポヅイーマツサーヅ

 「ボディーマッサージ」と「リンパボディーマッサージ」と表現したいのだろうが、「ボディ」が「ポデイー」になっていたり、「ポヅイー」になっていたり、「リンパ」が「リソパ」になっていたりしている。また、促音を表記するのは苦手らしく、「マッサージ」が「マツサージ」となっていたり、「マツサーヅ」となっていたりしている。

 これらのカタカナを見て興味深く思ったのは、聴覚的な間違いと視覚的な間違いが混在しているということだ。例えば、「ボディ」が「ポデイー」になっていたり、「ポヅイー」になっていたりしているのは、聴覚的な間違いと言える。しかし、「マッサージ」が「マツサージ」となっていたり、「マツサーヅ」となっていたり、「リンパ」が「リソパ」になっていたりしているのは、視覚的な間違いと言える。これは、誰しも外国語を学ぶときは、聴覚も視覚も駆使しているということではないだろうか。

 さて、もう一枚、ご紹介したい写真がある。これは、香港の地下鉄(MTR)の中で撮影した写真である。ヘッドフォンを耳に付けている女性が肩から提げているバッグに注目して欲しい。そのバッグには日本語が書かれている。この日本語がまたユニークなのだ。「お即買い! 『おしゃれ靴』と『おしゃれブーツ』」などと書かれているのである。「おしゃれ靴」と「おしゃれブーツ」はわかるのだが、「お即買い!」とはどういう意味なのだろう? これは、「すぐに買いなさいという」日本語の新たな命令形なのだろうか?

お即買い! 「おしゃれ靴」と「おしゃれブーツ」

 このバッグを見て思い出したことがある。それは、インド雑貨のインターネットショップで購入したインド製の布バッグを持ってハワイに出掛けたときのことである。私がハワイに持参したインド製の布バッグには、インドの言葉で何かが書かれていた。そのインド製布バッグをご覧になったインドの方が、私の持っていた布バッグに釘付けになり、とうとうたまらず、
「そのバッグはどこで買ったの?」
と尋ねて来た。私の持っていたインド製布バッグに書かれていたのがインドにおいてどのような意味を持っているのか、私は良く知らないままにその布製バッグを持ち歩いていたのだが、インドの方たちの驚いた様子から察するに、おそらくインドの人たちにとって、とても自然で身近な言葉だったのではないだろうか。ただ、私が持ち歩いていたのはインド製のバッグだったので、そこに書かれている言葉がインドの言葉として、決して不自然だったわけではなさそうである。しかし、香港の地下鉄で見た日本語の書かれたバッグは、明らかに日本語を少しだけ知っている人が製作に関わったであろうバッグである。

 海外で出会う日本語は、知らない言葉たちの中で、特別な光を放っている。しかし、中には今回ご紹介したように、くすっと笑ってしまうような日本語もある。もしも、香港の地下鉄で見掛けた日本語のバッグを売っているお店を見付けたならば、迷わずお土産として求めたのに、見付けることができなくて残念である。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m アジアの方が、日本語の「ボ」を「ポ」と発音されているのはしばしば耳にしますが、表記もまた「ポ」だったのですね。でも、日本人観光客に何とかアピールしようと一生懸命頑張った気持ちが、ひしひしと伝わって来ますね。

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2010.01.24

映画『パブリック・エネミーズ』

ホットヨガ(一七三回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。南森町店のロッカーは、細長タイプの一段のロッカーとは違い、幅広タイプの上下二段のロッカーです。幅広なので、私のリュックやその他の荷物がすっぽり入るのがうれしいですね。それほど混雑していないときは、下段のロッカーはほとんど使用されないのですが、このときのレッスンでは下段のロッカーに当たってしまいました。ロッカーの鍵は、利用者同士がかち合わないように、受付で調整されて渡されているはずなので、下段のロッカーの鍵が渡されたということは、それだけ今回のレッスンの参加者が多かったということなのでしょう。

 今回、レビューをお届けするのは、昨年十二月十二日に鑑賞したジョニー・デップ主演の作品である。映画館で予告編を何度も目にしていたので、隠れジョニー・デップファンの私としては鑑賞しないわけには行かないだろう。

 大恐慌時代にアメリカに実在した銀行強盗ジョン・デリンジャーとその恋人ビリーは運命的に出会い、恋に落ちる。ジョンを演じているのはジョニー・デップ、ビリーを演じているのは、映画『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』のマリオン・コティヤールである。ジョンと出会うことにより、単調だったビリーの毎日は一変し、ジョンはビリーにとって最も刺激的で愛しい存在となる。しかし、FBIはジョンを「パブリック・エネミー(社会の敵)」として次第に追い詰めて行く。

 実際のジョンは、庶民からはお金を奪わず、銀行からしかお金を盗まなかったため、義賊としてもてはやされていたようだ。しかし、本作では、ジョンのそうした一面はあまりクローズアップされてはいない。本作で描かれているのは、銀行強盗を繰り返すジョンと、ビリーとの運命的な恋と、ジョンの仲間たちとの交流と、FBIとの激しい戦いである。

 本作の中のジョンは、実に堂々としている。「パブリック・エネミー」としてFBIからしつこく追われる身ならば、人相を変えるとか、せめて眼鏡をかけるとか、少しでも変装を試みればいいのに、素顔のまま街を歩き回っているのだ。しかも、恋をする余裕さえある。これらが事実ならば、こうした余裕がジョンの人気の秘密だったのかもしれない。

 思えば、ビリーとの恋の始まり方も実にスマートだった。まるで、ビリーと恋人同士になることが最初から決まっているかのような振る舞いである。一方、ビリーも最初からジョンを拒絶してはいなかった。運命的な恋だから、このように恋が大胆に始まったとしても、決しておかしくはないのだ。

 スクリーンで二人の愛を見守りながら思ったことがある。ギャングの恋人という道を選んだならば、ギャングから足を洗わせるのが愛なのか、それとも、ギャングの選択をすべて受け入れるのが愛なのかということだ。ビリーの場合は後者だった。しかも、ギャングの恋人となった運命を恨んだりもしない。ビリーは、ジョンがアメリカを騒がせているギャングであることを承知の上で、FBIから逃げ回る現実をも受け入れていたのだ。それほどの愛は、相手がギャングでなくてもなかなか築き上げられるものではない。

 しかし、Wikipedia:ジョン・デリンジャーには、ビリーとの恋は書かれていないばかりか、ジョンが亡くなるときは「一言も発せずに死亡した」とも書かれている。確かに、本作の中でも一時的にはそのような流れがあったのだが、映画としての創作が加えられているのか、ジョンは、ある言葉を発して亡くなったとされている。実は、そこが本作で最も涙を誘うシーンでもあるのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ビリー役のマリオン・コティヤールは、とても不思議な女優さんですね。役柄によって、いくつもの顔を使い分けられる、実力のある女優さんだと思います。一つのカラーに染まっていないために、きっといろいろな役をこなすことができるのでしょうね。また彼女の新たな魅力を発見したという感じです。

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2010.01.23

ホットヨガ(一七三回目)

難しいトイレ(7)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。海外に出掛ける度に、難しいトイレの記事を書くのが楽しみになっている私ではありますが、そんな私と同じように、このシリーズの記事を楽しみにしてくださっている方がいらっしゃるようですね。(笑)これからも、海外の楽しいトイレをレポートして行きたいと思います。

 今年初めてのホットヨガのレッスンを受けようと思い、レッスンの予約サイトにアクセスしてみると、南森町店に六十分の骨盤コースのレッスンが復活していることがわかり、すかさず予約を入れた。最近の私は、歩く度に骨盤の異常を意識するようになっていたので、わざわざ京都店まで出掛けて行かなくても骨盤コースのレッスンを受けられるのは、願ったり叶ったりである。

 日曜日のレッスンだったのだが、スタジオに入ってみると、ヨガマットがびっしりと敷かれ、密度の高いレッスンを予感させた。レッスンに参加していたのは、私を入れて十七名の参加者である。

 レッスンを担当してくださったのは、今回、初めてお目に掛かるインストラクターだった。インストラクターは、骨盤のことを知り尽くしていらっしゃるように見受けられた。知識や概念だけで骨盤コースのレッスンを担当してくださっているのではないことが良くわかった。それは、ウォーミングアップのストレッチの説明からも感じられた。ウォーミングアップのストレッチは、たいていどのコースのレッスンでも、ほとんど同じ内容のストレッチが行われるのだが、足の裏に関する扱いが、他のコースのレッスンとは違っていた。

 例えば、足の親指と小指を掴んで上下にもみほぐすストレッチは、他のレッスンでは行われない。インストラクター曰く、そうすることによって、土踏まずが作られるという。足の裏に土踏まずを作っておかないと、左右の足にかかる体重に違いが出て来て、骨盤が歪んで来るのだそうだ。これは、私自身にも心当たりのあることだった。もともと私の足は偏平足気味である。数年ほど前に、平べったい靴を履いて歩き回っていたところ、歩く度に足に痛みを感じるようになった。整形外科で診察を受けたものの、湿布を処方されただけで終わってしまった。湿布を使用しても痛みがまったく軽減されないので、今度は鍼灸医院で診ていただいたところ、足底腱膜炎と言われた。長期に渡る鍼とお灸でようやく私の足の痛みは軽減されたのだが、今でも靴が変わると足にストレスを感じることがある。

 というのも、私の足がもともと二十二センチという小さな足で、自分の足にぴったりフィットする靴になかなか巡り合えないことが原因であるように思える。現在は、冷え取り健康法のために絹と綿の靴下を四枚重ね履きしているので、私の足のサイズは本来のサイズよりも一.五センチほど大きくなっているのだが、それでも、新しい靴が次第に足に馴染んで来ると、靴のサイズが変わって来て、歩き辛くなってしまうのだ。そのため、骨盤に負担を掛けてしまっているようにも思える。あるサイトの情報によれば、やはり、足にフィットした靴を履かなければ、骨盤に歪みが出て来るのだそうだ。

 さて、インストラクターは、レッスン中にためになるお話をたくさん聞かせてくださっているのだが、残念なことに、流れている音楽の音量が大き過ぎて、インストラクターの声をクリアに聞き取ることができなかった。これがTOEICの試験ならば、挙手して試験官に音声の不具合を伝えるところなのだが、ホットヨガのレッスンでは、
「すみません、声が聞き取り難いので、音楽の音量を絞っていただけないでしょうか」
とはなかなか言い難い。私の替わりに他の誰かが言ってくれないだろうかと密かに期待していたが、音楽の音量が大きいことを誰も指摘することなくレッスンが進んで行った。しかし、やがて休憩のポーズ(シャバーサナ:屍のポーズ)に入ると、インストラクターはようやく音楽の音量を絞ってくださった。それを機会に、インストラクターの声が良く聞こえるようになった。

 レッスンを終えてシャワーを浴びるとき、七つしかない南森町店のシャワールームには長い待ち行列が出来た。しかし私は、久し振りにたくさんの汗を掻いたためか、心地良い疲労感に襲われ、シャワーに並んで待つことが休息に繋がった。むしろ、素早くシャワーを浴びてしまうことのほうが億劫な気がした。

 しばらく待つと、順番が回って来た。あろうことか、シャワーで身体を洗い流したあと、バスタオルを忘れて来てしまったことに気が付いた。受付に足を運べば、バスタオルを有料でレンタルできるはずだが、既にシャワールームに入ってシャワーを浴びたあとだったので、私はレッスンバッグの中をゴソゴソと探し回り、大き目のバンダナを見付けたので、それで身体を拭くことにした。久し振りのレッスンだったからだろうか。レッスンに出掛ける直前にも、自宅の玄関を出たあとに替えのズボンを忘れていることに気付き、洗面所で仕事に出掛ける準備をしていたガンモに声を掛けて、ズボンを取ってもらったほどだ。ホットヨガのレッスンでは、何度も忘れ物をして、これまでにも様々な危機を乗り越えて来たが、今回も大き目のバンダナで救われた。これも、私が普段からいろいろなものを持ち歩いているおかげである。荷物が多いことを侮れないものである。

今回のレッスンで着ていた手描きガネーシャTシャツ

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m レッスンを終えたあと、受付で骨盤コースが復活した喜びを伝えてみたのですが、どうやらひとまず一ヶ月だけ企画されたプログラムのようです。私が受付で話をしていると、今回のレッスンを担当してくださったインストラクターが着替えを終え、私服で荷物を持って出て行かれたので、もしかすると、骨盤コースのレッスンを担当してくださるインストラクターの数がとても少なく、他店からわざわざ出張してくださっていたのかもしれません。

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2010.01.22

難しいトイレ(7)

映画『理想の彼氏』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 本当にたくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。実は、仕事で落ち込むことがあったのですが、皆さんからパワーをいただきました。本当にありがとうございます。サンディ役のキャサリン・ゼタ=ジョーンズは、私とそれほど年齢は変わらないはずですが、彼女は見るからに美しく年を重ねていますよね。彼女を見ていると、自分がいつまでも子供のような気がしてしまいました。(苦笑)私も彼女のように美しく年を重ねたいものです。では、再び香港の話を書かせていただきますね。

 海外に出掛けると楽しみなのが、その国特有のトイレに出会うことである。中国とイギリスの両方のカラーを持つ香港は、日本とそれほど変わりのないトイレのように見えた。ただ、イギリスのように、トイレをきれいにしてくれている掃除のおばさんは常駐している。とは言え、掃除のおばさんに対してチップが必要ないのは有り難いことであるだ。確か、上海ではチップが必要だったはずだ。

 香港のあるトイレで、個室の外に大きなトイレットペーパーのロールがただ一つだけ設置されている状況に出くわした。手洗い場の近くでもあったので、用を足した人が手を拭くために設置されているのかと思ったのだが、個室に入ってみると、トイレットペーパーの設備がないことに気が付いた。どうやら、個室に入る前に、自分に必要なだけのトイレットペーパーを予め取っておくことになっていたようだ。私は、そのトイレットペーパーを取ってから個室に入らなかったので、自分で持ち歩いているティッシュペーパーを使用する羽目になってしまった。何しろ、パンツを降ろして用を足したあとに、個室の中にトイレットペーパーの設備がないことに気が付いてしまったので、仕方がない。

 しかし、自分が消費するだけのトイレットペーパーを予め取ってから個室に入るというのは、ある程度のリスクを背負うことになるようにも思う。トイレの中では、何が起こるかわからない。予めそのリスクを予測した上でトイレットペーパーを多めに取っておく人もいれば、個室の外に設置されているトイレットペーパーをわざわざ取るのは面倒臭いという理由から、自分が持ち歩いているティッシュペーパーを消費される方もいらっしゃるかもしれない。そのため、こうした状況が、トイレにおけるトイレットペーパーの消費量を抑える働きをしているかどうかは微妙なところである。ただ、間違いなく言えることは、パンツを降ろして用を足したあと、わざわざ個室の扉を開けて手を伸ばし、個室の外に設置されているトイレットペーパーを取る気にはなれないということだ。

 もう一つ、トイレに関して驚いたことがある。私たちは、百万ドルの夜景を見るために、宿泊しているホテルから少し歩いたところにあるホテルのロビーで、現地ツアーのガイドさんが迎えに来てくださるのを待っていた。私は、ツアーバスに乗り込む前にトイレに行っておきたかったので、ホテル内にあるトイレを探していた。日本のホテルならば、たいてい一階のロビーにトイレが設置されているものだが、そのホテルのロビーには、いくら探してもトイレの設備がなかった。絶対にあるはずだと思い、くまなく探したのだが、とうとう見当たらなかったのだ。

 そこで私は、ロビーのあるグランドフロアからエレベータに乗り、他の階に移動してみた。そのホテルには、いくつかのテナントが入っているため、テナントのある階を目指して降りてみたのだが、やはりトイレは見付からなかった。仕方なく、ロビーのあるグランドフロアのすぐ上の階にある一階で降りてみたところ、ようやくトイレを見付けた。

 私は踊る心でトイレを目指して歩いて行ったのだが、いざ女子トイレの入口のドアの前に立ってみると、何やらカードを通すところがあった。おそらく、宿泊客以外の人たちにトイレを利用されたくないのだろう。ホテルの部屋の鍵となる磁気カードを通すことで、トイレの入口の施錠が解除される仕組みになっていたのだ。私は、そのホテルの宿泊客ではなかったので、磁気カードは持っていなかった。しかし、トイレに行っておきたいし、もうすぐ現地ツアーのガイドさんたちが私たちを迎えに来てくださるというのにどうしようと思っていると、私の後ろからやって来た女性が女子トイレの入口のドアをコンコンとノックした。すると、実にタイミング良く、ドアの中から人が出て来た。なるほど! 外からは、磁気カードを通さなければ開かない仕組みになっていたが、既にトイレを利用した人が出て来るのを、ドアの外で待っていれば良かったのだ。確か、フランスのトイレでも同じようなことを実践していた人に出くわしたことがあるのを思い出した。

 こうして私は、磁気カードを通さなければ利用することができない香港のホテルで、めでたくトイレに入ることができた。海外でトイレを利用するのも、ちょっとした冒険である。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 宿泊客以外のトイレ利用を避けるために、ホテルもそれなりに工夫をしていたんですね。おそらく、ロビーにトイレが設置されていないのも、そうした発想からなんでしょうね。海外に出掛ける度に、日本のトイレ事情の素晴らしさに気付かされます。(笑)

