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2009.09.26

映画『30デイズ・ナイト』

戦利品はマグカップと腹巻の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。実は、何気に骨董市カテゴリを追加しています。今後も新しいカテゴリの成長を見守ってやってくださいませ。(笑)

 鑑賞したものの、まだレビューを書いていない映画作品は、自宅で鑑賞したDVDも含めて十七本控えている。まだ劇場公開中の作品もあるので、DVDで鑑賞した作品はひとまずさておいて、しばらくの間、劇場で鑑賞した作品のレビューを書いて行きたい。

 本作は確か、夏休みの旅行から帰って来て、最初に劇場で鑑賞した作品である。私にしては珍しく、アメリカのホラー映画を鑑賞となったことには、それなりの理由がある。ガンモが仕事に出掛けて行った週末で、ホットヨガのレッスンI医師の診察のあと、何となく時間的な余裕があった上に、映画を鑑賞したときに押してもらえるスタンプカードがいっぱいになり、映画を一本無料で鑑賞することができることになっていたからだ。しかも、本作を選んだのは、映画館に足を運んだタイミングと上映スケジュールが重なっただけという、ごく単純な理由からだ。

 私の場合、何の知識もなく鑑賞に臨むと、たいてい大当たりする。そして、今回も大当たりだった。上映スケジュールを確認するために携帯電話からアクセスした映画サイトには、映画『スパイダーマン』シリーズのサム・ライミ監督のプロデュース作品と書かれてあったのだが、実のところ、あまり期待はしていなかった。というのも、過去に同じような宣伝文句でホラー映画を鑑賞し、ちっとも怖くなかったという残念な経験があったからだ。しかし本作は、最初から最後まで引き込まれてしまった。

 舞台となっているのは、夏には太陽の沈まない白夜が見られるものの、冬には三十日間太陽の昇らない極夜を迎えるというアメリカ最北の町バロウである。その町に、太陽の光に弱いヴァンパイアがやって来て、次々に住民たちを襲う。三十日間も太陽が昇らないのだから、ヴァンパイアにとって怖いものはない。住民たちは次々に、人間よりもはるかに強いヴァンパイアたちの餌食にされて行く。

 伏線として描かれているのは、壊れかけた夫婦の絆である。妻は、三十日間続く極夜を目前にして、バロウを離れる予定だった。しかし、あたかも別れようとする二人を繋ぎとめるかのように、妻は飛行機に乗り遅れてしまい、夫のいるバロウに残ることになる。夫は、バロウの町の勇敢な保安官エバンである。町が漆黒の闇に包まれると、ヴァンパイアたちは次々に住人たちを襲い始める。エバンと妻は、生き残った人たちとともに得体の知れぬ恐怖と戦いながら、壊れかけたはずの夫婦の絆を確かなものにして行く。

 集団で逃げ回る人間たちを見ながら、集団で行動することの難しさを改めて痛感した。集団といえども、一人一人は立派な自由意思を持っている。しかし、隠れ家にいるときは、それぞれの持つ自由意思が、ヴァンパイアたちを引き寄せる材料に結び付いてしまうこともある。例えば、窮屈な隠れ家暮らしが何日も続くと、外の空気を吸いたくもなる。しかし、外に出れば、恐ろしいヴァンパイアたちが新しい血を求めている。命が掛かっているとは言え、全員が息を潜めてじっと隠れ家にこもり続けることは、究めて難しい状況にあったと言える。命が掛かっている状態でさえ、それぞれの自由意思が分散し始めるのだから、命が掛かっていない状態で、集団を一つにまとめることがいかに難しいかが良くわかるだろう。とは言え、集団で行動しながらも、それぞれの人たちが次第に集団の中での自分の役割を見いだして行くプロセスは良かったと思う。

 人間よりもパワーのあるヴァンパイアたちは、人間を襲ったあとも、顔に付いた血をぬぐうこともしない。亡者のようなヴァンパイアたちに太刀打ちできるのは、十字架でもニンニクでもなく、太陽の光だけだ。果たして、私ならどうするだろう。ヴァンパイアたちから逃げ回る人間たちを自分自身に置き換え、考えてみる。やはり、命が掛かっているならば、彼らの弱点につけこむ形で必死に戦おうとするだろう。それなのに、なかなかそういう展開にはならない。一時的に、彼らの弱点いつけこんだ形の戦いに発展するのだが、その戦いは壮絶な戦いには至らずに、やがて意外な結末を迎える。そこに何ともやり切れない気持ちを感じてしまったのも事実である。もしも、ヴァンパイアたちの弱点を活かす壮絶な戦いに持ち込むことができれば、二人は夫婦としてやり直すことも可能だったのではないだろうか。その点が残念でならないのだが、逆に、もしもそのような結末を迎えていれば、観客に結末を読まれてしまう作品になっていたのかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 町に再び太陽が昇るまでの三十日間の、生き残りを賭けた大掛かりなサバイバルストーリーでありました。普段は、人間としての生き方の詳細な描写を好む私が、作品の世界にすっかり引き込まれて、鑑賞し終わったあとも、しばらく余韻を引きずっていたのを覚えています。きっとヴァンパイアの描写がリアルだったんでしょうね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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