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2009.11.11

鏡よ鏡

更年期デビュー?の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。私と同世代の方たちや、私の人生の先輩の方たちが共感してくださったのかもしれませんね。ちなみに、私の周りにいる私と同世代の友人たちも、疲労感や片頭痛、それから私と同じようにホットフラッシュに悩まされているようです。以前よりも、更年期を迎える年齢が低年齢化してしまったのかもしれません。

 仕事のことで何となくもやもやしていることがある。今日は、そのことについて書いてみようと思う。

 私の派遣先企業は、とあるコンピュータメーカの数ある子会社のうちの一つである。多くの子会社がそうだと思うのだが、親会社からの発注を受け、仕事をしている。そのため、親会社の担当者と、仕事の内容について密なやりとりを行う必要がある。そのやりとりは、私と同じプロジェクトに参加しているプロジェクトメンバ全員が参照できるメーリングリスト上で行っている。

 確か今年の四月頃のことだったと思う。人事異動があり、親会社の担当者が変わった。私が現在の企業に派遣されてから既に七年半が経過しているように、私の参加しているプロジェクトは、長年続いている息の長いプロジェクトである。もちろん、私が現在の企業に派遣されるずっと以前から、そのプロジェクトは存在していた。言わば私たちは、長期に渡って売れ続けているソフトウェアを開発していると言ってもいい。

 長期に渡って一つのプロジェクトに関わり続けると、そこで働いている人たちはどうしても保守的になってしまう。しかし、それは、ある程度は仕方のないことだと私は思うのだ。新しいことをどんどん受け入れて行くことよりも、保守的になることで実現できたこともたくさんあると思うからだ。

 ところが、新しく赴任された親会社の担当者は、私たちの築き上げたそんな長い歴史などおかまいなしに、次々に新しいことを要求して来た。その親会社の新しい担当者の提案により、私たちが長年実践して来た方法が次々に改善され、これまで仕事に対して保守的だった私たちが少しずつ重い腰を上げて対応することになった。とは言え、それはそれで良かった部分もある。問題は、親会社の新しい担当者とのコミュニケーションがうまく行かないことだった。

 多くの場合、親会社と子会社という関係において、子会社は親会社に対して頭が上がらないものである。簡単に言えば、子会社は、親会社に対して何か言いたいことがあったとしてもなかなか言い出すことができない。だから、一見、親会社からの要求が無理難題とも思えるような内容であっても、涙を呑んで応えようとする。そんな不利な力関係も手伝って、私たちの、これまでの歴史などおかまいなしに突きつけられる新しい担当からの要求に、何度も何度も応えて来たのである。

 しかし、果たしてこのままでいいのだろうかと、最近、強く思うようになって来た。というのも、具体的には書けないのだが、仕事のやりとりが行われているメーリングリストを静観していても、新しい担当者が子会社の私たちに対して投げかけて来るメッセージには、明らかにこれは人間的にどうなのだろうと思えるような発言も多かったからだ。はっきり言って、親会社の担当者は一言多いタイプである。それは、親会社の人間であるということを利用して、子会社に対して威圧的な態度に出ているのか、それとも、そんな力関係とは関係なしに、もともとその人の持つ人間性に問題があるのか、それはわからない。ただ、その方の書かれたメールを読むと、思わずカチンと来ることが多いので、明らかに人間性の問題なのかもしれない。とにかく、もしも私が派遣社員という立場でなく、子会社の社員であったとするならば、例え自分が弱い立場であったとしても、勇気を持って何か一言言いたくなるような発言が多かったのである。

 そんな状況の中、派遣社員である私が、ある技術的なことでその新しい担当者とメーリングリスト上で密に関わるチャンスに恵まれた。最初のうち、そのやりとりは和気藹々と続いているように見えた。私は、そのチャンスを活かし、今後はその新しい担当者に言いたいことをはっきり言えるような関係を築きたいと思っていた。ところが、結果的にはそうはならなかった。メーリングリスト上でその新しい担当者と何度も何度もやり取りを重ねたにも関わらず、最後はその方のペースで話が進められ、勝手に結論付けられてしまった。また、これまで重ねて来た対話により、確実に得られるはずの親しさがまったくと言っていいほど蓄積されなかった。おまけに、最後の最後に、これまでのやりとりがすべてフイになるような一言でとどめをさされてしまった。

 それだけではない。メーリングリスト上で私が何度もその新しい担当者の名前を呼び掛けて語り掛けているにもかかわらず、その新しい担当者は私の名前をただの一度も呼び掛けてはくださらなかった。私自身も自分のホームページの掲示板やいろいろなサイトでの交流を通じて思うことは、インターネットや携帯電話の普及により、以前よりもコミュニケーションツールは増えているものの、最近は、特定の人に名前を呼び掛る行為が省略され、いきなり本題に入ってしまっているように思う。かつて、インターネットではなく、パソコン通信でこじんまりとしたコミュニケーションが成り立っていた頃は、例えそれが電子会議室(現在で言うところの掲示板に相当)に書き込まれたコメントであっても、そのコメントに対して返事を書くときは必ず相手の名前の呼び掛けが行われていたものだった。そうして関わり合って来たからだろうか。その頃築き上げた仲間たちとの交流は、十数年経った今でも切れてはいない。

 そもそも、相手の名前を呼び掛けずに心地良いコミュニケーションが成り立つはずなどないのに、人の上に立つ立場になることで、そんな基本的なことを教えてくれる人が誰もいなくなってしまうのだ。また、その新しい担当者が所属しているのが私の派遣先の企業からすれば親会社であることも、その新しい担当者がコミュニケーションについて大きな気付きを得るきっかけを失っていることになる。

 多くの人たちは、関わる相手を鏡にして鏡の中に自分の姿を認め、成長して行く。しかし、人の上に立てば立つほど、自分を映し出す鏡は曇ってしまうのかもしれない。私と一緒に仕事をしているプロジェクトメンバも、親会社の担当がその方に変わってからはずいぶん仕事をやりにくいと感じているようだ。とは言え、やはり相手が親会社の社員であるということと、仕事の内容そのものではなく、その方の人間性の問題であることで、親会社の担当に対してなかなか意見を言うことができないようである。私は、このままで本当にいいのだろうかと思いながら、仕事をしている。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m そもそもメーリングリスト上で、子会社の派遣社員の立場である私と、親会社の社員の方が直接対話をすること自体、異例のことだったのです。相手が親会社の社員の方なので、その方に何か発言したいことがある場合は、まずは子会社である派遣先の社員の方を通してから、というのが一つの筋だったのですね。しかし、今回は技術的な内容だったので、間に人を介すよりも、直接やりとりのほうが効率的でやりやすかったのです。とは言え、何となく後味の悪い結果になってしまいました。このような立場のとき、皆さんならどうされますか?

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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