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2010.01.21

映画『理想の彼氏』

ハートのチャクラが開かれるの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 本当にたくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。自分らしさを表現できる相手に巡り合うことができるのは、とても有難いことですよね。私の場合、誰かとスピリチュアルな話を始めると、意識がふわふわと浮いて来て、相手とイメージの世界を共有できるようになります。おそらく、自分の経験の中から相手の話と同様の経験を引き出しながら話を聞いているために、詳細な説明など必要なくなるのでしょうね。そういうときは、ほんの短いコメントが妙に的を得ていたりします。

 ロマンチック・コメディ仕立てのアメリカ映画を観てしまった。鑑賞したのは、去年の十二月四日のことである。レビューを書くにあたり、映画情報サイトにアクセスしてみると、早くも本作のDVDが発売されているではないか。映画館で映画を鑑賞しても、レビューを書かずにもたもたしていると、DVDで鑑賞した人たちに先を越されてしまう。

 夫の浮気が原因で離婚したばかりの四十歳シングルマザー、サンディと、永住権を得るためにフランス人の元妻に利用されていた二十四歳のバツイチ青年アラムがニューヨークで出会う。二人はともに、前の結婚で心に深い傷を負っていた。しかし、二人が関わり合うことによって、次第に心の傷が癒されて行く。

 サンディが越して来たアパートの一階にあるカフェでフリーターとして働いていたアラムは、ひょんなことから、サンディが仕事をしている間に彼女の子供たちの面倒をみることになる。念願の職に就くことができたサンディは、毎日、夜遅くまで働き続けるのだ。サンディが働いている間に子供たちとすっかり仲良くなったアラムに、サンディ自身も次第に打ち解けて行き、やがて二人は年齢差を乗り越え、恋仲になって行く。とは言え、最初は順調な交際を続けていたはずの二人が、やがて大きな壁にぶつかり、ついに別れを決意しようとするシーンもあったりと、ハラハラドキドキさせられる。

 印象的だったのは、長年に渡る夫の不倫を知って深く傷ついたサンディが、これまで心の中に溜め込んでいたネガティブな感情を、アラムがアルバイトを引き受けた女性向けのワークショップで思い切り吐き出すシーンだ。そのワークショップでは、怒りを溜め込んだ女性たちのはけ口になるために、お相撲さん顔負けの防御服で固めたアラムが女性たちからの攻撃を受け、ひたすら耐えることになる。女性たちは、防御服で固めたアラムに思い切り八つ当たりすることで、心の中に溜め込んでいたネガティブな感情を吐き出すことができる仕組みになっているのだ。

 実は、そのワークショップで吐き出したネガティブな感情を、後にサンディが元夫の前で吐き出すシーンがある。そのとき、サンディと同じ部屋にいたアラムは、サンディがネガティブな感情を元夫に対して直接ぶつけられるように支援する。これにより、元夫はこれまで見たこともなかったような元妻のネガティブな感情を目の当たりにするわけだが、私自身が女性だからだろうか。サンディのような苦い経験が私にはないにもかかわらず、サンディにすっかり同調してしまい、サンディが元夫にマシンガンのようにまくしたてるシーンを見てスカッとしたのだ。

 心の中に溜め込んだ感情を吐き出すことは、次なるステップを目指すための良薬となる。その段階を踏まずに次へ進もうとすると、トラウマを抱えることになってしまうのだ。同様に、アラムが元妻との間に抱えていたトラウマを解消するチャンスにも恵まれる。

 二人の関係がうまく行っている間はともかく、本作の本当に面白いところは、ラストに用意されている。そこで観客が知ることになるのは、二人が人生のある時期だけ密に関わる恋人同士ではなかったということだ。互いに変化してもなお、かつてのように互いを求め続けるように人生設計されていたというところに、ただならぬ感動を覚えるのだ。

 二人は、時を経て拡大した相手の環境さえも許容して行く。この寛大な選択は、相手が自分の隣にいない人生をしばらく経験したからこそできることだ。例え本作がアメリカのロマンチック・コメディでも許せてしまうのは、この偉大なラストが活きているからだと思う。

 アラム役の俳優さんは良く知らなかったのだが、サンディ役を演じているのは、映画『幸せのレシピ』のキャサリン・ゼタ=ジョーンズである。彼女は映画『幸せのレシピ』においても、シェフ仲間の男性と息のピッタリ合った漫才のような演技を見せてくれた。彼女の、会話に隙間のないように見える魅力的な演技は、彼女自身が普段から男性に対してフランクな接し方をしているからこそ実現できているように思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m アメリカ映画にありがちな(?)ハッピーエンドの映画ではありましたが、ラストがとても印象的だったからでしょうか。これまでの経緯とは関係なく、ラストだけ無理矢理ハッピーエンドにして盛り上げられたという感はありませんでした。理想の彼氏でなくても、生涯忘れられないほどの恋に発展することもある、というロマンチック・コメディ映画でありました。

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2010.01.20

ハートのチャクラが開かれる

昼下がりの九龍公園の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 本当にたくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。これまで気が付きませんでしたが、香港の人気は思いのほか高いのですね。「ガンまる日記」の中では、スライドショーの形で公開させていただいている旅行アルバムの管理画面には、アルバムごとの月別アクセス数が表示されるのですが、香港で撮影した旅行アルバムのアクセス数が何とも凄いことになっています。ちなみに、今回お届けするのは、香港の話ではありません。(苦笑)

 直径十二センチの彼女のことを覚えてくださっているだろうか。長い間、「ガンまる日記」を読んでくださっている方にはお馴染みの存在かもしれないが、ご存知ない方のために簡単に説明しておくことにしよう。直径十二センチの彼女とは、かつて私と同じ職場で働いていた派遣仲間である。彼女には大きな筋腫があった。実際には違ったようだが、最初のうち、その筋腫の大きさが直径十二センチと聞いていたので、「ガンまる日記」の中では、彼女のことを直径十二センチの彼女と勝手に表現していたのである。彼女は葛藤の末、筋腫核手術を受けて筋腫をきれいに取り去ってもらい、現在は私と同じ職場で働いていた頃とはまったく違う仕事をしている。しかし、残念なことに、筋腫核手術を受けてから時を経て、再び筋腫の芽が出始めているようである。

 彼女は私が仕事を通じて出会った人たちの中で唯一、スピリチュアルな話のできる貴重な存在である。同じ職場にいた頃は、お互いに怪しい本や知識を紹介し合い、
「こんな話はなかなかできないよね」
などと言いながら、この希有な出会いに感謝していた。彼女と話をすると、仕事モードのときには使わないように意識的に閉じているところが開かれるためか、彼女と会話したことがその日の夢に出て来ることもあった。

 そんな彼女とは、ここ二年ほどの間、他の派遣仲間を交えて一緒に食事をすることは何度かあったものの、一対一で会う機会にはなかなか恵まれなかった。それが、先日、およそ二年振りに実現したのだ。

 どういうわけか、彼女との待ち合わせ時間が近くなると、私の心臓の鼓動が高鳴り、ドキドキしていた。まるで、久し振りに会う恋人と待ち合わせをしているかのようだ。無事に再会を果たし、
「待ち合わせの少し前から、何だかドキドキしてたよ」
と言うと、彼女もまた、
「私もです。会う時間が近づいて来ると、ドキドキしてましたよ」
と言った。彼女は私よりもかなり年下なので、私に対しては敬語を使ってくれている。

 さて、そんな彼女と二人で居酒屋に入り、いろいろな話をした。彼女は私と同じ職場で働いている頃、仕事のことでいろいろな悩みを抱えていた。もともと彼女は、会社という存在に対してアレルギーのようなものを感じていた。私自身も会社という存在はあまり好きにはなれなかったが、それなりに自分を騙して社会生活を送っているように思う。しかし、彼女は、私よりもピュアであるがゆえに、今でも会社勤めがひどく苦手らしい。

 話がいろいろなところにまで及んだあと、動物に関する話題になった。動物に関して人と話をするとき、私は自分と同じような考えの人に出会ったことがない。しかし、彼女と私は動物に関する考え方がとても似ていると思う。彼女もやはり、動物園に動物を閉じ込めるのがあまり好きではないらしい。私は、動物園に対する考え方が、旭山動物園の行動展示を見て変わったという話をした。旭山動物園では、動物たちが生き生きと生活していたことを話すと、彼女は安心したように、旭山動物園なら行ってみたいと言った。

 そう言えば、以前、ガンモと二人で愛知県にあるモンキーパークを訪れたことがある。何よりも悲しかったのは、そこで放し飼いにされている猿たちが脱走しないように、電気の流れる線が張り巡らされていたことだ。それを見たとき、人間のエゴを思い切り見せつけられた気がした。彼女の前で、そんな話もした。

 あまり詳しくは書けないが、彼女とはその後もいろいろな話で盛り上がった。彼女がとてもお世話になったスピリチュアルな方が末期ガンを患っているが、根本治療ではないという理由から化学治療を拒み続けて来た話も聞いた。私も、西洋医学が提示する療法が根本治療ではないことに気が付いていて、筋腫に関しても西洋医学の提示する療法をずっと拒み続けて来た。しかし、それはあくまで自らの生命に危険のない範囲においてのことである。彼女がとてもお世話になったというスピリチュアルな方は、自らの命に危険が及ぶ状態になってもなお、ご自身が納得の行かない治療は受け付けなかったそうだ。しかし、今はようやく手術を受けられたそうだが、相変わらず化学療法は受けていないらしい。私はその話を聞いて、そこまでの状況に至っても自分の信念を貫き通せるかどうか、自問自答した。そして、彼女がお世話になったというスピリチュアルな方の厳粛な選択から、スピリチュアルな存在であればあるほど、世の中の仕組みに迎合できないことも多いのではないかと感じたのだった。

 その後も、彼女とはスピリチュアルな話ばかり交わした。彼女は話をしながら、
「この辺りがとても気持ちがいいですよ」
と、自分のハートのチャクラの辺りに手をやった。ハートのチャクラは、自分らしさを表現するチャクラのようである。私は普段、仕事モードのときはハートのチャクラを閉じてしまっているように思う。しかし、私も彼女と話をしているときは、自分らしさが出て来て、ハートのチャクラが開かれているようだった。

 その証拠に、その日の夜もまた、彼女との会話の余韻を引きずり、夢の中に彼女が出て来た。夜寝るときもハートのチャクラを開いたまま寝てしまったのかもしれない。まるで、開かれたハートのチャクラから、彼女と話したいろいろな会話があちこち飛び交っているかのようだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 彼女と話をしていると、何となく、普段からハートのチャクラを開きたいのに、閉じて仕事をしている自分に気付かされます。しかし、社会生活の中でハートのチャクラを開くには、自分一人では難しいように思います。今回、彼女と私がそうであったように、相対性により開かれるのでしょうね。だからこそ、彼女は私と同じ職場で働き続けることが心地良くなかったのかもしれません。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2010.01.19

昼下がりの九龍公園

の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 本当にたくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。やはり、有名な作品だけあって、鑑賞された方も多いようですね。皆さんは、どのような感想を抱かれたでしょうか。ところで、古代マヤ暦というと、13の月の暦(ドリームスペル)を思い浮かべるのですが、実際には古代マヤ暦が13の月の暦だったというわけではないそうですね。昔、精神世界系のMLに加入していたことがあるのですが、そのMLに参加されている方の中に13の暦の好きな方がいて、メールのフッタ部分にいつも13の月の暦を記述されていたのを思い出します。

 星光大道(アベニュー・オブ・スターズ)とフードコートを満喫したあと、喉が渇いていた私たちは、コンビニで買った缶コーヒーを落ち着いて飲める場所を探していたところ、偶然にも九龍(ガウロン/カオルーン)公園に辿り着いた。お天気も良かったので、公園のベンチに座って缶コーヒーを飲もうと足を踏み入れてみると、緑が多く、開放的でとてもくつろげる空間だった。

 私たちは、入口近くの木のベンチに腰を降ろし、まだ温かい缶コーヒーを味わいながら飲んだ。私は普段、缶コーヒーはほとんど飲まないのだが、コンビニで温かい飲み物を求めようとすると、あまり選択肢がないのである。それに、日本でも良く見掛けるメーカのコーヒーなので、何となく親しみもあった。缶コーヒーを飲みながら、周りを見渡してみると、あちらこちらに設置されたベンチにたくさんの人たちが腰を降ろし、この公園を利用している人たちが、それぞれ思い思いの時間を過ごしているのが見えた。

 都会の中にある公園だというのに、緑やベンチが多い上に、スーツ姿のビジネスマンやOLの姿がほとんど見受けられなかったからだろうか。全体的にせかせかした雰囲気がなく、この公園を利用している人たちが心からくつろいでいるのが良くわかった。公園を利用している人たちの数も半端ではない。お天気のいい日には、気の合う仲間たちとここに来るのが当たり前であるかのように、実に多くの人たちがこの公園でくつろいでいたのである。中には、本格的な絵を描いている人もいれば、友達とおしゃべりをしている人たちもいた。また、何かの撮影だろうか。青い鬘をかぶってポーズを取っている女性もいた。

 私は、ロンドンのところどころに設置されている公園を思い出さずにはいられなかった。夏でもそれほど気温が上昇しないロンドンでは、ショッピングや散策に疲れると、街のあちらこちらにある公園の芝生の上でゆったりと過ごすのがとても気持ちがいい。芝生の上に寝転がって本を読んでいる人もいれば、お昼寝をしている人もいる。互いに寄り添って、一緒にご飯を食べているカップルもいる。規模の大きさは別にして、そんな夏のロンドンの公園が自然に思い出されたのだ。おそらく、かつてはイギリス領で冬でも温暖な香港と、夏でも涼しいロンドンの気候がかぶったのだ。

 私たちが足を踏み入れたのは、入口付近のほんのわずかのスペースだったが、もっと奥まで入ると、更に様々なスペースが存在していたらしい。もっともっと、この心地良い九龍公園で過ごしたかったのだが、私たちはそのあと百万ドルの夜景を見るために、宿泊しているホテルの近くまで移動しなければならなかった。そこで、少し早めに九龍公園を離れ、九龍公園の最寄駅である尖沙咀(チムシャツォイ)まで九龍公園の中を通って移動した。

 尖沙咀まで向かう途中の九龍公園の敷地内に、頭にベールをまとったたくさんの女性たちがピクニックのような形で集い、お弁当などを広げて食べている光景に出くわした。まるで子供さんの運動会にでも来ているかのような雰囲気だったので、一体何ごとなのだろうと思っていたのだが、どうやら九龍公園に隣接するところにイスラム・モスクがあり、そこを訪れる人たちが集まっていたのだと思われる。それにしても、その数に圧倒されるくらいの人たちが集い、いかにも楽しそうに過ごしていた。九龍公園に食べ物を持ち寄って集うのは、彼女たちにとって特別なことだったのだろうか。それとも、それが彼女たちの日常だったのだろうか。たった一度訪れただけではわからないのが、とても残念である。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、昼下がりの九龍公園をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 香港には、一度訪れればもういいかなと思える場所と、再び香港を訪れることがあれば是非ともまた足を運びたいと思える場所があります。九龍公園は、間違いなく後者ですね。都会の中にあっても、人々がくつろげる公園だと思いました。だからこそ、これだけたくさんの人たちが集まっていたのでしょうね。

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2010.01.18

映画『2012』

大埔墟(タイポマーケット)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 香港は、イギリスの文化もたくさん入っていて、中国の他の地域とは異なっていると感じましたが、やはり郊外に行くと、いかにも中国らしさが現れていましたね。ちなみに、蛇のスープは、香港ではとても有名らしく、蛇王某の名前でいろいろなお店が出店されているようです。私たちが宿泊していたホテルの近くにも、蛇スープで有名なお店があったようですが、幸いにも(?)気付きませんでした。(笑)

 映画『インデペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒ監督の作品ということで、公開前から、映画館で何度も何度も本作の予告編が流れていた。とは言え、もともと私は大掛かりな映画があまり好きではないので、映画『インデペンデンス・デイ』を鑑賞してはいない。しかし、同じ監督作品の映画『紀元前1万年』は鑑賞し、世間一般の評価がそれほど高くはなかったにもかかわらず、私自身はとても楽しむことができた。

 さて、本作を一言で表現すると、「近未来版ノアの箱舟」といったところだろうか。古代マヤ暦が二〇一二年十二月二十一で途切れていることから、その日が地球滅亡の日であるとされ、その日が近付くに従って、世界各地で大規模な天変地異が次々に起こる。地球の変化を敏感に感じ取った研究者の発見により、地球滅亡の日に備え、巨大なノアの箱舟が作られ、地球に住む人々が安全な場所へと退避されるいうものだ。しかし、ノアの箱舟に乗ることのできる人たちは、全世界でも限られている。人々は、自らの生き残りをかけてノアの箱舟への乗船権を獲得しようとやっきになっている。

 視覚的には、最新CGによる、世界各地で次々に起こる天変地異が見ものである。しかし、私自身はそんな大掛かりな仕掛けなど興味がない。もっと人間的な部分を詳細に映し出して欲しい。映画を鑑賞したあとに心に残るものは、大掛かりな仕掛けではなく、映画の中の登場人物たちがどのように関わり合い、どのような生き様を見せ付けてくれたかである。しかし、仕掛けが大掛かりであるだけに、鑑賞している人たちは、その大掛かりな仕掛けに気を取られてしまうばかりか、ある家族の生き残りがあたかもゲームであるかのように描かれてもいる。そのため、地球滅亡を目前にして、世界の人々が抱くであろう様々な感情の描写が私には物足りなく思えたのだ。その一つには、登場人物が多過ぎたというのもあるだろう。生き残りゲームに参加しているような、ある家族にスポットを当ててしまっても良かったのかもしれない。

