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2009.07.04

映画『エリザベスタウン』

ホットヨガ(一五五回目)(後編)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 東京ビッグサイトから一番近いスタジオだった銀座店のレッスンが取れなかったのは、このような結果が用意されていたからなんですね。しかし、なかなか予約が取れないとなると、銀座店への夢がますます脹らみます。(笑)

 またしても、レンタルDVDショップの定員さんお勧めのDVDを鑑賞した。いやはや、これが大当たりだった。映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのオーランド・ブルームと、映画『スパイダー・マン』シリーズや映画『マリー・アントワネット』のキルスティン・ダンストのスピリチュアルなラブストーリーだ。

 シューズ・デザイナーとして成功していたドリューをオーランド・ブルームが演じている。ドリューは、発表した新作が世の中に受け入れられず、会社に多額の負債を負わせてしまいう。会社をクビになったドリューは、自宅で自殺を図るため、電動自転車に鋭いナイフを取り付け、まさしく電動自転車の電源を入れようとしていたところ、机の上に置いていた携帯電話がしつこく鳴り始め、自殺を中断することになる。それは、父が急死したという妹からの悲しい知らせだった。自分が死んだら散骨して欲しいという父の遺言を果たすため、長男のドリューは家族を代表して、父の故郷であるケンタッキー州のエリザベスタウンに向かう。その道中で、キルスティン・ダンスト演じる積極的で話し好きなフライト・アテンダント、クレアに出会うのだ。

 仕事で大きな失敗をした上に、父を亡くしたばかりのドリューは、父の葬儀を無事に終えたら、自殺を決行しようと思っていた。しかし、クレアとの出会いによって、ドリューの人生は大きく変わって行く。

 本作で私が最も注目したのは、自由意思を持ち、言葉が宙に浮いたドリューとクレアの会話である。寝る時間も惜しんで、携帯電話で長時間、会話を続ける二人は、他愛のない日常会話ではなく、物事の真理を追究するかのような深い話をしている。二人の間で交わされている会話の一つ一つがスピリチュアルで心地良い。ああ、こんな台本を一体誰が書いたのだろうと気になってしまう。一つ一つの現象を細かく言葉で説明しているわけではなく、二人はイメージの世界を共有し、それらが真理へと繋がっている。だから、寝る時間も惜しんで長時間、会話を続けていても、充実感があるのではないだろうか。

 最初のうち、異性の大親友という雰囲気の二人だったが、やがて男女を意識する仲へと発展して行く。相手に恋人がいるかもしれないという状況の中で、互いに自分の中に湧き上がって来た感情を押し付けることなく、相手に自由意思を与えているのが良くわかる。そういうところからも、二人は自立した関係であることがうかがえる。

 欲望に身を任せてなかなか突っ走らない二人だから、鑑賞した人たちには、二人の間に通うものが一体何であるのか、わかり辛いのかもしれない。一部の映画サイトでは、本作に対して酷評を書き込んでいる人たちもいた。そんな二人がじれったいのだろうか。しかし、二人の間に通っているものが何であるのかがちゃんと見えている人たちからは、高い評価を得ている。もちろん、私も本作を高く評価する。結末を急ぐ作品は、確かにわかり易いのかもしれないが、あとに残るものが少ない。しかし、じっくりと時間を掛け、確かな結末へと導いてくれる作品には、お楽しみが多い。例えば自分が旅行をするとして、たくさん途中下車をしながら目的地へ向かって行くのと、飛行機を使ってノンストップで目的地に辿り着くのと、どちらが心に残るものが多いだろうか。そう考えると、本作の面白さを実感することができるのではないだろうか。

 葬儀の帰り、父の遺灰を持って車で長時間の旅を試みようとするドリューに、クレアは自作の地図とBGMを焼き込んだCD-ROMを渡す。クレアが作った地図には、それぞれの土地の観光スポットやお勧めのお店などの情報がぎっしり詰まっていた。ロードムービー仕立てで展開されて行くラストには、感動的な結末が用意されている。

 鑑賞し終わった私には、仕事で大きな失敗をした上に、父を亡くしたばかりのドリューにとって、クレアの存在は、ピンチのときにドリューの前に現れ、ドリュー自身の足で立たせてしっかりと歩かせる大切な役割を持っているように思えた。その大切な役割が、盲目的な男女の愛で埋もれてしまうことなく構成されているため、わかり辛いと感じる人がいらっしゃるのかもしれないと思った。

 もしも私が脚本家を目指すとするならば、本作のような脚本を書きたいと思う。直接的な表現方法よりも、間接的な表現方法が心地良いと感じずにはいられなくなるような作品である。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 相手に恋人がいるかもしれないという状況の中で、二人が少しずつ歩み寄って行く姿がたまらなくいいですね。落ち込んでいる人を言葉だけで慰めようとするのではなく、時には激しく叱咤し、自分の足で立って歩かせようとするような愛情は、なかなか注げないものです。相手への信頼があるからこそ、注げる愛情かもしれません。それは、相手の自由意思を尊重する姿勢にも繋がります。そういう意味で、アメリカ映画は強引な作品が多いと思い込んでいましたが、こういう作品があることを知って、とてもうれしく思いました。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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