« 映画『エリザベスタウン』 | トップページ | 心温まるおもてなし(後編) »

2009.07.05

心温まるおもてなし(前編)

映画『エリザベスタウン』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m やはり、レンタルDVDショップの店員さんご推薦の作品だけあって、ご覧になられた方も多かったようですね。私の書いた記事を応援してくださり、感謝致します。ところで、本作の脚本を書いたのは誰だろうと思いながら調べてみたところ、本作の監督も務めているキャメロン・クロウでした。音楽にも詳しい方のようですが、もしかすると本作の中でクレアが選曲したBGMにも、監督なりのこだわりがあったのかもしれません。そのあたりは、知識がないと、見落としてしまいがちなところですね。

 カングー・ジャンボリーのあと、私たちが向かったのは熱海である。せっかく東京までカングーに乗って来たので、帰りに熱海の民宿に一泊し、温泉に入ってから帰宅する予定を立てていたのだ。

 どこをどう走ったのか、あまり覚えていないのだが、熱海までの道のりがまたひどく混雑していた。そんな中、東京ビッグサイトを出てすぐに入った首都高に、段ボールやら冊子やらがあちらこちらに散らばっている光景を目にした。どうやら走行中に誰かが落として行ったらしい。道路に散らばっている冊子の数は、先へ進むごとに増えて行った。見ると、某社のカタログ冊子のようである。やがて私たちは、トラックに積んだ荷物が荷崩れを起こし、必死で荷物を固め直している運送業者に出くわした。彼は、たくさんの車が通り抜けて行く高速道路に降り立ち、崩れた荷物を独りで直しているのだ。渋滞していないとすれば、命に関わる作業である。何と孤独で恐ろしい作業だろう。

首都高に散らばったカタログ冊子

 私たちはそんな運送業者を見送り、混雑した高速道路と一般道路を乗り継いで、ようやく熱海に到着した。ガンモは自宅から徹夜で東京ビッグサイトまで走行したばかりか、東京ビッグサイトで行われたカングー・ジャンボリーのあと、熱海まで一睡もせずに運転したことになる。私は、ガンモがこれほどタフだったことに驚きを感じながら、
「良く頑張った」
と言って、ガンモを労った。

 私たちは、楽天トラベルを経由して申し込んでおいた民宿の温泉にゆったりと浸かり、夕食をとったあと、いつもよりも早めに就寝したかった。ガンモが申し込んでおいた民宿は、アットホームでこじんまりした民宿だった。チェックインを済ませ、部屋に案内していただいたところ、実は奥様が緊急入院され、食事を出すことができないので、夕食については、民宿のオーナーが経営している飲食店で用意してくださるという。私たちは温泉に入ったあと、民宿のオーナーの案内で、その飲食店まで移動して食事をとることになった。

 奥様が緊急入院されたのはその週の初めのことだったらしいが、バタバタしていたため、楽天トラベルの宿泊予約システムに宿泊不可の設定をしておくのを忘れてしまったのだそうだ。ただし、電話で予約の申し込みがあった利用客については、事情をお話しして、すべてお断りしたそうだ。そのような状況であるにもかかわらず、楽天トラベルの宿泊予約システムを宿泊不可の設定にしておかなかったことに責任を感じた民宿のオーナーは、私たちに誠心誠意を尽くしてくださっているのだ。その話を聞いた私たちは、民宿のオーナーに対し、大変申し訳ない気がしたが、オーナーがせっかく夕食を手配してくださったので、お言葉に甘えることにした。

 夕食の前に温泉に入った。温泉は、一般家庭のお風呂と同じくらいの広さの浴室だったので、ガンモと一緒に入れるはずだった。しかし、私たちは部屋の鍵を渡されていなかったので、仕事で使用しているノートパソコンを持参しているガンモは万が一のことを考え、一人ずつ温泉に入ろうと提案して来た。温泉は、七十度ほどあるらしく、冷たい水道水で薄めて入らなければ火傷してしまいそうだった。とは言え、泉質も良く、とても幸せな気分に浸ることができた。

 交替で温泉に入り、定番の浴衣を着てみたものの、これから外食することになるので、浴衣のまま出掛けて行くわけには行かず、私たちは再び替えを済ませて出掛ける準備を整えた。民宿のオーナーには、準備が出来たら一階に降りて来てくださいと言われていたので、一階に降りた私たちはオーナーに声を掛けた。

 オーナーは民宿の戸締りをすると、夕食を用意してくださっているお店へと私たちを案内してくださった。比較的小さなそのお店の座敷のテーブルには、早くも私たちのための料理が並べられていた。私たちは座敷に用意された席に落ち着き、用意されたお食事をいただいた。民宿のオーナーは、お店のママに晩御飯のお弁当を作ってもらっていた。奥様が緊急入院されたため、オーナーもご飯の用意をこのお店に頼っているらしい。

民宿のオーナーの経営する飲食店で用意してくださった夕食

 オーナーは、私たちに、
「帰り道、わかりますよね?」
と確認されたあと、お弁当を持って民宿に帰って行った。

 それにしても、何と心温まるおもてなしだろう。これまでいろいろな旅館に宿泊して来たが、これほどまでアットホームな形で私たちを迎え、もてなしてくださる旅館はなかった。私たちは、出されたお料理をすべてたいらげた。お店のママがご飯のお替わりを勧めてくださったのだが、私たちは満足していたので、丁寧にお断りした。

 食事を終えた私たちは、お店のママにお礼を言ってお店を出た。土曜日の夜だというのに、熱海の街はとても静かだった。かつては賑わっていたはずの温泉街も、今では静寂を保っているようだ。海もあり、温泉もあるこの熱海が、何故、これほど静かな温泉街に変わってしまったのか、私には良くわからなかった。同じ温泉街でも、箱根はあれほど繁盛しているというのに。

土曜日の夜だというのに、ほとんど観光客がいない熱海銀座

 無事に民宿に戻った私たちは、一休みしたあと、布団に直行して横になった。徹夜で運転し続け、更に東京から熱海までも運転を続けたガンモは、私よりも早く寝息を立てていた。この日は二人ともぐっすり眠り、睡眠不足を解消させた。睡眠がこれほどまで心地良いものだったとは・・・・・・。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 民宿のオーナーは、奥様が緊急入院されているにもかかわらず、心温まるおもてなしをしてくださいました。あたたかいおもてなしというのは、規則に従うことではないんですね。ルールから外れているようであっても、本当に心がこもっていれば、こうしてちゃんと通じるものだと思います。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

哲学・思想[人気blogランキング]に

上記ボタンをクリックしてくださいますと、一日に一回、ランキングのポイントに加算されます。もしも毎日のように「ガンまる日記」を読んでくださっているならば、記事に共感したとき、あるいは応援してもいいと思ったとき、ポチッと押してくださると、大変うれしく思います。

|

« 映画『エリザベスタウン』 | トップページ | 心温まるおもてなし(後編) »