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2009.11.24

映画『さまよう刃』

更年期診断の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。皆さんがクリックしてくださると、本当に元気が出て来ます。感謝致します。筋腫がらみで「ガンまる日記」を読んでくださっている方も多いのですね。実は、ブログに筋腫のことを綴っていると、励ましのメールをいただいたり、また、似たような状況の方からもメールをいただくことがあります。ずっと以前から読んでくださっている方は、私の状況を良くご存知かと思いますが、一時は子宮全摘手術を受けることを本気で覚悟していたのです。しかし、おそらく私はこのまま手術を受けずに閉経を迎えるような気がしています。そして、少しずつですが、筋腫ができる仕組みと言いますか、筋腫ができる人とできない人の違いがわかって来ました。それについては、また別の記事で触れたいと思います。

 普段の私は、レディースデーなどの、映画を千円で鑑賞できる日か、千二百円で鑑賞できるレイトショーに足を運ぶことが多い。本作もそうしたタイミングで鑑賞したかったのだが、どうしてもスケジュールを調整することができなかった。このままでは公開終了となってしまうことが懸念されたため、金券ショップで特定の映画館の千四百円の割引鑑賞券を購入して鑑賞することにした。十月三十日のことである。

 本作の鑑賞後、折しも、島根県や千葉県の女子大生が殺害される事件を知り、私はそれらの事件にとても胸を痛めていた。そして、本作の内容と重ね合わせたものだ。本作では、中学生くらいの女の子が少年たちに車で連れ去られ、陵辱された上に殺害される。それだけではない。その様子をビデオカメラで撮影しているのだ。何ともむごたらしい事件である。映画だとわかっていても、加害者の少年たちに対し、激しい憤りを感じた。と同時に、いつまで経っても感情の見えて来ない彼らを怖いとさえ思った。

 私は、こういう映画を観ると、人を愛することがいかに大切かを反対に思い知らされる。少年たちは、自分たちが陵辱した少女が父親に深く愛されていたことを知っていただろうか。そして、彼女と同等の愛を経験して来ただろうか。

 犯人が未成年であることを知った少女の父親・長峰は、法が少年たちを裁かないなら、自らの手で裁こうと立ち上がる。そう、本作は、少年法のあり方への問いかけでもあるのだ。

 実を言うと、私にはそもそも法というものが良くわからない。私たちが法によって守られることは、もちろんあるだろう。しかし、例えば極端な話、死刑執行人による刑の執行と報復殺人の区別は良くわからない。私には、どちらも同じ殺人に見える。しかし、一方は法で守られて罪にはならず、法で守られていないもう一方は罪になる。私にはむしろ、罪人と何の接点も持たない死刑執行人に、法が人を殺めさせることのほうが罪深いことのように思えてならない。かと言って、例え報復殺人であっても、加害者を殺めたところでしっくり来ないのもわかる。

 大きな意味においては、法に罰せられなくても、魂は自分の取った行動に対し、自ら責任を負おうとする。ただ、一つの転生では完結しないので、何度も何度も生まれ変わりながら、時には加害者になったり、被害者になったりすることで、一連の学びを完成させる。おそらく、本作の加害者の少年たちに足りていないのは、被害者の気持ちを実感することだ。だから、彼らが次に肉体を持ったとき、今度は少女の父・長峰のような立場を体験しようと魂が望むだろう。つまり、もともとそこに法が入り込む隙間はないように思える。反対に、私たちが殺人を犯さないのは、私たちの魂が、既にどこかの転生において殺人の加害者と被害者を経験しているからかもしれない。

 本作では、犯人の少年の一人を殺した長峰が、執拗にもう一人の少年を追い続けるのだが、意外なことに、映画『グラン・トリノ』のような結末が待っている。私は、映画『グラン・トリノ』のラストで号泣してしまっていたので、本作のラストでは泣けなかった。しかし、長峰と関わりを持って来た刑事が法とは何かについて考え込むところや、長峰を泊めたペンションのオーナーたちの取った行動など、人として生きて行く上で考えさせられることの多い作品だったと思う。思慮深い彼らは、決してルールに縛られることなく、自らの頭でこの事件を真剣に考えた人たちなのである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m いろいろ考えさせられることの多い作品でありました。ルールに縛られることなく行動した人たちが感動を与えてくれたということは、私たちが普段、体験している感動もまた、ルールとは外れたところにあるということなのかもしれませんね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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