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2009.08.17

洗濯日和

アントワープのアイアンマン・トライアストンに思うの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。選手たちに手渡されていたスポーツドリンクのキャップは、選手たちが走りながら飲み易いような仕様になっていました。これらのスポーツドリンクは、おそらくスポーツドリンクのメーカーがスポンサーとして提供したものなんでしょうね。ですから、宣伝の意味も兼ねていたのかもしれません。そういう観点からすれば、丸ごと一本飲み干してもらうことよりも、一本でも多くのスポーツドリンクが選手たちの手に渡ってくれたほうがありがたいと感じているのかもしれませんね。

 ブリュッセルで滞在していたホテルの周辺が、コインランドリーなど到底ありそうにない、ちょっと高級な雰囲気の漂う場所だったので、私たちは五日分の洗濯物を溜め込んだまま、タリスに乗ってパリまで移動した。そして、パリのホテルにチェックインした直後、私たちは大きなバッグの中に五日分の洗濯物を詰め替えて、去年、利用したコインランドリーを目指した。

 ホテルからコインランドリーまでは、ホテル近くのヴェリブステーションからヴェリブ(パリの貸自転車)を借りる予定だったのだが、夕方だったからだろうか。ヴェリブステーションのヴェリブはほとんど出払ってしまっていた。かろうじて残っていた何台かのヴェリブは、パンクしてしまっていたり、タイヤが動かなかったり、サドルが壊れていたりと、どこか問題のあるヴェリブばかりだった。

 ヴェリブに乗れば、ホテルからコインランドリーまではそれほど時間は掛からないはずだった。しかし、ヴェリブは二台同時に借りなければ意味がない。例えば問題のないヴェリブに一台だけ巡り合うことができたとしても、ヴェリブのないもう一人は徒歩でコインランドリーに向かわかければならなくなってしまう。しかし、ヴェリブは三十分以内にヴェリブステーションに返却しないと追加料金が掛かるため、もう一人の歩くスピードに合わせてヴェリブを転がして歩いていては、三十分以内にヴェリブをヴェリブステーションに返却できない可能性も出て来る。とは言え、夕方で、ほとんどのヴェリブが出払ってしまっている状態では、二台まとめて借りられる状況ではなかった。そこで私たちは、コインランドリーのある方向に向かって、ヴェリブを求めて歩き始めた。

 しかし、歩けども歩けども、ヴェリブステーションは見付かるものの、ほとんどのヴェリブが出払ってしまっていたり、問題のあるヴェリブだけが残されていた。そうこうしながら歩いているうちに、私たちはコインランドリーのすぐ近くまで歩いて来てしまった。パリに着いた直後に五日分の洗濯物を詰め込んだ大きな荷物を抱え、ヴェリブを求めて歩いて来たつもりが、とうとうコインランドリーのすぐ近くまで来てしまったのだ。皮肉なことに、コインランドリーのすぐ近くのヴェリブステーションには、調子のいいヴェリブが残っていた。私たちはひとまずそれらを借りてみたものの、これからすぐに洗濯に入るため、三十分以内に返却という約束を果たすべく、借りたヴェリブを直ちにヴェリブステーションに戻さねばならなかった。パリに着いたばかりだというのに、私たちは何と非効率なことをしているのだろう。

 さて、コインランドリーは一年前とほとんど変わっていなかった。
私たちにコインランドリーの使い方をフランス語で教えてくれたあのおじさん、またいるかな」
と期待に胸を膨らませながらコインランドリーの中に入ってみたところ、中には誰もいなかった。ただ、奥のほうにある乾燥機がカラカラと回っていた。

 私たちは、去年、おじさんに教わったことを思い出しながら、どの洗濯機を使うかを慎重に決めた。そして、目的の洗濯機に五日分の洗濯物を押し込んで蓋を閉めるると、去年、おじさんに教わったように、洗濯機の上にある洗剤入れに、日本から持って来た洗剤を注ぎ込んだ。そして、コインランドリーを集中管理している制御装置に必要なユーロのコインを入れて、選んだ洗濯機の番号を押した。すると直ちに、私たちの選んだ洗濯機が動き始めた。どうやらうまく行ったようである。私たちはほっと胸を撫で下ろしながら、コインランドリー内に設置された椅子に座り、無事に洗濯が終わるのを待っていた。

 しばらくすると、フランス語圏ではない国の家族連れが、お父さん、お母さん、娘さんの三人でやって来た。どうやら、このコインランドリーを利用するのは初めてのようである。しかし私たちは、英語の聞き取りは可能なものの、自分からは思うように話をすることができない。そんなコンプレックスから、コインランドリーの操作方法がわからずに戸惑っているであろう三人家族に声を掛けることもできず、彼らの様子をさりげなく見守っていた。

 すると、奥の乾燥機を使っている青年が
「ボンジュール」
とあいさつをしながら戻って来たので、私たちも「ボンジュール」とあいさつを返した。青年は、三人家族が戸惑っている様子を見捨ててはおけなかったらしく、彼らに英語で語り掛けた。そして、コインランドリーの使い方を一通り説明すると、三人家族は自ら選んだコインランドリーに洗濯物を入れた。青年は、彼らからユーロのコインを預かると、コインランドリーを集中管理している制御装置にそのユーロのコインを入れて、彼らが選んだコインランドリーの番号を押した。すると、彼らの選んだコインランドリーが動き始めた。

 それにしても、去年のおじさんと言い、今回の青年と言い、パリには世話好きな人たちが多い。それは一体どうしてなのだろうと考えたときに、もしかすると、自分自身も同じように教わって来たからではないか、と思えた。彼らは、自分たちが教わったことを、かつての自分と同じ問題に直面している人たちに伝えようとしているのではないだろうか。

 それを思うと、私たちは一年前からステップアップできるチャンスに恵まれたのに、それを活かせなかった。私たちは今回、一年前におじさんから教わったことを、三人家族に伝えるチャンスに恵まれたのだ。それなのに、英語をうまくしゃべれないというコンプレックスから、彼らに声を掛けることができなかった。今となってはそのことがとても悔やまれるのである。

 洗濯を終えた私たちは、ヴェリブにまたがり、脱水して濡れたままの洗濯物をホテルに持ち帰った。乾燥機を使わなかったのは、洗濯物の量が多かったため、乾燥機を使い始めるとなると、それから更に一時間以上も洗濯に時間が掛かってしまいそうだったからだ。それに、パリはとても暑く、お天気も良かったので、おそらくホテルの部屋に干しておけば、そのうち乾くだろうと思ったのだ。

 ヴェリブに乗ってホテルの近くまで戻ってみると、コインランドリーに出掛けるときはヴェリブがすっかり出払っていたホテル近くのヴェリブステーションに、たくさんのヴェリブが戻っていた。私たちは、持ち帰った洗濯物を部屋のあちらこちらに干して乾かした。思えばこの日は、時間的にもとてもいい洗濯日和だった。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、洗濯日和をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ブリュッセルで宿泊したホテルの周辺とは異なる庶民的な雰囲気が、パリで宿泊したホテル周辺にはありました。パリに着いた途端、「ああ、パリが好きだ!」と感じたのは、そこがGare du Nordだったからかもしれません。ブリュッセルで宿泊したホテルの周辺には、コインランドリーはおろか、スーパーさえもありませんでした。私たちにとって、旅先での楽しみは、変に気取った街でホテルに缶詰になるのではなく、今回のようにコインランドリーで洗濯をしたり、エコバックを持ってスーパーに買い物に出掛けて行くことなのです。(笑)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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