 個人的には、ノアの箱舟には乗らないと決めた大統領の尊い選択や、ノアの箱舟のVIP状態を解除してもっと密度を高めることによって、よりたくさんの人たちをノアの箱舟に乗せることができると気付いた研究者の視点は興味深い。それこそが、映画で描写すべき人間的な部分だと思うのだ。本作を鑑賞された方たちが私と同じような感想を抱いたかどうかはわからないが、公開前からずいぶん盛り上がっていた割には、鑑賞された方々の評価がそれほど高くないのが気になるところだ。

 もしも本当に地球が滅亡すると知ったならば、私自身はどのような行動を取るのだろうか。理想としては、地球を捨ててどこかの惑星に移住してまで生き延びたくはないし、ノアの箱舟を作ることで、多くの人たちが救われるとも思いたくない。ノアの箱舟に乗るための、人々の醜い争いを見せつけられると余計にそう思うのだ。私なら、ノアの箱舟を作って地球から脱出すること以外の方法を何とか模索するだろう。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 生き残りゲームに参加していた家族のお父さん役の俳優さんを、何かの映画で拝見したと思っていましたが、なかなか思い出すことができませんでした。鑑賞後にインターネットで調べてみると、映画『さよなら。いつかわかること』でお父さんの役を演じていたジョン・キューザックだとわかりました。今回もそうでしたが、彼には女の子のお父さん役がとても良く似合いますね。(笑)

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2010.01.17

大埔墟(タイポマーケット)

水上レストラン「珍寶王国 Jumbo Kingdom」の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m こうして振り返ってみると、百万ドルの夜景にしても、水上レストラン「珍寶王国 Jumbo Kingdom」にしても、駆け足で通り過ぎて行ったように思います。現地ツアーといえども、ツアーというものは、自分たちのペースではなく、ツアーを仕切っている人たちのペースで運んで行くですよね。しかし、その反面、何度も同じ経験を重ねて来た人たちに案内してもらう分、試行錯誤もなく目的地に辿り着くことができます。時間を有効的に使いたいときは、現地ツアーを利用するのも手かもしれませんね。

 宿泊したホテルを出て、換金率の高い両替所を探して歩き回っていたとき、私は無性にトイレに行きたくなった。ホテルを出る前にトイレを済ませておいたのだが、朝食を果物だけに変える酵素断食を実践していたため、排泄が活発になっていたのだ。日本のように、駅にトイレの設備があるのが当たり前ではない海外に出掛けて毎回やきもきするのは、トイレに行きたくなったときに無事にトイレにありつけるかどうかである。そのとき私は、ある決心をした。それは、絶対にこの周辺でトイレを探し出してみせるという決心だった。

 すると、瞬く間にそれが叶った。大規模なマーケットのあるビルの中にトイレを見付けたのだ。そして、そのマーケットの中に、私たちが前日出掛けたフードコートよりも更に本格的な、地元の方たちのためのフードコートがあるのを発見した。メニューはすべて中国語で書かれている。私は、
「うわあ、こんなところで食事ができたらいいね」
とガンモに言った。しかし、そのときはまだお腹が空いていなかったこともあり、トイレだけを拝借してそのマーケットのあるビルを去ったのだが、思えば、それがその日の私たちのプロローグとも言える象徴的な出来事だった。

 ガンモが香港の鉄道博物館に行きたいと言うので、私たちはMTRと国鉄を乗り継いで、香港郊外にある大埔墟(タイポマーケット)というところまで足を伸ばした。驚いたことに、国鉄の車両は、フランスを走っていた車両とそっくりだった。どうやら、同じ会社が作っている車両のようである。香港は、こんなところにもヨーロッパの香りが漂っているのだ。

 大埔墟(タイポマーケット)の駅に降りると、駅の反対側に出るために少し歩いた。ガンモの持っているガイドブックによれば、駅の反対側にフードコートがあるらしいのだ。ガイドブックに従って駅の反対側に出てみると、目の前に大きなビルが見えて来た。ビルの中に入ってみると、さきほどホテルの近くで見たマーケットの何倍も大きいマーケットがあった。私たちはお腹が空いていたので、一階にあるマーケットよりも二階にあるフードコートを目指した。すると、そこに広がっていたのは、やはりホテルの近くで見たマーケットの中にあったフードコートの何倍も広いフードコートだった。その雰囲気からして、観光客向けではなく、地元の方たちが利用するフードコートのようで、ほとんどのメニューが中国語で書かれていた。大埔墟(タイポマーケット)は香港の郊外にあるため、観光客は少ないのだろう。私たちは、その雰囲気に圧倒されながら、ここで食事をするにしても、きちんと注文できるかどうか不安になっていた。

 すると、とあるお店の店員さんが、迷っている私たちの背中を押してくださった。私たちは、そのお店の前にあるテーブルに強制連行された。その店員さんは、英語を話してくださるわけでもなく、私たちに広東語で何か話し掛けて来た。広東語のわからない私たちはきょとんとするしかなく、荷物を置いて、テーブルの上にあったメニューを見ながら、何を食べたいかを決めた。メニューに英語の説明はなかったが、漢字を見て、ある程度のことは想像することができたのだ。そして、そのメニューを店員さんに指差しながら注文した。続いて、飲み物を聞かれているようだったので、温かいコーヒーと温かいレモンティーを注文した。レモンティーについては、温かいレモンティーか冷たいレモンティーかでなかなか通じなかったのだが、何とか通じたようだ。

 私たちが注文したのは、十九香港ドルのランチとそれぞれ五香港ドルの温かい飲み物である。ちなみに、冷たい飲み物であれば、六香港ドルだったようだ。注文が終わると、店員さんが透明の飲み物の入ったコップをテーブルに運んでくださった。きっと水だろうと思い、一口飲んでみたのだが、何と、お湯だった。その後、注文した温かいコーヒーと温かいレモンティーがテーブルに運ばれて来たのだが、こちらもグラスに入っていた。私たち日本人は、グラスに入っている飲み物は冷たい飲み物だと判断してしまいがちだが、香港では温かい飲み物もグラスに入れるようである。しかも、レモンティーにはスライスされたレモンが三枚も入っていた。味見のために一口飲んでみると、レモンの味がきつかった。

 間もなく、ガンモが注文した料理がテーブルに運ばれ、続いて私が注文した料理もテーブルに運ばれて来た。ガンモが注文した料理は、ご飯の上にお肉やソーセージなどが載っているランチである。一方、私が注文した料理は、ご飯の上に焼いた卵とハムが載っているランチだった。ランチと飲み物を合計しても二十四香港ドル、すなわち日本円に換算するとおよそ二百八十八円と、三百円にも満たなかった。香港の庶民のランチはこれほどお手軽な値段だったというわけだ。考えてみると、私たちがハーバーシティで利用したフードコートは、値段からしても、明らかに観光客向けのフードコートだったのだ。

 しばらくすると、私たちのテーブルにおじいちゃんが相席でやって来た。おじいちゃんはビンビールをグラスに注ぎ、一人で機嫌良く飲んでいた。お店の人とたくさん話をしていることから、お店の常連さんらしい。そのうちおじいちゃんは酔っ払って眠くなってしまったようだ。おじいちゃんがこっくりこっくり居眠りを始めると、お店の人がおじいちゃんに話し掛けた。その後、何がきっかけになったのかはわからないが、おじいちゃんは広東語で私たちに話し掛けて来た。おじいちゃんはしきりに私たちに話し掛けて来るのだが、私たちにはおじいちゃんが言っていることがさっぱりわからず、ただニコニコと笑うしかなかった。

 そのお店は、食事のあとは、カウンターに出向いてお会計を済ませることになっていた。しかし、食事を終えた私たちが帰り支度を整えていると、お店の人が来てくださり、会計を済ませてくれた。なあんだ、言葉が通じなくても何とかなったではないか。この出来事は、私たちにとって、香港に滞在することへの自信に繋がったように思えた。

 さて、腹ごしらえをしたので、一階にあるマーケットに足を運んでみたところ、日本ではあまり見られないお肉屋さんがいくつも軒を並べていた。それはまるで、命を失ったばかりの動物たちが展示されているようでもあった。私たちは普段、無意識のうちに、精肉されたお肉をスーパーで買い求め、調理をする。しかし、香港では、日本のスーパーで売られているお肉よりももっと、私たち人間が動物の肉を食べて生きていることを強く意識させる売り方だった。かつては菜食主義者を通そうとしていたのもの、現在はお肉を食べている私自身も、その現実を受け入れることは厳しかった。そのため、一階のマーケットを足早に通り過ぎようとしたところ、鶏肉を扱っているお店で、まさしく一羽のニワトリが籠から出され、命を奪われようとする瞬間に出くわした。私はその瞬間を見ないように、急いで出口へと向かったが、手持ちのカメラが生きているニワトリの最後の姿をとらえていた。

 それから私たちは、香港の鉄道博物館に足を運んだのだが、あいにくこちらも工事中で、限定された展示物しか見ることができなかった。仕方がないので街を少し散策したところ、何と、今度は蛇のスープを販売しているお店を見付けてしまった。店頭には、皮のはがれた蛇が何体も横たわっていた。お店の中には、その蛇スープを飲んでいる利用客もいた。いやはや、香港の人たちは本当に、動物を食べるということに対し、日本人よりも抵抗が少ないのだと、改めて実感せざるを得なかった。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、大埔墟(タイポマーケット)をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 食に関して、実にいろいろなことを感じた一日でありました。香港の出来事で、綴りたいことはまだまだたくさんあるのですが、そろそろ鑑賞した映画とリアルタイムの出来事が溜まって来ていますので、明日からは他の記事を交えながら、引き続き香港の旅行記を綴って行きたいと思います。

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2010.01.16

水上レストラン「珍寶王国 Jumbo Kingdom」

百万ドルの夜景の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 百万ドルの夜景の写真が少なくてごめんなさい。やはり、手持ちで撮影したため、ぶれた写真が多かったですね。たくさん記録することはできませんでしたが、記憶の中にはしっかりと残しました。(笑)

 次の場所まで移動するツアーバスの中で、私はデジタル一眼レフのレンズの先端に取り付けていたレンズフードを落としてしまった。私たちが座っている前の席まで転がって行ったのはわかったのだが、暗いツアーバスの中では転がったレンズフードを見つけ出すことはできなかった。私が前の座席の下を探そうとしていると、カメラマンの男性がそれに気づき、協力してくださった。そして、ガイドさんも私の様子に気付き、運転手さんに声を掛けてくださり、運転手さんがツアーバス内の照明を明るくしてくださった。そのおかげで、私はツアーバスの入口の一歩下がった階段のところから前の座席の椅子の下を眺め、レンズフードが落ちている場所を確認することができた。その場所は、ちょうどガイドさんたちの荷物が置かれている場所だったので、ガイドさんがわざわざ席を移動して手を伸ばし、私のレンズフードを拾ってくださった。実に有り難い連携プレーだった。

 さて、百万ドルの夜景を見たあと、私たちが向かったのは、水上レストラン「珍寶王国 Jumbo Kingdom」である。香港を訪れる観光客の多くがここで食事をするらしい。水上レストランという名前の通り、ツアーバスを降りると、豪華な建物が海の上に浮かんでいた。きらびやかなネオンを放つその水上レストランまでは、専用の船で移動することになっていた。私たちは案内されるまま船に乗り込み、水上レストランまで移動した。

 ちなみに、これまで同行してくださったカメラマンの男性は、私たちが食事をしている間に、撮影した写真を現像、プリントされるそうだ。そのため、水上レストランの手前で再び私たちの写真を撮影してくださったものの、水上レストランまでは同行されなかった。

 いよいよ船が水上レストランに到着し、レストランの中に入ることになったのだが、他のツアー客が三階で食事をすることになっていたのに対し、私たちは二階で食事をすることになっていた。というのも、現地ツアーに参加して食べるスタンダードコースの料理は、出会ったばかりの他のツアー客の皆さんと同じ円卓を囲むことになるため、互いに遠慮してしまい、食べたいものを満足に食べられないという情報を得ていたからだ。そこで私たちは、スタンダードコースにほんの少し金額を上乗せして、円卓ではなく、個別に料理が運ばれて来るデラックスコースの料理を注文していたのだ。とは言え、この現地ツアーを申し込んだガンモ曰く、スタンダードコースもデラックスコースも金額的にはそれほど差がなかったそうだ。

 私たちは、二階の奥の窓際のテーブルに案内され、そこに腰を降ろした。窓際と言っても、窓の向こうにはテラスのような部屋がもう一つあり、外の景色を眺めながら食事ができるようになっていた。その部屋では、西洋人のグループが優雅に食事をしていた。

 スタッフに飲み物の注文を聞かれたが、食事中にお酒を飲む習慣のない私たちは何も注文しなかった。すると、テーブルの上には温かい中国茶のポットが置かれた。私たちがこれから食べようとしているのは、「蒸し海老」、「海鮮と豆腐の濃厚スープ」、「鮮魚の甘酢あんかけ」、「貝柱とブロッコリー炒め」、「イカのから揚げ」、「焼きかに」、「鶏肉細切焼飯」、「マンゴープリン」のコースである。

 温かい料理が次々にテーブルに運ばれ、私たちはその度に舌鼓を打った。既にこの水上レストランを訪れた人たちの話によれば、料理はそれほどおいしくはないという評価だったらしい。しかし、どうやら調べてみると、それはこの水上レストランが大改装される以前のことで、二〇〇四年に大改装されてからは、料理もおいしくなっているとのことだった。料理の量もちょうど良かったので、私たちとしては大満足だった。

 ところで、私たちの食事中に二回ほど現地ツアーのガイドさんが私たちのテーブルにやって来た。他のツアー客と離れてしまったので、食事を終えたあとの集合時間と集合場所を伝えるためにわざわざ足を運んでくださったのだ。食事を終えたあとは、一階の入口付近で待ち合わせることになった。

 それはそうと、香港においても、こうしたレストランで食事をしたときはチップを置いて行く習慣があるようだが、今回は現地ツアーに参加しているため、通常とはお金の流れが違っている。そこで、現地ツアーのガイドさんに、
「チップはどのようにすればいいでしょうか?」
とこっそり尋ねてみた。すると、ガイドさんは、
「どうぞお好きに。サービスが良かったなと思ったら、二十ドルくらい置いて行ってもいいですし、そのへんはどうぞお好きに」
と答えてくださった。そこで私たちは、席を立つ前に二十香港ドル札を用意して、デザートのマンゴープリンのカップの下に忍ばせておいた。ガンモは、
「料理の値段からすると、二十香港ドルでは少ないかもしれない」
と言っていたが、ガイドさんが二十香港ドルという具体的な数字を出されていたということからも、おそらくそれくらいの金額が相場なのだろう。

 食事のあと、席を立ち、トイレをお借りしたのだが、外観も豪華ならばトイレも豪華だった。それから集合場所に指定された一階の入口まで降りて行き、他のツアー客が降りて来るまでしばらく写真撮影をしながら待った。私たちが待っている間に、他のツアー客も降りて来たので、再びガイドさんに誘導されながら帰りの船に乗り込んだ。

 そのときに気が付いたのだが、どうやらこの現地ツアーには、一人で参加されている男性がいらっしゃったようだ。その男性は、船の中でも、誰とも話をするでもなく、一人で座っていた。一人旅が好きな気持ちはわかるが、それならば、グループでの参加が見込まれる現地ツアーに参加されるのはどうしてなのだろうと不思議に思った。

 私たちは船を降りると、再びツアーバスに乗り込んだ。そこから集合場所のホテルまで送り届けてくださることになっていたのだが、そのホテルと私たちが宿泊しているホテルが少し遠いことから、私たちの宿泊しているホテルのすぐ近くで降ろしてくださることになった。こうしたマニュアル通りではない臨機応変の対応は、大変ありがたいものである。

 ツアーバスの中では、カメラマンが撮影したという写真が配られた。百万ドルの夜景と水上レストランの近くで撮影した写真が三枚セットになってきれいに台紙に貼られ、一セット二百四十香港ドルだという。一香港ドルを十二円と換算しても、日本円でおよそ三千円弱である。どう考えても三枚の写真に払うには高い金額である。ガンモはいきなり不機嫌になり、
「写真なんか買わない」
と小声で言った。他のツアー客も何となく、写真を買うことに対し、消極的な様子である。誰かが、
「一枚だけでもいいですか?」
と尋ねると、カメラマンは、
「一枚だけでもいいですよ」
とおっしゃった。一枚だけだと、八十香港ドルだそうだ。他のツアー客も、二百四十香港ドル出してすべての写真を買っている人は少なく、
「じゃあ、一枚だけ」
と申し出る方が多かった。

 他の人たちが一枚だけでも写真を買っているのに、私たちは一枚も写真を買わないのだろうかと、何となく追い立てられるような気持ちになった。もしかしたら、観光地における記念写真の販売とは、こうした心理的な状況もふまえた上での商売なのかもしれない。

 百万ドルの夜景を背景にカメラマンに撮影していただいたときは、ガンモが一緒に写らなかったので私一人しか写っていなかったのだが、水上レストランの近くで撮影していただいたときは、二人一緒にきれいに写っていた。そこで私は、水上レストランの近くで撮影していただいた写真だけを購入することにして、ガンモに八十香港ドルをせがんだ。そのときの私には、香港ドルの持ち合わせがなかったのだ。最初のうち、ガンモはかなり出し渋っていたが、きれいに写っている私たちのツーショット写真ということで、しぶしぶ香港ドルを出してくれた。カメラマンは、私の差し出した香港ドルを受け取り、台紙の中から私が不要だと言った写真をはがして、台紙を私の手元に戻してくださった。

