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2009.12.13

映画『サイドウェイズ』

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 十一月一日の映画サービスデーに鑑賞した三本の映画のうち、二本目の作品のレビューを書かせていただくことにする。本作を鑑賞しようと思ったのは、ひとえに小日向さんが出演されていたからだ。私は、特に彼のファンというわけではないのだが、役者としての彼の実力には注目している。

 本作は、日本映画ではあるものの、舞台となっているのはナパ・バレーというアメリカのカリフォルニア州にあるワインの産地である。もともと、ハリウッド映画の『サイドウェイ』という作品をリメイクしたものらしい。アメリカに住む友人の大介が結婚するというので、小日向さん演じる道雄がアメリカに渡り、大介の独身最後の旅行として、しばらく行動を共にする。道雄自身もかつてアメリカに留学していたことがあり、大介とはその頃からの付き合いである。似た者同士よりも、性格が正反対のほうが仲良くできるのだろうか。ちょっぴり奥手な道雄に対し、大介はすこぶる行動的である。お金持ちのアメリカ人女性との結婚を間近に控えているというのに、道雄と出掛けた旅先で出会った女性とひとときの恋を楽しむという乗りの軽さを備え持つ大介は、私からすれば、最も避けたいタイプの男性である。

 一方、道雄はこのアメリカ旅行で、偶然にも、留学中に好きだった鈴木京香さん演じる麻有子と再会する。二人とも、互いにどことなく好意を持っていそうな雰囲気が漂っているのに、なかなか距離が縮まらないところが何とももどかしい。道雄ももう若くはない四十代で、麻有子もバツイチという設定だったので、新しい恋に対して慎重になってしまう気持ちもわからなくもない。道雄と麻有子がそれほどスローな恋愛を展開しようとしているというのに、結婚を間近に控えているはずの大介は、菊地凛子さん演じる麻有子の親友ミナとよろしくやっているのだ。

 私は、普段からワインを好んで飲んでいるわけではないので、ナパ・バレーを知らなかったのだが、ワインの産地が舞台になっているだけあって、登場人物たちがワインをたしなむシーンがいくつも挿入されている。いろいろなワインの名前も出て来るので、ワイン好きの方には興味深い作品かもしれない。

 軽い乗りの大介が結婚を間近に控えているとも知らず、大介との恋を楽しんでいるミナが発する日本語が面白い。菊地凛子さんと言えば、映画『バベル』で耳の聞こえない女子高生を演じていて、彼女の迫真の演技に本当の聾唖者なのではないかと思ってしまったほどだったが、本作ではまったく違う乗りの二世の女性を演じている。二世という設定だけに、日本の格言やことわざなどの使用方法がちょっぴりずれているのだ。例えば、ベストカップルを表現するつもりで、「割れ鍋に綴じ蓋」などと言ってしまう。そんな彼女のちょっぴりピントのずれた発言が要所要所にちりばめられていておかしいのだ。

 四人のグループ交際のような形でストーリーが展開して行くのだが、やがてそれぞれが大きな決断を下すときがやって来る。大介は、婚約者を選ぶかミナを選ぶかの決断に迫られることになり、日本への帰国が迫っている道雄は、麻有子にはっきりと気持ちを伝え、離れ離れにならないようにひと踏ん張りすることになる。


 思えば、いつもはきりりとした役柄の多い小日向さんが冴えない四十代男性を演じているのはとても新鮮だった。しかし、彼の持つ魅力が百パーセント活かされた作品だったかどうかはわからない。また、ハリウッド映画のリメイクだからなのか、最後に下した結論により、もっとドロドロした人間関係に発展してもおかしくないのではないかと不満に思うところもあった。何となく、これまでのことにすべて蓋をして、自分の取った行動に対して何の清算もせずにハッピーエンドに持ち込もうとしているような気がしたのだ。実際の人間の感情は、コンピュータのようには切り替わらないはずだ。

 とは言え、未来の生み出し方に対するヒントは得られたように思う。心に傷があるときは、かつてと同じ選択をすることで、再び同じ傷を負ってしまうと想像してしまいがちなのだが、例え過去と同じ選択をしたとしても、これから迎える未来が過去と同じであるとは限らない。最初は恐る恐る踏み出す一歩でも、そうした新しい未来の一歩を踏み出す勇気を与えてくれる人に出会えたことが人生の宝物なのかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ハリウッド映画の流れを汲んでいる結末ではありましたが、そもそも、ロードムービーそのものが、日本映画には少ないように思いますので、日本映画として鑑賞するにはとても新鮮でした。ワインが好きな方が本作を鑑賞すると、ワインを飲みたくなるようですね。(笑)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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