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2009.11.30

映画『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』

iPodにはかなわないの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。ガンモが今回の記事を見て、「mpioもディスプレイに再生中の曲名が表示されるの?」などと言いました。mpioには何も表示されないと思っていたようですね。英数字だけでなく、日本語もちゃんと表示されるというのに、悔しいです。(苦笑)

 今年で生誕百年を迎える太宰治さん原作の同名小説を映画化した本作を鑑賞したのは、十月十六日のことである。ヴィヨンとは、フランスの詩人フランソワ・ヴィヨンという人のことらしい。はちゃめちゃな人生を送った詩人らしいので、勝手な想像ではあるのだが、このタイトルには「手の付けられない詩人の妻」、といった意味合いが込められているのだろうか。実際、本編も、浅野忠信さん演じる小説家である大谷が行きつけの呑み屋で盗みを働いたところから始まる。

 本編が始まった途端、私は松たか子さん演じる妻・佐知の持つ魅力に引き込まれてしまった。警察沙汰になりそうなほど対立していた呑み屋の主人たちと、瞬く間に敵、味方のない関係を築き上げてしまうのだから、恐れ入った。彼女の「吸収力」は素晴らしい。そういうところからも、佐知が今後、どのような妻であり続けるのかが窺える。

 世間から認められる素晴らしい小説を世に生み出してはいるものの、行きつけの呑み屋への呑み代は溜まるいっぽうの大谷。妻に愛されながらも、女性関係が絶えない。そんな大谷は、生まれながらにして受け入れ先を探し始めた凸的な存在のように思えた。それに対し、敵、味方のない関係を瞬時のうちに築き上げてしまう妻の佐知は、吸収力が高いことからも、生まれながらにして凹的な存在であるように思えた。凸は自分にぴったりの凹と出会うことで、自分が受け入れられているという安心感を得ることができるのだ。

 通常、映画を鑑賞すると、女性である私は、作品の中の主要人物の女性、すなわち、本作の場合は佐知の生き方に共感したり、また、自分自身を投影したりするものだが、どういうわけか私は、世の中のあらゆることが気に入らなくて、いつも酒浸りで荒れている大谷に自分自身を投影させていた。おそらく、私自身の中に、今の自分を取り巻く環境が自分には合わないという感覚が強いからだと思う。人と深いところで繋がりたいという気持ちとは裏腹に、どこか浅い関係ばかり築き上げてしまう。交わす言葉はそれなりに多くても、私の本質まで触れてくれる人は少ない。そう、思わず私が熱くなるような話題を、私の中から自然に引き出してくれる人は少ない。だからと言って、大谷のように酒浸りで荒れ狂うわけではない。しかし、ホームページやブログなどを通じて、自分は本当はこういう人間であるということを暗に主張することで、本来の自分とのバランスを保とうとしているのかもしれない。

 佐知は、大谷がどんな態度を取ろうとも、決して揺れない。例え大谷が別の女性と心中を図ろうとも、その苦しい現実から逃げ出さずに真正面から向き合おうとする。そのようなことが起これば、自己愛に走りがちなのに、固い愛情で結ばれた凸と凹の関係であるがゆえに、佐知はどんなときも大谷を受け入れようとするのだ。その姿は、先日レビューを書かせていただいた映画『ディア・マイ・ファーザー』の夫・ロミュラスの生き方に通じるものがある。思えば、映画『ディア・マイ・ファーザー』のご夫婦もまた、凸と凹の組み合わせのご夫婦だった。凸凹のご夫婦は、一見、アンバランスに見えてしまうのだが、それは、凸の人が取る行動にばかり注目してしまいがちだからだと思う。凸の人の取る行動をしっかりと受け止めている凹の人の行動にも注目することで、二人の間に特別なバランスを見出すことができるはずだ。とびきり凸な人が、その突出した部分をすべて受け入れてくれる凹の人に出逢い、夫婦になった。この物語はそんな物語なのだと思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m うまく行く夫婦というのは、凸と凹のバランスが取れているのでしょうね。あまりの辛さに佐知が自己愛に走り、凸である大谷を自分から決して切り離そうともせずに、どこまでもどこまでも大谷の凹であり続けようとする姿は感動ものです。何というか、決して切っても切れない本当の夫婦の絆を根本から築いて行こうとしているような、そんなご夫婦でありました。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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