 多くの人たちが二百四十香港ドルを支払わず、一枚分だけの八十香港ドルを支払っていたようだった。これまで友好的に写真を撮っていただいていたというのに、出来上がった写真を購入する段階になって、何となく、後味の悪い展開になってしまったように思う。ひとたび、人と人が友好的な関係を築くことができたならば、そこでビジネスの話を持ち出すべきではないということなのかもしれない。

 私自身、プロほどのこだわりは持っていないにしても、これまで写真を撮ることに力を入れ続けて来た。ガンモもまた、そうである。そんな私たちと、写真を撮ることで生計を立てているカメラマンとの違いは一体何なのだろうと改めて考えさせられた。誰かに写真撮影を頼まれたときに、プロでない私たちならば失敗は許されるが、プロであるカメラマンは失敗が許されないということだろうか? それ以外にも、人と交友関係を結ぶときに、商売のメリットになるかならないかを予め計算するかしないかの違いがあるようにも思えた。

 何となく後味が悪かったのは、集合場所のホテルでカメラマンがにこやかに私たちを迎えてくださったことも、百万ドルの夜景を背景に写真を撮影してくださったことも、水上レストランの近くで写真を撮影してくださったことも、暗いツアーバスの中で私がレンズフードを落としたことを気に掛けてくださったことも、すべてカメラマンが撮影した写真を私たちに購入してもらうための手段だったのかもしれないと考えてしまうところが寂しかったからだ。

 他のツアー客の皆さんは、私たちが宿泊している場所からは離れたホテルに宿泊されているようだった。ツアーバスは、水上レストランから一番近い私たちを最初に降ろしてくださった。ツアーバスを降りたあと、ツアーバスに乗っている人たちに手を振ってみた。ガイドさんのほか、一人でツアーに参加されていた男性が手を振り返してくださった。そのときになって初めて、例え一人でツアーに参加している方であっても、閉じられている人ではなく開かれた人だったということに気が付いたのだった。その方と少しでも話ができれば良かったのにと、残念に思えた。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、水上レストラン「珍寶王国 Jumbo Kingdom」をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 水上レストランでのお食事は、香港に足を運んだならば、一度は体験しておくといいようですね。しかし、次に香港を訪れたときにもまた同じ場所で食事をしたいかと言うと、微妙なところですね。(苦笑)カメラマンが撮影してくださった写真が、のちに有料で販売されるであろうことは何となくわかってはいたのですが、いざ、その段階になると、さすがにちょっと引いてしまいますね。これまでの友好モードがいきなりビジネスモードに切り替わってしまうからだと思います。それならば、最初から記念撮影料金込みの値段を提示してくださったほうが有り難いような気もするのですが、現地ツアーの価格競争なども絡んでいるのかもしれませんね。

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2010.01.15

百万ドルの夜景

駆け足で回った黄大仙(ウォンタイシン)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 日本では、道教というよりも「タオ」のほうが馴染みが深いかもしれません。そう言えば、私は黒と白の陰陽のマーク(太極図)に強く惹かれていますが、このマークも道教から来ているようですね。

 香港まで行ったら、やはり百万ドルの夜景を見ておかなければならないだろう。百万ドルの夜景と言っても、百万ドル支払って夜景を見るわけではない。美しい夜景を形成している建物の電気代を計算すると百万ドルというところから来ているらしい。

 百万ドルの夜景を見るために、ガンモは出発前からインターネットで現地ツアーを申し込んでいた。私たちは、現地ツアーのバスが迎えに来てくれるという、宿泊ホテルから少し歩いたところにある別のホテルのロビーで待機していた。時間になると、私たちの苗字が呼ばれた。現地ツアーの日本語スタッフとカメラマンが私たちを迎えに来てくださったのだ。私たちは用意されたツアーバスに乗り込み、百万ドルの夜景を見るためのケーブルカー乗り場へと向かった。同じツアーに参加していたのは、私たちを入れて十人ほどの日本人だった。

 ホテルからツアーバスで数分走ると、ケーブルカー乗り場に到着した。ピークトラムと呼ばれるケーブルカーに乗るために、ケーブルカー乗り場はたくさんの観光客でごった返していた。ケーブルカーは乗り潰しの対象なので、私たちはこれまでに日本に現存するおよそ半分のケーブルカーを乗り潰して来た。しかし、二両編成のケーブルカーに乗るのは初めてである。

 混雑の中、何とか乗り込むと、運良く座席を確保することができた。あいにく、夜景の良く見える右手の窓際ではなかったのだが、それでも首を動かせば外の美しい夜景を見ることができた。

 ケーブルカーが動き始めると、そのきつい傾斜に驚いた。四十五度近く傾いているのではないだろうか。これまで、これほど傾斜のきついケーブルカーに乗車したことがあっただろうか。しかも、ケーブルカーが傾いているというよりも、外の景色が傾いているように見えるのである。それはとても奇妙な光景だった。私は驚きのあまり、
「外の建物が傾いている!」
と何度も口にしていた。

 たいていの場合、日本のケーブルカーは中間地点で対向車両とすれ違う。それは、日本のケーブルカーが上りと下りで互いに引っ張り合っているためである。しかし、このピークトラムは中間地点を通過しても対向車両とすれ違うことなく山頂まで昇った。おそらくこのピークトラムは、日本のケーブルカーとは作りが違っているのだろう。

 さて、山頂に着くとすぐに、二十分余りの自由行動時間となった。集合場所と集合時間を確認し、カメラマンの男性に連れられて、百万ドルの夜景が最も良く見えるところまで移動した。そこには、とても美しい夜景が広がっていた。カメラマンの男性が夜景を背景に現地ツアー参加者の写真をそれぞれ撮影してくださったのだが、ガンモはあとからその写真を売りつけられるに違いないと言って、私と一緒に写真に写らなかった。ガンモは観光地において、そのような手段で写真を売りつけられるのが大嫌いなのだ。

 私たちは現地ツアーの参加者の集団から離れると、見晴台の上から百万ドルの夜景を撮影した。三脚も持たずに来てしまったので、手持ちで撮影することになってしまった。これほど夜景がきれいなら、三脚を用意しておくべきだったと後悔した。私たちはしばらく夜景に見入ったあと、トイレを済ませ、集合場所へと向かった。思えば、世界三大夜景スポットと言われる香港の夜景を見ているというのに、自由行動時間が短過ぎるような気もする。これも現地ツアーに参加しているのだから仕方がない。しかし、もう少し時間が許せば、もっと様々な場所から百万ドルの夜景を眺めることができたのにと思う。

 実は、私たちが参加したこの現地ツアーは、百万ドルの夜景と夕食がセットになっていた。私たちは百万ドルの夜景を見たあと、再びツアーバスに乗り込み、次なる目的地へと向かったのである。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、百万ドルの夜景をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 夜景がきれいということは、夜景を見下ろすことのできる高台に恵まれているということなんですよね。自分自身がネオンの真っ只中にいても、きれいだと実感することは難しいかもしれませんが、少し離れた場所に立ち、他のネオンも共に感じることができてようやくきれいだと実感することになるのです。ネオンからあまりに近過ぎても、また単体のネオンだけでも、きれいだと実感することができないというのは、とても不思議ですね。百万ドルの夜景は、集合体の持つエネルギーを感じさせてくれました。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2010.01.14

駆け足で回った黄大仙(ウォンタイシン)

ガンモの里帰りの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m おそらくガンモは、素の表情がちょっぴり固いのでしょうね。だから、中国人に間違われるのではないかと分析しています。一方、私はいつもニヤニヤしている(つもり)なので、中国人に間違われることは少ないのかもしれません。とは言え、さすがに田舎のほうに行くと観光客が少ないので、私自身も中国語で話し掛けられることがありました。(笑)

 香港のどこを観光するか吟味していたときに、とあるサイトのお勧め情報に「黄大仙(ウォンタイシン)」が掲載されているのを見付けた。黄大仙とは、香港にある道教、仏教、儒教のお寺である。仏教以外は、日本にはあまり馴染みのない宗教のお寺ということで、私たちは観光目的で訪れることにした。

 黄大仙は、MTR観塘線の黄大仙駅前にある。駅を出て地上に昇るとすぐに視界に飛び込んで来るのが、独特の色を放つお土産売り場だ。実は、このお土産売り場は、単にお土産を取り扱っているだけではない。人々が参拝に使う線香も取り扱っているのだ。

 黄大仙では、大きな線香の束に火を点けて、お参りをする。一説によると、この線香の売人が、黄大仙の入口付近にたくさん出没しているようだ。しかし、私たちが足を運んだのは既に夕方だったためか、少し気の強そうなおばあちゃんが一人立っているだけだった。そのおばあちゃんは、参拝客に対し、死に物狂いで線香を売っているように見えた。

 私たちが訪れたとき、黄大仙はあいにく大規模な工事が行われていた。しかも、雨上がりの夕方だったためか、普段よりも参拝客の数が少なめだったようだ。ガイドブックを見ると、地べたにひれ伏して祈りを捧げる参拝客の姿が写っていたが、雨上がりの上に工事中であるという要因も加わって、そのような祈り方をしている参拝客の姿は見られなかった。

 私たちはついうっかりして、線香を買わずに中に入ってしまったため、参拝客のために用意されている備え付けの線香をそれぞれ三本ずついただいて火を点けた。火は、風を遮る箱の中に収められた火種から頂戴した。本格的な参拝客は、線香を三本どころか束で持参している。線香と言っても、見た目は花火のようにも見える。長さも、日本の線香とは比べ物にならないほど長い。不思議なことに、花火の火薬のような部分に火を点けるのではなく、花火の火薬のようなものが付いていないほうに火を点けることになっている。参拝客の中で、花火の火薬のような部分に火を点けてしまった人がいて、慌てて火を消し、線香を逆さまにして火を点け直している人たちがいた。付け直すと言っても、線香が大きいので、かなり大掛かりな作業となっていた。

 火を点けた線香は、線香立てに立てるのだが、とてもふかふかとしていて線香を立て易かった。まるで田植えをするかのような感覚で、私たちは線香立てに線香立を立てた。少し離れた場所から見ると、線香立ては、おでん屋さんのようにも見える。線香の数と願い事の数がイコールなのかどうかはわからないが、もともと私は他力本願があまり好きではないので、自分のことよりも、まずは周りの人たちのことをお願いした。そして、もしも願いごとが叶ったとしても、お礼参りには来られないかもしれないので、日本にいる身近な神仏を通してお礼を言うことになるだろうと、予めお断りしておいた。

 線香を立ててひとまず参拝を終えると、今度はお堂のようなところに入り、椅子に座って再び祈りを捧げた。そこは撮影禁止の厳粛なエリアである。祈りを捧げる人たちがひざまずくことができるように、少し弾力性のあるいくつもの赤い椅子が用意されていた。祈りを捧げている人たちの中には、おみくじを引く人が持つ入れ物のようなものを手に持ち、シャカシャカと振っている人たちもいた。みんな、願い事がたくさんあるのだな、と思った。あとから知ったことだが、黄大仙は主に病気の治癒をお願いするところらしい。私も、筋腫が小さくなりますようにとお願いするべきだったのかもしれない。

 ひととおり参拝を済ませた私たちは、他のお堂にも足を運んだ。例え工事中であっても、少なくとも三つのお堂があり、それぞれのお堂の前には線香立てが用意され、参拝客らが次々に線香を立てていた。腰掛ける場所があったので、私たちはしばらくそこに腰を降ろして参拝客の様子を観察していた。雨上がりの夕方で、しかも工事中だというのに、実に信仰熱心な参拝客が次々に訪れていた。工事中ではない晴れた日のもう少し早い時間ならば、もっとたくさんの人たちが参拝されているのだろう。一見、若い人であっても、線香に火を点け、真剣に祈りを捧げている姿を見て驚いた。

 実は、黄大仙には占いコーナーがあり、占い師たちが占いをしてくれるらしい。中には、英語や日本語で解説してくれる占い師もいるそうだが、時間が遅かったので占いコーナーには足を運ばなかった。とは言え、もともと私には、占い師に占って欲しいようなテーマも持ち合わせていなかったのだが・・・・・・。また、黄大仙には有料の庭園もあったのだが、もう時間が遅かったので、中に入らずに終わった。中に入っていれば、おそらく上海で足を運んだ豫園のような美しい庭園が見られたのではないかと思う。

 こうして私たちは、駆け足で黄大仙を回ったわけだが、やはり、日本では見られない様々な光景にガンモは興味を示していた。思えば、日本には、若者たちが熱心に参拝するような信仰は存在していないように思う。若者たちが神社やお寺に参拝するのはあくまで形式的なことであり、神仏に対して熱心に手を合わせているのは、やはりご年配の方たちばかりのように思える。私自身もまた、普段から自分の中の内的神に話し掛けているため、神社やお寺に存在しているとされている外的神とは縁が薄い。しかし、こうして海外を訪問すると、確実に信仰心の厚い人たちに出会うことができる。では、日本を訪れる外国人たちは、神仏に対する日本人の信仰心をどのようにとらえているのだろうか。熱心に黄大仙に参拝する若者を見て、いろいろなことを思った次第である。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、駆け足で回った黄大仙(ウォンタイシン)をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m いろいろな条件が重なって、駆け足で回ることになってしまった黄大仙でしたが、日本人の信仰心について、改めて見つめ直すきっかけになりました。私自身はできるだけ他力本願を避けたいタイプではありますが、他の人たちがみんなそうかというと、そうでもないような気もします。果たして、神仏との理想的な関わり方とはどのような関わり方なのでしょう。私としては、わざわざ外的神のいる場所に出掛けて行かなくても、自分の中の内的神といつも繋がっているような状態が理想だとは思っているのですが、それはそれでとてもわかりにくい信仰心を持っていることになるのですよね。(苦笑)

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2010.01.13

ガンモの里帰り

乱気流と吠える乗客の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 実は、帰りの飛行機の中でも半袖で過ごしていた私ですが、関西国際空港に着いて飛行機を降りた途端、あまりにも寒くてジャケットを羽織りました。こうしてとうとう四日間の休みも終わり、仕事が始まってしまったわけですが、まるでこれまでの出来事が嘘であるかのように、朝五時になると現実に引き戻されます。(苦笑)できれば、旅行中に撮影した写真をご紹介しながら記事を書いて行きたいのですが、平日は旅行ブログと連携させるにはあまりにも時間が足りないため、文章中心の記事を綴らせていただこうと思っています。

 何を隠そう、ガンモは日本にいながら、日本人から英語で話し掛けられることがある。ガンモと一緒に英会話を勉強しようとしているのではない。ガンモが日本人には見られないこともあるということだ。そんなガンモは中国に行くと、現地の中国人たちに中国語で話し掛けられる。確か、北京を訪れたときも、上海を訪れたときもそうだった。そして、今回訪れた香港においても、ガンモは中国人観光客の女性に中国語で道を尋ねられていた。そのとき、ガンモの前を歩いていた私がガンモを振り返り、
「どうしたの?」
と日本語で話し掛けると、その女性ははっと我に返ったかのように、今度は私に向かって英語で道を尋ねて来た。しかし、私にはその場所がわからなかったので、
「ごめんなさい、わかりません」
と英語で答えた。中国人女性が立ち去ったあと、ガンモに
「中国に里帰りした気分はどう?」
と尋ねてみると、ガンモはちょっぴりふてくされていた。

 また、甘いものが好きなガンモは、香港でコンビニに入り、アイスクリームを買った。値段は四.五十香港ドルだったそうだ。ガンモは五香港ドル硬貨を差し出したらしいが、レジを担当していたおばちゃんが、ガンモに向かって中国語で何か尋ねたらしい。しかしガンモは、レジのおばちゃんが一体何を言っているかまったく理解することができず、おまけに、中国語がわからないということをレジのおばちゃんにどのように伝えたらいいのかもわからず、しばらく固まっていたそうだ。そんなガンモに対し、レジのおばちゃんは、苛立つ様子を見せながら、ガンモに三回も同じことを中国語で尋ねたそうだ。

 お店を出たガンモは、
「中国語で話し掛けられて、相手が何を言っているかわからないときは、何て答えればいいの?」
と私に聞いて来た。
「例えば英語で話し掛けられて、その答えがわかっているのに、自分の語学力がなくて表現できないのならまだいいけど、中国語で話し掛けられて、質問そのものの意味がわからないときは、どうしたらいいんだろう?」
と真剣に悩んでいた。私は、
「英語で答えるしかないんじゃないの?」
と言った。どうやら、ガンモの里帰りも楽ではなさそうだ。

 他にも、街を歩いていると、署名を呼び掛けている人が、最初は私のすぐ近くに立っていていたはずなのに、私のことは無視してガンモに向かって突進して来た。すなわちその人にとって、私は外国人でガンモは中国人だったわけだ。私はその様子を見て、
「あの人、間違いなくガンモのところに突進して来たよね。つまり、ガンモが中国人だと思って、何の迷いもなくやって来たんだよ。でも、私は日本人だとわかったから、避けたんだ」
と言った。

 そんな私も、ガンモと一緒に歩いていると、ごく稀に中国語で道を尋ねられることがあった。私は英語で、
「ごめんなさい。私は旅行者なんです」
と答えた。ガンモもそのように答えればいいのだろうが、あまりにも相手がガンモを中国人だと決め付けた上で向かって来られるので、面食らってしまうらしい。

