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2009.12.21

映画『パイレーツ・ロック 』

冬の旭山動物園の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 勤務先へのお土産にと、旭山動物園でお菓子を買い、次なる目的地に宿泊したあと、旅行の大きな荷物とともに、購入したお土産も一緒に送りました。しかし、十九日の朝に発送をお願いしたにもかかわらず、到着は二十二日になると言われてしまいました。北海道から荷物を送る場合、通常よりもプラス一日だけでは足りないのですね。発送する荷物はパンパンに梱包してしまっていたので、もはやお土産だけを取り出すことはできず、仕方なく、帰りにもう一度、別のお土産を買いました。旭山動物園のロゴ入りのお土産は、いろいろなところで売られていたので助かりました。ところが、そのお土産を自宅に持ち帰ったところ、あろうことか、私の不注意でそのお土産を足で踏んでしまいました。踏んだときに、バリバリっと音がしたのですが、もしかすると、中には割れていないお菓子もあるかもしれないと思い、恐る恐る勤務先に持参してみたところ、箱を開けてみると一つ残らず割れてしまっていました。結局、新たに購入したお菓子は職場では配ることができず、しぶしぶ自宅に持ち帰りました。(苦笑)さて、冬の北海道旅行について綴っている最中ではありますが、今回は映画のレビューをお届けします。

 十一月一日の映画サービスデーに鑑賞した三本の映画のうち、三本目の作品のレビューを書かせていただくことにしよう。本作は、公開前から予告編を何度も目にして、公開を心待ちにしていた作品だった。

 一九六〇年代のイギリスにおいて、ラジオでロックを流す時間を政府が規制するようになり、人々は一日わずか四十五分しかラジオでロックを聞くことができなくなってしまっていた。そこで、ロック好きの有志たちが集まり、イギリスの法律が適用されない海域に浮かぶ船の上に、二十四時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局を開局した。本作は、そんな船上の海賊ラジオ局を舞台としたコメディである。

 海賊ラジオ局でパーソナリティを務める人たちは、みんな個性的な人たちばかりである。そんな彼らに共通しているのは、とにかくセックスが大好きであるということだ。彼らの発信するラジオ放送は、彼らと同じようにロックが大好きな英国の若者たちから絶大な支持を得ている。みんな、ラジオを通してロックを聴きたくてたまらないのだ。若者たちから絶大な支持を得ているのをいいことに、海賊ラジオ局のパーソナリティたちは、週に一回、女性リスナーたちを船上に招いては、セックスを楽しんでいる。コメディ映画でなければ受け入れ難い状況が、船の上では繰り広げられていたのである。愛情ベースのセックスならまだしも、相手が異性であれば誰でもいいというスポーツ感覚のセックスは、例え映画といえども私には受け入れ難かった。この描写さえなければ、とても個性的で愉快な映画だったのにと思うと、少し残念である。

 素行が悪いために高校を退学させられたカールは、更生のため、船のオーナーと交流のある母の勧めでこの船にやって来る。新入りの若いカールを一人前にしようと、船の先住民たちはカールにセックスの手ほどきをしたりもする。セックス好きのパーソナリティたちがたくさん乗り込んでいるこの船で生活を続けることが、果たしてカールの更生に役立ったかどうかはわからないが、とにかくカールはこの船の上で特別な体験をすることになる。

 誰に何と言われようが、とにかくロックが大好きという人たちばかりが集まった船の上で、カールの実の父が同船しているかもしれないことがわかったり、ちょっぴり冴えないパーソナリティが美女と結婚することになったりと、次々に繰り広げられるはちゃめちゃ劇は、最後まで観客を惹き付けて離さない。船にトラブルが発生し、危うく沈み掛けてもなお、ラジオ放送を止めようとはしないパーソナリティもいる。何故なら、船はゆっくりと沈んで行くからだ。もう、命懸けでロックが大好きなのである。

 私もブリティッシュロックは好きだが、世代が違うためか、あいにく本作の中で流れる一九六〇年代ロックにはあまり馴染みがなかった。一九七〇年代のプログレッシブ・ロックなら知っている曲もたくさんあったことだろう。とは言え、一九六〇年代のブリティッシュロックに詳しくなくても、楽しめる構成となっている。

 ロック好きの人たちを取り締まろうとして空回りしてしまうイギリス政府は、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズで海賊たちに太刀打ちできないイギリス軍の頼りなさに相当するものがある。国なんか、当てにならない。時代を動かすほどのエネルギーを持っているのは、ロックを取り締まろうとする政府ではなく、ロックに対して情熱を注ぎ込んでいる人たちなのだ。これは、義務では決して人を動かせないことをも意味している。どんなときも、人を動かすのは情熱なのだ。また、沈みかけた船を救うのが、イギリス政府ではないことも実に興味深い結末ではないだろうか。コメディならではの選択である。

 本作をここまでユニークな作品に仕上げたのは、映画『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティス監督である。映画『ラブ・アクチュアリー』の軽快さが、今度はロックに傾いたという感じだろうか。いやはや、こんな海賊ラジオ局が実在したとは思えないが、鑑賞する人たちすべてに、この時代を生きた人たちがロックを大好きな気持ちがひしひしと伝わって来る作品である。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 映画というと、あちらこちらのロケ地でいろいろなシーンが少しずつ撮影されるのが当たり前になっていますが、本作はほとんどすべてのシーンが船の上で撮影されています。それでも、決して観客を飽きさせない構成になっています。次から次へと舞台が贅沢に切り替わる作品だけが面白い作品ではないのですね。そこにいる人たちが織り成すドラマの中身が大切なのだと思います。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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