アントワープのアイアンマン・トライアストンに思う
※コミック発祥の地の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 時間の関係で、ベルギー漫画センターには足を運ぶことができなかったのですが、どのようなものが展示されているのか気になりますね。このような施設があれば、ベルギーの子供たちは、小さい頃から正々堂々と漫画を読むことができるのでしょうか。(笑)何となく私は、「漫画は悪である」という環境の中で育って来ましたので、もしもそうだとすると、ベルギーの子供たちがちょっぴりうやらましい気もしますね。
私たちがアントワープを訪れた日、アントワープでは、折しも、アイアンマン・トライアスロンが開催されていた。実は、何を隠そう、トライアスロンなどという言葉を使ってはみたものの、私はテレビで放映されているようなスポーツにはまったく興味がないので、理解できるのは、アイアンマンが鉄人を意味する言葉であることくらいで、トライアスロンが一体何であるのか、良くわかっていないのである。ガンモに尋ねてみると、いろいろな種目を順番にこなしながら競い合うレースだとか。何しろ私は、世界中がオリンピックに注目しているときでさえ、テレビをまったく見ないので、スポーツに興味を持っていらっしゃる方からすると、信じられないかもしれない。
それはさておき、アントワープの街には、トライアスロンのコースを示すテープが張り巡らされ、テープで保護された道路を、スポーツウェアにゼッケンを付けた人たちが一生懸命走っているのが見えた。中には有名な選手なのか、バイクに乗ったテレビカメラにずっと追われている選手もいた。また、おそらく空からも、この模様がテレビカメラに映し出されていたのだろう。空を見上げれば、ヘリコプターがいつも目の届く範囲にいた。
私はしばらくの間、普段、見慣れない光景を楽しんでいた。コースに沿って歩いて行くと、選手の水分補給ポイントに行き着いた。そこにはたくさんのスタッフが待機し、湿らせたスポンジやスポーツドリンク、コークなどの水分を、選手が取り易い位置まで差し出していた。喉の渇きを潤したい選手たちは、それらの中から自分にとって最適なものを選び出して、喉の渇きを潤していた。私は、その連携プレイの素晴らしさに見入っていたものだ。そこには、裏方として選手たちを支えるスタッフの姿があった。
アントワープの街には、トラム(路面電車のようなもの)が走っているのだが、その日はアイアンマン・トライアスロンが開催されていたため、コースに該当する地域を運行するトラムは運休していた。トラムの運行をわざわざ止めてまで開催されていたのだから、それなりに大きな大会だったのだろう。私たちはひととおり観光したあと、アントワープの駅までトラムに乗りたかったのだが、トラムが運行されていなかったため、疲れた身体を引きずりながら、トボトボ歩くしかなかった。
帰り道に、行きとほぼ同じルートを歩いていて気が付いたことがある。来るときには気付かなかったのだが、道路に散乱しているものが目に入ったのだ。それは、選手たちが口をつけたスポーツドリンクだった。しかも、スタッフによって蓋は開けられているものの、中身はほとんど残ったままである。すなわち、水分補給ポイントで大会のスタッフによってスポーツドリンクなどが、喉の渇きを潤したい選手たちに差し出されたものの、走っている最中の選手たちは、スポーツドリンクをほんの一口、二口口の中に含ませただけで、そのスポーツドリンクの入れ物をコースの脇に放り投げ、走り続けていたのである。まるで、手にしたスポーツドリンクを最後まで飲み干すことよりも、走り続けることのほうが自分にとってはずっと大切であるかのように。
選手たちによって放り投げられたスポーツドリンクは、すっかり街のゴミと化していた。もちろん、大会もそろそろ終盤に差し掛かっていたので、スタッフたちが、選手たちによって捨てられたスポーツドリンクの入ったペットボトルを集めてはいたのだが、私はほとんどのスポーツドリンクが飲み干されないままゴミとなってしまっていることが残念でならなかった。
スタッフらは、選手たちによって捨てられたスポーツドリンクの中身をドボドボと道路に捨ててから、空のペットボトルだけをゴミ袋の中に回収していた。ほんの一口か二口しか飲まれないことが最初からわかっているなら、もっと小さいサイズのペットボトルでも良かったのではないだろうか。世界中でエコが叫ばれる中で、こうした無駄が正々堂々と行われていることを、おそらく世の中の人たちは知らない。テレビカメラが中継に入っていたとしても、映し出されるのは選手たちが一生懸命トライアスロンに取り組むシーンだけである。
選手たちのために用意されたスポーツドリンクは、いくらか余りが出たようで、しばらくすると口を付けていないスポーツドリンクが通行人たちに配られていた。きっとスポーツドリンクを受け取った通行人たちは、手にしたスポーツドリンクを飲み残すことなく、丸ごと一本飲み干したことだろう。例え多くの選手たちに一口、二口飲まれようとも、丸ごと一本飲まれて初めて、スポーツドリンクの存在価値が出て来るように思える。
おそらく世の中には、こうして明るみにはならない無駄がたくさんあるような気がする。そうした無駄は、しきたりであるとか、ルールに目隠しされてしまって見えなくなってしまっているように思えてならないのだ。
※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、アントワープのアイアンマン・トライアストンに思うをご覧ください。
※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 行きと帰りで同じ道を通ったことで、このような気づきがありました。写真では、ほんの一部のスポーツドリンクしかご紹介できませんでしたが、このようなスポーツドリンクが他にもたくさん転がっていました。それらを目にした途端、「ああ、もったいない!」という言葉が口を就いて出て来ました。無駄はどこにあるのかを突き詰めて考えたとき、パーソナルなエリアを広げ過ぎてしまうことにあるんでしょうね。いくら選手たちがスポーツドリンクを一本丸飲みできないとしても、それを他の選手と共有することはできないですものね。
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