 ところで、香港で夜の街を歩いたとき、黒人男性に声を掛けられた。何とその黒人男性は、私たちが日本人であることを即座に見破り、片言の日本語で話し掛けて来た。ガンモは、
「何故、黒人男性には俺が日本人だってわかるのに、現地の人は俺を中国人扱いするんだろう」
と頭を悩ませていた。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m そう言えば、香港国際空港でガンモと二手に分かれてお土産を買っているときに、お土産売り場のスタッフに、「Korea?」と声を掛けられました。(笑)まあ、それだけ「似ている」ということなんでしょうね。考え方によっては、母国語を話さなければ、私たちは何人にもなれるのかもしれませんね。

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2010.01.12

乱気流と吠える乗客

香港最後の夜のシンフォニー・オブ・ライツの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 私たちが陣取っていたのは、ブルース・リーの像の近くでした。その辺りですと、残念ながら、シンフォニー・オブ・ライツの全体像は見渡せません。(苦笑)光のシンフォニーは、かなり広い範囲に渡って展開されるので、星光大道(アベニュー・オブ・スターズ)よりももう少し後ろに下がった高い場所から見たほうが良かったのかもしれません。おそらく二回、三回と足を運ぶうちに、最も良い場所を見出して行くものなのでしょうね。

 きのうの雨がまるで嘘のように、朝から空が晴れ上がっていた。夕方の便で日本に帰ることになっているというのに、何だかうらめしいではないか。私たちは香港に来てから、まだ一度も二階建て路面電車に乗っていなかった。できれば、帰国する前に路面電車に乗っておきたいものだ。しかし、路面電車に乗るとなれば、ホテルをチェックアウトしたあとにスーツケースをホテルに預かってもらわなければならない。いくら私が高所恐怖症でも、やはり二階席を利用したいものだ。だからと言って、二階席に向かう急な階段をスーツケースを担いで昇るわけには行かないだろう。とは言え、路面電車に乗ったあと再びホテルに戻り、スーツケースを引き取るのも何だか面倒臭い。おまけに私たちは、前日の疲れがまだ取れていなかった。私たちは、とにかく前例のないほど疲れ果てていたのだ。

 ホテルのチェックアウト時間は十二時だったが、少し早めにチェックアウトを済ませ、ホテルにスーツケースを預ければ、帰国する前に二階建て路面電車に乗ることができるだろう。しかし、結局のところ体力が持たず、私たちはチェックアウト時間ギリギリまでホテルで身体を休めることにしたのだった。ガンモに、
「とうとう二階建て路面電車には乗れなかったね」
と言うと、ガンモは、
「また来るから」
と言った。こうして、何もかも駆け足で消化してしまわないところがいかにも私たちらしいではないか。何となくやり残しを作っておくと、そのやり残しを消化するために再びその場所を訪れることになる。きっと、輪廻転生と同じ仕組みである。

 私たちはスーツケースをコロコロと転がしながら、最寄駅まで歩いた。香港国際空港に向かうため、行きに利用した無料シャトルバスの乗り場を目指そうとしたのだが、途中で道がわからなくなり、結局、ホテルの最寄駅からMTRを利用して香港国際空港に向かうことになってしまった。

 実は、去年の夏にヨーロッパに出掛けたとき、私たちはハード仕様のスーツケースを使用していた。ところが、おそらくスキポール空港からブリュッセルまで無料高速バスを利用したときだったと思うが、私のスーツケースのキャスターが一つ取れてしまい、不安定な三つ足になってしまった。しかも、私のスーツケースは、キャスターを買い足して後から取り付けられる仕様にはなっていなかった。ちなみに、私たちのスーツケースは、何年か前にお揃いで購入した色違いのものである。しかも、確かロンドンに出掛けたときだったと思うが、ガンモが使用しているスーツケースもまた、ケースの一部が破損してしまった。そこで思い切って、再び色違いのお揃いのスーツケースを購入したのだ。今度はハード仕様ではなく、より軽いソフト仕様のスーツケースである。おかげで、ホテルから最寄駅まで十分程度も歩くことになったというのに、スーツケースが軽くなったためにストレスを感じることなく、スイスイ歩いた。

 MTRを乗り継いで、少し早めに香港国際空港にやって来た私たちは、荷物を預けて少し遅めの昼食をとった。行きの便では、ガンモと隣同士の席を確保することができなかったのだが、帰りは行きよりも早めに空港に着いたせいか、隣同士の席を確保することができた。そして、昼食のあとはお土産を買って、いよいよ搭乗ゲートへと移動した。行程初日に香港国際空港に降り立ったときには、お土産コーナーを利用することがなかったので気が付かなかったのだが、香港国際空港のお土産品売り場は思いのほか広い。しかも、高級品も多く取り扱われている。言い換えれば、ここで「ちょっとした」お土産を探して購入するのは難しい。

 お土産を買い終わると、出発にはちょうどいい時間になっていた。私たちはアナウンスに従って機内に乗り込んだのだが、行きと同じキャセイパシフィック航空の飛行機であるにもかかわらず、行きの飛行機とはうって変わって近代的な設備が整っていた。私は、行きの飛行機で足元がひどく冷えてしまったので、ズボンの下にスパッツを履いていた。しかし、帰りの飛行機はこの上なく快適だったのでわざわざ、厚着をする必要はなかったと言える。また、私たちの利用したエコノミークラスよりもグレードの高い席は、横並びの配置ではなく、それぞれの席が斜めに配置され、一つ一つが区切られた空間として存在していた。このような並びの飛行機の座席は、これまで見たことがなかった。

 ただ、乱気流に乗ったせいで、長時間に渡って飛行機がひどく揺れる羽目になった。時にはふわっと落ちるような感覚もあり、怖い思いもした。揺れが激しいため、夕食が配られている最中に、機長の命令でフライトアテンダントたちもシートベルトを着用してしばらく待機したほどだ。また、待機が解除されてからも、安全のため、熱い飲み物は配られなかった。地球の自転の関係なのか、行きよりも帰りのほうが一時間早い到着が見込まれていることが、唯一の救いだった。

 やがて私たちの乗った飛行機は、乱気流に乗って長時間揺れながらも、無事に関西国際空港に着陸した。毎度のことながら、命掛けで飛行機を操縦してくださっている機長を始めとする操縦士の皆さんには感謝である。無事に帰国できた喜びをかみしめながら、飛行機を降りると、私たちの後から降りて来た男性が、何やらスタッフにクレームを言っているのが聞こえて来た。最初のうちは、怒りが少し感じ取れるくらいの声だったのだが、次第に声を荒げ始め、とうとうスタッフを大きな声でののしり始めた。その男性は関西弁で、
「通じてないやろ。話にならへんから、責任者を呼べ!」
と、怒りを露にしながら叫んでいた。男性の大きな声に驚いて、他の乗客もしばらく立ち止まって注目していたほどだ。

 果たして、これからどんなことが起こるのか興味はあったのだが、そのまま見物人になっても男性の怒りを誘うだけだと思い、私たちは静かにその場を離れた。入国手続きをしたあと、預けた荷物を受け取り、税の申請コーナーを通り抜けると、そこは出口だった。すると、そこにはさきほどの怒りに満ちた男性と、責任者らしき男性が立って話をしているではないか。責任者らしき男性は、その男性と同じく関西弁でその男性と話をしていた。しかし、二人の間には見るからに、穏やかで友好的な雰囲気が流れていた。

 どうやら責任者らしき男性が、怒りを露にした男性の話を真剣に聞き、人間的に対処したらしい。どう見てもその光景は、クレームを受けて平謝りしている企業の人間と利用客の関係ではなく、人間同士の一対一の関係だった。責任者らしき男性は、男性のクレームに対し、五十香港ドルを日本円で返却させていただくと言っていた。更に、
「私は毎日ここにいるわけではないですが、ここにいるときに(あなたと)お会いしたときには、また、何らかのサービスをさせてもらいます」
というようなことをおっしゃっていた。何だろう、この安心するような言葉は。責任者らしき男性のこうした態度が、あれほど怒り狂っていた男性の怒りを鎮めたのだ。マニュアルどおりの対応ではなく、心からの対応だと思った。

 すれ違うときに二人の様子を見ると、二人の物理的な距離がとても近かった。明らかに、ビジネスの話をしているのではない距離だった。人間には、パーソナルエリアと言って、第三者から自分自身を守るための領域があるものだが、そのパーソナルエリアを越えるほどの近い距離で話をしていたのである。私は、この責任者らしき男性のコミュニケーション術に感動した。この責任者らしき男性のおかげで、旅の最後の締めくくりが、心温まる人間的な出来事を目撃することができたわけである。

 私たちは、行きと同じく関空リムジンバスに乗り、自宅の最寄駅まで移動した。そこから更に路線バスに乗り換え、二十二時半過ぎにようやく帰宅した。飛行機に乗ったのが日本時間の十七時過ぎだったので、夕方まで香港にいたことを思うと、とても不思議な気持ちである。このままお風呂に入らずにベッドに潜り込みたいほど疲れ果てていたが、ガンモも私も翌日から仕事だったので、疲れ果てた身体に鞭打ってお風呂に入り、ようやく就寝した。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 三泊四日の香港旅行が終わってしまいました。こうして無事に帰国できたことはとてもありがたいことです。旅に出ると、いろいろな人たちに支えられながら、日々生きていることを実感します。機長を始めとする操縦士の方たちもフライトアテンダントたちも、旅先の料理店で私たちのために料理を作ってくれた人たちも、みんなに感謝です。それにしても、今回の香港旅行では、三日目にあちらこちら歩き回ったため、とにかくこれまでにないほど疲れ果ててしまいました。旅行中の記事には、その日のメインの出来事しか綴っていないので、まだ綴っていない出来事をこれから少しずつ綴って行きたいと思います。もう少し、私たちの香港旅行にお付き合いくだされば幸いです。

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2010.01.11

香港最後の夜のシンフォニー・オブ・ライツ

星光大道(アベニュー・オブ・スターズ)とフードコートの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 本当にたくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。香港は、どこに行っても人が多いですね。しかし、どういうわけか、人が多いことに対し、うんざりした気持ちにはなりません。何故でしょう? ガンモは、それなりのスペースが確保されているからではないかと言うのですが、私は、人々の歩くスピードと関係しているように思います。香港の人たちは歩くスピードがそれほど速くはないので、全体的にせかせかした感じがなく、街を歩いていても自分が取り残されているような感覚に陥ることがないために、人が多くても不快感を感じないのではないかと思っています。

 二日目の夜、ガンモは大蛇にうなされることなく快眠できたようだ。しかし、目覚めてみると、朝から雨が降っていた。旅行中、雨に降られるのは憂うつなものである。傘で片手が塞がってしまう上に、訪れる場所の本来の良さが活かされない場合が多い。とは言え、ホテルにこもってしまうのももったいないので、私たちは傘を片手に香港の街へと繰り出した。

 日本で両替して持参した香港ドルがそろそろ底をつきかけていたので、まずは街の両替所に出向いて両替をすることになった。目指すは、昨日、目星を付けておいた街の両替所なのだが、その両替所がなかなか見付からなかった。ガンモ曰く、その両替所は日本円から香港ドルへの換金レートが他の両替所よりも格別に良かったのだそうだ。せっかく両替するなら換金レートの有利なその両替所で両替したいと思い、私たちは雨の中、その両替所を探し回った。しかし、昨日とは別のルートを歩いているのか、なかなか見当たらなかった。

 そこで、昨日、ホテルを出てから歩いたルートをもう一度おさらいするために、せっかく歩いた道を引き返していったんホテルまで戻り、ようやくその両替所を見付けることができた。それなのにガンモは、その両替所の前で本日の換金レートを確認しただけで、首をかしげて含み笑いをしながら私のところに戻って来た。
「どうしたの? 確かにこの両替所でしょ? ここで換金しないの?」
とガンモに尋ねると、ガンモは、
「やられた」
と言う。一体何が「やられた」なのか、ガンモに尋ねてみると、私たちが一生懸命探し回ったその両替所は、売価格と買価格が逆に表示されていたのだという。ガンモ曰く、
「昨日と換金レートが全然違うからおかしいと思ったんだよ」
とのことだった。昨日と換金レートがあまりにも違い過ぎるので、ガンモは昨日、その両替所を通ったときに掲げられていたレートは、売価格と買価格が逆に表示されていたことに気が付いたのだった。そういうことならば、どの両替所で換金してもそれほど変わらりはないことに気付き、その両替所とは別の両替所で無事に香港ドルへの換金を終えた。

 それから私たちは、雨の中、MTRと香港の国鉄を乗り継いで移動して、ちょっぴり遠出をした。そこで新たな体験をしたのだが、それらについては帰国してからじっくりと書かせていただくことにして、香港で迎える最後の夜を飾るシンフォニー・オブ・ライツについて書かせていただくことにしよう。

 香港では、毎日二十時になると、香港島にあるいくつものビルが光のシンフォニーを演出する。これがシンフォニー・オブ・ライツと呼ばれるもので、昨日出掛けた星光大道(アベニュー・オブ・スターズ)から鑑賞できるようになっている。

 一日中、あちらこちらを勢力的に歩き回り、私たちはとにかくへとへとだったが、最後の力を振り絞って、再び星光大道(アベニュー・オブ・スターズ)を訪れた。ありがたいことに、朝から降っていた雨も夕方近くには雨が止んでいたので、対岸に見える香港島の高層ビルの夜景が美しく浮かび上がっていた。

 香港に来れば、シンフォニー・オブ・ライツを見るのが王道のようで、夜の星光大道(アベニュー・オブ・スターズ)はたくさんの観光客で賑わっていた。私たちも対岸の高層ビルが良く見える場所を陣取り、私たちにとっては香港最後の夜を飾るシンフォニー・オブ・ライツが始まるのを今か今かと待ち構えていた。

 二十時になると、音楽とともに、ショーの開始を知らせるアナウンスが流れ始めた。このように、ショーのプログラムが流れているところからして、シンフォニー・オブ・ライツが特別に用意されたパフォーマンスであることをうかがわせた。これから一体どのようなことが始まるのかと思いながら、目を凝らして見ていると、あちらこちらのビルからレーザーが流れたり、ビルのネオンが上から下、下から上へと流れたりと、香港島のいくつもの高層ビルが互いに反応し合って光のシンフォニーを演出していた。まるで、一つ一つのビルが台本通りに何かを演じているかのようだった。いやはや、素晴らしいではないか。

 しかし、準備不足のためか、私たちが立っていた場所からは見えない光も多かった。おまけに、香港最後の夜を飾る光のシンフォニーを動画や写真に収めるために、携帯電話やデジタルカメラを確実に構えようとするあまり、その瞬間を肉眼で楽しむことができなかった。

 私は昔、好きなアーチストのコンサートで演奏される曲目やMCなどを手帳にメモしていたことがある。しかし、コンサートの最中にそれを実践すると、記録は録られるものの、コンサートそのものには集中することができなかった。そのことに気付いてからは、「今、その瞬間」を楽しめるように、記録は録らないことにしたのだった。今、目の前で繰り広げられている光のシンフォニーもまた、記録を録ることに夢中になってしまえば、「今、その瞬間」を楽しむことはできなくなってしまうのではないか。そんな思いがふと、私の脳裏に浮かんだ。しかし悲しいことに、再び香港を訪れるのがいつになるかわからないと思うと、記録を録るのを止めることはできなかった。

 シンフォニー・オブ・ライツは、およそ十五分で幕を閉じた。その瞬間を動画や写真に収めようとしていた私にとっては、あっという間の時間だった。改めて振り返ってみると、やはり、私たちは香港のシンフォニー・オブ・ライツを初めて体験したのだから、「今、その瞬間」を、肉眼を通してしっかりと瞳に焼き付けるべきだったのかもしれない。シンフォニー・オブ・ライツは毎晩見ることができるので、例えば何日も通いつめて、その感動をしっかりと自分の瞳に焼き付けたならば、そこで初めて動画なり写真なりの撮影を始めるべきだったのかもしれない。そんなことを思いながら、今日の自分の取った行動を反省したのだった。

 ほとんど一日中、歩き回っていた私たちは、シンフォニー・オブ・ライツを見たあと、重い身体と重い足をひきずりながら、やっとのことで宿泊しているホテルに辿り着いたのだった。

※画質はあまり良くないのですが、携帯電話で撮影した動画を貼り付けておきます。


香港最後の夜のシンフォニー・オブ・ライツ posted by (C)まるみ

※なお、動画を再生するためには、最新のFlashが必要です。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 記憶と記録、どちらが大切かというと、やはり記憶のほうですよね。実際は、記録よりも記憶のほうが情報量は膨大です。記憶が主観だとすると、記録は客観でしょうか。記録は、自分自身であとから振り返るためのものだったり、第三者に伝えるためのものだったりしますね。記事の中で、好きなアーチストのコンサートの話を例に出しましたが、かつての私は、好きなアーチストがテレビに出演すると、毎回、欠かさずビデオに録画していました。しかし、ある時期から記録を録ることを止め、更にはテレビを見ることさえも止めてしまいました。そういう意味では、好きなアーチストに関しては、ライブを中心に応援しているので、「今、その瞬間」を楽しむことが実現できているのかもしれません。ある程度、回数を重ねれば、「今、その瞬間」を楽しむことができるようになるのかもしれませんが、旅行に関しては、二度と訪れない場所である可能性も高いので、なかなかそうも行きませんね。(苦笑)

