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2009.07.15

帰還

初飛行の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。鳩が最初に飛ぶときはどんな気持ちなのでしょうね。人間の子供が、初めて自転車に乗るときのような気持ちでしょうか。でも、人間の子供が自転車に乗るときは、補助車を使いますよね。鳩の雛には補助車に変わるものはなく、いきなり本番です。もちろん、ベランダで羽をばたつかせながら、予行演習を重ねていたには違いないのでしょうが・・・・・・。今はピイピイと鳴いている雛たちも、すべての産毛が取れてしまう頃には声変わりします。鳩の雛は成長が速いので、彼らが大人になるのも時間の問題でしょう。

 母ちゃんがいなくなってから、一ヶ月ほど経過したある日のことである。父ちゃんの陣地に、母ちゃんにそっくりの鳩が飛んで来た。その鳩は、私たちが父ちゃんの陣地に与えている餌を突付いて食べている。不思議なことに、父ちゃんは、自分の陣地に現れたその鳩に対し、攻撃を加えない。気を許しているのだろうか。それとも、母ちゃんにそっくりの鳩だから、かつての母ちゃんの再来だと思って歓迎しているのだろうか。

 その数日後、私たちの寝室の窓辺に、再び母ちゃんにそっくりの鳩が現れた。これまでの経験から言えば、私たちの寝室の窓辺に現れる鳩は、ある程度、私たちとコミュニケーションを重ねて来た鳩たちである。餌目的ににわかに現れたよその鳩などは、私たちに対する警戒心が強いため、私たちとの距離を保ちたがるものだ。しかも、寝室の窓辺に現れるということは、私たちがそこで餌を与えているということを知っている鳩である。まさか、母ちゃんにそっくりの鳩は、そっくりどころか本物の母ちゃんなのだろうか?

 実は、これまで書いていなかったが、父ちゃんの三番目のお嫁さんである母ちゃんには、ある特徴があった。その特徴とは、「しゃべる鳩」であるということである。私たちが寝室の窓辺で餌を与えると、おどおどしたため息を漏らすかのようにしゃべるのである。何を言っているのかはわからない。リズムを取っているようでもあり、独り言のようであもある。

 私は、窓辺にやって来た母ちゃんにそっくりの鳩に餌を与えてみた。すると、母ちゃんにそっくりのその鳩は、私に対する警戒心もなく、私の与えた餌を突付いて食べた。しかも、おどおどしたため息を漏らしながら。私は、「間違いなく母ちゃんだ!」と思った。しばらく不在にしていた母ちゃんが戻って来たのだ。

 ガンモは仕事に出掛けて不在だったので、私は仕事から帰宅したガンモに、
「母ちゃんが帰って来たから!」
と言った。初めのうち、ガンモは半信半疑だった。しかし、後日、新たな事実が判明した。

 私は普段、ノートパソコンを持ち歩いてはいるが、自宅ではデスクトップを使用している。普段、持ち歩いているノートパソコンから電子メールを受信するときは、届いた電子メールをメールサーバに残す設定にしているが、デスクトップで電子メールを受信したあとは、受信したメールをメールサーバから削除している。また、ホームページの情報を管理したりしているのも自宅のデスクトップだ。つまり、デスクトップが本番環境なら、普段、持ち歩いているノートパソコンはかりそめの環境というわけである。しかし、ほとんどの作業をノートパソコンでまかなうことができるため、自宅でデスクトップを立ち上げるのは、週に一回程度となっていた。そのデスクトップを置いているのは、寝室とは反対側のベランダのある和室である。その和室にはパソコンがたくさんあるので、私たちは「マシン室」と呼んでいる。

 週末に、私がマシン室にこもってデスクトップを操作していると、マシン室側のベランダからバサバサと羽の音が聞こえて来た。「ここにも鳩がいるのか?」と思い、ベランダをのぞいてみると、ベランダに置いている段ボールの上に鳩が止まっているのが見えた。母ちゃんだった。間もなく母ちゃんは、段ボールの中に降りて行った。そのとき、私はようやく理解したのだ。母ちゃんは、私たちの寝室側のベランダに巣を作り、せっせと卵を温めていたのだ。通常、鳩は雌が夕方から朝に掛けて卵を温めるため、私たちが仕事に出掛けて不在にしている間に私たちの台所側のベランダに帰って来ていたであろう母ちゃんに気づかなかったのだ。

 私は、ガンモにそのことを報告した。ガンモは母ちゃんが帰って来たことに対し、まだ半信半疑といった様子だった。そして、平日に代休を取っていたガンモは、私が仕事に出掛けている間に、寝室側のベランダにやって来た母ちゃんらしき鳩に餌を与えたらしい。そのときガンモは、その鳩が母ちゃんであることをようやく確信したそうだ。何故なら、母ちゃんがしゃべる鳩であり、また、母ちゃんのお腹の辺りが異常に臭(くさ)かったからだ。

 以前、子育てのできない母親という記事を書いたが、母ちゃんは、自分が産んだ卵を足で踏んで割ってしまう癖がある。そのため、寝室側のベランダに巣を作ったときも、温めていた卵をお腹にくっつけたままベランダを歩き回ったりしていた。なかなか子育てができないので、おそらく母ちゃんは場所を変えて巣作りを試みたのだろう。しかし、場所を変えても卵を踏んでしまう癖は治らず、割れた卵の臭いをプンプン漂わせていたのだ。ガンモは、私の話と母ちゃんの様子が一瞬にして繋がってという。

 母ちゃんがなかなか子育てができないことを、父ちゃんに責められているかどうかはわからない。しかし、母ちゃんは母ちゃんなりに父ちゃんのいる寝室側のベランダから離れ、涙ぐましい努力を重ねながら、一生懸命卵を温めていたのだ。近いうちに、母ちゃんたちの雛を見ることができるのだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 母ちゃんは、てっきりどこかで命を落としているものだとばかり思い込んでいたので、寝室側のベランダにやって来た鳩が母ちゃんだとわかったときは、とにかくうれしかったですね。しかし、母ちゃんは相変わらず、子育てができない悩みを抱えているようです。もしかすると、注意力が足りないのかもしれません。頑張って卵を孵化させて欲しいものです。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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