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2009.07.10

映画『スター・トレック』

現代版東海道五十三次を行くの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 考えてみれば、行きはおよそ八時間で自宅から東京ビッグサイトまで移動していますので、自宅から京都までの三十分を差し引くと、およそ七時間半ほどで東海道五十三次を移動したことになるんですよね。もっとスピードを出す人もいらっしゃるでしょうし、休憩を取る時間が短い人もいらっしゃるでしょう。これからも、こうした移動時間がどんどん短縮されて行くとすれば、この先、私たちはどうなって行くのでしょう。技術が進歩する一方で、ゆっくりと歩んで行きたい気持ちもどこかにあると思うのです。

 最近、ガンモの職場では、仕事のスケジュールを組む担当者が若い人に変わった。顧客の都合に合わせて仕事をするため、普通の週休二日制の会社のように、土日は必ず休みという仕事ではないので、部員の仕事のスケジュールを調整している担当者がいるのだ。ご存知のように、これまでガンモは週末も関係なく働いて来たが、スケジュールを組む人が若い人に変わったことにより、土日の休みが多くなった。ガンモ曰く、
「自分も土日連続して休みたいから、他の人たちに対しても土日休みのスケジュールを組んでいるんだろう」
とのことだった。

 五時起き生活を実践している私は、夜になると早い時間に眠くなってしまうため、もはや平日のレイトショーを鑑賞できなくなってしまった。そのため、レイトショーに出掛けるとなると、たいてい週末となる。ありがたいことに、ガンモも週末の休みが増えたので、去年の秋に自宅近くにオープンした大型映画館に一緒に出掛けることが多くなった。そして、
「レイトショーを観に行こうか」
と私がガンモに提案したとき、そのとき上映中の作品の中で、お互いに観たい気持ちが一致したのが、本作だったというわけである。

 私たちの世代にとって「スター・トレック」は、懐かしい思い出の中に大事にしまわれている作品であるようだ。しかし私は、テレビドラマの「スター・トレック」も観てはいなかったし、映画も鑑賞したことがなかった。それでも、「スター・トレック」というタイトルだけは知っていた。ガンモもまた、「スター・トレック」に関して、私よりも多少、知識がある程度だった。そんな状況で本作を鑑賞しようと思い立ったのは、いつも参考にしている映画サイトでの本作の評価が異常に高かったからだ。それならば、きっと鑑賞してもがっかりすることはないだろうと思い、いそいそと出掛けて行ったのである。

 鑑賞してみると、確かに面白い作品だった。今年製作の作品なのに、どこか古めかしい。何といっても印象に残ったのは、ロシア語なまりの青年チェコフの活躍である。彼はまるでゲーム少年のように、宇宙船に備え付けられたコントローラを操作して、隊員やその家族をテレポートさせる。ときどき彼のロシア語なまりの発音が機械に認識されなかったりするのも面白い。

 また、ミスター・スポックの尖った耳は、映画を鑑賞し終わって一ヶ月以上経った今でも印象に残っている。私はしばしば、人の声が聞き取り難いと感じるときに、両側の耳の上に手を添えて耳を覆うようにして、声を拾い易いようにする。こんなとき、ミスター・スポックの耳があれば、手を添えることなく聞き取れるのにと思ったりする。そんなことを思いながらインターネットを徘徊していると、スター・トレック・グッズを扱うお店で、ミスター・スポックの耳なる商品が売られているのを発見した。とは言え、おそらくそれは、耳が良く聞こえるようになる商品ではなく、スター・トレックのキャラクターを視覚的に楽しむためのものなのだろう。

 人間の母から生まれたミスター・スポックもまた、人間の女性と恋に落ちてしまうところや、最初はトラブルメーカーとして煙たがられながらも、のちに船長として大活躍したカークもまた、かつては宇宙船の船長だった父の血を受け継いでいるところに、未来という時代設定で製作された作品であるにもかかわらず、生命の中に宿る遺伝子の強さを感じた。結局のところ、私たちが持っているものは親から受け取り、引き継いだものであるということが、母を亡くしたミスター・スポックや父を亡くしたカークを芯から支えているのかもしれないとも思った。

 それにしても、昔から不思議に思うのは、アメリカ映画に登場する宇宙人は何故、英語を話すのだろうということだ。日本人が宇宙映画を製作するとなると、決して宇宙人に日本語をしゃべらせたりはしないだろう。日本語をしゃべる宇宙人なんて、どこか嘘っぽい。しかし、英語ならまあ、アリなのかなとも思ってしまう。鑑賞する私たちも、宇宙人が英語を話すのはどこかおかしいと思いながらも受け入れている。おそらくアメリカ人にしてみれば、相手が異国人であれ、異星人であれ、英語を話してくれるだろうという期待感が強いのであり、日本人にしてみれば、日本語が地球上の国はもちろんのこと、宇宙にまで通じる言語だとは思ってもいないのだろう。だから、アメリカ映画に登場する宇宙人は英語を話し、そのように製作されたアメリカ映画を鑑賞する日本人もそれを受け入れるのだろう。

 宇宙人が何語を話すかはともかく、東海道五十三次の移動時間が短縮されたように、地球人と宇宙人のカップルが誕生する時代も、いつかやって来るのだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 私は、登場人物の心が動く作品が好きですが、たまにはこういう作品もいいですね。テレポートした先で出会った人が、いつの間にか宇宙船で働く隊員になっていたりと、突っ込みどころはあるにはあるのですが、楽しめる作品だと思います。登場人物はオリジナルのキャラクターではないですが、かつてのキャラクターのイメージを壊さないように作られているようであります。そういうところが、往年のスター・トレック・ファンに受けているのかもしれません。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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» 映画『スター・トレック』(お薦め度★★★) [erabu]
監督、J=J=エイブラムス。脚本、ロベルト=オーチー、アレックス=カーツマン。2 [続きを読む]

受信: 2009.07.12 20:57

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