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2010.01.10

星光大道(アベニュー・オブ・スターズ)とフードコート

二階建て路面電車と二階建てバスの走る街の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 本当にたくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。このあとも、イギリスの文化をあちらこちらで確認することになりました。それらについては、帰国したあとにまとめてお伝えしようと思っています。多くの方たちが香港好きであることを宣言されているようですが、今の私には何となくその気持ちがわかるような気がします。

 夜中にガンモが私の隣で大きな声を出していた。何やら怖い夢を見てうなされているようだ。いつもならば、私がガンモを揺り起こして、ガンモを現実に引き戻すのだが、私も疲れていたためか、ガンモを起こさずにそのままうとうとしてしまった。ガンモは長い時間、うなされていたように思う。

 朝になり、ガンモに何があったのか尋ねてみた。するとガンモは、
「この部屋には何かいるから」
と言う。私たちが宿泊しているのは、国際都市香港にある歴史のありそうなホテルなので、これまでにそれなりの出来事が起こっていてもおかしくはない。しかし、私はこれといった霊気を感じなかった。普段から、自分なりにいろいろなエネルギーを感じているはずなのに、おかしいではないか。

 ガンモに、
「一体この部屋には何がいるの?」
と尋ねても、しばらく曖昧にされたままだった。私が何度も何度も尋ねると、ガンモはようやく口を開いた。ガンモは夢の中で、ガンモの隣で寝ている私とは反対側の隣に大蛇がいるのを確認し、その大蛇がシューッシューッと音を立てているのを見たそうだ。どうやらそんな恐ろしい夢を見ながら金縛りにあってしまったらしい。ガンモがうなされていた原因が大蛇と聞いて、私が蛇年だから何の害もなかったのだろうかと思った。

 さて、滞在二日目の今日は、ホテルの最寄駅からMTRを二回乗り継いで、九龍(カオルーン)半島の尖沙咀(チムシャツォイ)に足を運んだ。ここには、星光大道(アベニュー・オブ・スターズ)と呼ばれる香港映画のスターたちの手形やサインが集められた海沿いの通りがある。既に亡くなられたスターたちの手形やサインは存在せず、名前だけが掲げられている。今は亡きブルース・リーの像もあり、観光客の興味を惹いていた。

 ジャッキー・チェンの手形とサインがあるというので、探して歩いた。現在、ジャッキー・チェンは香港で一番人気の俳優さんではないらしいのだが、世界的に知られている俳優さんなので、彼の手形に合わせて自分の手を添えて記念撮影をしている人たちが絶えなかった。訪れる人たちが次々に自分の手形と合わせようとするので、人気のある俳優さんの手形は汚れているようだ。

 海に面した星光大道(アベニュー・オブ・スターズ)は、晴れた日には対岸の香港島の高層ビルが良く見える。私たちが訪れていたとき、お天気がそれほどクリアではなかったので、高層ビルがちょっぴりかすんで見えていた。

 その後、私たちは少しだけ足を伸ばして、大型ショッピングモール、ハーバーシティへと向かった。ここにはcity'superというスーパーがあり、その中にセルフサービスのフードコートがあるのだ。このフードコートには、韓国料理や日本料理などの様々なお店が軒を並べている。有難いことに、それぞれのメニューには番号が振られていて、広東語を話すことのできない私たちでも英語で料理を注文することができる。私たちは、ここでついに香港での外食デビューを果たしたのだった。

 私は、早々とベトナム料理を注文して会計を済ませた。実は、ここの会計システムはちょっと変わっている。日本のフードコートならば、それぞれのお店で個別会計を済ませるものだが、このフードコートは、それぞれのお店で料理を注文すると、ひとまず伝票を渡される。注文した人はその伝票を持って集中レジで支払いを済ませ、レシートを受け取る。そして、再びお店に戻り、レシートを提示して注文した食べ物を受け取るというシステムだ。考え方によっては、それぞれのお店は会計を担当しなくていい分、注文を受けたり料理を作って配ることに専念できるとも言える。

 驚いたことに、このフードコートには讃岐うどんのお店があった。香川県生まれのガンモは讃岐うどんを食べてみたいと思ったようだったが、香港でも讃岐うどんは人気が高いらしく、たくさんの人たちが行列を作っていた。ガンモは、私が既に注文を終えて、注文の料理を受け取って席に着いているのをうらめしそうに見ながら、手ぶらのまま、私の座っている席にやって来た。どうやら、讃岐うどんのお店がひどく混んでいるので、他のお店で注文しようかどうしようかと悩んでいるらしい。私は、
「せっかく香港で讃岐うどんのお店を見付けたのに、食べないと後悔するでしょ」
とガンモを叱咤激励した。

 ガンモは再び讃岐うどんのお店に戻り、利用客が途絶えた瞬間に、最も注文しやすいセット料理を注文したようだ。こうしてガンモは、香港で念願の讃岐うどんを食べることができたわけだが、この讃岐うどんが思いのほかおいしかった。お店の前を通ったときに、お店の人がうどんをこねている姿を確認したが、きちんとした手打ちうどんだったのだ。味もおいしく、麺にはコシがあった。ただ、セット料理を注文してしまったため、量が多く、私たちは協力し合って食べた。

 一方、私の注文したベトナム料理もとてもおいしかった。細長いタイ米の中にカレーがしっかりと染み込んでいて、これまで食べたどのタイ米よりもおいしいと感じたのだ。city'superのフードコートは料理もおいしかったが、食べたい料理を自分で注文することができたこともうれしかった。

 昼食を済ませたあとは、city'superでショッピングを楽しんだ。専門店街にある薬局でタイガーバームを見付けたので買ってみた。かつて、香港旅行のお土産と言えばタイガーバームが定番だったのだが、最近はほとんど見掛けなくなってしまっていたので、その存在を再確認することができてとても懐かしかったのだ。

 このあとも、実に盛りだくさんな一日を過ごしたのだが、それらの出来事については、帰国してからじっくりと綴らせていただくことにしよう。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、星光大道(アベニュー・オブ・スターズ)とフードコートをご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 昨日の記事で、半袖カーディガンの下にいろいろ着込んで半袖姿で歩き回っていると書きましたが、私は今日もそのスタイルを変えませんでした。現在の香港の最高気温は二十度弱でしょうか。半袖だとちょっぴり肌寒いので、私のように半袖を着て歩いている人は、全体のおよそ五パーセントにも満たないくらいです。香港は最高気温と最低気温の温度差があまりなく、夜になっても日中と二度ほどしか違わないため、夜でも昼間の服装のまま外で過ごし易いのですが、半袖だとさすがにちょっと寒い感じですね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2010.01.09

二階建て路面電車と二階建てバスの走る街

真冬のベランダの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 本当にたくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。久し振りの鳩の記事だったので、驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。(笑)雛が初めてガンモという人間を見たときは、小人がガリバーを見たときのような驚きに匹敵するのではないでしょうか。独りでお留守番をしているところに、突然見たこともないような大きな生き物がぬっと現れたら、それはそれは驚くでしょうね。ガンモを見て慌てふためく雛の姿を一緒に見届けたかったと思います。

 私たちは朝五時に起床して出掛ける準備を整えると、六時半に家を出た。それから、自宅近くのバス停までスーツケースを転がして歩き、自宅の最寄駅まで路線バスに乗った。自宅の最寄駅からは、関空リムジンバスに乗り替え、関西国際空港へと向かった。この三連休とプラス一日の有給休暇を利用して、香港に出掛けて行くのである。わざわざお金を支払って飛行機に乗るのではなく、先月の北海道旅行同様、これまでの旅で貯めたマイルを消費しての旅である。

 今回は、マイルを貯めているJALではなく、JALと提携しているキャセイパシフィック航空を利用することになった。香港行きのJAL便を押さえることができなかったため、マイルを少し加算して、キャセイパシフィック航空を利用することにしたのである。JALのマイルを消費しての予約となったためか、予約時にキャセイパシフィック航空の予約システムにアクセスすることができず、事前に座席を指定することができなかった。そのため、少し早めに空港カウンターに出向き、座席指定を済ませたいと思っていたものの、荷物を預けるときに、空港のチェックインカウンターの担当女性に、
「申し訳ございませんが、本日、満席となっておりまして、お隣同士のお座席をお取りできない状態にあります」
と言われてしまった。仕方がないので、私たちは別々の席に散らばって座ることにした。

 予定通り、私たちは関西国際空港を十時に出発するキャセイパシフィック便に乗り込んた。飛行機の中は足元がひどく寒く、下半身が冷えてしまった私は何度もトイレに立つ羽目になった。それでも、通路側の席だったので、他の人たちに遠慮することなくトイレに立つことができたことは幸いだった。また、ガンモがトイレのすぐ近くの席に座っていたので、トイレに立つ度にガンモとコミュニケーションを取った。こうしておよそ四時間の飛行を経て、私たちは無事に香港国際空港に降り立った。

 空港からホテルまでは、MTR(地下鉄のような乗り物)と繁華街までの無料シャトルバスを利用した。無料シャトルバスを降りてからホテルまでは、迷いながらずいぶん歩くことになってしまった。中国というと、これまで北京や上海を旅行して来たが、香港は、中国の他の地域とは明らかに違う。何が違うかというと、私たちが地図を見ながらホテルを探していると、私たちを助けるために声を掛けてくださった方が二組もいらっしゃったからだ。私たちは照れもあり、一組目の方に対しては自力で何とかしようとしてお断りしたのだが、二組目に声を掛けてくださった方にはお言葉に甘えてホテルまでの道順をお尋ねしたところ、とても丁寧に説明してくださった。しかも、教えてくださった道順を私たちが誤って歩いているのに気付くと、再びあとからわざわざ声を掛けてくださり、道はあっちだと教えてくださったのだ。

 かつてイギリスを訪れたときにも、エレベータやエスカレータの施設の整っていないロンドンの地下鉄で重いスーツケースを運んでいると、イギリス人紳士がお手伝いしますよと声を掛けてくださったことがある。そのときも、私が大丈夫だと言っているのに、私が階段を昇り切るまでじっと見守ってくださったりして、その優しさにじんと来たものだった。香港人の旅行者に対す優しい心遣いは、イギリスの影響が濃いからなのかもしれない。

 地元の方が道順を教えてくださったおかげで、私たちは無事にホテルにチェックインすることができた。時間は日本時間の十七時前だったが、十一時半過ぎにやや少なめの機内食を口にしただけだったので、私たちは早くもお腹が空いていた。そこで、部屋に荷物を置いてひと息入れたあと、香港の街に繰り出した。しかし、香港は広東語の街である。あいにく私たちは、広東語を理解することもしゃべることもできない。ホテル周辺には、いくつもの飲食店があったが、広東語のメニューだけを掲げているお店も多く、なかなか入りにくかった。お腹が空いているというのに、目の前の温かい中華料理にありつくこともできず、私たちはホテル周辺の街を歩き回った。

 こうしてお腹を空かせたままあちこち歩き回った私たちは、とうとう疲れ果ててしまった。そんなところに、お弁当屋さんを見付けたのだ。そのお店では、中華料理のお惣菜のほか、珍しくお弁当も扱っていた。どうやら、日本のジャスコのチェーン店のようである。私は申し訳ないが、店員さんに英語で話し掛けて、お肉メインのお弁当とお魚メインのお弁当を一つずつと、ついでにチキンも一塊買って店を出た。

 そのままホテルに帰ってお弁当を食べようと思っていたものの、ホテルの近くに心地良いベンチを見付けたので、そこに腰を降ろして、ガンモと二人でお弁当を広げて食べた。広東語がわからないため、なかなかお店に入る勇気を持てなかった私たちが、一生懸命取った行動である。お弁当の温もりが身に染みるほど温かく感じられた。私たちの特異な行動を肯定するかのように、そのベンチの周辺では、私たちの他にも何かを食べている人たちがいた。

 ところで、観光客に優しい香港人がイギリス人の影響を受けているのではないかと書いたが、香港がイギリスの影響を受けているのはそれだけではなかった。香港では、ロンドンの街で見られるような二階建てバスが走っているのだ。しかも、二階建てバスだけではない。二階建ての路面電車も走っている。更に、イギリスと同じように、ホテルのロビーはグランドフロアで、客室はグランドフロアに続いて一階から始まっている。私たちが宿泊している部屋は十六階だが、日本で言えば十七階に相当する。また、客室内のコンセントもイギリス式で、三叉で二百ボルト以上、オン/オフのスイッチがあるところまでそっくりだ。おまけに、道路を歩けば、"LOOK RIGHT →"との注意書きがある。中国の他の地域では右側通行なので、香港は左側通行であることに注意を呼びかけているのだ。左側通行の場合、歩行者が道路を渡るときは右から車がやって来るためである。

 イギリスから遠く離れた日本に近い場所で、これほどまでにイギリスの匂いを感じ取ることになろうとは・・・・・・。イギリス好きの私たちは、到着一日目にして早くも香港のことが好きになりかけていた。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m お弁当を食べたあとは、香港の街をもう少しうろついて、スーパーに立ち寄って買い物をしてからホテルに戻りました。ちなみに、香港の気温は、冬でも日本より十度ほど高いので、香港国際空港からホテルまでは、半袖のカーディガンの下にいろいろ着込んで歩き回っていました。顔のほてりのある私には、それでちょうど良かったのです。しかし、夕方になるとさすがに寒くなってしまいました。ちなみに香港は、先日出掛けた冬の北海道とは正反対で、冬でも室内は冷房が良く効いています。きっと、温暖な気候のせいでしょうね。そのため、夏に冷房の良く効いた部屋で過ごすときのように、冷たい空気が足元に溜まり、足が冷え易くなります。顔のほてりがある私には、足の冷えが進んでますます気持ちの良くない状態に陥ってしまうのですが、大好きなイギリスの雰囲気に誘われて、何とか持ち堪えてみたいと思います。(苦笑)

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、二階建て路面電車と二階建てバスの走る街をご覧ください。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2010.01.08

真冬のベランダ

髪の毛も正月支度の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 本当にたくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。二人揃って、大晦日に髪の毛のお正月支度を整えたわけでありますが、このあと、髪の毛に門松を飾ったわけではありません。(笑)さて、今回は、久し振りに鳩の話題をお届けします。

 子育てができるようになった母ちゃんが、この真冬に卵を産んだ。二つ産んだうちの一つがめでたく孵り、雛がすくすくと育っている。とは言え、真冬であることと、雛が生まれたことで、ここしばらくベランダの掃除をしていなかった。ベランダの掃除をすると、雛を驚かせることになってしまうからだ。そんなこんなで、雛が大きくなってからも、ベランダになかなか足を運ぶ機会がなかった。

 あるときガンモがベランダに出てみると、ほとんど産毛も取れた雛が独りで留守番をしていたそうだ。雛を独りで巣に残していたところからすると、おそらく父ちゃんも母ちゃんも、雛が大きくなり、安心していたのだろう。雛は、いきなり現れたガンモを見上げて驚き、巣の周辺をあっちへ移動したりこっちへ移動したりしながら、ひどくオロオロしていたという。暖かい時期ならば、雛がある程度、大きくなると、ベランダの掃除をして、むしろ私たちが彼らに何の危害も加えないことをアピールできたのだが、寒いこの時期にはなかなかそうも行かない。ガンモは、
「とにかく雛の反応がかわいいんだよ。寒くてベランダに出て行かないし、掃除もしてないから、まだ人間を見たことがないんだろうな。あんなかわいく行動する雛、初めて見たから」
と言った。

 その後もガンモは、しばしばベランダに顔を出して、真冬に生まれた雛の様子をうかがっているようだ。ついこの間、ガンモはとうとう雛を抱き上げて、ベランダの向こう側の景色を雛に見せながら、高い高ーいをしたそうだ。雛は、身体を持ち上げられた直後は少しバタバタと暴れていたそうだが、空が見えて来ると、急に大人しくなったそうだ。もしかすると、自分がこの先、どんな世界を冒険するのかをちゃんと理解しているのかもしれない。

 ところで、我が家のベランダにはもう一つのドラマがある。それは、今は亡きTKMYの二番目の夫であるイケメンくんに新恋人が発覚したことだ。TKMYが亡くなってから、およそ半年が経過したが、それまでの間、イケメンくんは新しい彼女を作るわけでもなく、しばらく喪に服していた。しかし、ようやく喪が開けたのか、イケメンくんは新しい彼女を作ったのだ。何と、その相手とは、まだ巣立ちをしていない母ちゃんたちの別の雛(と言っても、もう立派な大人の鳩)である。イケメンくんがその彼女とイチャイチャしているのをガンモが目撃したのだ。

 ということはつまり、イケメンくんの新しい彼女は、TKMYとは異母姉妹の鳩ということになる。イケメンくんは、鳩の社交界に飛び込み、ベランダの外で新しい彼女を見付けることはしなかった。思えば、ずいぶん近場で新しい彼女に出会ったものである。キッコロ亡きあとに、TKMYがすぐにイケメンくんと結ばれたスピードからすると、新しい彼女ができるまでの半年という期間は、鳩の世界では長いように思う。イケメンくんは、それほどTKMYに惚れ込んでいたのだろうか。TKMYのことが大好きだったからこそ、どこかにTKMYの面影を持ったTKMYと異母姉妹を新しい彼女に選んだのだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ベランダの鳩たちとの付き合いも長くなり、人間関係ならぬ鳩関係がどんどん複雑になって来ました。じっくりと観察していないと、取り残されてしまいますね。ちなみにTKMYは、父ちゃんと二番目の母ちゃんとの間に生まれた鳩でした。父ちゃんにとって、今の母ちゃんは三番目の妻になるので、現在の母ちゃんとの間に生まれた鳩は、TKMYとは異母姉妹なのであります。父ちゃんとの付き合いは、この春でとうとう五年にもなります。父ちゃんは、今ではすっかり貫禄も出て来て、鼻の白いふくらみが年齢を感じさせています。

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2010.01.07

髪の毛も正月支度

映画『つぐない』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。近年の劇場公開作品であるにもかかわらず、劇場公開中、本作が上映されているのを知りませんでした。内容からすると、ミニシアター系映画館で上映されるような作品ですね。ところで、レビューを書きたい映画作品がたくさん控えているのですが、これからしばらくの間、映画のレビューをお休みさせていただきます。実は、今度の連休を利用して、またしてもガンモと一緒にマイル消費の旅に出掛けます。近場ではありますが、日本よりは十度くらい暖かい場所のようです。(笑)

 そろそろガンモの髪の毛が伸びて来ていることに気付いてはいたのだが、年末の忙しさと日頃の寝不足から、サービス満点の床屋さんの営業を延ばし延ばしにしていた。ガンモからは何度も、
「髪、切ってくれ」
とせがまれていたのだが、私は上記の理由から、
「うん、また今度ね」
と、先送りにしていたのだった。

 年の瀬も押し迫った大晦日の日、私はお正月に向けて、自分自身の髪の毛を何とかしたいと思っていた。しばらく白髪染めをしていなかったので、私の髪の毛は生え際の辺りがもはや白くなってしまっていた。気持ち良く新年を迎えるために、天然ヘナを使って白髪染めをしておきたいと思い、買い溜めしておいた新しいダ○ソー天然ヘナの袋を開封した。前回の白髪染めで、一袋をすべて使い切ってしまっていたからだ。

 いつものように天然ヘナを紅茶で溶き、レモン汁を加えてマヨネーズ状になるまで掻き混ぜた。その状態で一時間ほど放置したあと、シャンプードライした頭に天然ヘナを塗り込んで行った。

 実は、天然ヘナのパッケージはかさばるので、ずいぶん前に元箱から出してしまっていた。その状態では、その天然ヘナがナチュラルオレンジなのか、ナチュラルブラウンなのか良くわからなかったのだが、天然ヘナを溶いたときに、どうやら新しく開封したのはナチュラルオレンジではなく、売れ行きの良いナチュラルブラウンのほうであることがわかった。天然ヘナを求めてダ○ソーに行くと、ナチュラルオレンジばかりが売れ残っている。すなわち、ナチュラルブラウンのほうが人気が高いのだ。しかし私は、ナチュラルオレンジのほうが明るい色が出るので好きだった。ナチュラルブラウンだと、ここ最近の私にしては黒くなり過ぎるのではないかと心配になったほどだ。

 天然ヘナを塗り込んだ頭を日本てぬぐいで軽く押さえ、その上からターバンで固定し、更にその上にシャワーカップをかぶった。そして、その状態で「ガンまる日記」と年賀状を書き上げた。自宅近くのポストの集配が十七時前だったので、ポストの集配時間に間に合うように年賀状を仕上げると、天然ヘナを塗り込んだシャワーキャップの上から大きな毛糸の帽子をかぶり、外に出て年賀状をポストに投函した。外に出る前に天然ヘナを洗い流さなかったのは、気温の低い冬のため、できるだけ長い時間、放置したほうがいいと思ったからだ。

 そうこうしているうちに、仕事に出掛けていたガンモが帰宅した。年末年始になると、たいていの人たちは休みに入るものだが、ガンモの仕事は顧客のシステム入れ替えなどの作業が多いため、顧客のシステムが停止する年末年始などに集中して行われることが多いのだ。

 ガンモは、私が頭にシャワーキャップを着けているのを見て、
「新年を迎えるためにヘナしたの?」
と言う。そして、ニコニコしながら、
「ヘナしてるんだったら、俺の髪も切ってくれるよね?」
と言った。私は、自分の頭がこうして新年を迎える準備を整えているので、ガンモの頭も新年を迎える準備を整えることを主張してもいいはずだと思った。そこで、
「うん、わかった。じゃあ、今夜、切ってあげるよ」
と言った。

 私は天然ヘナを洗い流すために、ガンモよりも先にお風呂に入った。洗い流したあとに鏡を見てみると、やはりこれまでよりも暗い色に染め上がっていた。それから床屋さんの準備を整え、待ちかねているガンモを浴室に呼び入れ、久し振りにサービス満点の床屋さんを営業した。ガンモは、床屋としての私の手さばきが上達していることが満足だったようだ。これまではガンモ専属の床屋だったが、現在の仕事を引退したら、床屋を開業するのも悪くないかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m かつて鑑賞した映画の中に、近所の人たちの髪の毛をカットしてあげたり、パーマをかけてあげたりしている「にわか美容師さん」が登場していました。そんな身近なところからも、床屋を始めることはできるのかもしれませんね。でも、私の粗い技術は、相手がガンモだからこそ許されているのであって、他の人たちからはクレームの対象になるかもしれません。(苦笑)

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2010.01.06

映画『つぐない』

ライブで過去を振り返るの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 本当にたくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。考えてみると、応援しているアーチストが引退や解散を宣言せずに活動し続けていることだけでも大変貴重なことなのに、そんな彼らに対し、長年のファンが寄り添い続けていることもまた貴重なことなのかもしれません。しかしその反面、初めてライブに参加した人たちがなかなか彼らのライブに馴染めないというのも、隠し切れない事実ですね。(苦笑)ところで、四日から仕事始めとなったわけですが、仕事が始まるとどうしても寝不足になってしまいます。ここのところしばらく、日付が変わらないうちに更新出来ていたのに、とうとう眠気に負けてしまいました。これまでのように、あとでこっそり日付を更新しておきますね。(苦笑)

 現在、レビューを書きたい映画作品が十七作品ほど控えている。それらを順番に取り上げてレビューを書いて行くか、それとも、現在劇場公開中の作品を優先してレビューを書いて行くかで心が揺れている。DVDで鑑賞した作品もいくつかあるので、それらの作品のレビューを書いているうちに、劇場公開されている作品の公開が終了してしまう。そんなことを思いながらも、今回は敢えて、DVDで鑑賞した映画作品のレビューを書かせていただこうと思う。ちなみに、本作を鑑賞したのは十一月二十二日のことである。

 本編が始まったとき、私は耳に飛び込んで来たイギリス英語が心地良いと感じた。そう、本作はイギリス映画だったのだ。十三歳の少女がタイプライターに向かって、しきりに何かを打ち込んでいる。どうやら少女は、何かを創作しているようだ。彼女は、創作好きのブライオニーである。久し振りに兄が友達を連れて帰宅するため、兄たちを歓迎するために披露する演劇の脚本を書いていたのだ。そんなブライオニーは、自分が見聞きした出来事を、その豊かな想像力で補う習慣があった。彼女の特技とも言える豊かな想像力は、現実と想像の境界を曖昧にし、キーラ・ナイトレイ演じる年の離れた姉のセシーリアと使用人の息子ロビーの恋を引き裂くほどの重大な事件を引き起こしてしまう。

 幼いブライオニーの豊かな想像力と狂おしいほどの嫉妬が、のちに彼女とセシーリア、そしてロビーまでをも孤独にさせる。おそらくブライオニーは、ロビーに対してほのかな恋心を抱いていたはずだ。もちろん、姉のことも大好きだった。そんな彼女は、男女の愛を理解するにはあまりにも幼すぎて、愛が引き起こす行動と欲望が引き起こす行動を明確に区別することができなかった。すべてはいろいろな要因が重なって起こった出来事である。ブライオニーの家に預けられていた従妹が何者かによって強姦されたとき、ブライオニーはその犯人を目撃したと証言し、現実に目の前で起こった出来事とこれまで見聞きしたことを勝手に組み合わせ、ロビーが犯人だと口にしてしまう。

 本作は、映画『プライドと偏見』のジョー・ライト監督作品なのだそうだ。なるほど、映画『プライドと偏見』でもキーラ・ナイトレイが活躍していたが、本作でも主演女優に抜擢されている。過去の作品でコンビを組んでいるだけに、監督が本作を映画化しようと心に決めたときには、既にセシーリアの役はキーラ・ナイトレイに配役しようという構想があったのかもしれない。

 真に愛し合う男女は、何者にも邪魔されるべきではないと思うのだが、時には運命に翻弄されてしまう男女もいる。本作のセシーリアとロビーがまさしくそんな男女だった。『つぐない』というタイトルは、まだ幼かったブライオニーが犯した過ちに対する「つぐない」を意味している。果たして、想像力豊かな妹によって引き離されることになった二人が、のちにどのような人生を歩むことになったのか・・・・・・。切ないラストが映画の余韻となり、いつまでも心の中に残り続ける作品である。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m どんなに後悔しても、過ぎ去った過去を元に戻すことはできないんですよね。ブライオニーによって引き裂かれたひセシーリアとロビーがとても気の毒に思えるのと同時に、豊かな想像力と狂おしいほどの嫉妬のために、好きな二人を引き裂くことになってしまったブライオニーもまた、大変気の毒な存在です。第三者の取った行動が、のちの人生に大きく影響するという、心にずっしりと残る作品ですね。

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2010.01.05

ライブで過去を振り返る

子供のいる家庭と子供のいない家庭の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。選択した状況によっては、人生を通して同時には選択することのできない状況がありますよね。例えば、家庭に子供のいる状況と家庭に子供のいない状況を同時に選択することはできません。だからこそ、それぞれの状況で体験していることは、とても貴重で意味のあることなのだと思います。どちらを体験するにしても、自分で選択したそれぞれの状況の中で、本当に精一杯生き抜いているのであれば、双方の体験に優劣はないように思います。

 仕事収めの翌日は、好きなアーチストの年末恒例のライブに参加した。ライブ仲間のお友達とライブ前の早い時間に待ち合わせをして、コーヒーをすすりながらじっくり話をした。私は普段、コーヒーを積極的には飲まないのだが、マクドナルドの携帯クーポンを使用すれば、一杯わずか百円でコーヒーが飲めるので、時間も気にせずゆっくり話のできるマクドナルドを利用したのだ。

 早めに待ち合わせをしたというのに、旅行のことや映画のこと、健康のことなどを語り合っているうちにあっという間に時間が過ぎ、間もなくもう一人のライブ仲間と待ち合わせる時間になった。年末恒例のライブはいつも二十一時半頃にお開きになるため、ライブの前に晩御飯を食べておこうということになり、食事のできる場所へと移動してイタリアンを食べた。ここでもまた、話をすることがたくさんあった。ああ、おしゃべりに熱中していると、時間が経つのが本当に速い。

 こうして、少し早めの晩御飯を食べたあと、歩いて会場へと向かった。毎年足を運んでいるその会場は、関西地方では比較的大きな会場である。今回は、アリーナ席の十二列目という素晴らしい席をライブ仲間のお友達が用意してくださった。アリーナ席は、スタンド席よりも前後の幅が広く、荷物の多い私でも、荷物を楽に収めることができた。

 定刻よりも少し遅れてライブは始まった。同じライブに毎年参加していても、ライブを通して感じることは毎回違う。どういうわけか、今回のライブでは、過去を振り返ることになった。演奏している彼らと出会ってからこれまでのことが頭の中を駆け巡る。私が初めて彼らの曲をラジオで聴いたのは、今からおよそ二十九年前のことである。それが彼らとの第一次接近遭遇だとすると、その後、第二次接近遭遇を果たし、第三次接近遭遇をも経て現在に至る。

 人間同士が長く関わり続けるためには、決して一方的であってはならない。長く関わりを持っている人たちとは、何らかの相互関係が成り立っている。その相互関係が、現在と未来を継続的に繋いで行く。若い頃のような盲目的な気持ちは既に失われてしまっているとしても、彼らと一生レベルで関わり続けようとする覚悟が、私の中には芽生えている。おそらく、私の周りにいるライブ仲間の友人たちも、同じ気持ちだろうと思う。

 思えば、学生の頃、アルバイトをしながら、一年間で三十本近くの彼らのライブに参加したのが私自身のピークだった。その頃、ツアー先のホテルの同じ部屋で卒論を書いていた友人も、まだバリバリの現役である。彼らを通してたくさんの友人たちと出会い、一部の友人たちは既に別の夢を見始めたものの、未だ多くの友人たちが相変わらず私と同じ夢を見続けている。私には、そのことが当たり前のようでもあり、奇跡であるようにも思えるのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ステージに立っている彼らを見ながら、冷静にこれまでのことを振り返っていました。彼らを通してたくさんの友人たちと出会うことができたのは、私にとっての宝だといつも思っています。友人たちとの付き合いも次第に長くなって来たので、まるで彼らを軸にして、その周辺を一緒にお散歩し続けているような感じですね。ガンモと出会うことができたのも、彼らを好きになったおかげでもありますし、とにかく、彼らにはとても感謝しています。(笑)

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2010.01.04

子供のいる家庭と子供のいない家庭

映画『ニュームーン/トワイライト・サーガ』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。実は、ベラのお父さん役の俳優さんが、私の主治医であるI医師に良く似ているんですね。ベラのお父さんが登場する度に、「あ、I先生だ」と心の中でこっそり思っています。(笑)

 I医師の診察を終えたあと、保健調剤の薬局に処方箋を注文した私は、カングーを運転して神戸駅周辺を目指そうとしているガンモの到着を待っていた。実はこのあと、十二月最後の週末を利用して、ガンモの実家に帰省することになっていたのだ。その日はI医師の診察を受けたばかりでなく、ホットヨガのレッスンも終えたあとだった。私は大きな荷物を抱えて、ガンモからの神戸到着の連絡を待っていた。

 ガンモは、予定よりも遅れてやって来た。無事にガンモとの合流を果たし、カングーに私の大きな荷物を積み込むと、私たちはガンモの実家のある香川県坂出市へと向かった。

 私は二十八日の月曜日が仕事収めだったのだが、クリスマスには仕事納めをして、有給休暇などを利用して年末年始の休暇に突入した人たちもいるのかもしれない。夕方だったが、西へ向かう高速道路は思いのほか混雑していた。その週末は、高速道路の利用料金が千円均一キャンペーンの対象ではなかったというのに、高速道路を利用して帰省される方たちがずいぶん多かったようだ。

 それでも、晩御飯を食べたり、途中でトイレ休憩を挟んでも、二十一時前にはガンモの実家に到着していた。あらかじめ、義弟には帰省することを伝えておいたので、私たちが快適に過ごせるように、義弟が部屋の準備を整えてくれたようだ。

 現在、ガンモの実家には、義父が独りで住んでいるのだが、近くに住む義弟が一日に何度も義父の様子を見に行ってくれている。義母が辛い闘病生活をしていた頃も、義母が亡くなり、一時的に義父の身体が弱ってしまったときも、義弟にはとにかくお世話になりっぱなしだった。しかも、私たちがいつ帰省しても、仏壇には新鮮なお供えとお花が添えられていて、家の中もきれいに片付けられている。義弟には本当に頭の下がる思いである。

 とは言え、離れて暮らしている上に、年齢も離れているせいか、ガンモと義弟はあまり積極的にコミュニケーションを取ろうとはしない。ガンモは、良くしてくれる義弟のことを「長男」と呼ぶほど義弟に頼り切っている。

 今回、私たちはガンモの実家に一泊した。一時的に身体の弱っていた義父は、前回帰省したときと変わりなく、とても元気そうだった。

 翌日のお昼過ぎに、義弟が家族と一緒に実家にやって来た。義弟には三人の子供たちがいるのだが、そのうち二人は義妹と彼女の前夫との間に生まれた子供たちである。それでも、子供たちは義弟に、まるで本当の父親のように良くなついている。

 私たちは義弟から、現在の義父の状況や困っていることなどについてじっくりと話を聞きたかったのだが、三人の子供たちがとてもにぎやかで、なかなか真剣な話を切り出すことが出来なかった。我が家には子供がいないので、夫婦で真剣な話を始めようと思えばいつでも始められる状況にある。しかし、子供がいるということは、大人たちも常に子供モードで活動しているに等しいのだと理解した。義弟と真剣な話をしたいと思ったら、義弟を子供モードからいったん切り離さなければならない。それはすなわち、子供たちから義弟を一時的に奪うことに等しい行為だと思った。

 子供たちは無邪気に、私たちにお年玉をせがんだ。私たちは普段、義弟にとてもお世話になっているお礼の気持ちを、子供たちへのお年玉に替えた。しかし、せっかく帰省して一泊したというのに、大人同士の会話を通して、義弟と本質の部分で触れ合うことはできなかった。義弟にいつもお世話になっている気持ちを言葉にすることさえ出来なかったのだ。私たちは義弟に対して言えなかった気持ちを、こっそりと年賀状にしたためるしかなかった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 私の実家の両親に今回のことを報告すると、子供がいると、込み入った話が出来ないのは当たり前のことだと言われてしまいました。ということは、私たちもまた、親の時間を奪いながら育って来たのですね。(笑)お子さんのいらっしゃるご家庭では、例えば今回のように大人の兄弟同士の会話を実現させようと思うと、また別の機会を設けていらっしゃるのでしょうか。しかし、それも何だか子供たちに対して秘密を持ってしまっているような気がして、悪いような気さえしてしまいます。夫婦二人だけで生活をしていると、いつも対等でオープンな関係が実現されているので、どんなときも何でも話せることが基準となります。しかし、そうではない状況のとき、一体どのように対処したらいいのかわからなくなってしまいますね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2010.01.03

映画『ニュームーン/トワイライト・サーガ』

更年期引退(後編)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m あとから慌てて、漢方薬の写真を掲載しておきました。そう、これまではクラシエ(旧カネボウ)の漢方薬を処方していただいていたのですが、今回からツムラの漢方薬に変わりました。処方箋のある保健調剤の漢方薬はともかく、薬局で医薬品を購入するときは、番号が振られているので、漢方薬の難しい名前を覚えなくても、クラシエの××番などと覚えて行けばいいのかもしれませんね。(笑)

 映画『トワイライト~初恋~』が思いのほか良かったので、続編が公開されるのを楽しみにしていところ、ようやく公開されたので観に行った。今から一ヶ月以上前の十一月二十九日のことである。

 前作はとてもわかりやすいストーリーだったのが、本作は内容も豊富な上に登場人物も蓄積されて、ヴァンパイアたちをも含む登場人物たちの交友関係が少々わかり辛くなっていた。前作の映画『トワイライト~初恋~』の内容をしっかりと頭の中に叩き込んだ上で覚悟して鑑賞に臨まないと、その盛りだくさんな内容にどんどん取り残されてしまうかもしれない。

 予告編で紹介されている程度に簡単なストーリーを書いておくと、前作で固く結ばれたはずのヴァンパイアと人間のカップル、エドワードとベラがとうとう別れを決意する。しかし、あれほど愛し合っていたはずのエドワードとの別れが受け入れられず、ベラは自分自身を失ってしまう。あるときベラは、自分が危機的な状況に陥ると、エドワードの存在をすぐ側に感じることに気が付いた。エドワードはベラと離れても、ベラを見守り続けているのだろうか。そんなベラの悲しみを癒やしてくれたのは、幼馴染のジェイコブだった。

 ソウルメイトやツインソウルに興味のある方ならば、エドワードとベラがツインソウルで、ベラとジェイコブがソウルメイトだとすぐにわかるのではないだろうか。エドワードがベラとの別れを選んだのは、決してベラのことが嫌いになったわけではなく、ベラを自分自身の問題に巻き込みたくはないという、むしろベラへの強い愛情から取った行動だった。一方、例えどんな困難にぶち当たろうとも、ベラはエドワードと離れたくはなかった。互いに深く愛し合っているはずなのに、愛情表現が異なっているところが、いかにもツインソウルである。

 エドワードとベラからは、男と女という両極を強く感じる。すなわち、エドワードがベラといるときは男性性に大きく傾き、ベラがエドワードといるときは女性性に大きく傾いているのがわかる。しかし、ベラがジェイコブといるときは、女性性に大きく傾いていない。ベラとジェイコブは、まるで兄妹のように仲が良い。ジェイコブは、ベラといるときに男性性に大きく傾こうとしているが、ベラの態度が女性性に大きく傾かないので、空回りしているように思える。ソウルメイトであっても、互いに男性性に傾いたり女性性に傾いたりすることで、男女としての関係を成立させる組み合わせもあるのだろうが、この二人の場合は友達のソウルメイトなのだろう。何故なら、ベラが女性性に大きく傾く対象は、エドワードと決まっているからだ。ベラは潜在的にそのことに気付いていたので、ジェイコブに対しては友達の姿勢を貫いていたのだと思う。

 ゆったりとした流れの前作に対し、中身のたっぷりと詰まった本作は、前作とあまりにも作風が変わってしまっていたので不思議に思っていたところ、どうやら前作と本作とでは監督が異なっているようだ。なるほど、それならばうなずける。

 それにしても、ヴァンパイアのエドワードは本物のヴァンパイアのように感じられるし、狼一族であるジェイコブもまた、狼のように見えてしまうのが不思議だ。更に、映画『フロスト×ニクソン』でフロストを演じていたマイケル・シーンもまた、本物のヴァンパイアのように感じられる。そういう意味で、演出が素晴らしく、役者さんがすっかりその役にはまってしまっている作品と言えるのではないだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 前作に比べると、ずいぶん盛りだくさんな内容だったと思います。何と、今回はアメリカだけに留まらず、登場人物たちがイタリアにまで飛んで行くんですね。監督が変わったことで、前作とは違う雰囲気を味わうことができるかと思います。しかし、前作を鑑賞していない方には、とても難解な作品かもしれませんね。

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2010.01.02

更年期引退(後編)

更年期引退(前編)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。血液検査の結果に含まれている「LH 前」や「FSH 前」などの「前」は、おそらく「排卵前」ということなのでしょうね。採血した時期によって正常値の範囲が異なるので、基準となる時期を示しているようです。それにしても、採血しただけで、その人が今、どの時期にいるのかがわかってしまうものなんですね。

 診察室を出たあと、受付で診察料金を支払い、処方箋の用紙を受け取ったものの、その日は十二月最後の土曜日の、しかも一七時頃だった。私は受付の女性に、
「この時間にまだ開いている保健調剤の薬局はありますか?」
と尋ねてみた。すると、受付の女性は、難しい顔をしながら、
「あるにはあるんですが、この薬は取り扱っていないかもしれません」
とおっしゃった。私は、それでもいいので教えて欲しいと申し出た。

 いつもならば、午後一番の診察の予約を入れているので、診察を終えたとしても、神戸駅前にある保健調剤の薬局で処方箋を受け取ることができる。しかし、神戸駅前の保健調剤の薬局は十六時で閉まってしまう。私はしばらく考え、仮に今日、I医師に処方していただいた漢方薬の持ち帰りが出来ないとしても、年末なので、できれば今日のうちに注文しておきたいと思った。保健調剤の薬局では、在庫がない場合、薬を取り寄せてくださるのだ。受付の女性は、病院のすぐ近くにある薬局が遅くまで営業していると教えてくださった。

 私はその足で、病院近くの薬局を訪れたのだが、やはりその薬局では、八味地黄丸を取り扱ってはいなかった。薬剤師さんは、
「今日、これから注文すれば、月曜日には届きますが、どうされますか?」
と尋ねてくださった。私は、年末だったので、薬を取り寄せてくださるようにお願いした。神戸駅周辺は、私の通勤経路からは外れてしまうのだが、年末なので仕方がない。保健調剤の薬局は、日曜日は営業していない。また、月曜日に職場近くの保健調剤の薬局を訪れたとしても、その薬局で八味地黄丸が取り扱われているかどうかはわからない。そこで注文したとしても、薬を入手できるのはお正月明けだろう。仮に、それより以前に薬局に届けられるとしても、自宅から職場近くの薬局までは片道一時間半掛かる。月曜日が仕事収めで、しばらく休暇に入るというのに、薬を受け取るためにわざわざ出掛けて行くのは億劫である。それならば、少し遠回りしてでも、月曜日の仕事収めのあとに神戸に寄って薬を受け取るほうが確実だったのだ。

 そして、月曜日に仕事収めをして職場の納会に参加したあと、土曜日に薬を注文しておいた神戸駅周辺の薬局に立ち寄った。土曜日とは違う薬剤師さんが対応してくださり、私は無事に薬を受け取った。私がこれまでに八味地黄丸を服用したことがないと言うと、薬剤師さんは八味地黄丸について丁寧に説明してくださった。八味地黄丸は、腰痛や排尿異常などを改善する働きがあるのだそうだ。薬剤師さんには、尿が出難いなどの症状に効果がありますと言われたのだが、どちらかと言うと私はその反対だった。不安になったので、帰宅してからインターネットで調べてみると、尿が出難い場合も、私のような頻尿の場合も症状が改善されるらしい。

 薬を受け取るとき、薬剤師さんに、
「他に何か気になることはありますか?」
と尋ねられたので、
「以前は桂枝茯苓丸を処方していただいていたのですが、今回のお薬との違いは何でしょうか?」
と尋ねてみた。我ながら、いい質問である。すると、薬剤師さんは、薬のアンチョコを見ながら、
「桂枝茯苓丸はどちらかと言うと、血の巡りを改善するお薬ですが、今回の八味地黄丸は、身体の水分の巡りを改善するお薬です」
と答えてくださった。なるほど、良くわかった。薬剤師さんに最初に説明していただいた効能に、腰痛が上げられていたが、確かに筋腫が大きくなると腰痛もほのかにあるので、私はこの新しい薬に期待した。

これまで服用していた桂枝茯苓丸

 翌日から、八味地黄丸を服用し始めた。これまで服用していた桂枝茯苓丸は、朝と夜の一日二回の服用で良かったのだが、今回から新しく服用することになった八味地黄丸は、一日三回の服用である。実は、先日、I医師に処方していただいている桂枝茯苓丸が足りなくなり、薬局で購入した医薬品の桂枝茯苓丸も一日三回服用するタイプだった。これまで一日二回しか服用していなかったのが、いきなり一日三回の服用に変わると、お昼の服用を忘れてしまう。実際、その医薬品の桂枝茯苓丸も、昼食前に服用するのを忘れてしまい、夕食前に昼の分と合わせて二包服用することが多かった。

薬局で購入した医薬品の桂枝茯苓丸

薬局で購入した医薬品の桂枝茯苓丸の中身

 しかし不思議なことに、ひとたび八味地黄丸を服用し始めると、昼食前に服用を忘れるということはなくなって来た。しかも、服用し始めてからわずか一日で、トイレの回数が減って来た。漢方薬は、西洋医学の薬のようにすぐには効かないと思っていたのだが、服用し始めた次の日の朝から、トイレに行きたくて早朝に目が覚めることもなくなったのだ。これは大変ありがたい変化である。

 漢方薬は、できればぬるま湯で服用したほうが良いとのことなので、自宅で服用するときはポットのお湯に水を加えてぬるま湯にして服用するようにしているほか、出掛けて行くときは、ステンレスボトルの中にお湯を入れて持参している。新しい薬と言い、ステンレスボトルに入れたお湯と言い、私としては「新たな友」に囲まれているという感じである。

今回から処方された八味地黄丸

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m わずか一日で八味地黄丸の効果が表れたのは驚きでした。思えば、桂枝茯苓丸を服用し始めたときも、生理の出血量が極端に少なくなり、その効果に驚いたことを思い出します。それを考えると、私のエストロゲンレベルが下がったことで、生理の出血量が少なくなっていることを考慮し、漢方薬を桂枝茯苓丸から八味地黄丸に切り替えてくださった理由が良くわかります。I医師の的確な漢方薬の処方に敬意を表したいと思います。

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2010.01.01

更年期引退(前編)

ホットヨガ(一七二回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。皆さん、新年、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。去年の出来事をまだ綴り切っていないのに、とうとう新年を迎えてしまいました。しばらくは去年の出来事を綴らせていただくことになろうかと思いますが、ご了承くださいませ。早々に年賀状をくださった皆さん、どうもありがとうございます。私たちからの年賀状は、大晦日の夕方に投函させていただきました。到着が遅くなるかと思いますが、気長にお待ちくだされば幸いです。

 三宮店でホットヨガのレッスンを受けたあと、私は神戸まで出向き、I医師の診察を受けた。いつもは三ヶ月分の漢方薬を処方していただいていたのだが、先月の診察後に受けた血液検査の結果が出るというので、およそ一ヵ月後の診察を予約していたのだ。

 三ヶ月周期で次の診察の予約を入れていたときは、難なく予約が取れていたのだが、一ヵ月後の予約となると、既に予約が詰まってしまっていたり、私の北海道旅行やI医師の休みの時期を外すことになったりして、結局、一ヶ月以上先の予約となってしまった。そのため、せっかくI医師が処方してくださった一ヵ月分の桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)がとうとう底をついてしまった。そこで私は、薬局に駆け込み、保健調剤ではない医薬品の桂枝茯苓丸を購入した。何と、八日分しか入っていないというのに、一八八〇円もした。この金額は、私がいつも支払っているおよそ三ヵ月分の保健調剤の桂枝茯苓丸の金額とほとんど変わらない。

 それはさておき、今回はいつものように午後一番の診察の予約が取れず、十六時半からというこれまでにない時間帯の診察だった。完全予約制の病院で、私と同じ時間帯に三人の女性が受診待ちをしていたので、I医師もかなりお忙しい状況だと思われる。私が待合所に案内されたとき、私よりも先に受診待ちをしていた女性の一人がトイレに立った。その間に、その方のお名前が呼ばれたのだが、その方が席を立たれていたからだろう。次に私の名前が呼ばれた。おそらく本来ならば、私はトイレに立った女性の次に呼ばれるべき存在だったので、I医師が少し焦っているのがわかった。

 I医師は、血液検査の結果が印刷された紙を私に差し出して、説明に入った。その紙には、

・LH 前           1.5 mIU/ml
・FSH 前           5.4 mIU/ml
・エストラジオール血清  36.1 pg/ml

と書かれていた。私にはまったく馴染みのない数字なので、I医師に説明していただかなければ何のことだかさっぱりわからなかった。I医師は、
「エストラジオール血清というのがエストロゲンです」
とおっしゃった。なるほど、なるほど。しかし、その数値が低いのか高いのか良くわからない。I医師曰く、やはりエストロゲン値が下がっているとのことだった。ところが、更年期が始まっているのかというと、そうではないらしい。I医師は、
「FSHは卵巣刺激ホルモンですが、この値が低いようです。更年期を迎えた場合は、卵巣から女性ホルモンを出そうと頑張って、この値が高くなるはずなんです」
とおっしゃった。つまり私は、何らかの理由により、卵巣刺激ホルモンが減少した結果、エストロゲンの分泌量が減っているらしい。I医師曰く、卵巣刺激ホルモンが減少しているとは言え、エストロゲンの分泌量が減っていることは筋腫にとってはいいことなので、しばらくこのままで様子を見ましょうということになった。

 私には、この検査結果がとても意外だった。私自身、筋腫がここまで成長し続けたのも、エストロゲン優勢の状態に傾いたことが原因だと思っていたからだ。それが、更年期を迎えたわけでもないのにエストロゲンの分泌量が減少してしまったというのが、何とも不思議なのだ。一体何が原因でこのようなことになったのだろうか。筋腫があまりにも大きくなり過ぎて、もはやこれ以上、大きくなってはいけないという危機感から、エストロゲンの分泌量が少なくなるような現象が私の身体に起こったのだろうか。

 I医師は私の変化を、「筋腫にとっては良い状況」ととらえてくださったので、この血液検査の結果が他の病気を連想させるものではなさそうである。帰宅してからインターネットで調べてみると、低めの値とは言え、どうやら正常値の範囲内と言えそうである。(当院で行う不妊の基本検査および基礎体温とホルモン検査を参考。採血する時期がエストロゲン期かプロゲステロン期であるかによって、正常値の範囲が異なっている)

 エストロゲンレベルが下がっているということは、生理の周期にも影響が出ているようで、これまでの二十八日型から二十五日型に変化しただけでなく、生理の日数も一週間継続していたのが五日程度に縮んだ。筋腫がある人は、生理がダラダラと続くことが報告されているが、エストロゲンレベルが下がったおかげで、次第にその状況からは解放されて来たということだ。また、生理の出血量も驚くほど少ない。I医師のおっしゃる「筋腫にとっては良い状況」というのは、エストロゲンレベルが下がることで、筋腫があっても出血量が少なくなり、貧血にならないことを指しているのだと思う。

 ちなみに、私は自分のプロゲステロン値も知っておきたいと思い、I医師に、
「今回の血液検査では、プロゲステロン値は出ていないのですか?」
と尋ねてみた。するとI医師は、
「エストロゲン値が下がっているということは、もちろんプロゲステロン値も下がっているはずですが、プロゲステロン値を測定しても意味がないので、測定はしていません。できるだけ無駄な検査を避けて、患者さんの負担を少なくしています」
とおっしゃった。なるほど、もともと今回の血液検査の目的は、実際にエストロゲンレベルが下がっているかどうかを知るためのものだったので、プロゲステロン値は測定対象から外されたのだろう。

 実は私には、顔のほてり以外にも気になることがいくつかあった。その一つは、トイレが非常に近いことである。筋腫が大きくなると、筋腫によって膀胱が常に圧迫された状態にあるので、トイレが近くなることは知られている。しかし、トイレに立ったときに、ほんの少ししか尿が出ないわけではない。ということは、どうやら筋腫の大きさが原因というわけではなさそうだ。トイレに行きたくて、朝方、目が覚めてしまうこともしばしばである。その度に、隣に寝ているガンモを起こしてしまうのも申し訳ない。また、詳しくは書けないが、それ以外にも気になる症状があったので、I医師に相談してみた。するとI医師は、
「ああ、そうですか」
と、まるでそのことに対し、心当たりがあるかのような口調でおっしゃった。それは、筋腫が大きくなり、骨盤の位置がずれたことにより発生しているらしい。私は、
「漢方薬で何とかならないんでしょうか?」
とI医師に尋ねてみた。するとI医師は、
「漢方薬でも、ある程度は緩和されます」
とおっしゃった。そしてI医師はしばらく考えたのち、
「筋腫の症状は落ち着いて来ているので、漢方薬を変えてみますか」
とおっしゃった。そして、これまでの桂枝茯苓丸から八味地黄丸(はちみじおうがん)に変更して処方箋を書いてくださったのだ。私はI医師にお礼を言って、診察室を出た。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 「一年の計は元旦にあり」という言葉もありますので、新年早々、筋腫の話を持ち出すのもどうかと思ったのですが、念のため、去年の元旦の記事を確認してみたところ、天然ヘナの記事でした。去年、一年中、毎日天然ヘナを使い続けていたわけでもないので、安心して筋腫の記事を書いてみました。(苦笑)記事が長くなりますので、二回に分けて記事を書かせていただきますね。

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